東京電力福島第一原発事故で、検察官役の指定弁護士が26日午後、東京都内で報道陣の取材に応じ、東京第5検察審査会の起訴議決に基づき、東電の勝俣恒久元会長(75)ら当時の役員3人を29日に業務上過失致死傷罪で東京地裁に強制起訴することを明らかにした。
指定弁護士の一人、石田省三郎弁護士は「(強制起訴の時期を)2月末頃と考えて準備を進めてきた。詳しい起訴の内容は公判で明らかにする」と述べた。
他に起訴されるのは、原発担当の役員だった武藤栄(65)、武黒一郎(69)両元副社長。2009年の制度導入後、9例目の強制起訴となる。
起訴状には、3人が巨大津波による事故を予見できたのに、必要な安全対策を怠った結果、事故を受けて避難した病院患者らを死亡させるなどしたとの内容が盛り込まれる見通し。3人は「事故は予測できなかった」などと無罪を主張するとみられる。
同審査会の起訴議決は、東電が08年、15・7メートルの津波の可能性を示す試算結果を得ていたことを踏まえ、「3人は巨大津波と事故を具体的に予見できた」と認定していた。
指定弁護士の一人、石田省三郎弁護士は「(強制起訴の時期を)2月末頃と考えて準備を進めてきた。詳しい起訴の内容は公判で明らかにする」と述べた。
他に起訴されるのは、原発担当の役員だった武藤栄(65)、武黒一郎(69)両元副社長。2009年の制度導入後、9例目の強制起訴となる。
起訴状には、3人が巨大津波による事故を予見できたのに、必要な安全対策を怠った結果、事故を受けて避難した病院患者らを死亡させるなどしたとの内容が盛り込まれる見通し。3人は「事故は予測できなかった」などと無罪を主張するとみられる。
同審査会の起訴議決は、東電が08年、15・7メートルの津波の可能性を示す試算結果を得ていたことを踏まえ、「3人は巨大津波と事故を具体的に予見できた」と認定していた。