【上海=菅原透】「H7N9型」と呼ぶ鳥インフルエンザが中国で広まってきた。江蘇省衛生当局は2日、省内で4人が感染し、いずれも重体だと発表。中国内での感染者はこれで計7人となる。同型の鳥インフルはこれまで人への感染が報告されていないタイプ。2人が死亡した上海市が2日、感染防止に向けた態勢を敷いたと発表するなど、各地で警戒を強めている。
江蘇省で確認されたのは、南京市、蘇州市、無錫市、宿遷市の男性1人、女性3人。いずれも3月20日前後に発熱し、症状が重くなった。一方、国家衛生計画生育委員会は3月31日、上海市と安徽省で3人が感染したと発表。うち上海市の87歳と27歳の男性2人は死亡した。人から人への感染は確認されていない。
上海市政府は2日夕、記者会見を開き、医療機関での応急態勢を強化したと発表した。新たな感染例が見つかれば、「すぐに情報を公開する」と強調した。北京市や広東省など感染が確認されていない地方当局も、監視を強める体制を敷いた。
今回、感染が広がっている「H7N9型」は従来は弱毒性とされ、人への感染が確認されたのは今回が初めて。上海や江蘇省は日系を含めた外資系企業が多く進出しており、中でも上海の在留邦人数は約5万6千人。
鳥取大学の伊藤寿啓教授は「感染源や感染ルート、毒性などの情報が不足している。慎重に調査し、冷静に対応する必要がある」と話している。
江蘇省で確認されたのは、南京市、蘇州市、無錫市、宿遷市の男性1人、女性3人。いずれも3月20日前後に発熱し、症状が重くなった。一方、国家衛生計画生育委員会は3月31日、上海市と安徽省で3人が感染したと発表。うち上海市の87歳と27歳の男性2人は死亡した。人から人への感染は確認されていない。
上海市政府は2日夕、記者会見を開き、医療機関での応急態勢を強化したと発表した。新たな感染例が見つかれば、「すぐに情報を公開する」と強調した。北京市や広東省など感染が確認されていない地方当局も、監視を強める体制を敷いた。
今回、感染が広がっている「H7N9型」は従来は弱毒性とされ、人への感染が確認されたのは今回が初めて。上海や江蘇省は日系を含めた外資系企業が多く進出しており、中でも上海の在留邦人数は約5万6千人。
鳥取大学の伊藤寿啓教授は「感染源や感染ルート、毒性などの情報が不足している。慎重に調査し、冷静に対応する必要がある」と話している。