新大久保コリアン街などで売ってるキムチ缶
キムチは発酵食品であります。
乳酸菌などの菌が、生きて活動している発酵食品は、実は缶詰に向かない。
なぜなら缶詰の定義は
「密封して加熱殺菌したもの」
だからだ。
キムチや納豆、ヨーグルトなどを加熱したら、中の菌が死滅するか、活動を停止してしまう。
こうなると、“元”発酵食品と言わねばなるまい。
本日ここに登場してきたキムチ缶も、常温保存が可能だから、加熱殺菌済みのはずだ。
ということは
「お前、もう発酵してないんだろ。元キムチなんだろ」
こう言われてもしかたがない。
「いっちょまえにキムチ顔しやがって」
厳しく非難されることもあろう。
「よくもいけしゃあしゃあと」
糾弾に耐え、屈辱を晴らすには、味で勝負してもらうしかないのであります。
開缶! 古漬けの酸っぱい匂いが広がる
ボリュームは満点、文句なしである。
ひと口頬張ってみると、ややっ...。
あのキムチ特有のうま味が希薄であります。辛さと酸味が際立っているが、水っぽくて、白菜にうま味が乗ってない。
となれば、策はひとつである。
かくのごとし。
古漬けのキムチは炒めるとウマイので、焼きそばにしてみた。
1缶全部使ったのでキムチが潤沢であります。
そうして再び味わってみると、むっ...。
イマイチ、いやイマニくらいのお味だ。
白菜を混ぜ込んで焼きそばを作り、そこにお安いキムチエキスを投入したような感じ。
改善するには塩を足し、コチュジャンを足し、コンブエキスや貝柱エキスも足すなど、台所にあるものを総動員してやらねばなるまい。
あるいは、桃屋のキムチの元に浸けなおすとか(えっ?)。
焼きそばにしたのは明らかに失敗でありました。
とはいえ...。
常温保存できるキムチというのは便利至極でありますね。
内容量:160g
原材料名:塩漬け白菜、ネギ、唐辛子の粉、砂糖、精製塩、ニンニク、生姜、L-グルタミン酸Na、精製水
原産国:韓国
参考価格:198円
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ツナ缶のうま味を使うんですねー。ツナ缶は万能だ!
発酵が止まることが前提の缶詰なので
ある程度発酵させてから缶詰にしないと
と、思うのですが 一般的なキムチと同じに考えてはイケないのかな^^
原材料名を見ると、うま味の強いキムチでよく使われるオキアミなどの魚介類が入ってないですね。うま味成分がグルタミン酸Naだけなので、奥深さが足りないのだと推測します。
炒め物に使うよりも、缶汁ごと鍋や汁物に入れた方がいいかもしれませんね。
缶汁ごとキムチ鍋、良さそうですねぇ。
エゴマのキムチもウマそうですね。歯触りがいいのですよね。