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3低を克服しよう

2008-12-10 | 教育


2004年度後期終業式挨拶
                                             2005年3月18日
                                           筑波大学附属高校
                                           学校長 海保博之

「3低を克服しよう」



●日本の最近の若者の「3低」
 昔、結婚の条件に「3高」というのがありました。 「学歴が高いこと」「年収が高いこと」「背が高いこと」の3つの「高」が、女性にとっての結婚の条件でした。

 それにならって言うなら、最近の若者の特徴は、「3低」です。
 ・学力低下
 ・意欲低下
 ・規範(モラル)低下
 今日は、この3つの「低」について、少し話しをしてみます。

●まず、学力低下です。
 NHK放送文化研究所編「中学生・高校生の生活と意識調査」(NHK出版)によると、学校外での1日の勉強時間は、
 1982年時点で、中学生113分、高校生99分
 2002年時点で、中学生 73分、高校生55分
となり、20年間で序々に減少しここまで短くなってきました。
 また、別の調査(内閣府「第2回青少年の生活と意識に関する基本調査」2000年)では、1995年と2000年とを比較すると、小学生から大学生まで、「ほとんど勉強していない」と答えた割合が、増え、さらに、その割合は、小中高大となるにつれて増加し、高校生では39・7%、大学では、なんと47.5%が「ほとんど勉強していない」と答えています。
 国際比較のデータもあります。日本の15歳の勉強時間は、ギリシャの半分で、8か国中の最低です。
 勉強時間が長ければよいというものではありませんが、どこまで短くなってしまうか、やや心配です。
 もう一つ、読書に費やすお金です。1980年に、「学生(自宅外)の書籍代」は5,350円。2003年には、ほぼ半分の2,560円にまで落ち込んでいます。

●勉強することは良いこと
 勉強時間の長短はともかくとして、若者にとって勉強することが「良いこと」であるのは、間違いありません。
・長い人生で役に立つ知識をたくさん仕込むことができます。
・集中力、記憶力、思考力などの基盤となる能力も陶冶(とうや)できます。人生で何回かは挑戦しなければならない、知識競争、能力競争に打ち勝つための強力な武器を身につけることにもなります。

●次は、意欲(モラール)の低下です。
 これもデータを紹介します。藤沢市教育委員会が5年ごとに定点調査をしています。それによると、中学3年生に、「もっと勉強したいと思うか」を尋ねると、「はい」の割合は、1965年の65%から2000年度は、24%にまで落ち込んでいます。
 これは勉強のモラールですが、仕事をしようといるモラールもおそろしく低下しているようです。ニート (neet;not in education,in employment,in training) と呼ばれる若者52万人、あるいは、いつまでも家に引きこもってしまっている若者も増加傾向にあるのも,少し心配です。豊かな社会で、勉強、仕事へのモラールを高めるのは、非常に難しいところがあります。

●家を出て退路をたつことが一つの乱暴な対策ですが、今度は保護者のほうが、離さないということもあるようです。

●さて、最後が、モラルの低下です。
 モラルは、公と私を分けられるところから始まります。ところが、これが怪しくなってきました。電車で化粧、公の場で携帯電話、公の場での私語などなど。ケータイを持ったサル(正高信男)が、あちこちに跋扈するようになりました。
 たとえば、エレベータに友人と2人で乗りました。途中で、見知らぬ人が乗り込んできました。さて、この時、あなたは友人とのおしゃべりを止めますか、続けますか。
 止める人は、公と私の区別ができている人ですね。第3者が乗り込んできたことで、エレベータが公的空間に変化したのです。
 おもしろいことに、20年前は8割が沈黙したのに、最近では半数くらいしか沈黙しないそうです(正高信男「ケータイを持ったサル」中公新書)。

●一人一人を大切にする民主主義がどこかではき違えられてしまったような気がします。
 公と私の関係を今一度、考え直してみる必要がありますね。

●では、新学期、お兄さん、お姉さんとして、元気な姿をまた見せてください。

●知識は、われわれが天に飛翔する翼である。(シェークスピア)
●デカルトは、記憶がだめ。それが、「方法序説」で、確実な前提から出発し、論理的な連鎖によって物事を原因から演繹的にとらえる方法を打ち立てさせた。(中村雄二郎)

5年前の昨日と明日

2008-12-10 | 心の体験的日記
●認知的体験 03/12/9海保
「知らないと損」
JRにも地下鉄にも回数券があることを昨日知った。スイカなどのカードが便利なので使っていてすっかり割り引かれていると思い込んでいた。都バスカードなどは、5000円のカードで5800円分使える。うーん、知らないで損していることって、他にもたくあんあるだろうなー。
●認知的体験 03/12/11海保
「知らないと損(その2)」
今話題の本らしい。立ち読みしてみたら---ごめんなさい!!---、あるある実にたくさん得な話がある。ごていねいにも、「それならどうして人々は利用しないのか」という問への答もある。「そんなことに無頓着な人がたくさんいる。貧乏、金持ち関係ない」らしい。なるほどね。そう言えば、金券ショップ御用達の大金持ちを知っている。デーパートに行く前に必ず、金券ショップでデパート券を買ってからでかけるのだそうだ。これに追加するなら、「領域固有性」もありそう。つまり、旅行はできるだけやすく、しかし、着物は高価なもの、というように。
*****
***
最近の損。
黙っていてもあれこれポイントなどの券がたまる
それを持っていくのを忘れる
次に押しますからとレシートに押印
でもそれも捨ててしまうことが多い
くやしいので、できるだけポイント券はつくらないようにしているが、
こまめにやれば、得するのかも
08-12-10

コメント侵入

2008-12-10 | 心の体験的日記
麻生首相、やめるな
の記事をアップしたら、すぐにコメントが書き込まれた
びっくりしてあけて
みたら、商品宣伝

こんなのは、はじめて
またあらてのシステムが動き出しているのかだろうか
ここまでは順調にコメント汚染なくきたのだが。
エログロコメントよりはましではあるが。

その根拠は?

2008-12-10 | 心の体験的日記
ある取材であれこれ話をした
そして、最後に質問
「それらの根拠は?」
うーん、どうも相手は、脳へ言及してほしいらしい
うーん、こちらは、心理学的な常識をベースに話している
その脳基盤は?
といわれてもねー
でも、確かに、そりゃー心理学的常識よ!!
では、納得いかないかも
「根拠」「why」「なぜ」
は扱いが難しい
今困っているは、
「人間は、なぜ、失敗するのか」

心と脳と心理学と

2008-12-10 | 心理学辞典
心と脳と心理学と
●精神活動の源が脳活動にあることは、ガレノス(131~201)によって早くから指摘されてはいたが、科学的な探求は1796年のJ・ガルの骨相学に始まる。以来200年にも及ぶ思索と研究にもかかわらず、脳と心の関係は謎だらけである。しかし、近年、脳内活動の非侵襲計測技術の急速な進歩によって、精神活動の脳生理学的な基盤が急速に明らかにされてきている。
●それでも、心には心独特の法則に支配される世界があるとする考えは、唯心論者の主張ほどには極端ではないが、心の研究者のみならず広く一般に抱かれている。心理学の研究者は、脳科学の知見に十分に配慮しながらも、心の不思議を独自の科学的な方法論に従って研究し、その存在価値を高めている。
●脳還元主義の対極には、なんでも心の問題に還元してしまう心理主義もあるが、これは、1歩間違えると、えせ宗教まがいの神秘主義に陥る危険性をはらんでいるし、さらに、すべてを個人の心の問題としてかたをつけて終わりとする思考停止的傾向をかもしだすこともある。その防波堤となり、人を心への健全な関心へと導くのが心理学の役割である。

麻生首相、やめるな

2008-12-10 | 心の体験的日記
もうどうなっているの?!
今、この大変な時期
誰が首相をやってもだめかも
怖いのは、政治空白のほう
こういう時期こそ、政治が安定していることが大事
麻生首相を辞めさせてどうかなるような状況ではない
政治というより政局休戦もあってよい
民主党も大人になってほしい