回顧と展望

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G7

2021年01月17日 15時12分43秒 | 日記

今年、イギリスで開催されるG7サミットはコンウオールのカービス・ベイ(Carbis Bay)で開催されることが正式に発表された。今回はTV会議形式ではなく、対面方式で行われるということも併せて発表された。6月には(コロナ禍如何にもよるだろうが)G7のメンバーおよび今回、ロシア・中国に対抗する民主主義圏の結束を図るために招待されたオーストラリア、インド、韓国の首脳がそれぞれに大勢の付き人を従えてこの小さな海辺のリゾート地に集まって来る。

最近のサミットは警備の関係もあって、人里離れた場所で開催されることが多いが今回もその例に漏れない。今回は15回目かつ最後のG7参加となるドイツのメルケル首相、一方でジョンソン(英)、バイデン(米)、菅(日本)、ファンデライエン(EU)がそれぞれ初参加となる。果たしてイタリアのコンテ首相はサミットまで首相の座にいられるかどうか誰にもわからない。フランスのマクロン、カナダのトルドー両氏は過去に参加した実績がある。G7の会議はこじんまりとした親密な設定(密になる!)で、小さな円卓に各国首脳が付き人なしでついて行われるのが一般的だ。各国首脳は室外にいる通訳により翻訳される各首脳の発言をイヤホンで同時に聴くことで会話について行けるようになっている。

このところ、G7の発出する共同声明はいずれも世界平和や繁栄と言った抽象的のものばかりで世界政治に直接の影響をもたらさないが、今回、議長のジョンソンがどのような外交手腕を発揮するか注目される。このジョンソン首相はこの機会に、EUを離脱したイギリスが、彼の掲げるところの「世界のイギリス」として、技術、自由貿易、環境等で指導力を発揮できるかだ。すなわち、ジョンソンにとってのG7 サミット成功の評価は、イギリスのEU離脱を、イギリスの国際舞台への飛躍と見るよりよりは自国優先の孤立主義とみなしている 各国首脳に対して、その評価を覆すことが出来るかにかかっていると言えるだろう。

カービス・ベイはイギリス最西端、ランズ・エンドにもほど近い。また、フランス・ノルマンデイーにあるモンサンミッシェルと似ていると言われる、薔薇戦争の時にランカスター側のオックスフォード伯がこの島を占領しヨーク側と戦ったが敗れた歴史をもつ陸繋島となるセント・マイケルズ・マウント(St Michael's Mount)は、カービス・ベイからみるとこの半島の反対側にある。

話のタネにと言うことで、英国に駐在した人なら多分一度はこの英国最西端のランズ・エンドを訪れたことがあるだろう。ただ、その時でも、この小さな保養地カービス・ベイに立ち寄る人はそう多くないかもしれない。なお、コロナについて言えば、コンウオールはイギリスで最も感染の少ない地域のひとつと言われている(死者数218人との報道)。

カービス・ベイの写真をいくつか

(Wikipediaより)

コメント (4)
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