回顧と展望

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NY最新事情10-ハミルトン

2020年10月23日 14時03分18秒 | 日記

大統領選挙直前のニューヨーク、ミュージカルファンにとっては大いに関心のあるトニー賞の候補発表などの盛り込まれたビデオがYoutubeにアップされた。来年5月までの休演が決まったブロードウエイのミュージカル、今年は異例のトニー賞となった。相変わらずひとけのないマンハッタン47丁目のブロードウエイ界隈。こんな寂しげな風景がすっかり定着してしまったようだ。

今回はトニー賞の行方や街の光景に加え、アメリカ建国の父の一人、アレクサンダー・ハミルトンの生涯をヒップホップ音楽に乗せた人気ミュージカル「ハミルトン」(休演中)を巡る話題が盛り込まれていてアメリカの歴史の一端にも触れることが出来る。さらに、2016年11月ペンス副大統領がこのミュージカルを鑑賞した際の出来事(ペンス副大統領に対するブーイング、トランプ大統領の反撃、出演者一同からペンス副大統領への手紙、など、ブロードウエイとトランプ政権との緊張したやりとり)にも注目!

カリブ海の孤児から出世してジョージ・ワシントンの側近としてアメリカ合衆国憲法起草や新聞社、銀行創設に貢献したハミルトンは今でも10ドル札にその顔を見ることが出来るが、政治家、哲学者として名高いハミルトンが最後は決闘と言う野蛮なやり取りで命を落とすというのは、いかに19世紀初めのこととはいえにわかには信じられないことではある。

彼が政敵であるアーロン・バー(前の副大統領)との決闘で命を落としたニュージャージー州ウイーホーケンは、たまたま自分がアメリカ駐在中の職場のひとつがあったジャージーシティからそう遠くないところにある。ハドソン川をはさんでニューヨーク・マンハッタンを望むことの出来るこの場所で1804年、ハミルトンは3年前に同じく決闘により落命した息子と同じ運命を辿った。この決闘から丁度200年後の2004年7月11日、ハミルトンとバーの子孫が同地の歴史的事件の再現の一環でこの決闘シーンを1500人の観衆を前に再現した(今回はもちろんパフォーマンス)。

トランプとバイデンの選挙戦も最終盤に差し掛かり今日はTV 討論が行われたが、さすがに決闘、と言うことにはならなかった(もっとも、前回のTV討論はトランプによる一方的な言葉の決闘、に近く野蛮だったが・・・)

10ドル札のハミルトン

1804年のハミルトンとバーの決闘の様子

(以上Wikipedia)

2004年7月11日の両家子孫による決闘の再現

(Wayback Machine)

今日アップされたYoutube

https://www.youtube.com/watch?v=zJarvb7cr54&t=623s

コメント (2)
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