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オフィスで立って仕事をする時代がやってくる

2013年04月15日 06時51分15秒 | お役立ち情報
 健康診断の時期が近づくと、急に運動を始めたり、食事に気を遣い始めたりする……。健康維持への意識はあるものの、実際には忙しくて何もやっていない人が意外に多い。米人気ライフスタイル雑誌「エスクァイア」の編集者、A.J.ジェイコブズ氏もまさにそんな中年男性の一人だった。しかし、家族と海外でバカンス中に急性肺炎で入院したことを機に一念発起。「世界一健康になる」と決意し、最新健康法に次々と挑戦していった──。100以上に及ぶ健康法の実体験を記録した同氏の著書から、健康情報の洪水の中から本当に役立つ健康法の見極め方と実践法を学ぶ。

 ビジネスマンにとって、だらだら時間だけが過ぎていく会議ほど、ムダなものはないだろう。そんな会議を何とか短時間で効率よく終わらせるため、立って会議をする企業が増えつつあるという。キヤノン電子やユニクロがその代表例で、オフィス用品メーカーも「立ち会議対応」なるデスクを販売し始めている。


 立ち会議は座っている会議より疲れるので、おのずと早く終わらせようという雰囲気が漂い、結論を出そうという「場の力」が働く。そのうえ、導入企業からは「社員の腰痛が減った」という声もよく聞かれる。そう、実は人間の体は、そもそもいすに座るようにはできていないし、座っている時間が長い人は生活習慣病のリスクも高い。消費カロリーが少ない生活を続けていると、体の代謝もそれに合わせて落ちてきて、脂肪をため込みやすくなってしまうのだ。


 A.J.ジェイコブズ氏も、著書『健康男』で座ることの弊害を指摘している。編集者という職業と「座ること」は、切っても切り離せない関係にある。心情的に「座ること」が嫌いではなかったジェイコブズ氏は、「座ることが体にいい」という研究文献を必死に探したが、「体に悪い」というデータが見つかるばかりだったという。



 座っていることに関する研究は山ほどあるが、ここでは一つだけ紹介しよう。サウスカロライナ大学とペニントン・バイオメディカル研究センターが行ったものだ。心臓に問題がある男性のうち、1週間に23時間以上座っている人と11時間未満の人を比較すると、致命的な心疾患にかかる確率は前者のほうが64パーセント高かった。だが、悪い話はここで終わらない。座っていた人たちは怠け者というわけではないのだ。座っていないときにスポーツジムに行くという人も多かった。それでも、机の前で座っていることのダメージを完全には覆せなかったのである。(『健康男』より)
 定期的にジム通いをしていても、いすに座って生活することの害を完全に払拭することはできない。研究でそう示されている、というのだ。ひたすら座り続けた揚げ句、しこたま運動するという帳尻合わせの方法では、座りっぱなしの問題は解決できない。やはり根本原因に切り込む必要がある。

 座る時間を減らし、運動の時間を増やすにはどうしたらいいのか。ジェイコブズ氏が対策として始めたのが、「使い走り」と「トレッドミル・デスク」だった。

 「使い走り」というのは身近な用事をこなすため文字通り「走り回る」ことで、例えば、走ってドラッグストアまで行き、歯ブラシを1本買い、走って家に戻る。スーパーにも理髪店にも子どもの迎えにも走って行く。そして、走っていないときはなるべく座らないようにするという徹底ぶりだ。



 昨夜はジュリーと『スター・トレック』を見に行った。40分が過ぎた頃、僕は立ち上がって座席の一番後ろに移動した。立ち見をするためだ。僕は、自分が正しい人間であるように感じた。座って映画を見るなんてのは、軟弱者のすることだ。かつて庶民は、グローブ座でシェークスピア劇を楽しむために、1ペニー払って土間席で立ち見した。僕は、自分はあのたくましい人々の子孫なのだ、と自分に言い聞かせた。
 案内係がそっと教えてくれた。「席はたくさん空いていますよ」
 「いえ、大丈夫です」
 案内係は警戒の色を浮かべて僕を見ていた。(『健康男』より)


 場所とシチュエーションによっては、周囲を面食らわせてしまうことになりかねないので注意が必要かもしれない。そして画期的とも言える対策第二弾が「トレッドミル・デスク」である。
 問題は、仕事用のデスクだ。デスクこそ、座りっぱなし生活の犯罪多発地帯である。
 何か手を打たなくては。1週間前から、僕は立ったまま仕事するスタイルに切り替えた。デスクの上に段ボール箱を三つ重ねて、その上にノートパソコンを置いた。そして、立ったままメールを打つ。ナボコフは立って小説を書いたらしい。僕のメールにも『青白い炎』のような趣が出るといいのだが。
 これは割とうまくいった。僕は、ゆらゆら、もぞもぞ、結構動いた。どことなく「嘆きの壁」の前で祈っている正統派ユダヤ教徒みたいだ。もっとも、僕の前にあるのは旧約聖書じゃなくマックブックだが。足元には百科事典を2冊積み上げておいた。足を片方ずつ乗せて休ませると、楽に長く立っていられる。
 でも真のブレークスルーはその次にやってきた。僕は、デスクと運動を組み合わせることにしたのだ。(『健康男』より)

 「立ち会議」ならぬ「立ち仕事」の態勢を整えたわけだが、それに満足せず、さらなる高みを極めようとするのが、「世界一ヘルシー」を目指す著者の非凡なところだ。考えついたのは、家庭用のトレッドミル(スポーツクラブなどでよく見かける、ゴムの床がぐるぐる回転し、その上を走るように作られた運動器具)の前に木箱を積み重ねてデスクにし、その上にノートパソコンを置くという「自家製トレッドミル・デスク」だった。



 専用のトレッドミル・デスクが400ドルで市販されているが、自作も可能だ。僕は後者を選んだ。というのも、僕はすでにトレッドミルを持っているからだ。階下からの苦情によって休眠中になっていたが、トレッドミルの上で歩くのだったら、文句も言われまい。このトレッドミル、なかなかよくできていて、とても静かなのだ。時速1.5キロぐらいの超スローペースで歩くなら問題ないはず。ノートパソコンは木箱の上に乗っけた。長い棒を横にわたしてひじ置きにした。ちなみに、辞書やらキャビネットやらガムテープやらを使った失敗作をいくつも経て、ようやくこの完成形にいたった。
 今、そこでこの本を書いている。この章の執筆に要した距離は今のところ2.5キロ。僕はこの本を、トレッドミル上で書かれた世界最初の本にするつもりだ。(『健康男』より)


 ジェイコブズ氏は自宅のトレッドミル・デスクで『健康男』を歩きながら書き続け、世界初のトレッドミル上で書かれた本の出版に成功した。その間に歩いた距離はなんと1871キロ(ちなみに東京-沖縄間の距離は1600キロ)。立って執筆したほうが、集中力を持続でき、アイデアも浮かびやすく、しかも夜眠くなりにくい、とメリットもあるようだ。そして何より健康にいい。


 それを考えると、10年後くらいにはオフィスからいすがなくなり、やや高めのデスクのみが配置され、そのまた将来は、デスクの下が“動く床”になっているかもしれない。忙しく働き回る人のことを「コマねずみのように働く」と言うが、動く床の上を歩きながら仕事をする様子がねずみのように見えるのが唯一の難点だ。


(日経BP社 沖本健二)









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