ネズミ1匹が原因とされた停電(3月18日の19時頃から約29時間止まっていた!)から半月足らずで、また福島第一原発の重大トラブルが発覚した!
敷地内の地下貯水槽から、いつの間にか約120トン(東電発表)の放射性汚染水が地中へ漏れ出ていたというのだ。この汚染水は、現在も原子炉内へ注入している冷却水を回収し、主に放射性セシウムを処理装置で除去したものだが、ほかにも多くの放射性物質を含んでいる。その回収量は一日400トンに達するため、800基の地上タンクだけでは足りなくなり、地下貯水槽7つが増設されたのだ。
作業員として福島第一原発構内で働き、その貯水槽工事を目撃していたジャーナリストの桐島瞬氏は語る。
「野鳥の森と呼ばれる区域で大規模な掘削(くっさく)工事が急ピッチで進んでいく様子を何度も目にしました。その大穴の底にプラスチックのブロックを並べ、防水シートを敷き詰める工法を見て、作業全般で出る固形汚染物の一時保管場所だと思いました。まさか液体、それも汚染水をためるなんて……」
また、さらに追い打ちをかける事実もある。そもそもこの地下貯水槽は、本来はセシウム除去だけをした汚染水の貯蔵施設ではなかったのだ。
「福島第一原発事故処理の頼みの綱は、セシウム以外の放射性物質にも対応できるALPS(アルプス・多核種除去設備)です。地下貯水槽と地上タンクは、ALPSによる汚染水の処理を経て、冷却水として貯蔵、再利用されるために造られたはず。ところがALPSの運用が遅れてしまったため、ほぼ汚染水そのものの水を貯蔵するハメになったのです」(桐島氏)
ALPSは3月に稼働開始にこぎ着けたかと思いきや、トラブルの発生で、現在試運転中の状態。だが将来的にALPSが機能しても、地下貯水槽の根本的な欠陥は残るそう。廃棄物処理施設の設計構造に詳しい長崎大学工学研究科の小川進教授は、憤懣(ふんまん)やる方ないといった表情でこう断じる。
「ニュース映像を見て目を疑いました。この地下貯水槽は、機能性、安全性ともに一般の産業廃棄物保管場よりも劣悪です。池があった軟弱地盤に穴を掘り、その地面へ直接、プラスチック製貯留材料というパーツを置いて、市販のベントナイト(粘土)シート1枚とビニール製シート2枚を貼り合わせてかぶせただけの構造物なのです。これにある程度の圧力がかかれば、3枚のシートの接着部分から無数の破損が生じるのは容易に想像できます。
本来ならば強固な鉄筋コンクリートの基盤を打ち、その上にセシウムなどが吸着しやすいベントナイト層を重ね、さらにステンレスで覆うべき施設なのです。しかし、それでは建設コストが何百倍にもなるので、ビニールなどの合成樹脂が放射線で劣化しやすいことも承知で安価な既製品だけを使ったのでしょう」
東京電力は、その後の会見のなかで、漏水が複数の地下貯水槽で起きている事実を認めたが、一貫して「貯水槽は海岸から約800m離れた位置にあり、汚染水が海へ漏れ出る心配はない」と、言い張っている。しかし、東電の発言が信用できないのは今に始まったことではない。
海抜37mの貯水槽群から漏れる汚染水の脅威について、琉球大学理学部の古川雅英教授(放射線・化学物質影響科学)は言う。
「この汚染水には、原子炉内に封じられていた有害な放射性物質が何種類も溶け込んでいます。その中で最も厄介なのは、極めて水に溶けやすくALPSでも除去できないトリチウムです」
水素爆弾の材料にも使われるトリチウムは、体内の細胞遺伝子そのものを瞬時に破壊する恐るべき放射性物質。むき出し状態の原子炉に触れた汚染水が含むトリチウム濃度はケタ外れに違いない。
一刻も早く“最悪の汚染水”漏れを防いでくれ!
(取材・文/有賀 訓)
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敷地内の地下貯水槽から、いつの間にか約120トン(東電発表)の放射性汚染水が地中へ漏れ出ていたというのだ。この汚染水は、現在も原子炉内へ注入している冷却水を回収し、主に放射性セシウムを処理装置で除去したものだが、ほかにも多くの放射性物質を含んでいる。その回収量は一日400トンに達するため、800基の地上タンクだけでは足りなくなり、地下貯水槽7つが増設されたのだ。
作業員として福島第一原発構内で働き、その貯水槽工事を目撃していたジャーナリストの桐島瞬氏は語る。
「野鳥の森と呼ばれる区域で大規模な掘削(くっさく)工事が急ピッチで進んでいく様子を何度も目にしました。その大穴の底にプラスチックのブロックを並べ、防水シートを敷き詰める工法を見て、作業全般で出る固形汚染物の一時保管場所だと思いました。まさか液体、それも汚染水をためるなんて……」
また、さらに追い打ちをかける事実もある。そもそもこの地下貯水槽は、本来はセシウム除去だけをした汚染水の貯蔵施設ではなかったのだ。
「福島第一原発事故処理の頼みの綱は、セシウム以外の放射性物質にも対応できるALPS(アルプス・多核種除去設備)です。地下貯水槽と地上タンクは、ALPSによる汚染水の処理を経て、冷却水として貯蔵、再利用されるために造られたはず。ところがALPSの運用が遅れてしまったため、ほぼ汚染水そのものの水を貯蔵するハメになったのです」(桐島氏)
ALPSは3月に稼働開始にこぎ着けたかと思いきや、トラブルの発生で、現在試運転中の状態。だが将来的にALPSが機能しても、地下貯水槽の根本的な欠陥は残るそう。廃棄物処理施設の設計構造に詳しい長崎大学工学研究科の小川進教授は、憤懣(ふんまん)やる方ないといった表情でこう断じる。
「ニュース映像を見て目を疑いました。この地下貯水槽は、機能性、安全性ともに一般の産業廃棄物保管場よりも劣悪です。池があった軟弱地盤に穴を掘り、その地面へ直接、プラスチック製貯留材料というパーツを置いて、市販のベントナイト(粘土)シート1枚とビニール製シート2枚を貼り合わせてかぶせただけの構造物なのです。これにある程度の圧力がかかれば、3枚のシートの接着部分から無数の破損が生じるのは容易に想像できます。
本来ならば強固な鉄筋コンクリートの基盤を打ち、その上にセシウムなどが吸着しやすいベントナイト層を重ね、さらにステンレスで覆うべき施設なのです。しかし、それでは建設コストが何百倍にもなるので、ビニールなどの合成樹脂が放射線で劣化しやすいことも承知で安価な既製品だけを使ったのでしょう」
東京電力は、その後の会見のなかで、漏水が複数の地下貯水槽で起きている事実を認めたが、一貫して「貯水槽は海岸から約800m離れた位置にあり、汚染水が海へ漏れ出る心配はない」と、言い張っている。しかし、東電の発言が信用できないのは今に始まったことではない。
海抜37mの貯水槽群から漏れる汚染水の脅威について、琉球大学理学部の古川雅英教授(放射線・化学物質影響科学)は言う。
「この汚染水には、原子炉内に封じられていた有害な放射性物質が何種類も溶け込んでいます。その中で最も厄介なのは、極めて水に溶けやすくALPSでも除去できないトリチウムです」
水素爆弾の材料にも使われるトリチウムは、体内の細胞遺伝子そのものを瞬時に破壊する恐るべき放射性物質。むき出し状態の原子炉に触れた汚染水が含むトリチウム濃度はケタ外れに違いない。
一刻も早く“最悪の汚染水”漏れを防いでくれ!
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