hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

『秋の甲斐路』⑨〜La Vista河口湖と富士山

2024-12-02 05:00:00 | グルメ
『秋の甲斐路へ』⑨、武田神社を2時半に出て愛宕トンネルから国道20号線、さらに137号線を通り、富士吉田のLa Vista河口湖というリゾートホテルに向かう。3連休の初日というこどあり、また、天候が悪いことから道路は渋滞。特に137号線に入ると上り坂なのだが、トラックやマイカーなど交通量が増えて、35kmくらいしかないのに2時間掛けてようやく辿り着く。

丘の上にあり、河口湖がよく見えるはずだが、暗くなりかけていて湖面も良く見えない。しかし、素敵な山小屋風のホテルはウェルカムドリンクが山梨ワイン飲み放題、窓に向いた椅子に座り、優雅に外を見る。周りの席はほぼ外国人観光客、彼らはやはり絵になる。夕食まであまり時間もなく、温泉は食後にした。

5時半からディナーとなったが、広いダイニングには多くの外国人、日本人かと思っても中国人や韓国人。やはり富士山の人気なのか。

まずは『温州みかんのカクテル』で乾杯、前菜には地元の素材が多く使われていて『煮貝』『シカのロースト』『富士桜ポークの柔らか煮』など。

添えてあったとりどりのピクルスも美味い。ビールは富士桜高原麦酒のピルスナー。軽くて美味いビールである。



『紅茶鴨のコンフィ』にはイチゴのソース、甘酸っぱく、柔らかくなった鴨とよくあっている。ワインは勝沼醸造の軽い赤を合わせてみた。



スープは『カニ味噌のロワイヤル、ズワイガニと百合根添え』、見た目は茶碗蒸しのようだが、香りがクロスオーバーしている。ただ、写メは忘れて飲んでしまう。

『甲斐サーモンの白ワイン蒸し』、敷いてある白菜が甘く、絶妙。実に繊細でワインに合う。



『黒毛和牛のロースト、生ワサビ添え』、ソースにはマデラ酒あたりが使われている。量もちょうど良い。

『カマンベールとクリームチーズ』、ナッツのキャラメリゼとメープルシロップが添えてあるのが嬉しい。

ドルチェは『アップルパイとほうじ茶アイス』、コーヒーも頂き、満足でした。

部屋に戻り、大浴場、露天風呂をはしご、雨の降りかかる中、ゆったりして早めに就寝。

翌朝、外を見て驚いた。目の前に大きな富士山、稜線までくっきり、この旅行の目的を果たすことができた。そのあとはバルコニーにある露天風呂に浸かりながら富士山を眺める。これぞ満足である。やはり文化の日は絶対に晴れてくれる。バンザイ!(以下、次回)


Di PUNTO〜吉祥寺グルメ

2024-12-01 05:00:00 | グルメ
引退やコロナなどで馴染みの飲食店がなくなるケースが増えてきた。一方で新たなお店も増えていることもあり、新規にお邪魔する店を探している。イタリアンで気楽に行けるかなチェックした店に週末連れ合いと行ってみた。

『Di PUNTO(ディンプト)』は最近店舗を増やしているイタリアン酒場でDiはダイニング、puntoはポイント、つまりダイニングの場所=酒場ということらしい。予約して入店、カウンターを避けてテーブルに座ったのはいいが、フロア担当がなかなか来てくれない。また、席に座ると何故か水煮トマト缶が4つ(未開封)置いてあった。

メニューを見て、注文をするが、この缶はテーブルが狭くなった時に板を渡して2階建にする様で担当の女性が下げて行った。まずは白ワインを頼んで乾杯、チリ産の安めのボトルにする。



まずは『つぶ貝のガーリックバター焼』、香ばしいガーリックがよく効いていてお通しのパン(360円)をソースにつけると美味い。つぶ貝も予想通り、ただ、アツアツというほどでもない。


『ザクザクポテサラ』は茹でたじゃがいもにガーリックをカリカリにしたソースを掛けて混ぜ合わせたもの。食感が楽しい。

『茄子のペニエ』はイタリア風の天ぷら、周りがカリカリ、中がしっとり、軽く仕上げてあるのが嬉しい。スパイス(ローズマリー)も香り、天ぷらとはひと味違う。



『カトリーヌ妃の追憶』というメニュー。鴨オレンジソースなのだが、予めスパイスを3つから選択できる。よくわからないが、『果実のペッパー』にした。料理が出てくるとフロアの女性が石臼に入ったスパイスを挽いて掛けてくれるが華やかなパッションフルーツの香り、ローストした鴨と生のオレンジ、炒めたオニオンと口に入れるがこれは美味い。オレンジがかなり冷えているので料理の温度が下がるが、味はいい。

『罪と福のピザ』『マグロのメンチカツ』を追加。ピザは中くらいのお皿のサイズ、2人で食べるにはちょうどいい。

ただ、味が薄い上にバター乃塊が乗っているが、これが溶けない。そのまま食べるとバターの味ばかり、これはやめた方がいい。ただ、クラストは美味しかった。

マグロのメンチカツは小皿ほど、先ほどのオニオンソース、トマトが掛けてある。アツアツで美味かった。この店は2人で来るのが前提のような量、我々には助かる。味付けはいい方だが、料理の温度管理がやや雑。もったいなあと思った。また、たくさんのメニューがあるかと思ったが、手のかかる料理は少なく、ビアホール的に使うといいかも。

ワインを除き、全体で5.5千円。リーズナブルではある。ご馳走さまでした。
Di PUNTO
武蔵野市吉祥寺本町1ー4ー18ジョージフォーラムビルB1
0422230072

志乃ざき〜吉祥寺グルメ

2024-11-29 05:00:00 | グルメ
鰻を食べたくなる。と言っても鰻の蒲焼や白焼、鰻巻きと言ったスタンダードなものだけでなく、いろいろな部位を串焼きにして食べたくなるのである。

鰻の部位は①かぶと〜頭、②レバー〜肝臓、③肝焼き〜肝臓以外の内蔵、④くりから〜縦に細く切り、串に巻きつけてタレ焼きにしたもの、⑤あばら〜腹の身、⑥鰭焼き〜ヒレを串に巻きつけ、焼いたもの、とこれだけに細分化されている。今回伺った『志乃ざき』は高級店ではあるものの、これだけの串焼きを用意してくれる有難いお店である。



カウンターに陣取り、まずはビールで乾杯。お通しは左からホタルイカの黒作り、鰻の燻製、エイヒレの燻製と酒のあてばかり。特に鰻の燻製は後を引く。

酒が呑みたくなり、まずは瀉樂(福島県)から。錫の片口で提供されるが、口当たりの良い酒。ここで『くりから』と『レバー』のタレ焼きが登場。

くりからは鰻の身を串に巻きつけてタレ焼きしたもの。蒲焼よりしっかりしている。この店は粉山椒と電動ミルで挽く粗挽きタイプがあり、まずはミルを使う。挽きたてで山椒が香り立つ。
レバーは以前吉祥寺にあった串の坊という持ち帰り専門の鰻屋さんで何度かお目にかかったことがあるが、鰻のレバー10尾分を串焼きした贅沢品。もうたまりません。

一口白焼も登場。山葵醤油で頂くが趣が異なり、皮はパリッと、身はふわっと仕上がっていてさらに酒が進む。

『鰻の肝焼き』『鳥皮のタレ焼き』(手前のレバーはまだ残っていたもの)も運ばれた。肝焼きはレバー以外の内蔵を串に巻きつけて焼いたもの。香ばしく焼けている。『鳥皮』は私が大好きなのでついつい関係ないけど注文。これも美味い。酒は『雨後の月』(広島県)、しっかりしていて脂の多い鳥皮にはベスト。

さらに追加で『レバー』『鰭焼き』をお願いする。あまりに美味くレバーを食べてしまう。鰭焼きは手間がかかる逸品。包丁で切り落とした背鰭を集めて串に巻きつけて焼いたもの。カリカリした食感が癖になりそう。酒は『鍋島』(佐賀県)、コメが愛山でねっとりやや甘めの旨さを堪能させてもらう。

腹が膨れてきたので〆の鰻重は3/4匹の普通サイズ。それでもお重の真ん中に乗り、これに粉山椒をたっぷり掛けて頂く。当たり前だが、真打の登場。鰻をしっとりと蒸らし、焼いた蒲焼は柔らかく、タレの染みたご飯と合わせて食べるが、これが何とも美味い。




吸い物は肝吸いを選択、肝焼きを出す店ではなかなか飲めない肝吸いをゆっくり頂いて完食、十分満腹となった。ご馳走さまでした。

志乃ざき
武蔵野市吉祥寺南町2ー25ー10
05055941478


更科〜人気のあるお蕎麦屋さんの訳

2024-11-27 05:00:00 | グルメ
事務所の周りにはお蕎麦屋さんは何軒もある。普段から使っているのは『豊島屋』と『高松』だが、少し離れたところにいつも列の絶えない店がある。11時20分に行っても列ができ、なかなか入ることができない。しかし、この日は店の前を見ると列がない。これは狙い目と早速入店した。

店の名前は『更科』、よくある名前である。店内に入ると私が座った席とあと一つ4人掛けがあるのみで後は満員。周りを眺めるとおじさんと少し若い男性のみ。



慌ててメニューを見るが、いつも元気な女将さんがお茶を持って、何にしますか?と聞かれる。不意を突かれて、反射的に『カツ丼セット』と返してしまう。すると蕎麦は温かいの冷たいのと聞かれ、『温かい方』と答えた。



メニューを見ていなかったのだが、この店は『丼+たぬきそばorもりそば』で1000円の人気メニュー。丼は親子丼・焼肉丼・天丼・カツ丼・すき焼き丼から選べる。

あとから来る人の注文を聞いていてもカツ丼セットが一番人気、他には肉せいろの大盛、カレーせいろの大盛(1100円)の注文が多い。
私の次のグループまでは入れたが、後は外で待つ。しかし、もちろん食べたら皆すぐに席を立つのが店のルールらしく、また、常連の方が多いようで中には『いつものやつ、大盛』なんて人もいる。とにかく女将さんが明るく、元気なお店でサービスもいい。

テーブルには揚げ玉が用意されていて自由にかけることができる。関西ならば阪神デパートの地下の蕎麦屋さんがそうだったが、東京ではなかなかない。

5分もしないうちにカツ丼セット登場。木鉢にたぬきそば、カツ丼も木鉢に入っていて刻みネギと漬物は別盛。

まずは蕎麦から頂く。ミツ葉も入っていて鰹節の効いた甘辛いツユ、町のお蕎麦屋さんの味である。二八蕎麦はコシがしっかりしていて喉越しもいい。気温も下がってきた昨今、温まるたぬきそばは有難い。

麺を食べ終え、少し揚げ玉を足してツユを啜る。カツ丼は少し浅めの木の丸い器、どんぶりではない。見にカツ丼は具が少ないことが多いが、薄いとはいえカツが5切れ、卵もいい感じで硬すぎず柔らかすぎることもない。



こちらも甘めの丼ツユ、思わず掻き込みたくなる。蕎麦のツユを吸い物代わりに飲みながら、あっという間に完食。これで1000円は周りの蕎麦屋に比べて100〜300円ほど安い。

完食してお茶を頂くと周りの人たちも食べ終わり、すっと席を立っていく。ただ、テーブルを女将さんが拭くとすぐに新しいお客さん、金を支払って外に出るとすでに6人ほどの列ができていた。味もサービスも量も値段も混んでいる理由のわかる店である。ご馳走さまでした。
更科
中央区日本橋本町3ー7ー9


日本橋だし場 はなれ〜日本橋ランチグルメ

2024-11-26 05:00:00 | グルメ
鰹節の老舗『にんべん』が出汁をテーマに営業しているレストラン『日本橋だし場』のランチにお邪魔した。

11時40分頃入店したが、まだすぐに席に案内してもらえた。メニューを見ると『だし牛すき御膳』(3300円)から『だし椀御膳』(1210円)までいくつかあるが、今回は『一汁三菜御膳』(1480円)にした。主菜は『だし煮込みハンバーグ』『鯖味噌煮込み』から選べるが、ハンバーグにした。

周りを見ると女性が圧倒的に多く、1人ランチも多い。我々のような男二人組は珍しい。また、有名でないのか、面白味に欠けるのかは分からないが、外国人も全くいなかった。



お茶を飲みながら待つが、5分程度でランチが到着。3種の菜は『きんぴらごぼう』『おから』『ひじきの煮物』。いずれもきめ細かく手が入っていて特に牛蒡の細かさには頭が下がる。しかもご飯のおかずに最高である。





お椀の具は麩のみだが、鰹だしが美味い。しみじみと飲んでしまう。

主菜の煮込みハンバーグは完璧に和風、タマネギたっぷりの出汁で煮込んであって優しい甘み。かかっている餡のみでも美味い。



ご飯は大盛、中盛、小盛から選べるが大盛にしてもおかずは十分、ただ、午後からのことを考え、中盛にした。ただ、テーブルにあるかつお節をご飯に掛けて少し醤油を差し頂くと美味い。鰹節はもちろん、ご飯の美味さも際立つ。

ご飯も鰹節もお汁もおかずもどれを食べても美味いランチ。歳をとるとだんだん脂っこいものや辛い味付けより、こうした優しい味が好きになるのだろうか。



さすがにんべんと思わされたランチであった。ご馳走さまでした。

日本橋だし場はなれ
COREDO室町2     1階
05055714740

銀座エスペロ〜銀座グルメ

2024-11-22 05:00:00 | グルメ
各国料理というと中華料理、イタリアン、フレンチはよく外食の時に行く。さらに韓国料理、まあ焼肉メインだが、これも行く。しかし、これ以外の料理は『ぜひ行きたい』と思わない限り行くことが少ない。例外的に比較的足を運ぶのが、ドイツ料理とロシア料理、後者はスンガリーという好きな店があるからである。これ以外の国と言われると・・・。スペイン料理は以前に吉祥寺にあった『フクロウ』という店に機会があれば行ったが、コロナで閉店した後は行く店がない。



そんな時にあるお客様から『銀座エスペロ』をご紹介頂いた。調べてみると『エスペロ』の意味は『待っているよ』に期待感を込めた言葉、期待しているよ、願ってます。英語ならばI hope soと言ったニュアンスとなる。自分で行くのは初めてのため、コースを予約して訪問。

土曜日6時に店に入ると、すぐに席に案内されまずはビール。スペインのクルスカンポ(Cruzcampo)で乾杯、何とも軽いビールである。ミックスサラダ バレンシア風が運ばれてくる。



大きめの皿にレタスを引き、上にはパプリカ、セロリ、トマト、ゆで卵、酢漬けオニオン、ニンジン、オリーブが乗せられている。これに塩、バルサミコ、オリーブオイルを好みで掛けて食べる。特にトマトが美味い。

ワインは安めの白ワインを注文。エビ・カニ・白身魚の包み揚げが出される。揚げ餃子のような風貌、味は海の幸、薄い塩味である。



スパニッシュオムレツは定番。じゃがいも、ほうれん草などたくさんの野菜が入っている。ガーリック風味が美味しく、ワインによく合う。



マッシュルームのアヒージョ、添えられたパンと共にいただく。パンはブリオッシュのような硬めの仕上りだが、不思議にアヒージョのタレに浸すと急に柔らかくなる。このパンは美味い、ワインどんどん進む。



若鶏とポルチーニ茸のエスパニョルソースはボリュームたっぷり。フランス語で『スペイン風』という意味なのだが、ルイ13世の婚姻でスペインの料理人がブラウンソースにスペイン産トマトを加えて作り、絶賛されたことから考案者に敬意を込めてエスパニョルソースと呼ばれている。柔らかい鶏肉も美味いが、確かにソースをパンに付けて頂くと素晴らしかった。



メインのパエリアが登場。彩りは思っていたより茶色いが、大きな海老、ムール貝、アサリ、イカなどがたっぷり入っていて、おこげを作ることも意識し、混ぜて頂くと食感もいい。

普段の炊き込みご飯のようかパエリアとは一線を画す味だった。さらにアリオリソース(ニンニク入りのマヨネーズ)を加えると味が変わってさらに美味い。



デザートは相方がバスク風カスタードクリーム、私はシェリーとレーズンのアイスクリーム。最後にホットコーヒーを頂き、満腹となった。

他にも色々なメニューがあるので次回はアラカルトでいただくことにしたい。ご馳走さまでした。
銀座エスペロ
中央区銀座5ー6ー10 B1
05054568725


『秋の甲斐路へ』⑤〜ギネス世界最古の宿に一泊

2024-11-21 05:00:00 | グルメ
『秋の甲斐路へ』⑤、初日の宿泊は西山温泉にある慶雲館へ。かなり遠いという認識はあったものの、富士吉田市にある富士山レーダー館でカーナビを入れると82km離れていて所要時間が下道で2時間(高速経由では大回りすぎて時間がかかる)ことが判明。

慌ててまだ13時というのに宿に向かう。
カーナビの指示が奮っていて『本栖みち』(国道300号線)をひたすらまっすぐと出る。国道138号線に入り、鳴沢村、鳴沢氷穴、富岳風穴、青木ヶ原を走り、本栖湖の周りへ。本栖湖が見えなくなると急にくねくね曲がり始め、ヘヤピンカーブの連続。

途中、道の駅しもべで休むがこの道の駅、がらんとしている。

下部温泉駅のそばを通過、しばらく身延線に沿って走り、富士川を渡り、左へ。この辺りは現在リニア新幹線工事の真っ只中、車が減るかと思ったがダンプカーと次々すれ違う。富士川から早川かわり、ひたすらまっすぐ行くとようやく慶雲館に到着した。到着は16時、なんと3時間弱もかかった。

慶雲館はギネスブックで世界最古の宿と認定されている。藤原鎌足の長男真人が飛鳥時代に開湯し、それから1000年以上の歴史をもつ。部屋に入ると目の前に渓流が流れていてその音が心地いい。

(1階露天風呂)

(4階露天風呂)

温泉宿にはよく泊まるが、こちらの温泉は湯量が多く、大浴場だけでなく、部屋の風呂も全て掛け流し。シャワーのお湯まで温泉である。部屋は広い(和室12畳+次の間6畳)にグレードアップ、フロントと同じ階になり、便利であった。

夕食は食堂でいただくのだが、料理は深山懐石と名付けられ、はじめに食前酒の梅酒を飲みスタート。まずはビールを飲みながら、先付のイチジク焼き味噌胡麻あん掛けを頂く。

他に前菜は柿の白和え、合鴨の塩蒸し、胡麻豆腐、いくら寿司、秋野菜の揚げ煮が並ぶ。いずれ美味いが、合鴨の塩蒸しはいい。



お吸い物はツミレのすまし仕立て、沢煮椀風。ここで地酒の七賢(山梨県)の生酒を頂く。お造りは鱒が2種、ワサビ醤油も酢味噌も旨い。湯葉はワサビで頂くが、生酒がよく合う。



面白かったのは蕪釜牛肉そぼろ射込み、思いの外カブが柔らかく、えぐみもない。



口直しのシャーベットとどんぐり麺。見た目は韓国の冷麺風だが味がやや脂っこいように感じた。面白いが、好みではない。



ヤマメは串を打ち、塩焼きで出された。個人的にはハラワタの苦さが好きだが、ちゃんと取り除き、カリカリに焼いてある。





甲州牛の溶岩焼きはA5黒毛和牛の食べ比べ。左からリブロース、肩ロース、腿、バラ、これを富士山の溶岩に乗せて焼く。甲乙つけ難いが、リブロースが最も旨い気がした。



最後は栗ご飯、赤だしにはほうとうも入っていて季節感、地元の味を上手く使っている。あまり栗は好きではないが、この栗は別物、大変美味かった。最後にデザートをいただき、満腹。旨いものを少しずつと我々シニアには有り難いメニューである。



部屋に戻り、風呂に浸かり、1日の疲れを癒した。この宿は露天風呂が2ヶ所、大浴場が2ヶ所あり、それを男女代わるがわるに入ることができる。ただ、外国人が多い時は大浴場は静かで2回入ったがいずれも広い湯船を独り占め。露天風呂では気になって空を見あげたが、徐々に雨が強くなってきた。



とにかく川の流れ以外は何も聞こえない静かな山の宿である。(以下、次回)


神田まつやで1人呑み

2024-11-20 05:00:00 | グルメ
あまり『一人酒』は得意ではないが、パーティーで話し込み、ついつい食べ損ねたこともあり、一人飲みをする羽目になった。場所が神保町だったので思いついたのが『神田まつや』、以前に昼蕎麦を食べに行った時、一人酒をしているたくさんの人を見たからである。



午後6時に神田まつやの暖簾をくぐると、かなりの人。それも外国人のグループが目立ち、一人酒はほんのわずか。ただ、店のお姉さんが、奥の2人がけの静かそうな場所に案内してくれた。



まずは小ビールと山かけ、焼き鳥を注文した。すぐに小ビールと突き出しのそば味噌が到着。練り味噌に炒った蕎麦の実がプチプチとした食感がいい。



すぐに山かけも到着、生ワサビが乗せられ、付いている醤油を少しかけて頂く。粘り強く、しっかりとした山芋に香りの良いワサビが相まって肴には最高である。



『天抜き』も食べたいところだが、今回は我慢してさっぱりと頂く。焼き鳥も到着。

焼き鳥は照りがでてツヤツヤ、溶き辛子が添えてある。小ビールを飲み干し、ぬる燗を1本貰う。頼んだ物が割にすぐ出てくるところが嬉しい。
悩むのは七味唐辛子で食べるか、溶き辛子で食べるか。まずは七味唐辛子から、よく効く辛味、やや甘口の燗酒によく合う。鶏肉の下にネギの焼いた物が敷いてあり、これも一緒に頂く。



やはり蕎麦屋の焼き鳥はかえしを使っているので味がいい。次は溶き辛子、キリッとした辛味、唐辛子とは違う味が美味い。やはり酒を飲む。一人静かに飲むのもいいが、意外に徳利の酒の減り方が遅い。しばらくはこの酒とつまみでゆっくりやる。

店は混んできて、隣の2人席に老夫婦が座る。蕎麦を食べるのかと思いきや、小ビールからのスタート。つまみにニシンの棒煮を頼んで、2人でほじくっては『意外に多いわね。だけど美味しい。』などと楽しそうに呑んでいる。



私は少し塩気のあるつまみと酒盗を注文。小皿に鰹の塩辛が乗って出てくる。これは不思議な味、食べた瞬間は塩辛さを舌が感じるが、なぜか次の瞬間、甘みさえ感じる。酒盗の名前の通り、酒が進む。

そろそろ蕎麦にとお品書きを見るが、もりそばは寒いなと悩み、『花巻』をお願いする。花巻は東北の都市のことではなく、かけ蕎麦にたっぷりの焼き海苔とワサビを乗せて混ぜて食べる物。店によってはもう海苔がふやけたものもあるが、この店は蕎麦の上に焼き海苔を3枚、生ワサビを乗せ、蓋をして供される。



この海苔を溶かし、ワサビは少し取って端で掴んだ蕎麦に乗せて頂く。酒を飲んだ胃に染みる、甘汁が堪らない。ようやく少し寒くなり、かけそばが恋しくなってきた。



最後にそば猪口と蕎麦湯を頂き、少しずつ混ぜながら飲むのが好きである。いい酒といい肴、たまには一人呑みもいい。

ご馳走さまでした。それにしてもこの店のサービスは最高でした。
神田まつや
千代田区神田須田町1ー13
0332511556

わびすけ〜神田ランチグルメ

2024-11-18 05:00:00 | グルメ
仕事を一つ片付けて、神田駅付近でランチタイム。実は駅近くには蕎麦屋さんが多くあり、特に立喰そばだけでも『かめや』、『天亀そば』、『笠置そば』、『吉そば』がある。しかし、今回お邪魔したのはつけそばのお店。つけそばといえば、虎ノ門の『港や』、神田駅の『周庵』、秋葉原の『なぜ蕎麦にラー油をいれるのか』などには行ったことがある。今回の『わびすけ』も食べログの評価が高く、楽しみである。

神田駅すぐのところにある店舗は割に古め、中に入ると券売機があり、種類は色々とあるが、鶏チャーシュー入りのつけそば350g(880円)にした。迷ったら券売機左上の原則に従っただけだが。



席に座り、少し待つと元気のいい御店主が声を掛けてくれる。『上がったよ』、トレイの上に蕎麦の山、つけ汁、さらに温泉卵が一つ。これがゴロゴロ、落とさないようにテーブルに運ぶ。



流石に350g、結構な量がある。香辛料は一味、七味、柚子胡椒、ラー油と揃っているが、やはりラー油を選び入れた。まずは一箸、温かいツユに冷たい麺を浸し、ツルッといただく。やや太めの色の黒い麺はコシがあり、食べ応えがある。



やはりこの食べ方はラー油がいい。つけ汁には鶏チャーシュー、ネギ、鶏皮の揚げた物が入っていて食感が違うため、舌で愉しめる。

鶏チャーシューと共に麺を頂くが、相性がいい。さらに鶏皮揚げもカリカリしていて食感の違いで楽しめる。

半分くらい食べたところで一味を加え、さらに辛くして頂く。この麺は辛いくらいが丁度いい。温泉卵を割って入れるが、びっくりするほどマイルドになり、辛く無くなる。



再びラー油を入れて味を引き締め、麺を頂く。これは香辛料をうまく使いながら、食べるのがいいようである。もっと塩辛いかと思ったが、やや甘めの優しい味のするツユであった。

後から来た肉体系の2人はさらに大盛をワ市ワシ食べ、先に満足して帰る。回転が速い店である。ご馳走さまでした。

わびすけ
千代田区鍛冶町2ー10ー4
0335254758

『秋の甲斐路へ』④〜古民家カフェ「KONOHANA」のランチ

2024-11-15 05:00:00 | グルメ
『秋の甲斐路へ』③、道の駅富士吉田に案内板があり、ふじさんミュージアムの隣に古民家風のカフェがあることを知り、そちらに向かう。この辺りは公園となっており、他にも移設した古民家が並んでいる。



古民家カフェの入口は御師の住宅らしく関所のような仰々しい門があり、そこから中に入る。



店は『KONOHANA』と名付けられていて昨年富士急行グループの会社が開業したもの。また、元となった御師住宅は富士吉田市下吉田に1861〜65年頃建てられたもので約88坪もある。



中は新築のため、近代的で外を眺めながらランチが取れる。オーダーははやりのタブレット式であり、メニューは殆どが洋食。ハンバーグピザ、サンドイッチ、カレーなどもあり、私はベーコンとキノコのペペロンチーノのセットをオーダーした。

まずはかぼちゃのスープ、やや甘みのある濃厚なスープは熱くて舌を火傷しそうになった。



メインはトマト味のペペロンチーノでキノコは白マイタケ、シイタケ、シメジの3種類が入っている。辛味はそれほど強くないが、茹で方もよく、美味しく頂く。

店の人によるとこのメニューは始めたばかりで私が頂く最初の客らしい。美味しかった旨を話すと大変喜んでいた。



来店客は女性と外国人が多く、観光客に人気があるようだ。奥には御師の家らしく祈祷所も置かれていて厳かな雰囲気がある。

また、窓からは富士レーダードーム館を望むことができ、かつては富士山頂にあった測候所が目の前に見ることができる。遅かった紅葉も楓の赤、銀杏の黄色が美しかった。ご馳走さまでした。


KONOHANA
山梨県富士吉田市上吉田7ー2
0555285737