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<太陽光>買い取り減額 16年度価格案、事業・住宅用

2016年02月23日 06時53分41秒 | 太陽光発電
毎日新聞


 再生可能エネルギーの買い取りを電力会社に義務付ける「固定価格買い取り制度」(FIT)を巡り、経済産業省の有識者会議は22日、2016年度の買い取り価格案をまとめた。事業用太陽光(発電能力10キロワット以上)は、1キロワット時あたり24円とし、15年度から3円引き下げる。住宅用太陽光(同10キロワット未満)も2円下げ、同31〜33円とする。価格の引き下げは4年連続。

 一方、太陽光に比べ普及が遅れている風力や地熱、中小水力、バイオマスなどその他の再生エネの買い取り価格は現行水準を維持した。今後意見公募を経て、3月中に経産相が決定する。

 事業用太陽光は、発電パネル価格や工事費などが値下がり傾向にあることを反映し、制度開始時の12年度(40円)の6割の水準まで下がった。住宅用では、パネルの性能向上で発電効率が高まっていることなどを考慮した。一方、事業用が20年、住宅用が10年の買い取り期間は維持する。【小倉祥徳】
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「お金持ちになる人」は欲望を先送りできる

2016年02月23日 06時52分46秒 | お役立ち情報
前回は、現在バイアスが強い人ほど、お金を貯めることが苦手という話をしました。今回は、現在バイアスで「目先の欲求を辛抱した方が、将来の成功につながる」ことを証明した実験を紹介しましょう。スタンフォード大学で行われた心理学者ウォルター・ミッシェルの「マシュマロの実験」です。実験は、4歳の子供を集めて行われました。

椅子と机だけがある殺風景な部屋へ、1人ずつ通されます。机の上にはお皿が置かれ、そこにマシュマロが1個乗せられています。実験者は、子供に「マシュマロを食べてもいいよ」と勧めます。そして、子供が食べようとしたときに、次のように言います。

「私はちょっと用があるので外に出るので、マシュマロは君にあげる。でも、私が戻ってくるまでの15分間、食べずに我慢していたら、マシュマロをもう1個あげよう。私のいない間にマシュマロを食べてしまったら、2つ目は無しだよ」

それで、部屋の外に出ます。

部屋に残った子どもの様子は、隠しカメラで観察されています。

■我慢できる子供が、将来は成功する


結果は、我慢できずに食べた子供が3分の1。我慢できた子供が3分2でした。更に、この実験の凄いところは、その後の長期にわたる追跡調査が行われたことです。結果は非常に興味深いものとなりました。

我慢できなくてマシュマロを食べた子供と、我慢できた子供のその後の「社会的成功度」に、相関関係が見られたのです。マシュマロを食べずに我慢できた子供のグループの方が、周囲から「優秀」と評価されていました。

また、「大学進学適正試験」(SAT)の点数にも大きな差がでました。我慢できた子供の方がポイントが高かったのです。この結果は、「幼児期のIQ」よりも「我慢できるか(自制心があるか)」と言うことの方が、成績や人物評価に大きく影響することを裏付けています。

その後も、この追跡調査は続きました。調査の結果「この傾向は生涯に渡って継続する」ことが判明しています。我慢できる子供の方が、成績も人物評価も高いということで、高収入になっているのではと考えられます。

つまり、この実験結果が意味するところは「欲望を先送りできる人は、お金持ちになる可能性が高い」ことを示しています。クレジットカードのキャッシングとか、リボ払いを利用している人は、我慢できずにマシュマロを食べてしまう人ではないでしょうか。

■人は、将来の価値を割り引いて考えている

さて、ここで質問です。あなたは、どちらを選びますか?

(A)今日1万円プレゼントします。

(B)1年後に1万1000円プレゼントします。

(A)を選んだ人は、目先の利益を優先している人です。人は、意識しなくても将来得られる価値を現在の価値で割り引いて考えがちです。これを経済学で「時間割引」といいます。

人は将来の価値を実際の価値より小さく感じてしまう傾向が強いのです。これを「時間割引率」といいます。つまり、貯蓄で得られる将来の価値を軽く見ているということですね。上記の例では10%の割引率となります。

あなたは、今もらえる1万円に対して、いくらの金額ならば1年間待てるでしょうか?1万5000円ですか?それとも2万円ですか?3万円でしょうか…。この金額が、多い人ほど時間割引率が大きく「現在の価値を重視」している人になります。

■人生の「時間割」が分かるとモチベーションが上がる

人間は、常に合理的な判断をしている訳ではありません。では、時間割引率が大きい人は、どうすれば良いのでしょうか。人生について、計画を立てることです。計画を立てると、色々な意味で自制心を持てるのではないでしょうか。試しに自分の人生を24時間に当てはめた「時間割」を作ってみましょう。

たとえば生まれたときを0時、84歳を24時にします。あなたは、今何時でしょうか?25歳は、まだ午前7時です。新聞を読んだり、本を読んで知識や情報、スキルを高める時期です。35歳なら午前10時です。これから仕事を始めるところです。これからお金も貯まっていく時期です。

45歳は、ランチタイムが終わったところです。午後の仕事に向かって準備は万全ですか?教育費、住宅などの出費も多くなります。ここはしっかりと稼がなければいけません。9時から17時までは、どんどん仕事をこなし、キャリアアップを目指します。ここが人生で最もお金を稼ぐ時間帯です。17時には、60歳を迎えようとしています。この時間でだいたい貯蓄が見えてきた人はペースダウンになります。しかし、まだ老後の資金が足りないようだと……楽しいアフターファイブを楽しむためには、あと一踏ん張りする必要がありますね。

このように考えることで、将来に対してビジョンを描くことができ、モチベーションを高めることができるのではないでしょうか。

この機会に、自分の人生の「時間割」を作ってみてはいかがでしょうか。

長尾義弘(ながお・よしひろ)

NEO企画代表。ファイナンシャル・プランナー、AFP。徳島県生まれ。大学卒業後、出版社に勤務。1997年にNEO企画を設立。出版プロデューサーとして数々のベストセラーを生み出す。著書に『お金のツボ』(モバイルメディアリサーチ)『コワ~い保険の話』(宝島社)、『こんな保険には入るな!』(廣済堂出版)『怖い保険と年金の話』(青春出版社)『商品名で明かす今いちばん得する保険選び』『お金に困らなくなる黄金の法則』(河出書房新社)、『保険ぎらいは本当は正しい』(SBクリエイティブ)。監修には別冊宝島の年度版シリーズ『よい保険・悪い保険』など多数。
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