正高信男「老いはこうしてつくられるーーこころとからだの加齢変化」中公新書
高齢者にとって切実な問題を、みずから行った見事な心理実験のデータに基づいて解明した本です。
取り挙げているのは、
「脚の衰え」
「痛みの表現」
「感情表出」
「年寄り扱い」
「将来への悲観」
の5つのテーマである。
実験もデータも実にわかりやすく、したがって、説得力もあります。
たとえば、
BGM(バックグラウンドミュージック)として洋楽を聞かせる群と邦楽を聞かせる群との食事の選択率を調べると、
洋楽聴取群は、洋風の食事を
邦楽聴取群は、和風も食事のほう
が高かった。
しかも、この実験の被験者は、高齢者痴呆症の方々なのです。
すごい研究だとおもいませんか。
上にあげた5つのテーマごとに、こうした実験に基づいた興味深い話が展開されています。
心理学の実験ってどんなものかを知るにも格好の書です。
なお、正高(まさたか)氏は、京都大学霊長類研究所の教授です。
これ以外にも、たくさんの話題の新書があります。
なかでも、
「ケータイを持ったサル―「人間らしさ」の崩壊 」(中公新書)
は大きな話題をよびました。
高齢者にとって切実な問題を、みずから行った見事な心理実験のデータに基づいて解明した本です。
取り挙げているのは、
「脚の衰え」
「痛みの表現」
「感情表出」
「年寄り扱い」
「将来への悲観」
の5つのテーマである。
実験もデータも実にわかりやすく、したがって、説得力もあります。
たとえば、
BGM(バックグラウンドミュージック)として洋楽を聞かせる群と邦楽を聞かせる群との食事の選択率を調べると、
洋楽聴取群は、洋風の食事を
邦楽聴取群は、和風も食事のほう
が高かった。
しかも、この実験の被験者は、高齢者痴呆症の方々なのです。
すごい研究だとおもいませんか。
上にあげた5つのテーマごとに、こうした実験に基づいた興味深い話が展開されています。
心理学の実験ってどんなものかを知るにも格好の書です。
なお、正高(まさたか)氏は、京都大学霊長類研究所の教授です。
これ以外にも、たくさんの話題の新書があります。
なかでも、
「ケータイを持ったサル―「人間らしさ」の崩壊 」(中公新書)
は大きな話題をよびました。