荒波にもまれて牛歩の駆潜艇ですが、ついに避けては通れないところに行き着いてしまいました。
それは手すりでございます。
キットのパーツは成型の都合で0.85mmほどの太さです。1/144ですから直径12cmの手すりはさすがにね。
高価なetchingパーツを使えばスッキリできるのですが、高い割にはリアルでないのです。
本物はこんな感じ。
単純な格子ではなくて、わざわざ柱のクロス部を太くして横棒を貫通させています。
このふくらみは、平板なetchingでは表現できません。丸棒でもないし。
また、イ-19の時のように真鍮線を半田付けして組んだら、貫通している感じではなく重なる感じになってしまいます。
上段の横棒は1本で通して、下段の横棒はスパン毎の短い棒を1本1本半田付けすればできないことはないですが、さすがにこの数はヤダ。
一方、スケールモデルファンという雑誌の作例では、柱はキットの物を使用して、横棒だけを金属線に置き換えていました。
しかしその方法は、元のパ-ツのP/L消しや整形に手が掛かりそうです。
思案した結果、エバグリの0.75mmRODを柱にして、金属線を通したものを試作して、上手くできたらこの方法、だめならキットの柱と金属線を使う方法にすることにしました。
エバグリのプラ棒を柱にすると、横棒を通すふくらみがないのが残念ですが、P/L処理が無く、スッキリした円柱になります。
このタイミングで以前から欲しかったツールを買いました。
ブッシュというメ-カーのモーターツール用ビット(スチールバー)です。
#411のカップという形状。
5種類買いました。
一番細い0.9mmから3.1mmまで。
本来は彫金などの工具で、指輪の金属の棒の先端を整形するものらしいです。
随分前に、鉄道模型で真鍮線の先端処理に使っている方から教えてもらいました。
シャンクの軸径はモーターツールの標準2.35mm。
半球状の内刃がついています。すり鉢だ。
周速ゼロのセンターには、刃が付いて無いようです。
ピンバイスに咥えて試してみます。
これを使えば、柱の頭を簡単に丸くできると、妄想したのでした。
外径が1.5mmのビットで、1mmのRODの頭を丸めてみます。
カッターで切りっぱなし。
アップの写真を見るまで、刃に方向があることに気づきませんでしたが、時計回りで間違ってなかったようです。
できた。偏ってるし、半球:ドームというよりもレンズ程度のRです。
この程度なら、モーターツールにRODを加えて回し、ペーパーを当ててもできないことないかな、が正直な感想。
コツをつかむまで少々かかるかもしれませんが、慣れればペーパーで手の感覚でやるよりも、Rを均一にできる可能性もあります。
数が多いのでRがバラバラは見苦しいはず。
ビットをモーターツールで高速回転させておいて、チッって軽くRODを押し付ける方がいいかも。
ただ、切り粉の逃げ場がないので、マメに掃除が必要でしょうな。
もう少し練習してみようと思います。
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私ならスルーすること間違いなしです。(笑)
こういうビットは初めて見ました。
結構使い道がありそうです。
コブの再現は無理ですって、あきらめました。と書いていて今思い付いたのですが、1/144なのでNゲージの手すりが1/150で、使えるのがあるかもしれないですね。探してみよ。
ビットはまだ使い方のコツがつかめてないです。