缶詰blog

世界中の缶詰を食べまくるぞ!

がめ煮とはなんぞや

2011-11-25 11:09:35 | 総菜

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農林水産大臣賞受賞缶だゾ

 食べ物の名の由来は面白い。
 例えば、青森の郷土料理[いちご煮]
 いちごを煮たわけでなく、ウニとあわびのすまし汁なのだが、その半透明の汁にウニが浮きつ沈みつする姿が、朝霧に沈む野いちごに見えたから、その名が付いたと言われている(野いちごは赤ではなくオレンジ色)。
 沖縄の[チキアギ]はさつま揚げの一種。さつま揚げは[つけ揚げ]とも呼ばれ、それが沖縄風に訛ってチキアギになったとか。
 そして、本日のがめ煮であります。
 製造元の一番食品によると、

①根菜とがめ(博多弁ですっぽんのこと)を一緒に煮込んだから
②あり合わせの食材を“がめ”くりこんで(なんでもいろいろ)煮込んだから

 など諸説あるらしい。
 ともあれ、その正体は筑前煮なんであります。




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 本日も元気に開缶!
 やっ。具材が多種、揃っている。ずいぶん手間の掛かっていることだ。
 ひと口サイズに揃えた里芋の、何と愛らしいこと。
「おお、よしよし。今、食べてやるからな」
 思わず声が出てしまう。




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 かくのごとし。別容器に移して電子レンジで温めたのち、盛りつけた。
 缶内には煮汁がほとんど入ってなかった。これは実は、高度な技術がないと出来ないのだ。
 では、失敬してひと口...。
 むっ。砂糖を利かせた甘めの味付けであります。なるほど、こういう味付けもあるのか。
 そういえば筆者は、本場九州で筑前煮を食べたことがなかった。だから、作るときには自分好みの味付けにしていたのだ。
 ハスとごぼうの、さっくりしながらねっとりしたとこ。
 タケノコのしゃきしゃきしたとこ。
 どんこ(椎茸)を噛みしめるとウマい汁がほとばしる。
 これだけ具材が多いと心愉しくなってくる。さらに彩りが欲しい方は、絹さやを茹でて添えれば充分でありましょう。




 固形量:280g
 内容総量:330g
 原材料名:たけのこ、にんじん、さといも、ごぼう、れんこん、しいたけ、鶏肉、こんにゃく、砂糖、チキン油(!)、食塩、しょうゆ、なたね油、発酵調味料、調味料(アミノ酸等)
 原産国:日本(福岡・一番食品
 参考価格:840円

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