本日はレバノンの缶詰を紹介申し上げたい。
中身は「フムス」という豆料理であります。
フムスは中東諸国で広く食べられている伝統的な料理で、茹でてすり潰したひよこ豆にゴマのペースト、すり下ろしたにんにく、レモン汁と香辛料などを混ぜ合わせたものだ。
肉や魚を含んでいないのでベジタリアンにも非常に人気があるらしい。
レバノンであるからして、アラビア語表記も書いてある。というよりも、こちらがラベルの正面でありましょう。
実にエキゾチックな佇まいで、開ける前からわくわくしてしまう。
イージーオープン式のフタを開けるとこの通り。
乳白色のべとべとしたペーストがたっぷり詰まっている。
中東風の食べ方としては、だいたいこんな缶じらしい。
平らな皿にあけ、中央部をくぼませて、周囲を高く盛り付ける。
中央部にオリーブオイルをたっぷり注ぎ、好みの具と一緒に食べるのだそうな。
この盛りつけをやっているあいだ、僕の頭の中には映画「未知との遭遇」のシーンが浮かんできた。
リチャード・ドレイファスが演じる主人公は、UFOを目撃してから、ふとした瞬間に我を忘れてしまう。
忘我のまま、このフムスのようなクレーター状のものを作り上げてしまうのだ。
シェービングクリームとか、ケーキの生クリームを見ると、とたんに意識はどこかへ吹っ飛び、こてこてとクレーター状にしてしまう。
やってみると難しいもので、だんだん姿勢が前のめりになり、なぜか興奮状態になり、僕自身もリチャード・ドレイファスのようになっていた。
かくのごとし。
食べてみたら、予想以上に酸味が利いていた。酸っぱいといってもいいくらいだ。
本来のフムスがレモン汁を使って作られるから、その通りの味なのだとも思うが、おそらく各家庭、お店によって味付けは様々でありましょう。
ゴマのペーストが入っているので、かなりねっとりした食感で、例えばマッシュドポテトなどよりもずっとねっとり感が強い。
だからとても食べ応がある。一度にそんなにたくさん食べられないほどだ。
実にユニークな体験が出来た。今度は自分で豆缶を使い、フムスを自作してみようと思う。
原産国:レバノン
原材料名:ひよこ豆、ゴマペースト、水、塩、酸味料、クエン酸
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