自己を表現する
強くて内容豊かな自己を適切な形で外に表現することが自己表現である。
日本社会では、まだ自己表現を促す文化は一般的ではない。
したがって、まずは、表現の入口のところで高い障壁をクリアしなくてならない。
表現しないことのほうがプラスであるような文化がはやく亡くなってほしいが、文化革命には、残念ながら膨大な時間がかかるのが常である。
そこをクリアしたあとにくるのが、いわゆる表現手法である。
文書、ことば、手振り身振りなどをいかに使って、効果的に相手に「自己」を伝えるかである。
具体的な手法はさておくとして、最も大事なことを一つだけ。
それは、場の分析である。表現は、表現の受け手が存在する場があって成立する。
その場がどうなっているかをきちんと分析して表現を考えないと、いかに豊潤な自己も無駄になってしまう。