回顧と展望

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Remembrance Day

2013年11月10日 14時18分27秒 | 日記

今日は英国のRemembrance Day. エリザベス女王が主導するこの国家式典では1万人以上の退役軍人や民間人が行進し、ロンドン官庁街中心部の記念塔Cenotaphに花輪を捧げ、国を挙げて2分間黙祷することになっている。この日まで、英国は赤いポピーの飾りで埋め尽くされる(死んだ兵士の魂が赤いポピーとして蘇るというマクレーのIn Flanders Fieldsの詩から)。式典では、現役の兵士のほか、退役軍人も勲章を佩用して行進するが、今年初めて「チャーチルの秘密部隊」の代表者41名が参加する。この秘密部隊は、第二次大戦でドイツ軍が英本土に侵攻してきた場合には地下に潜伏して戦いを継続する目的で設立された志願兵による部隊だが、戦後68年経って初めて参加がかなったものだ。そして、第二次大戦従軍者はすでに超高齢であり、全体の参加者のほんの一部になってしまっている。

このRemembrance Day,日本は第一次大戦では英国と共にドイツと戦ったが、第二次大戦では敵味方となった。したがって英国在住中、この日は複雑な気持ちで迎えたものだ。もちろん、今の英国人にとっては日本は第二次大戦の敵国、というのが常識であり、したがってこの日はできるだけ静かに過ごすことにしていた。

自国のために戦場で倒れた兵士の犠牲に思いを馳せることのできる日が日本に来るのはいつのことだろう。

In Flanders Fields

by John McCrae 

In Flanders fields the poppies blow
      Between the crosses, row on row,
   That mark our place; and in the sky
   The larks, still bravely singing, fly
Scarce heard amid the guns below.

We are the Dead. Short days ago
We lived, felt dawn, saw sunset glow,
   Loved and were loved, and now we lie
         In Flanders fields.

Take up our quarrel with the foe:
To you from failing hands we throw
   The torch; be yours to hold it high.
   If ye break faith with us who die
We shall not sleep, though poppies grow
         In Flanders fields.

コメント
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