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“組織のトップに「才能」はいらない”優秀なリーダーほどハマる落とし穴とは?

2016年02月13日 09時55分44秒 | お役立ち情報
組織のトップに必要な能力は何だと思いますか?「才覚あれど、天下を掴めなかった男」と「凡人でありながら、天下を掴んだ男」の対比から、読み解けるものがあります。世界史5000年の歴史から生まれた「15の成功法則」を記した『最強の成功哲学書 世界史』から見ていきましょう。

歴史に学ぶ「トップの才覚」。才能あふれる項羽、だらしない劉邦。天下を獲ったのは?

 紀元前3世紀、始皇帝が打ち立てた秦は、彼の死とともに崩壊していきましたが、その中から、項羽と劉邦という2人の人物が頭角を現しました。この両雄を比較してみると、

• 項羽 … 楚の将軍の家柄。優れた体躯に恵まれ、ひと通り兵学を学び、勇猛で万夫不当の猛将。部下にも慈悲深く、惚れた女に一途。

• 劉邦 … 本名すらよくわからない農民の出。武勇拙く、兵法にも政略にも政治にも疎い。強い者にはへりくだり、弱い者には傲慢で、女にだらしない。

 このように「才覚」という観点から見れば、どう見ても天下を獲るのは項羽のほうが妥当に見えます。しかしながら、現実に天下を獲ったのは劉邦です。なぜこうなってしまったのでしょうか。

 その答えは、大元帥の韓信が劉邦に述べた言葉の中にありました。彼は、項羽では天下を獲れない理由を2つ挙げました。それが「匹夫の勇」と「婦人の仁」です。韓信曰く。

「項王(項羽)は、彼自身が万夫不当の猛将(将才)なれど、それゆえに優れた将軍を信じてこれに任せる(君才)ということができません。これはただの匹夫の勇にすぎませぬ」

 つまり、項羽には「将才はあれど、君才がないため天下の器に非ず」というわけです。

トップに必要なのは、将才ではなく、君才

 この「将才と君才」については、また別の話があります。あるとき、劉邦が「自分はどれほどの将の器であるか」と韓信に問うたところ、韓信は「そうですな。陛下ならざっと10万といったところでしょう」と答えました。では汝は如何にと劉邦は続けて問いました。

「私なら100万の兵であろうが自在に操れます」「なんじゃと!?余が10万で、そちは100万か。ならばなぜそちは余の臣下に甘んじておる?」

「私は兵を操るのに長けた“兵の将”にすぎません。しかし陛下は、将を使うのに長けた“将の将”です。兵の将では、将の将に及ぶべくもありません」 つまり、「兵に将たる才(将才)」と「将に将たる才(君才)」はまったく別物であって、組織の頂点に立つ者は、部下を信頼して使い、また部下から慕われていれば(君才)、他の才(将才)などなくてもかまわないということです。というより、なまじ将才があると、かえって君才の邪魔になるくらいです。

 項羽は、范増・陳平・韓信という錚々たる人材を擁していたにもかかわらず、誰ひとり使いこなすことができず、ひとり、またひとりと項羽の下を去っていきました。これでは、彼が天下を獲れなかったのも自然の理なのです。

なぜ項羽から、人が去っていったのか?

 とはいえ、確かに項羽は、敵に対しては冷酷・残忍・無情で、鬼神の如く怖れられていたものの、そうでない者に対しては礼儀を以て臨み、慈悲深く、ときにやさしい言葉もかけ、思いやりも見せました。

 つまり、家臣たちから慕われる要素は充分持ち合わせていたわけです。にもかかわらず、項羽の下を次々と家臣が去っていったのは、「君才に乏しい」だけでは理由として弱いものがあります。そこにどんな差があったのでしょうか。項羽には、致命的な欠点がもうひとつあったのです。

 それが、韓信が指摘した第二の欠点「婦人の仁」です。韓信曰く。「彼は、部下にはやさしい言葉をかけ、女性のような思いやりを見せることもありますが、いざ褒賞を与える段になると、途端に女々しくこれを渋ります。これは“婦人の仁”にすぎませぬ。これは致命的といってよい項羽の欠点です。大王(劉邦)が天下を望まれるならば、彼の逆を為せばよろしい」

 項羽の逆、すなわち「家臣を信頼して仕事を任せ、功に対しては惜しみなく恩賞を与える」ことです。

得たものはなくなり、与えたものは増える

 人は、自分が苦労して手に入れたものを頑として手放したがらないものです。どんな才人であろうとも、人ひとりの努力の成果などたかが知れていますから、「あれほど努力したのに、この程度の見返りしかないのか……」という思いに駆られ、より一層「これを手放してなるものか!」となってしまうのも無理からぬところはあります。

 しかし、自分の努力で手に入れたものは、どれほど手放すまいとしがみついてみても、春先の雪の如く、減ることはあっても増えることはありません。それどころか、そんなことをすれば必ず、周りの協力者がひとりまたひとりと去っていき、気がついたときには孤立化し、そんな犠牲まで払って後生大事にしていたものすら、いつの間にか手の中からなくなっています。項羽はこの愚を犯して、その身を亡ぼしました。

与えよ、さらば与えられん

 項羽の二の舞にならない解決策はひとつ。自分の懐に入れておいてもどうせ消えゆくのですから、消えてしまう前にどんどん周りの人に感謝を込めて与えてしまうのです。得たものは、100%自分の力のみで手に入ったものではないはずです。必ず周りの人の助力、援助、支援があっての成果のはずです。ならば、報酬は入った先から、お世話になった人に惜しみなく与える。

 項羽と劉邦の例で言えば、項羽は、戦いにおいていつも敵を殲滅し、得た領土をほとんど我が物とし、功臣にこれを分け与えることを渋りました。それにより、始めは項羽に従っていた者たちも、ひとり、またひとりと、項羽から離れ、劉邦の下へ走っていくことになったのです。

 これに対して劉邦は、なるべく戦わぬことを心掛け、戦わざるを得なくなったときもなるべく敵に降伏を促し、降伏した者には所領を安堵し、功を成した者には、得た領地を惜しみなく与え続けました。そのため、全国から優れた人材が集まり、各地の諸侯が忠誠を誓うようになり、与えた財が何倍何十倍にもなって劉邦の下に還ってきたのです。

 確かに劉邦は項羽に比べ、才には恵まれていなかったかもしれません。しかし、項羽は奪えば奪うほど失っていき、劉邦は与えれば与えるほど集まり、ついに天下は劉邦の下に転がりこむことになったのです。「得たものは与える」。これを理解できない者は、一時的に成功したように見えることはあっても、必ず足をすくわれることになります。

自利は利他を言う。

 組織のトップに立つ者は、特別な才能などなくても構いませんが、部下を信頼して使う度量と、他人の利益(利他)のために尽くすことが、結局自分の利益(自利)になることを心得、功に基づいて惜しみなく与えることが大切だということを、両雄の人生から学ぶことができます。


神野正史



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【金正恩支配に何が起きた】またも軍制服組トップを「粛清」 政権揺るがす“異変”とは

2016年02月13日 09時48分09秒 | 海外情報
 北朝鮮の朝鮮人民軍「制服組トップ」の粛清がまたも伝えられた。李永吉(リ・ヨンギル)総参謀長の処刑が事実なら、朝鮮労働党による軍支配がいっそう進んだことを意味する。だが、永吉氏の部下だった前線兵士らの間には、金正恩(キム・ジョンウン)政権を揺るがしかねないさらに深刻な“異変”が起きているとも指摘されている。

「嫌疑は後付け」

 複数の北朝鮮消息筋によると、永吉氏は、金日成(イルソン)軍事総合大学の研究クラスを首席で卒業し、主に「野戦畑」を歩んできた。

 砲兵司令部の参謀長当時、金正日(ジョンイル)総書記に指揮能力を認められ、前線の軍団長や作戦局長など軍のエリート階段を駆け上る。軍に強い影響力を持った李英浩(ヨンホ)総参謀長が2012年に突如更迭されたこともあり、制服組トップに躍進した。

 金正恩第1書記の信任も厚かったといわれ、年初の視察でも随行が確認されていた。その人物の「分派活動や権勢非理(汚職)」嫌疑での処刑が伝えられた。

 永吉氏は「原理原則に忠実だ」と評される堅物とされ、消息筋は「嫌疑は後付けにすぎない」とみる。

 党の代弁者とされる黄炳瑞(ファン・ビョンソ)氏が、金第1書記の最側近として軍を統制する総政治局長に就き、党による軍支配が深まるなか、これに異を唱えたため足をすくわれた-。韓国の専門家らもこうした見方を示す。

身長138センチも可

 党側が軍の抑え付けに腐心するのには事情がある。200万人以上が餓死したという1990年代の大飢饉(ききん)を、成長期に経験した世代が前線の小隊長といった軍の中核を占めるようになった。彼らは「政権への忠誠度が最も低い世代」といわれる。

 その後も、深刻な栄養不足で子供並みに小柄な兵士も多く、身長138センチ以上、体重43キロ以上まで入隊基準が緩和されたほどだ。

 配給量の減少が重なって、中国側に越境した北兵士による強盗事件も頻発。慢性的な燃料不足もあり、戦車などを動員した大規模な演習もままならない状態が続いているという。核・ミサイル開発に傾注する背景として、通常兵力の弱体化も指摘されている。

 正恩政権は頻繁に幹部の首をすげ替えることで不満の芽を摘んできたが、党による圧迫が強まれば、さらに前線の士気低下を招く結果になりかねない。

 消息筋は「軍の統制が負の連鎖に陥っているとみられ、強硬姿勢を強める裏で実際には『戦えない軍隊』化が進んでいるようだ」と話す。(桜井紀雄)
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見くびられた日銀、円強気派が予想引き上げ-年末に対ドル95円も

2016年02月13日 09時45分36秒 | FX
為替ストラテジストらは、日本の当局 が介入や一段の金融緩和によって円相場を押し下げることはできないと みているもようだ。金融市場の波乱が円の需要を支え続けるためだ。

  バークレイズは年末の円相場見通しを1ドル=95円と、これ までの120円から円高方向に変更した。バンク・ジュリアス・ベアは110 円と、以前の118円から修正。オプション市場ではトレーダーらが円相 場について5年半ぶりの強気に近い。

  円相場は11日、2014年10月の日本銀行による緩和拡大後の高 値を付けた。日銀が今年1月29日にマイナス金利導入を発表した後も、 円の上昇は止まっていない。

  バークレイズ銀行の門田真一郎為替ストラテジストは、市場 は日銀追加緩和の効果などを疑問視していると指摘。同氏を含むバーク レイズのストラテジストやアナリストらは顧客向け文書で、日銀が緩和 を拡大しても円上昇が抑えられる可能性は低いと記している。

原題:BOJ Seen as Toothless for Yen Bulls Boosting Currency Forecasts(抜粋)
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