心の風景 認知的体験

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今日の名言

2007-07-20 | 心の体験的日記
だますこと、表と裏を使い分けること、
うそをつくこと、ごまかすこと、
見て見ぬふりをすること、
隠し事をすること
私たちはそんなことに秀でた類人猿である。
(サンジダ・オコンネルによる)
「うそつきの進化論」より

競争と協調

2007-07-20 | 認知心理学
コラム「競争と協調」******
テニスのダブルスには、相手との競争と共に、自分のパートナーとの協調も必要である。これが、ダブルスのおもしろさの一つである。
まれにすることもあるシングルだと、競争だけがあからさまになり、その重さが楽しみの枠を越えてしまう。かくして、シングルはほとんどしない。
しかし、これがプロテニスだと、逆に、シングルのほうが、見ていて楽しい。それぞれのプレーヤーが強烈な個性を発揮してプレーをするからである。それに、自分ではいやだが、人が競争の極地で苦しんだり喜んだりするところを見るのは、ドラマを見るようで実に楽しい
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認知的体験 再掲

2007-07-20 | 心の体験的日記

●認知的体験 04/3/12海保
「最短で目的地に行くか、慣れたルートで行くか」
ある場所にこれまで5年間に50回くらい行った。いつも同じルートであった。今日、同じ場所に筑波からきたqq先生にどうやって来ましたと聞いたら、乗り換えが1回多いが、時間は10分くらい短いルートがあることを知った。500分くらい損をしたことになる。都会は選択肢が多いので、一つに固定しないであれこれ試してみる、人に聞いてみるようにするのがよさそう。インターネットで最短ルート検索ができるサイトも利用したほうがよさそう。

選挙演説

2007-07-20 | Weblog
朝、通勤途中のラジオで
政見放送を聴いている。
今日本の政治で何が問題かがよくわかる
TVだと見るのが大変だが、運転しながらなら
ちょうどよい。
それにしても、今朝の新聞、与党だいぶ不利を示す世論調査がでていたが、
自分の直感では、まったく逆で、与党圧勝。
直観も説明できるなら、妥当性が高まるのだが、
あまり説明できるものはない。あえて根拠を挙げるなら
①マスコミ受けの答えをしがちだが、本音はちがう
②有権者として圧倒的に多い、しかも必ず投票に行く高齢者の自民党好き
③年金のばらまきが奏功
④ぼんぼん首相への同情の高まり
まーこんなところかなー

自尊心

2007-07-20 | 認知心理学

● 自尊心(self-esteem)
自分の存在意義を支えている柱の一つが自尊心である。成功・失敗体験や周囲からの賞賛や叱責によって自らの価値を自らが認識することを通して形成される。適度の自尊心は精神的な健康を維持するのに有効である。自尊心が汚される扱いを受けると、不快、立腹などネガティブな感情を発生させる。弱い立場に置かれがちな人々は、たとえば、一方的な押し付けがましい援助などによって自尊心をけがされることに過敏に反応する傾向がある。

温かい知

2007-07-20 | 認知心理学
発想王をめざせ(11)

温かい知 思考に気持ちをこめる

********ポイント
1)うまくいっているときこそ慎重に
2)失敗したときこそ深く考えるチャンス
3)考えるときは自分の感情状態にも思いを  はせる
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●「温かい知」と「熱い知」と「冷たい知」
 心を知情意の3つに分けたのは、アリストテレスであるが、今でもそれなりにわかりやすい分類なので、心理学でも使われている。
 しかしながら、現実の心の働きは、知情意渾然一体である。たとえば、
 (1)おもしろそうだから解いてみた
 (2)わかってうれしい
 (3)あわてたので間違えてしまった
 (4)熱愛しているのであらが見えない
(1)と(2)のように、知の働きに穏やかな感情が混在しているとき、それを温かい知と呼び、(3)と(4)のように、激しい感情が混在しているとき、それを熱い認知と呼ぶ。温かい認知と熱い認知を一緒にして感情知と呼んでおく。
 これらに対して、コンピュータ上での知のように、感情の混じらない知を冷たい知と呼ぶ。

●うれしいときは難しく考えない
 温かい知の現象でおもしろいことはいろいろあるが、その一つ。
 うれしい、楽しいなどポジティブな感情状態では、あまり細かいことまで考えずに、大雑把に考え、反対に、悲しい、不安などネガティブな感情状態では、かなり深く細部まで思いをめぐらすらしい。
 「成功体験に溺れているとだめ」「勝って兜の緒を締めよ」も、この知見からすると、納得のいく戒めである。
 また、慰め言葉の常套句に、「深刻に考えないほうがよい」とか「気晴らしでもしたら」があるが、これも、ありもしないことにまで思いをめぐらしてしまってますます落ち込んでしまうのを防ぐためには有効である。

●感情は注意の調節弁
 知的活動は、適度の注意が配分されているときに、最も最適な状態になる。感情は、この注意資源の量をコントロールする役割を果たしていると考えられる。
 となると、知の働きを最適なものにするからめ手からの方策として、感情をコントロールすればよさそうに見えるが、事はそれほど簡単ではない。
 というのは、感情は、今目の前にある状況に即応する機構なため、自己コントロールが非常に難しいのである。へたにコントロールすると、自分の生存が危なくなる。
 うれしい気持ちになるのは、状況の中に生き残りのための材料が豊富にあることを意味している。逆に、悲しい気持ちになるのは、状況の中に生き残ることを危うくする危険な材料があることを意味しているのである。だからこそ、深く細かく分析するのである。
 したがって、その時その場での生き残り戦略としては、感情に従った温かい認知活動をするのが最適ということになるが、より長期的な戦略にかかわる重要な決定や判断は、一時の感情に影響を受けないように、感情の波が治まってからにするのが賢明というものである。


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●情報から感情知まで

 図は別添



「解説」
 情報化社会はまさに情報の乱れ飛ぶ社会である。それは、しかし、情報というゴミが乱れ飛ぶ混乱化社会とも言える。今の日本がそんな感じ、というのは言いすぎか。
 情報は体系化されてはじめて意味のある知識となる。したがって、情報化社会は、知識化社会でなければならない。そのためには、学問による体系化、あるいは、個人の中での体系化が必須である。マスコミによる編集という作業も体系化の一端であるが、これが過剰になると歪んだ体系化となるので危険である。
 情報、知識、知恵、感情知の4つの知の間の頻繁な往復があることが、豊潤な知の世界の構築につながる。そのためには、身体で覚える(身体化)、感情を込める(感情化)、自分で体験する、自分なりの解釈をする、といったことが必要とされる。

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●感情は注意とメタ認知を介して認知活動に影響する

図 別添

「解説」
 夫婦ゲンカして車で家を飛び出し事故を起こしてしまったケースを耳にしたことがある。 車の運転は、習熟してしまうと気がつかないが、実はかなり高度な認知活動が関与している。ケンカして気持ち(感情)が乱れているようなときは、注意配分もうまくいかなくなり、さらに自分で自分を知るメタ認知も十分に働かなくなり、結果として、認知活動も貧弱になる。こんなときには、車の運転のような高度で複雑な認知活動は要注意である。
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