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義憤「名言の心理学

2011-11-08 | 名言の心理学
3-「義憤

ぼくは、絶対に私憤では噴火しないようにしている。どんなにバカにされても、アホだとか間抜けだと言われても、ああそうですかと笑っている。ぼくが噴火するのは、義憤だけ。かっこつけているようだけど、実際にそうなのです。
(茂木健一郎ツイッターーより)

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義憤と私噴。
見かけでは、区別がつきにくいところがある。
いずれも怒りがベースになっているからである。
しかし、その内容を知れば、区別がつく。
私噴は、自分をまもるための憤慨。
ばかにされて憤慨するのは、私憤。
義憤は、社会、周りをよくしたいとも思いから発する憤慨。
不正に怒るのは、義憤。
しかし、いずれもあまり頻繁はだめ。
かりに義憤であっても、その文句ない正当な言い分も、怒りの表出のほうの激しさでかき消されてしまいがちだからである。
でも、義憤は、かっこはよい。喝采をあびる。そして、それにおぼれて身を滅ぼすこともある。要注意である。

詩を書く「名言の心理学

2011-11-08 | 名言の心理学
悲しいときに悲しい詩はかけません。
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詩を書くときの心はおだやか
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喜怒哀楽を湖底にしずめて
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心が活字の群れを<詩>に変える。
(谷川俊太郎)
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感情が高ぶっているとき、あるいは、落ち込んでいるとき、
感情のほうに注意をとらえて、詩はおろか、振る舞いさえもままなりません。
それは、その時は、感情のままに従うほうが、生き残ることができるからです。
そして、感情は、時間がたてば、平静にもどります。
「喜怒哀楽は湖底に沈みます。」
そのときこそ、感情が詩になります。
感情が知性化されたのです。
これが文明を作り出したのだ。