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岡本浩一「上達の法則」PHP新書

2011-11-20 | 健康・スポーツ心理学
岡本浩一「上達の法則」PHP新書

上達は、スポーツ技能のような身体領域だけではなく、およそ学習あるところならどこでもありえます。
本書は、あらゆる領域での上達の普遍的なメカニズムを認知心理学の知見をベースに解き明かし、さらに、次のような上達の方法論まで提案してくれています。
① 鳥瞰的認知を高める
② 理論的思考を身につける
③ 精密に学ぶ
④ イメージ能力を高める
⑤ 達人の技に学ぶ
⑥ 広域コードと知識を拡大する

上達をここまで見事に解き明かした本は、皆無と言ってよいと思います。


笑いはどんなときに起こるか

2011-11-20 | 健康・スポーツ心理学
● どういう時に笑うのか
まずは、お互いがポジティブな感情を共有しているときに、笑います。
やや余談になりますが、大学で40年余り講義をしてきましたが、どう考えてみても、講義中に学生が笑ってくれたという思い出が一度もありません。
何度も冗談やダジャレのようなことも言ってみたこともありましたが、学生のほうは、ぽかーんとしていました。そんなことが続くため、いつからかもう、学生を笑わせるような努力をしなくなってしまったようです。
笑わせようとして努力したのに笑ってくれないときほど、ばつの悪いことはありませんから。

 それに対して、落語や漫才の寄席中継。
笑いの渦ですね。なんでそんなことがおかしいの、というところでも笑いが起こります。
 つまり、講義室とは違って、寄席では演ずる人も観客も、笑って楽しむという目的を共有しているのですね。笑わにゃー損々、というわけです。
ですから、笑いの閾値が低いのです。
 大学の講義以外にセミナーや講演などでも、笑いをとるのは、日本ではかなり難しいです。聴衆のほうが、まじめすぎるのです。お勉強するのに、笑いなんて不謹慎とさえ考えているふしがあります。

 でも、ポジティブな感情を共有しているだけでは笑いはおこりません。
 笑いを起こすのは、相手の言動が、こちらの解釈のための図式(スキーマ)とずれている必要があります。
 最近のお笑いタレントは、奇妙な動作で笑いを取るのが流行のようです。
「奇妙」に見えるのは、そんな動作は「普通は」しないからです。この「普通は」を支えるのは、あなたの頭の中にある知識のまとまり、すなわちスキーマなのです。
 スキーマからのズレがはなはだしくなると、笑いより驚きになってしまいますので、微妙なずれ具合をとるのが聴衆を笑わせるコツになります。
そのあたりのうまい下手が、お笑いタレントのタレントということになります。
 


最近気になること

2011-11-20 | 心の体験的日記

①テニスコートが立派になったためか予約がとりにくくなったこと
②放射能除染はいいが、除染後の始末はどうするの
③学生に気持ちよく学んでもらいながらも就業力をつけるにはどうするか
④ブログのアクセス数年間20万突破をどうるか
⑤自分で料理しないでも栄養満点の食事をどうするか
⑥定年後をどうするか
まだまだあったと思うが、今頭に浮かぶのはこんなところかなー
本当はブログには言えないことがあと3つくらいはあるが
これは内緒

手先「名言の心理学

2011-11-20 | 名言の心理学
「手続き的知識

この観音さまはノミがつくってくれた。自分は何も覚えていない。
棟方志功 1903年(明治36年)9月5...

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知識は頭の中、技能は手先にある。
熟達した技能は、もはや意識的なコントロールを離れ、身体の末梢に蓄積される。
これは、あたかも感覚器官が自動的に外界から情報をうけとるかのごとく、
技能を発揮すべき状況に対すると自動的にからだが動く。
無理なく
無駄なく
むらなく
からだが動き、それに応じて世界が変わる。
道具は、からだと一体になり、からだの機能を強化する。
したがって、変わった世界は、自分のものではなく、
外界にあったものに、自分がちょっぴり手を加えてできあがったという意識しかもてない。
これが名品と呼ぶに値する。
仏師もいう。「私は木に埋め込まれていた仏様を掘り出しただけだ」と。

聞く技術

2011-11-20 | わかりやすい表現
カウンセラー・東山紘久著「プロカウンセラーの聞く技術」の目次を挙げておきます。
 なお、「聞く」と「聴く」の違いは、
「聞く」は相手の言うことを冷静に聞くこと、
「聴く」は身を乗り出すほどに積極的に聴くことです。

・聞き上手は話さない
・相づちを打つ
・相づちの種類は豊かに
・相手の話に興味をもつ
・素直に聞くのが極意
・寡黙であれ
・話し手の波に乗る
・共感する