まじめの罠にハマっている人たちは、
本当は意味がないかもしれない
ルーティンワークを、つまらないとも思わず、
コツコツと長時間それに耐えることが美徳である
と考えています
勝間和代「まじめの罠」光文社新書
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「まじめ」ではなく、「まじめの罠」の戒めである。
まじめであることは、なんら問題ではない。むしろ、推奨される特性の一つである。
勝間氏の言うまじめの「罠」とは、
「何かに対して、まじめに、まじめに努力した結果、
自分を、あるいは社会を悪い方向に導いてしまうリスク」
である。
まじめの中に構造的に潜んでいるリスクなので、
まじめの人がこの罠にはなる確率は高くはなるが、だからといって
まじめは人間はだめよ、とはならない。
まじめの罠にはまるのは、
・与えられた制約の中から出てはいけないと思い込んでしまう
・制約の妥当性に思いが行かない
・決められたことをきちんとやることだけが仕事と思っている
・制約はずれをしたことで、厳しすぎる非難を浴びせるのを恐れる
といったところ。
まじめでありながら、罠には陥るなというのはかなり難しいが、
仕事の使命感を吟味し
自分の生き方を何かのきっかけがあるたびにときおり再検討し、
自分の成長をときおり評価してみることによって
罠にはまらない生き方ができる。