回顧と展望

思いついたことや趣味の写真などを備忘録風に

Jaguar快走!!

2013年11月09日 17時48分26秒 | 日記

Jaguar、Land RoverおよびRange Roverといえばイギリスの代名詞のようなスポーツカーおよび高級RVブランドだが今年の9月末までの半年間の税前利益が初めて10億ポンドを越え、10億8千万ポンド(1700億円)となって市場関係者を驚かせている。この期間の売り上げは87億1千万ポンド、販売台数は197,363 台。これは、JaguarおよびRoverブランドともに新車を中心に販売が急増したことによるもので、今の株主であるインド、タタグループによる積極的な設備投資により、性能、デザイン両面で消費者の購買意欲にこたえるものだったとみられる。因みに親会社タタグループは業績不振の真っただ中にあり、2008年にフォードから11億5千万ポンドで当初は高い買い物と言われていたJaguar-Land Roverが今や稼ぎ頭となっているからビジネスは判らないものだ。

かつては、名前こそ歴史的な重みを持っていたものの、たとえばメルセデスと比較すると性能、デザインいずれも大きく見劣りし、斜陽英国製造業の代表のような芳しくない評判の時期もあったが、今や、昔日の輝きを取り戻し、メルセデスが時として成金にも購買されることがあるのに対して、Jaguar, Land Roverは上品さ、洗練さを強調し、それがマーケテイングの成功につながったのだろう。

思えば、1990年代、英国に駐在していた時分、年に数回、アスコット競馬場に所有していた個室で競馬を観戦(もちろん馬券も買って)する機会があったが、その時、駐車場で一番よく見かけたのはRange Roverだった。貴族や金持ちが競馬場に来るときには、Jaguarのようなフォーマルなセダンよりも、スポーテイで芝生の緑にも映えるようなRange Roverのほうが似合っていたためだろう。

企業業績はともかく、ロサンジェルスモーターショウの前夜11月19日にデビューする予定のJaguar Fタイプクーペがますます楽しみになってくる。同社が言う様に本当に〝most dynamically capable, performance-focused” なのか。

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