心の風景 認知的体験

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詐偽に引っかかった!!

2007-07-04 | Weblog
GHA銀イオン洗面器を、たかしまや通販で買った。
浴室においておくだけでカビが生えないというふれこみ
怪しいナーとは思いつつ、たかしまやだし、
カビには悩まされているので、
思い切って買った。9000円くらいだったと思う。

それがまっかな嘘であることが判明。どうやってわかったのかはわからないが
朝日新聞で報道された。

しかし、さすがたかしまや。すぐに、書状が届き、引き取るという。



この写真がその詐欺商品

実証

2007-07-04 | 認知心理学
世の中には、さまざまな広告が粋を競っている。その広告の一つのカテゴリーに「実証広告」と言うのがある。薬効やダイエット効果を宣伝する時によく使われる。たとえば、
・ その商品を使ったら体重が3キロ減ったと一人の主婦がとくとくと語る場面
・ その商品を使う前は、こんなにひどかったのに、これを使うようになってから、毎日が快適ですと語らせて、使用前と使用後の写真を見せる。
心理学研究法を学ばれた方々は、もはや、これが、およそ実証の名に値しない内容であることを簡単に見破れると思う。それぞれの語りの内容に嘘はないとしても、これは実証とは無縁である。

心の進化

2007-07-04 | 認知心理学
 「心の発生と進化」
●「人類がいつ誕生したのか」と同じくらい興味を引かれるのが,「心はいつ誕生したのか」である.
生きるために,時々刻々と変化する自然や動物と格闘していたときには,すぐその場で役に立つ本能の働きを研ぎ澄ますことが大事であったはずである.
●やがて,本能の働きにだけ依存していては生きてはいけない状況が生まれてきた.たとえば,個体の数が増えるにつれて,食物を貯蔵し,個体間の利害を調整するといった状況は,本能の働きだけではうまくいかない。心の働きが必要となる。そして、そんなときの心の働きを円滑かつ強力にするために、言葉が生まれたのではないだろうか。そうした変化が、5万年前くらいに出現した、クロマニヨン人に起こったらしいとの推測をしている人類学者がいる。
●いずれにしても、言語を操る心をもった人類は、数万年にわたって、心をどのように進化させてきたのであろうか。心の進化の過程で、どのような自然淘汰があったのであろうか。
現代人の心を、こうしたはるかなる進化の結果とみなすとどうなるかを考えてみようとする野心的とも言える試みが、今、新たな心理学の一分野を形成しつつある。進化心理学がそれである。




どうしてこんなに更新ができるか

2007-07-04 | 心の体験的日記
このブログ、最近は、一日の更新が10回近くなる。
一日中、更新しているのではないか、と思われるかもしれないが、
実は、こんなわずかな空き時間を活用している。
・今、海保さんの作った心理学辞典、なるのもを作っている
(どこかで出版してもらえないかとひそかに考えている)
その過程で出てくる用語をアップ
・原稿を書いていて、つまったとき、そのあたりにあるまとまりの
ある部分をアップ
・朝一番の定番で日誌風のものを書いてアップ
・古いファイルをチェックする機会があると、そこにある
面白そうな原稿をアップ
・何もすることがないとき、最近書いた原稿の一部をアップ

だいたいこんなところかなー
まー要するに暇ということですね。

表情 用語解説

2007-07-04 | 認知心理学

●表情(facial expression)
表情は気持ち(情動)のあらわれであると同時に、他者への無言のメッセージ、たとえば、嫌悪の表情は他者を遠ざけるし、喜びの表情は他者の喜びを誘導する機能を果たす。
表情には、幸福、悲しみ、怒り、嫌悪、驚き、恐怖の6つの基本表情があり、その組合せで他の微妙な表情が作り出される。
6つの基本感情は、どの文化圏でも存在するが、その表出の仕方や強弱には微妙な文化差がある。

 初頭効果、終末効果を利用する

2007-07-04 | 教育

5 初頭効果、終末効果を利用する

 人間の記憶を調べる実験で、覚えるべきものを次々に提示していって、最後にまとめて、覚えているものを頭に浮かぶ順に思い出してもらうことをよくやる。自由再生実験と呼ばれるものである。
 この実験では、最後のほうに出された数項目が最も良く再生され、ついで、最初のほうに出された数項目となる。真中あたりの数項目が最も再生の成績がよくない。この最初と最後のものが真中のものにくらべて再生率が高いことを、それぞれ初頭効果、終末効果(または親近性効果)という。
 最初に出されたものは、まだ頭のなかが空っぽですんなりと入っていくのでよく覚えられる。また、最後の方は、覚えたばかりなのでよく思い出せる。これに対して真中は、もう頭が一杯になってしまっているので新しく入ってくるものを覚えきれない状態になってしまうらしい。
 この効果は、たとえばこんなふうに利用できる。
 かりに、仕事が二時間くらいで終わるとして、一気にやれば、最初の一〇分と最後の一〇分の合計二〇分にしか、初頭効果と終末効果の利益を得られないとする。これを、たとえば、1時間単位で区切れば、あいだに休憩を五分入れて仕事の終わる時間が五分長くなっても、単純に計算して、四〇分にわたって、この二つの効果から利益を得られることになる。
 ただし、これらの効果を得るためには、あらかじめ時間の区切りがわかっていなければならない。しかも、それが、きちんと守られていることが必須である。サービス残業などというわけのわからない時間管理が横行しているところでは、この効果は期待できない。

顔ではわからない?

2007-07-04 | 心の体験的日記
今、マスコミに最も登場している3悪人の顔。
いずれも、善人顔をしてませんか?
高齢者特有の顔といってもよいかも。
丸顔、いつも微笑しているような顔、温厚な顔
いずれも悪とは無縁そうにみえる、好々翁。
さて、自分は?

写真 東京成徳大学 ゴルフ練習場

認知的体験 再掲

2007-07-04 | 心の体験的日記

●認知的体験「トラックバックの波におそわれる」06/9/16海保博之
うっかり、拒否チェックを忘れてしまったらしい。英語のトラックバックがごっそりと入ってきた。クスリの広告らしい。いわゆるスパムではないようだ。内容に応じてのトラックバックかも。

認知の科学と情報デザイン上の問題発見

2007-07-04 | わかりやすい表現


認知の科学と情報デザイン上の問題発見
   
 海保博之 筑波大学心理学系

はじめに
 物のデザインに加えて情報のデザインも、デザイナーの重要な仕事となってきた。情報デザインの何が問題でそれをどのようにすれば解決できるのかを考えるためには、ユーザ(使い手)の認知特性(情報処理特性)に配慮することが求められる。認知の科学は、ユーザの認知特性を知るための基本的な視点と知見を提供するだけでなく、情報デザイン上の問題点を発見するための手法(ユーザビリティ・テスト)(7.6参照)をも提供する。

1)ユーザの認知特性をとらえる基本的な枠組
 デザイナーはデザインする対象・内容を理解した上でデザインすることになるが、さらに、そのデザインを、どのようなユーザがどのような状況で使うのかに思いをはせる必要がある。図1を参照されたい。デザイナーからユーザ・状況を経由しての曲線が、それを意味している。これは、教育現場で、教師が子どもに配慮した授業を設計することに似ている。たとえば、コンピュータについての授業をするとき、1年生と6年生とでは、授業の仕方がまったく異なるはずである。それが、相手に配慮した情報デザインということになる。
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        デザイナー
    理解     表現       

機械・道具   デザイン        


        ユーザ    認知の科学
        状況

図1 ユーザに配慮したデザインとは
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 ユーザに配慮するとは、もう少し具体的に言うなら、ここでは、コンピュータにかかわる情報デザインに話を限定すると、ユーザの認知特性に配慮するということになる。
 コンピュータという情報処理マシーンの出現は、ユーザと機械・道具とのかかわり(インタフェース)の質を変えた。従来は、ユーザの身体的・生理的な特性と機械の物理的な特性との適合性が、インタフェース設計の主要な問題であったが、コンピュータの出現は、図2に示すように、コンピュータの情報処理と、ユーザの情報処理との適合性という新たな問題を発生させた。ここに、人とコンピュータの情報処理特性を研究している認知の科学への期待がある。