あおしろみどりくろ

楽園ニュージーランドで見た空の青、雪の白、森の緑、闇の黒の話である。

ジャパントリップ ブログ版 あとがき

2009-10-29 | 
連続ブログ小説 というような形でこの文を発表した。
このトリップに僕はカメラを持っていかなかったので、使っている写真はほとんどがブラウニーが撮った物だ。
ジャパントリップから3年。
3年という時間が長いのか短いのか分からない。
大きく変化する物もあれば、何も変わらない物もある。

ヘイリーは相変わらずグフフフと笑っているし、ブラウニーも騒々しいブラウニーのままだ。
ヘザーは今年、膝をケガして1シーズンを棒に降った。
アレックスのところには男の子が生まれた。
JCはニュージーランドに来なくなり、北海道でレンジャーをやっている。
タイはブロークンリバーでパトロールの経験を積んだ後、今では西海岸で氷河ガイドをしている。
ハヤピとテツはたまにメールでやりとりするが、安曇野で元気にやっているようだ。

個々で会う事はあっても、もうあの時のメンバーが全て揃うことはないだろう。
ぼくにとっても、夢のようなトリップだった。
だが終わってしまったわけではない。
あの時の想いは僕らの心に残り、明るい未来の糧となる。
また、いつの日かあの地を踏み、あの山を滑る時が来るだろう。
それが10年後か20年後かは分からない。
ただそれを夢見ていれば、いつかは実現する。
僕はそれを固く信じる。いや、それを感じるのだ。
今居る場所で自分ができることをやる。
それだけで未来は確立される。
「夢は実現するのよ」
ヘザーの言葉は今でも僕の心に響いている。

このトリップで出会った全ての人に感謝する。



コメント
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