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「ビジネスに最適な国」ランキング2015 デンマークが1位に

2015年12月26日 04時14分18秒 | 経済
フォーブスは、これまで10年間にわたり「ビジネスに最適な国ランキング」を発表してきた。今年の1位は昨年に引き続きデンマークで、6度目の栄冠に輝いた。このランキングは世界144の国と地域を、財産権の保証、イノベーション、税負担度、テクノロジー、汚職腐敗度、個人・通商・通貨の自由度、官僚的形式主義(Red Tape、お役所仕事)の度合い、投資家の保護、株式市場の実績からなる全11の分野で評価したものだ。項目別評価を均等にウェイト付けし、少なくとも8分野でデータが取得できる国について評価を行った。デンマークは11分野のうち、10分野でトップ20にランクインした。

税負担度、投資家の保護、官僚主義に関しては、世界銀行の「Doing Business」(ビジネス環境の現状)レポートを参考に評価を行った。税負担度ではカタールとアラブ首長国連邦が1位を分け合い、ボリビアが最下位だった。投資家の保護と官僚主義はいずれもニュージーランドが1位で、投資家の保護の最下位はリビア、官僚主義の最下位はハイチだった。

通商と通貨の自由度に関しては、ヘリテージ財団の経済自由度指数に基づいて評価を行った。通商の自由度ではシンガポール、香港、スイスが1位を分け合い、イランが最下位だった。通貨の自由度ではデンマークとニュージーランドが1位を分け合い、ベネズエラが最下位だった。個人の自由度に関しては、フリーダムハウスの「Freedom in the World」(世界における自由)レポートを参考に評価を行った結果、24か国以上が1位を分け合い、最下位はサウジアラビアだった。

テクノロジーとイノベーションに関しては、世界経済フォーラムの国際競争力ランキングを参考にして評価を行った。テクノロジーではルクセンブルグが1位でチャドが最下位だった。イノベーションではスイスが1位でモーリタニアが最下位だった。汚職腐敗度に関しては、広く用いられているトランスペアレンシー・インターナショナルの腐敗認識指数の結果を用いた。1位はデンマークで、最下位はリビアだった。財産権の保証に関しては、財産権連盟の国際財産権指標を参考に評価を行い、フィンランドが1位、ミャンマーが最下位だった。

株式市場の実績に関しては、ブルームバーグのデータに基づいて世界の主要株式市場の評価を行った。12月9日までの12か月間のリターンを抽出した結果、1位はベネズエラのプラス358%で、最下位はギリシャのマイナス38%だった。各国の経済データや基礎データに関しては、CIAの「ザ・ワールド・ファクトブック」を参考にした。

下記に「ビジネスに最適な国ランキング2015」、上位15カ国を掲載する。

1位:デンマーク

GDP:3410億ドル

税負担度ランク:12位

イノベーションランク:10位

通貨の自由度ランク:1位

官僚主義の度合いランク:28位

2位:ニュージーランド

GDP:2010億ドル

税負担度ランク:21位

イノベーションランク:24位

通貨の自由度ランク:1位

官僚主義の度合いランク:1位

3位:ノルウェー

GDP:5000億ドル

税負担度ランク:14位

イノベーションランク:13位

通貨の自由度ランク:25位

官僚主義ランク:23位

4位:アイルランド

GDP:2460億ドル

税負担度ランク:6位

イノベーションランク:21位

通貨の自由度ランク:9位

官僚主義ランク:24位

5位:スウェーデン

GDP:5700億ドル

税負担度ランク:33位

イノベーションランク:7位

通貨の自由度ランク:6位

官僚主義ランク:15位

6位:フィンランド

GDP:2760億ドル

税負担度ランク:16位

イノベーションランク:2位

通貨の自由度ランク:46位

官僚主義ランク:31位

7位:カナダ

GDP:1兆8000億ドル

税負担度ランク:9位

イノベーションランク:22位

通貨の自由度ランク:61位

官僚主義ランク:3位

8位:シンガポール

GDP:3800億ドル

税負担度ランク:5位

イノベーションランク:9位

通貨の自由度ランク:13位

官僚主義ランク:10位

9位:オランダ

GDP:8660億ドル

税負担度ランク:23位

イノベーションランク:8位

通貨の自由度ランク:48位

官僚主義ランク:27位

10位:イギリス

GDP:2兆9000億ドル

税負担度ランク:15位

イノベーションランク:12位

通貨の自由度ランク:92位

官僚主義ランク:16位

11位:香港

GDP:2900億ドル

税負担度ランク:4位

イノベーションランク:27位

通貨の自由度ランク:23位

官僚主義ランク:4位

12位:スイス

GDP:7120億ドル

税負担度ランク:18位

イノベーションランク:1位

通貨の自由度ランク:4位

官僚主義ランク:58位

13位:アイスランド

GDP:160億ドル

税負担度ランク:32位

イノベーションランク:25位

通貨の自由度ランク:68位

官僚主義ランク:36位

14位:オーストラリア

GDP:1兆4000億ドル

税負担度ランク:38位

イノベーションランク:23位

通貨の自由度ランク:7位

官僚主義ランク:11位

15位:ベルギー

GDP:5350億ドル

税負担度ランク:73位

イノベーションランク:16位

通貨の自由度ランク:25位

官僚主義ランク:19位
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フランス人も驚く、中国人の欧州7カ国10日間「電撃ツアー」=参加者「何も覚えていない」―中国メディア

2015年12月26日 04時13分22秒 | 海外情報
2015年12月22日、中国新聞社によると、仏華字紙・欧州時報はこのほど、欧州7カ国を10日間で旅する中国人向けツアーに参加したフランス人記者の「体験記」を掲載した。


このツアーは英国、フランス、スイス、リヒテンシュタイン、オーストリア、イタリア、バチカンの7カ国の観光スポットを10日間で巡るというものだ。

夜11時にロンドンのヒースロー空港に到着した一行は、宿へ向かう途上、ガイドから「現金は上着の内ポケットにしまっておくことをお勧めします。特にパリではスリにご注意ください」と説明を受ける。

2日目は7時半からホテルで簡単に朝食を済ませ、8時にはツアーバスに乗り込み出発。ロンドン市内のランドマークを一通り「巡視」する。そう「巡視」という言葉がふさわしい。ゆっくり「見学」するゆとりはない。ランチはわずか15分。ツアー会社が手配したレストランに払う費用は1人当たり5ユーロ(約660円)だ。

パリ観光は48時間の「マラソン」だ。ベルサイユ宮殿、セーヌ川クルーズを楽しみ、翌日はわずか1時間15分のルーヴル美術館見学。ツアー客はミロのヴィーナスとモナ・リザの前で慌ただしく自撮りする。見学時間が短いのはショッピングに時間を割くためだ。パリの百貨店ギャラリー・ラファイエットの店内は、パリっ子になじみのオスマン大通りの他のショップとは明らかに雰囲気が異なる。もはや中国人専用のショッピングセンターだ。

パリを後にすると、一行は5日間で4カ国を巡ることになる。スイスは風光明媚な欧州の別天地として知られるが、中国人には「腕時計購入ツアー」でしかない。

中央アルプスのティトリス山の滞在時間は40分。リヒテンシュタインではファドゥーツ城をバスから眺め、夕方にたどり着いたオーストリア・インスブルックでは、店はすでに閉店していた。

イタリアへと南下した一行は、ベネチア、フィレンツェと駆け足で旅し、最終日の早朝にローマ入り。バチカンのサン・ピエトロ大聖堂を目前にガイドが一言。「(セキュリティーチェックで)長蛇の列が予想されますので、上手いこと割り込みして、見学を早めに済ませましょう。空港では税金の払い戻しにも時間を使いますので」。

帰国の途に就く空港で、ツアー参加者の1人が残念そうにこうつぶやいた。「中国へ帰って旅の印象を聞かれたらこう答えるしかない。何も覚えていない、と」。(翻訳・編集/柳川)
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