その後も 本の整理

又しても　1ヶ月以上あいてしまいましたが、此の間は大変忙しかった、と言うべきでしょう。
前便でお知らせした　大量の本の整理で　またしても腕が、手が、疲労困憊。運び出しや紐括りは手伝いをたのんだのだけど　殆どが美術の本とあっては一冊一冊が重たい！それを一々紙袋から出して巻数を確認しなければならないのですから・・・。
このところ「本の処分」という依頼は多い。然るに、「蔵書二代」　といえば何のことかお判りだろうか。限られた世界での通用だが、「続かない」事のたとえです。本の所有者が亡くなって、親族から処分の依頼があるのだが、旧所持者の意思を理解している人からの話は　まず無い。
　「どんな本がありますか？」と聞いてもまともな（本の内容を伝える）返事はまず無理。
返事は「沢山あります」「箱に入った本がならんでます」「大学の本です」と・・。行って見ると本箱に文庫が詰めてあって「沢山」ということだったり、美術・文学全集、大学の教科書、etc.
車を処分するとき「車があります、買ってください」で通用するだろうか。メーカー、名前、年式、走行距離、色、位は相手に伝えると思うのだが、事　本となると奥付を知らないは当たり前、
「本ば売っとに、そげんかこつばいわなんとですか、あたしゃわかりまっせん、とにかく来て買うてくれんですか」　で　行ってみると前述の如し。何故本は十把一絡げで「本」としか表現できないのでしょうかねえ。で　始めの「蔵書二代」という話に戻ります。生前もどんなにか「迫害」されながら本を集めて来たのか、遺族の態度を見ると　よくわかる。この辺の話は一杯あるし、内容が暗くなるので　一旦おしまい。
　4月11日から　天神・ジュンク堂地下の丸善ギャラリーで　即売会が有ります　小店も参加します。硝子ケースも使って、普段　お眼にかかれないような　和本や初版本　始め色々出す予定。このブログを見た方で　目録を送付希望の方はメールでお知らせください。