閑寂肆独白

ひまでさびしい本屋のひとりごと

掲載された・・そして日フィル公演

2016-02-17 08:07:03 | 日記
12月28日のブログの書き出しの部分を 思いついて書き直し、毎日新聞・筑後版の「はがき随筆」に送ってみたら 採用・掲載された。 250字という制約があって短めるのは結構な手間がいる。この欄はそもそも 「投書」ではないので政治・経済・社会のものはダメ。身辺の感想に限るというので、これまで時々目にしてきたものの友人・孫のことほか、いわゆる花鳥風月のことばかりで小生の柄ではないと思っていた。前回は庭の木々のこと、今回は自身のこと。2度の投稿がいずれも採用、打率10割ということになった。要は文章の訓練のつもりなのでまあ「よかったね」というところだろうか。これを知ったある人が「いっそ小説ば書かんですか」といったけど そうは問屋が卸すものか。元よりそうたくさんの本を読んでいるわけではないし、これからも「小説」はたくさん読むとは思えない、要するに「これなら書けそう」という風にはならんだろうと思われる。 ところで13日、日フィル大牟田公演をきいた。ドヴォルザークのチェロ・コンは宮田大。指揮は下野竜也。チェロは素晴らしかった。腕前に関してはあれこれ言う余地もない演奏は当然のこと、加えて楽器の音色のいいこと! 穏やかな響きで 派手な音ではないけれど少し遅め?のテンポと相まって実によかった。指揮の下野もこれもいうことなし、以前久留米オケで出会って以来の「ファン」である。無用な動きのない正確な指揮、膝を曲げることなどほとんどない。有名な「コバケン」の指揮は小生に言わせると、自己陶酔の単なる踊りでしかない。小生はもともと指揮台の上で飛んだり跳ねたりをダメだという立場で、コバケンのように唸り声をあげてじたばたする指揮のどこがいいのか全く理解できないでいる。ブラームスの2番、金管が少しうるさいなあという印象、木管のアンサンブルが綺麗だと思った。1楽章、通して3ッ振りだったのは意外、要所要所はともかくも大きく一つで振った方が小生の好みではあります。 宮田の使っている楽器と共にコンマスの扇谷の音も素晴らしい。彼の室内楽での音をきいてみたい。このドボコン、チェロでたとうというくらいの人は、チェロ・コンは古典の曲が少ないこともあるが、早ければいまや中学生でもやるようだ。音大レベルでは弾けて当たり前、まずなん百回、いやもっと弾いているはずで 練習の途中でとまっても全部完璧に暗譜しているからたちどころに再開できる。「修練、紙背に徹す」を目の当たりにできる、これは文章でも同じこと、ちょちょろと書けるものではないのですよ ねえ。また「本」のおことから離れてしまったけれど、書くことがないわけではない、まとまらないだけです。いずれ出てくるでしょう。
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