hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

ゴカイドコロ〜神楽坂グルメ

2025-04-10 05:00:00 | グルメ
いつものメンバーで飲み会をやる。高い店もいいが、ある程度値段が決まっていないと際限なく飲んでしまうという意見もあり、本日は神楽坂にある『ゴカイドコロ』という飲み放題の店に行く。

最初の関門は店の場所が極めて分かりにくい。これは『スマホで食べログの地図』を見れば行けると思う人が陥りやすいリスクである。場所は神楽坂通りに面しているようだが、地図は横丁に入ったあたりを示す。しかし、横丁に入ると5階建てのビル(この店は5階にあるからゴカイドコロなのである)がない。2階建てが2軒、いずれも違う。さらに奥まで行くがやはり高い建物はなく、神楽坂通りに戻る。周囲にはラーメン屋はあるが、それらしき店の看板はと思ったら行燈に手書きの文字(最初の写メ)、このビルの5階とようやくわかった。
5階に上がると店の入口、なぜかバス停もある。





目の前には銘酒が並ぶ冷蔵庫。ホッとして店内に入る。偶然、神楽坂通りで出会った友人1人以外は全員が迷った。



少し遅れてスタート、最初にルールの説明があり、1枚目の写真に乗っている日本酒は飲み放題、2枚目の季節の酒は1000円増し、予想通り皆アップに同意した。

まずは生ビールで乾杯、お通しは蕪に海老などが射込んだ煮物。薄味だが、美味い。続いて刺身、本日はブリとクロダイである。ここでお酒を注文。




1人1合の注文は行けそうで『町田酒造』(群馬県)、『鍋島』特別純米(佐賀県)をお願いする。いずれもよく似たガラスの徳利で最初からどちらがどちらか分からなくなる失態。私は町田酒造の味を知らず、こちらが甘いと思ったが、異論噴出。





すぐ無くなり、『ばくれん』(山形県)を注文、亀の井酒造の辛口銘柄だけあってキレがいい。先ほど甘いと感じた飲み手はこればかり飲みすぐ無くなる。

つまみの『筍木の芽和え』、酒によく合う。『加茂金秀』うすにごり生(広島県)、『あべ』(新潟県)はいずれもやや甘口、少し度数は低いが春らしい味わい。



『ブリの照り煮』、このブリは脂が乗っていて実に美味い。これには遊穂(石川県)を合わせたが、濃醇な味がしっかりとブリの脂を受け止めていい取り合わせだった。





つまみ三品は『レーズンと胡桃の酒粕和え』『ほうれん草と油揚げのお浸し』『蓮根のきんぴら』。いずれもおばんざいのようなものだが、しっかりと味付けされている。『廣喜』(岩手県)、『孝司』(愛知県)などをいただく。





『太刀魚の変わり揚げ』は淡白な白身をアスパラに巻き、カラッと揚げたもの。中骨もカリッとしている。『光栄菊』(徳島県)はしっかりと濃醇な旨口、よく合う。



さらに『来福』(茨城県)や『常山』(福井県)などある酒をとことん飲む。
この店の酒の種類は確かに多いが、有名銘柄はなくなると新しい一升瓶は出てこない。無くなったら終わりの一期一会方式、このため、飲みたい酒からどんどん飲まないと売り切れてしまうのが特徴である。また、徳利がガラス製でほぼ同じもの、このため複数種類の酒を頼むとどちらがどの銘柄か分からなくなる。この辺りは気をつけないといけない。



締めはホタルイカの土鍋ご飯、イカのいい出汁と細切りの生姜がよく合っていて美味かった。つまみもそこそこ美味いが、1000円増しにした割にはあまりすごい酒を飲んだ気はしなかった。やはり淡麗な酒が多いからかもしれない。それにしても良く飲んだ。ご馳走さまでした。

ゴカイドコロ
新宿区神楽坂2ー11 第83東京ビル5階
(1階はラーメン店です)
05055946489


六さん〜日本橋ランチグルメ

2025-04-08 05:00:00 | グルメ
人形町から少し外れ、7分ほど歩いたところにいわゆる『町中華』というお店がある。事務所の周りではアド街に出た『華』、おじさんに人気のある『菊水軒』、人形町路地裏の『紅葉館』、開店時間になっても中々開かない『生駒軒』などたくさんあるが、今日お邪魔した『六さん』も典型的な町中華である。

店は久松警察署の裏あたりにある。周りにあまり食堂がないためか、昼時は大変混雑する。私が到着したのが1145だったが、1階は6人座れる席に3人、しかし、4人、2人、3人、4人と10分もしないうちにどんどん2階に上がっていく。



客層は周りに働く工事現場の職人や労働者が最も多く,ほかにサラリーマンである。人気があるのはラーメン+小チャーハン・チキンライス・小カレーのセット』(1000円)であり、私はその中から小チャーハンのセットをお願いした。



ぼんやり料理を待っているとおばあさんが1人入店。私の斜め前に座るが、キョロキョロとしている。私の席の後ろにメニューが貼ってあるからなのだろうと『左上にもメニューは貼ってありますよ』と教えると、『このお店、何が美味しいの?』と聞き返された。

私はこの店で夏は冷やし中華、それ以外は小チャーハンとラーメンのセットしか食べたことがなく、その話をするとおばあさんは私と同じラーメン+小チャーハンのセットを注文した。

そこから待つこと1、2分でまずチャーハンが到着、このお店は必ず漬物が付いてくる。少し置いてラーメン、いずれも全く珍しいものではない。

まずはラーメンから食べ始めるが、ザ・東京ラーメンというべき醤油ラーメン。麺は細麺ちぢれ麺でほうれん草、メンマ、ワカメ入り。

スープには少しニンニクが効かせてある。特徴はないけど、懐かしい昔ながらの味でうまい。

チャーハンもハムのようなチャーシューと長ネギ、卵が入ったものだが、このお店の嬉しいところは半チャーハンであってもオーダーが入ってから大将が作ってくれることである。だから出された時は必ずアツアツ、これが基本だが、最近はジャーからよそったチャーハンが意外に多い。



この懐かしいメニューをあっという間に完食、腹一杯になって身体も温まった。残念ながらおばあさんのランチの到着前に店を出てしまったが、きっと満足してもらえたと思う。ご馳走さまでした。

六さん
中央区日本橋久松町2ー12
0336614700


『千円札でお釣りのくるランチ』④〜人形町・おか吉

2025-04-06 05:00:00 | グルメ
『1000円札でお釣のくるランチ』④、この企画も4店舗目。ルールのおさらいをしておくと①1000円札でお釣りが来るランチ、②全国チェーン、そば・ラーメンなどの麺類を除く、③リーズナブルと感じられ、美味しいと思われること、の3つの条件をクリアしていることとする。

お邪魔したのは『おか吉』、人形町近くには数店ある魚料理メインの居酒屋でランチは海鮮丼を中心にしたメニューが多くある。

この日は『マグロづけ丼、マグロ2色丼,海鮮ユッケ丼、アナゴ丼、釜揚げしらす丼』(800円)、『唐揚げ定食』(850円)、『アジフライ定食』(880円)などがある。

目玉は色々な刺身を乗せた海鮮丼はなんと750円、刺身は日替わりだが、この日はビンチョウ、鯖の漬け、マグロの漬け、黒ミル貝、タコ、カツオのはらも炙り焼きの6種類も乗っている。



我々は日替わりの海鮮丼を注文する。店に入ったのは11時40分だったが、まだ店はガラガラ。しかし、どんどんお客さんが入ってきて12時にはほぼ満員、やはり安くて美味い店を皆さんよくご存知なようである。

出された海鮮丼は先ほどの6つのネタで一杯、味噌汁、漬物も付いてくる。ワサビの入った小皿に醤油を入れて溶かし、ご飯の上にかける。ご飯は酢飯であり、寿司屋で言うちらし寿司と思えばいい。

ネタはどれも新鮮であり、漬けの鯖は脂が乗り、マグロやビンチョウも身が厚くボリュームがある。しかも必ず一切れとも限らず2切れあるものも。

魚だけでなく、黒みる貝やタコは食感が違っていい。ご飯は大盛も頼める(50円増し)だが、ネタがたっぷりあるため、大盛を頼む人が多かった。



味噌汁は王道のワカメ、具も多い。漬物は高菜であった。もちろん完食、750円はお値打ちものである。ご馳走さまでした。

おか吉 人形町一丁目店
中央区日本橋人形町1ー1ー12リガーレ日本橋人形町アネックス1階
0336643668


老舗で日替り定食を〜日本橋・嶋村

2025-04-01 05:00:00 | グルメ
八重洲仲通に普段から通っているクリニックが移転した。この辺りは立喰そばの『よもだそば』、カレーそばの美味い『やぶ久』、少し離れたところに移転したシウマイの『泰興楼』など美味い店が多い場所だが、創業1850年の『割烹嶋村』がヒューリックビルに入って営業していた。

嶋村は日本橋で1850年に創業、『上がりの八百善、仕出しの嶋村』と言われる人気店で当時の大江戸料理屋番付表が店内に飾られていた。その後、明治に入り料理屋となって今に至る。店は再開発のため、現在はビルの1階で営業中。

店に入るとまだ開店早々だったため、カウンターにはまだ誰もおらず、私は一番奥の席に座る。

ランチメニューは会席弁当(3600円)、天ぷら定食(2100円)、刺身定食(1800円)、天重(1500円)などいろいろあるが、私は日替りサービス定食(1100円)をお願いした。中身はコロッケとメンチカツと大好きなメニューである。

目の前では若い板前さんが皿にキャベツやトマトを乗せ、サービス定食の下ごしらえ中。ご近所にはやはりこれが一番人気のようである。

すぐに私の日替わり定食は登場。揚げたてのコロッケ、メンチカツ、付け合わせはキャベツと櫛形に切ったトマト、他に小鉢が冷奴、漬物、味噌汁、ご飯がついてきた。まずは味噌汁を一口、ワカメと巻き麩が入っているが、さすが一流の割烹、出汁が違う。


まずはコロッケをそのままいただく。ジャガイモが甘く、実に美味い。もちろん挽肉も入っていて胡椒の香りがいい。もちろん、ご飯が進むが米も美味い。

メンチカツはコロッケより硬めに作ってあり、食べ応えがある。こちらもご飯が進んでよくない。あっという間にご飯が減る。



箸休めに冷奴を頂き、味噌汁を啜る。定食屋では普通のメニューだが、こういった店の実力を改めて実感する。掃除の行き届いた店内、磨かれた白木のカウンター、よく見ると違いが分かるものである。
こんな店で一度フグを頂きたいものである。ご馳走さまでした。



嶋村
中央区八重洲1ー4ー10
0332719963


谷崎潤一郎生誕地にあるレストランでランチ

2025-03-30 05:00:00 | グルメ
人形町には色々な記念碑や石碑がある。『細雪』などで知られている文豪・谷崎潤一郎は1886年に人形町で生まれた。この場所には彼の祖父の活版所があり、その後、阪本尋常小学校に入学したが、父が事業に失敗、この地を離れた。



その跡地にあるレストラン『谷崎』にお邪魔した。噂で聞いたのだが、経営者と谷崎潤一郎とは関係がないようである。



店はビルの中2階にあり、眺めがいい。なかなかおしゃれなレストランのランチはメニューがよく変わる。この日は『鯛の胡麻漬け丼』『房総豚の温しゃぶカッコ『トンテキ』各1200円。『エビフライ』『ハンバーグ』各1300円(丼以外はライス、味噌汁、漬物付き)となっている。



私は『トンテキ』、一緒だったMさんら『鯛の胡麻漬け丼』をお願いした。この日は近くの小学校の卒業式があったためなのか、礼服を着たマダムが集うグループが多く、早くから席が埋まっていた。

待つこと7.8分、トンテキ登場。トンカツサイズのきりわけられた豚ロースのステーキに甘めのタレが掛かっている。辛子も添えてあり、いいアクセントとなっている。



ガーリックも効いてなかなか美味い。トンテキはビーフに比べて肉が固いことが多いが、この肉は柔らかくジューシー、あっという間に完食してしまった。



また、付いてきた豚汁はこんにゃく、椎茸、ネギ、大きめの豚肉が入った具沢山であつあつ、美味かった。

周りのお客さんの注文を聞いているとトンテキ、エビフライ、鯛の胡麻漬け丼の3つのメニューが人気があるようだった。少し値段のリーズナブルなお弁当も人気でどんどん売り切れが増えていった。


夜は肉の比べ(牛赤身、牛ロース、信州豚)のできるしゃぶしゃぶやすき焼きあたりが人気メニューのお店である。ご馳走さまでした。

にんぎょうちょう谷崎
中央区日本橋人形町1ー7ー10
05058693805


つるまるうどん〜汐留ランチグルメ

2025-03-27 05:00:00 | グルメ
汐留でのイベントの帰りに日本テレビ本社ビルを通ると行ったことのない『つるまるうどん』の看板を見かけた。よく見ると大阪うどんとあり、13時頃だったが,早速入店してみた。

つるまるうどんは関西を中心に店舗展開している全国チェーン、北海道にも沖縄にもお店はあるが、東京はわずか5店舗のみ、珍しいところといえば大井競馬場の中にも出店していた。



入口にうどんの種類が列挙されていて、関西ならではのメニュー、紅生姜うどんもある。



丸亀製麺方式でまずはトッピングやおにぎり、いなり寿司などを取り、最後にうどんを注文する。天ぷらが並んでいるところをよく見るとやはり『紅生姜天ぷら』がある。それも富士そばのような細切りの紅生姜を使ったかき揚げではなく、大きい紅生姜に衣を付けたものを串に刺して揚げてある。

初めてなのであまりツユが塩辛いのもと『肉うどん』(560円)と『紅生姜天ぷら』(110円)を取り、会計に進む。
揚げ玉は入れ放題のため、少し乗せ、トレイに乗せて席に着く。テーブルには七味唐辛子、一味唐辛子があるが、一味唐辛子をかけて頂く。

ツユは讃岐うどんよりは少し濃いめ、優しい味である。麺も好みの柔らかめ、しかも太くはないので喉越しツルツルである。



紅生姜天ぷらを串から外し、丼の中に入れて一口、塩気と辛味がいい具合。東京の人には辛味が強すぎるかもしれないが、そこがいい。次々と紅生姜を丼に入れるが小さい切れ端も含めて5枚もあった。これを甘めのツユと頂くと関西人の好きな甘辛の出来上がり。本場の大阪うどんが食べたい人はここの店がいい。



お店はこの時間はおじさんのワンオペ、しかしかなり席数もあり、オーダーも色々な種類があるため、かなり大変そうだった。それでもお客さんが帰ると『ありがとうございます、またよろしくお願いします』という気持ちのいい店であった。ご馳走さまでした。




つるまる 日テレプラザ店
港区東新橋1ー6ー1
0335733222

ソメイヨシノの開花に合わせて春盛りそばを頂く

2025-03-25 05:00:00 | グルメ
3月24日に東京でもソメイヨシノの開花宣言、人形町通りのソメイヨシノも蘖ながら開花を確認した。そんな春到来を受けて、いつもお邪魔している小諸そばにも春のメニューが登場している。



『春盛り天』と名付けていて幾つかの春らしい素材を天ぷらにしてお蕎麦お共に提供してくれる。昨年は『サクラマス天、桜エビのかき揚げ、筍天ぷら』、一昨年は『桜エビと白魚のかき揚げ、筍天ぷら』だったのだが、今年は『桜エビのかき揚げ、キス天、筍天ぷら』である。



気になる値段は一昨年は560円、昨年は590円、今年は620円(いずれもせいろまたはかけそば普通盛の場合)と確実に値段は上がっている。

まずは『春盛り天せいろ』から頂く。券売機で食券を購入、カウンターで『つけ汁多めで』というと少し増やしてくれる。丁度そばが茹だったところだったのですぐに提供してもらった。



席に座り、蕎麦猪口に山葵とネギを入れて食べ始める。小諸そばは茹でたてのため、冷たいもりそばも美味い。天ぷら抜きで麺の喉越しを楽しむ。

天ぷらはまず、筍から。穂先の部分なので柔らかい。残念ながら少し冷えてはいるが、そこは立喰、あまり贅沢は言えない。
次いでキス、かき揚げと食べていくが、いずれも素材がよく、美味い。かき揚げはカリカリに揚げてあり、食感もいい。途中でネギを足したり、蕎麦猪口に大根おろしを加えたり、十分楽しめた。



小舟町店はフロアにおばあさんがいて色々と世話を焼いてくれる。せいろを食べていると蕎麦湯のサービスがある。まだ、寒いから暖かい蕎麦湯は嬉しい。

翌日は『春盛り天ぷらそば』を頂く。こちらもたっぷりのネギを加え、七味唐辛子を振って頂く。せいろも美味いが、天ぷらの脂が程よくれるツユに溶けだしてかけそばも美味い。七味唐辛子も身体を温めてくれる。



ここでもやはり桜エビのかき揚げがいい仕事をしてくれる。カリカリに揚がっているが、ツユで少しふやけて柔らかな食感の中にエビの香ばしさが引き立つのある。

せいろもかけそばも何も美味い。通常の蕎麦屋さんではたぬきそばでも850円、天ザルに至っては1000円では無理となっているこのご時世。値上げしたとは言え、まだ財布に優しく、ネギや山葵も入れ放題、さらに季節も先取る小諸そばの魅力にまた気付かされた。ご馳走さまでした。

小諸そば小舟町店
中央区日本橋小舟町14ー12
0336673077


山口県萩市発のうどんチェーンは美味い〜日本橋ランチグルメ

2025-03-23 05:00:00 | グルメ
最近マスコミでよく取り上げられる『資さんうどん』は福岡県北九州市発祥のうどんチェーンで2024年にファンド経由でスカイラークグループ傘下となり、東京にも進出。一気に全国区となった。九州のうどんは讃岐うどんとは異なり,麺もコシがなく、柔らかいのが特徴。甘めのツユが良くあっている。

よく似たうどんチェーンで山口県萩市に本社がある『どんどん』、山口県を中心に島根県・岡山県・広島県に37店舗を展開する。このうち1店舗は2015年秋に日本橋箱崎町の東京シティエアターミナル直結の場所に出店、セルフうどんの店となっている。(中国地方以外はここのみ)

店に入るとはなまるうどんや丸亀製麺のように左に長いカウンターが伸びる。トレイを取り、まずうどんを注文。さらに天ぷらやおにぎりなど好きなものをさらに乗せ、最後に会計するシステムである。

11時40分くらいに店に入るが、既に席は6割ほど埋まり、人気の高さが感じられる。私は中盛の肉うどんをもらい、ちくわの磯辺揚げと昆布にぎりを取って会計840円を支払う。



隣のテーブルに置いてある大きなすり鉢から刻んだ青ネギとおろし生姜を乗せて席に急ぐ。ツユもたっぷりと入っているのが有難い。



席に置いてある一味を振って頂く。麺から啜るが、九州のうどんに似て柔らかくもちもちとしている。これは自家製麺、しかも15分かけて茹でているらしい。

また、ツユも拘っていて昆布、うるめ節、鯖節などから取る。これに甘く煮た肉が入っていて色々な味が融合した美味さを形成している。



ちくわの磯辺揚げを齧りながら、麺を食べ進める。おにぎりはかなりもっちりしていて海苔がへばりつく感じであまり好みではない。やはり山口県萩市らしくワカメおむすびにした方が良かったかも知れない。

セルフうどんをシンプルに提供してくれる店だが、単純なものほど拘りが味の差となる。讃岐うどんが優勢な東京にあってこのような店が頑張るのは嬉しい。ご馳走さまでした。

どんどん 箱崎T-CAT店
中央区日本橋箱崎町22ー1
0358744306

『千円札でお釣りのくるランチ』④〜八重洲・ALPS

2025-03-21 05:00:00 | グルメ
『梅もと』で立喰そばを食べたあと、お隣りに『CURRY SHOP ALPS』に気づいた。というのは貼ってあるポスターに『タイムサービス 390円カレー(コロッケカレー、チキンカレー、チーズカレー)14〜19時』に大いに驚いたからである。何と八重洲地下街でこの値段でカレーが食べられるとは。

再び、昼前のヤエチカでランチを食べようとアルプスに向かう。11時25分というのにもう5人が並んでいる。



ただ、この店で気をつけないといけないのがまず食券を買ってから並ぶということ。さらにお隣の券売機も左側は現金、右側はSuicaなどの決済なので間違えやすい。

食券を買う頃にはさらに2人ほど列が伸び、やむなく後ろに並ぶ。



店内はまだ空席があったため、比較的スムーズに流れる。私の番がきて、『いつものカツカレー(540円)』の食券を出すと『福神漬はどうしますか?』と聞かれ、『多目でお願いします』というとすぐにご飯の上にカツを乗せ、カレールーを掛け、福神漬を添えて提供される。そばにソースがあるので掛けることを忘れない。

席に座り、早速頂く。カレールーは一口目は甘いが、次第に辛くなってくるタイプ。蛇足だが、スプーンは先割れスプーン。何年振りかの再会である。ただ、残念なことに昔の学食カレーとよく似ていてライスもカツもルーもぬるめ。



もう少しいずれが熱いと美味いのになあと思う。まあ、540円のカツカレーだから仕方ないけど、せめてライスは熱々にしてもらいたい。全体的には味はまあまあ、4切れもあるのに、カツが冷えているので硬く感じた。厚みはある程度あるのだが。

それでも八重洲地下街で、しかもこの値段でランチを食べられる店はお隣の梅もとくらいだから列が絶えないのもうなづける。

常にテーブルを拭いたり、ゴミを片付けたり、従業員の人は頑張っていた。ただ、私としては再訪はまあないだろう。ご馳走さまでした。

アルプスカレー
八重洲地下街外堀地下2番通り
0332744002

唯一残った『梅もと』のそばを啜る〜八重洲ランチグルメ

2025-03-18 05:00:00 | グルメ
東京駅に11時半に着いたのでもう幻(?)となりかけている立喰そばを食べに行く。東京出身の方ならご存知かもしれないが、『梅もと』である。少し前までは神保町、溝の口、虎ノ門、東京都庁、中野駅、新宿小田急エースなどにパラパラと支店があったが、まずは稲荷寿司など持ち帰り寿司部門を売却、22年には『ちよだ鮨』に身売りしてしまった。

(小田急エース店)

(溝の口店)

(神保町店)

私は以前にこのブログにも書いたが、初めて立喰そばを食べたのが、梅もとの茗荷谷店。今は影も形もないけれど、窪町小学校の並び、女子アパートと同じビルにあった。ただ、これも50年以上前のことだが。

唯一の店が『ヤエチカ店』、八重洲地下街に残っている。券売機で食券を買い、おばさんに渡すとそばを作る方式。



メニューを見て驚くのが、朝そばは390円、普段でもかけそば・もりそばは330円と六文そば(人形町店)に次いで安い。セットも充実していてマグロたたき・かき揚げのミニ丼と蕎麦で550円と破格の安さである。私は普段は『かき揚げそば』(430円)なのだが、季節メニューの『桜エビかき揚げそば』(490円)と贅沢にした。

カウンターに食券を出すと『そばですが。温かいのでいいですか』と聞かれて『そばで温かいの』と返すと『お席でお待ち下さい』と言われた。



数分で桜エビかき揚げそばができたので取りに行く。真ん中に乗っているかき揚げには桜エビ、他にチンゲンサイとネギが乗っている。七味をかけて頂くが、蕎麦は茹でたての細麺、茹でそばでないため、喉越しがいい。上に乗っているかき揚げを幾つかに割って頂くが、揚げたてサクサクである。ここで油断するとかき揚げがツユを吸い込んでぶよぶよになってしまうから気をつける必要がある。

ツユもやや甘めでツユも好み、ついつい全て呑んでしまいそうになる。食べ進めるとかき揚げの油でコクが出てさらに美味くなる。

お客さんは安いこともあり、ひっきりなし。やはりボリュームのあるセットメニューが人気がある。ある程度纏めてそばを茹でるため、少し待たされることもあるが、もりそばも美味いのである。今はこの店だけとなったが、再び出店してくれることを祈りつつ、完食、丼をかえした。
ご馳走さまと声を掛けると、また、ぜひよろしくお願いしますと返された。こうしたやり取りはいいものである。ご馳走さまでした。

梅もと ヤエチカ店
八重洲地下街北1号外堀地下2番通り
0332751893