晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

幻の仏主峠 6/25

2019-06-25 | 山・峠

2019.6.25(火)快晴

 例年なら梅雨の真っ最中なのにどういうわけかまだ梅雨入りもしていない。しかも今日は快晴、暑くもなし、寒くもなし絶好の登山日和となった。仏主峠は以前から訪れたい峠であった。大栗峠から続く京街道が上粟野から先どう辿っているか、大きな謎に挑戦してみたいからだ。大栗峠の項で既に言っているように、街道というものは時代とともに変遷するものだ。大栗峠をめぐる元々の京街道は志古田ー大栗峠ー上粟野ー仏主ー仏主峠ー三埜とめぐっていたのだろうと考えている。ところが物流が盛んになってくる近世には仏主峠は使われなくなり、上和知川沿いの道あるいは船運に替わっていったのではないかと思う。
 「峠道は、江戸期園部藩の巡見道であったが、一般の往来は少なく、上粟野から大国峠(ママ)を経て、上林谷(綾部市)への往来が多かったようである(丹波地区民俗資料調査報告書)」と角川日本地名大辞典に記されている。大栗峠と仏主峠があたかも競合する峠のように書かれた奇妙な文書ではあるが、仏主峠が近世に余り使われていなかったということは想像できる。つまり仏主峠は大栗峠の志古田道と同様の運命を辿ったのではと思うのである。歩いて越えるには最良最短の峠道だが、大量の物資を運ぶにはあまりにも険しく、標高の高い峠なのだ。上粟野から先は上和知川に沿った道、あるいは船運が主流になったのではないかと考えている。
 仏主峠を歩けば多くの事実がわかるだろう。この山行は上粟野から先の京街道を探る第一歩という大きな期待を担っていた。
 期日:2019.6.25(火)快晴
 コース:音海駐車場ー愛宕神社ーかえる岩ー音海展望台ー長老ヶ岳ー仏主峠ー仏主
 メンバー:小原英明 工忠照幸
 タイム:音海駐車場発 9:55
     愛宕神社着 10:20 尾根上672mで15分休憩
     かえる岩着 11:30
     展望台分岐 11:45
     展望台着  11:55 昼食30分 展望台発 12:25
     P884着 12:35
     長老ヶ岳着 13:00 発 13:25
     車道出合近畿遊歩道着 13:50  
     真の仏主峠探索 50分
     車道出合戻る 14:40
     権現谷出合着 15:50 七色の木見物 10分 
     仏主水車小屋着 16:10
 
音海駐車場には立派な案内看板がある。

少し行くと整備された茅葺きの家がある。幻想的な風景だ。

音海登山道は数年前に地域の人びとによって整備された。
道標もしっかりしていて、道が荒れていないのはその後も整備されているのだろうか。つづく   

コメント
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