閑寂肆独白

ひまでさびしい本屋のひとりごと

百科事典売りたし の話

2011-08-20 17:15:28 | 日記
何処の古本屋でもおそらく共通の悩み?であろう問い合わせの話。
 今日もまた電話があって、「百科事典と 週刊の日本歴史と・・・。」
最後まで聞くまでもなく「折角ですが いりません」とお断りした。普通はここで
「あっ、そう」で終わるのだが 違ってた。「なんで買わないのか」と詰め寄ってこられた。
(よそでも断られてのことだろう)「今は時代が違います、セットの本なんて置けない生活ばっかりでしょう」
云々というけど引き下がらない。「キャベツだって出来がよすぎて値が下がると捨てるでしょう、食べられるんですよ、もったいないと思うでしょ ではあなたがそれを買い行きますか?」などいってやっと収まった。
 60~70年代、本が出すぎた。出版界が目先の売れ行きに眼くらまされて本自身の価値を下げるどころかなくしてしまった。
 単なるノスタルジーでは無しに 戦前の本が 本らしくて もっと注目、大事にされるよう願っている。
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