hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

伊勢角屋麦酒〜八重洲ランチグルメ

2025-03-06 05:00:00 | グルメ
日本橋でランチとなった。東京建物八重洲ビルには小規模なレストランモールがあり、店も最近大幅に入れ替わったのでどの店にするか歩いてみた。イタリアン、蕎麦屋、おでん屋、タイ料理、海鮮料理などバラエティがある。一番混んでいたのはイタリアン、かつて入っていた中華料理店は残念ながら退店していた。



入口に最も近い店は『伊勢角麦酒』、三重県にある伊勢角というクラフトビールの店らしい。ランチメニューは『漁師飯』(1000円)、『週替わり〜おろしハンバーグ』(1200円)あたりが人気がある。残念ながら漁師飯は売り切れていたので『伊勢うどんと小丼』(900円〜最安値)にしてみた。

周りを見ていると週替わりとカキフライ(1500円)が人気がある。このレストラン街では席も多いことから、12時を過ぎると急に混み出した。

待つこと7分ほど、ランチが到着した。浅めの丼には伊勢うどん、小丼は大根おろしと明太子の小丼。他にポテサラ、胡瓜の漬物、味噌汁が付く。味噌汁とご飯はおかわり可と告げられた。

まずは伊勢うどん、個人的に好きでよく三重県のアンテナショップで本場の麺を買って帰り、週末の昼に食べるのだが、出された物には違和感あり。というのは伊勢うどんにも拘らず、うどんにコシがあるのである。

伊勢うどんはうどんを通常よりも長く茹でてふにゃふにゃになったところにやや甘い醤油とネギを振り、あつあつを頂くのだが、とてもふにゃふにゃとは言い難い。さらにそのふにゃふにゃの麺が美味いのである。提供された麺はせいぜい少し茹で過ぎた程度でとても伊勢うどんとは言えないような印象を持った。

小丼の方は丼に入れてあるだけで、単なる明太ご飯に大根おろしが乗った博多の朝ごはんのようなもの。明太子の味も炊き立ての米は美味かったが、取り立てて評するほどでもない。



強いて言えば漬物と味噌汁が美味かったことくらいである。ビアホールのランチに期待する方が悪いのかも知れないが、三重県の店が出す地元めしにしてはかなり違和感を感じ、残念でした。まあ、こういうこともたまには仕方ないか。また、他のメニューは美味いかもしれませんので。



伊勢角屋麦酒
中央区八重洲1ー4ー16東京建物八重洲ビルB1
05055959394


『1000円札でお釣りが来るランチ』②〜人形町・あづま軒

2025-03-04 05:00:00 | グルメ
『1000円でお釣りのくるランチ』②、2回目はホームグラウンドの人形町で店探し、コロナ前は該当する店はたくさんあったが、閉店したり、値上げして1000円を超えるようになっていたりしてすぐに見つからない。





例えば日本橋にあった『秀峰』、気取らない定食屋さんで昨年4月にお邪魔した時は『鯖の塩焼き』『塩鮭』『メカジキの照焼』から選べる焼魚定食は650円、しかし区画整理で夏に廃業。



人形町でも有名なすき焼き定食(A4の和牛を使用)が名物の『大市』も850円が1000円に値上げ(それでも安いと私は思うが)とどんどんなくなってきている。

今回お邪魔したのは人形町通りから路地を少し入ったところにある町中華の『あづま軒』、昭和23年創業の老舗である。



ラーメンは600円、これに小さなチャーシュー丼を付けたラーメンセットは900円と1000円札でお釣りが来る。他にも餃子定食が800円、麻婆豆腐定食が850円とかなりリーズナブルである。



店の入口には『少し時間がかかることがあります、ご了承ください。』と書いてある。店は2015年に建て直しており、まだまだ新しく、清潔な感じがする。

先ほどの貼り紙どおり、コックさんが1人で注文を捌くのが大変そう。それでも私の注文の品は7分ほどで到着した。

ラーメンは昔ながらの醤油味、麺は細麺ストレート、ツルツルとしていて喉越しがいい。他にメンマ、チャーシュー、小松菜などが入っている。

メンマもチャーシューも自家製のようでなかなか美味い。スープはいわゆる東京風、私には少し辛めではあったが。

麺を食べ終わるとチャーシュー丼にかかる。上からチャーシューのツユが掛けてあり、さらに私はラー油をかける。チャーシューが美味いからこちらも美味しい。

ラーメンのスープを飲みながら完食。これで締めて900円はリーズナブルである。とにかく人気があるが、相席にはしない方針で入れないお客さんは外で待っている。

お客さんも心得たもので食べたらすぐにお会計をして、席を開ける。私も同じように店を後にした。ご馳走さまでした。因みに店は11時40分には満席でした。

あづま軒
中央区日本橋人形町2ー3ー6
0336661984


おばんざい三貴〜人形町ランチメニュー

2025-03-02 05:00:00 | グルメ
人形町の一角で関西風のカウンター割烹を3年ほど前からやっているお店がある。ランチに焼きたての魚を食べたいと思っていたら、幟が出ていて開店直後の11時半に店に入った。



店の名前は『三貴』、おかみさんと中年女性の2人でやっている。2年ほど前はガラガラだったが、最近そばを通ると満員になっていることが多い。

メニューは『アジの一夜干し』『鯖の塩焼き』『鮭の甘塩焼き』『鳥の唐揚げ』『金山寺味噌ロース焼き』などでこの日は『鰤の塩焼き』『鰤の照り焼き』もあった。
店に入り、私は鯖の塩焼きを注文。

お茶はセルフサービス、さらに冷蔵庫にあるおばんざい3つを取り出す。私は『出し巻き』『ひじきの煮付け』『ポテサラ』を出した。





徐にお魚をおかみさんが焼き始め、焼けるのを待っている。目の前には夜用の酒の肴が短冊に書かれて壁に貼ってある。ハムカツ、手羽焼き、肉吸い豆腐、糠漬け、おかみさん曰く、簡単なものしかないよ。しかし、結構な種類があるのである。



5分ほどで鯖の塩焼きが到着。先ほどの小鉢が3つ、味噌汁が付いて1500円。少し高くはなったが炊き立てご飯、焼きたての塩サバ、熱い味噌汁、いずれも美味い。





特に鯖の塩焼きは脂がよく乗っていてご飯が進む。最後に胡瓜の古漬けが出されて、これも美味い。

気がつくと我々の後に4人のお客さんが入店、満員に近い。かたや、お弁当を買いにくるお客さんも多く、安定した人気があり、毎日足を運ぶ人も多いみたいである。

コロナの厳しい時期も何とか乗り切って頑張ってます、とおかみさん。こじんまりして料理に特に珍しいものはないが、小鉢も丁寧に作られていてゆっくりランチを食べるにはいいお店である。ご馳走さまでした。

おばんざい三貴
中央区日本橋人形町3ー5ー6
0368794380

鴨屋そば春〜日吉ランチグルメ

2025-02-28 05:00:00 | グルメ
日吉駅で降りて坂巡りをする前に東横線沿いのサンロードを少し歩き、蕎麦屋さんに入る。名前は『鴨屋 そば香』、おしゃれな店構えの日本蕎麦の店である。

私が学生だった、と言っても日吉に通ったのは45年以上も昔のことだが、この通りは店があまりなかった。左に少し曲がったあたりに地元の人がよくくるこじんまりとした『パンダ』という喫茶店があり、ピザトーストやミートソースなどを食べたが、もちろん店はもうない。



店に入るとフロア担当の女性がお好きな席にお座りくださいと言われて2人席に座る。入口にもあったのだが、小丼とそばのセットが1100円とお得なようである。



店名にもある鴨南蛮そばや鴨付けせいろもあるが、鴨肉はスモークしてあるようなので『かけそば+天丼』のセットにする。

店は開店4周年とあり、モダンな雰囲気で学生さんもちらほら。メインはサラリーマンのようである。メニューをめくるとお酒も爾今や雪の茅舎など結構揃っていて、そば前まで充実していて夜も面白そうである。

1時を少し回っていたこともあり、私を含め4組、しかしまだ新たなお客さんも来店。やはりランチセットが人気がある。私の注文を通すとすぐに天ぷらを揚げる音がした。

待つこと7分、小丼という割には大きめな天丼、かけそば、胡瓜の漬物が到着した。まずは七味唐辛子を振って蕎麦から頂く。かけそばには縦に包丁を入れたネギ、三つ葉が乗っている。

ネギは切り方によりまるで味も食感も変わると先月のdancyuにあったが、温かい蕎麦にはこの切り方がベスト。シャキシャキした歯応えがして、二八蕎麦と頂くと実に美味い。ちゃんとコシもある。



麺を食べ終わり、天丼に移る。ご飯の上にはかぼちゃ、さつまいも、茄子、海老天が乗せられている。まずはかぼちゃ、薄めにスライスしてあまり衣を付けずに食感が楽しめる。

かぼちゃもさつまいもも火を通すと甘みが際立つ。海老天はやはり天丼の主役、ご飯が進む。あっという間に完食した。

蕎麦のツユをゆっくり頂き、そば茶を飲んで満腹となりました。ご馳走さまでした。お店の方も感じがよく、清潔感の漂う良店である。

鴨屋そば香
横浜市港北区日吉2ー1ー5
0456248837

ヤマト〜人形町グルメ

2025-02-26 05:00:00 | グルメ
寒い日には囲炉裏を囲んで一杯行きたいものであるが、秋田や仙台ならばともかく、東京ではあまり見かけない。しかし、Mくんがピッタリなお店を発掘してくれた。

とはいえ、2014年に私は行ったことがあるのだが、なぜか今まで気づかなかった。場所は人形町駅から金座通りをまっすぐ久松警察の手前を左に曲がったあたりにある。店の名前は『ヤマト』、山形の下にカタカナのトを書く屋号からこの名前となったらしい。



店に入ると大きな囲炉裏が2台、周りに席が作られていて10人以上座れる。囲炉裏では炭が燃えていて微かに温かく感じる。



3人揃ったところでビールで乾杯。前が暖かいからかビールが美味い。まずはお通し、クレソンのお浸しとつぶ貝の煮物。しっかりと味がついていて美味い。



名物の『細い大根』をお願いする。サラダ感覚で葉っぱの付いた細い大根、青ネギ、キャベツが皿に乗り、茶色の肉味噌が添えてある。味噌を付けながら野菜を食べるのだが、この肉味噌が美味い。大根の葉がこんなに美味いかと再確認してしまったほどである。

刺身の盛り合わせは大きな皿に盛って出てくる。本日は分厚く切った寒鰤、栄螺、烏賊、馬刺し。醤油は2種類、普通の醤油とニンニクを漬けた醤油。後者は生姜を加えて馬刺しに付けて頂く。まずは寒鰤、見事な厚切り、私は醤油でなく塩で頂くが口の中に広がる脂、何とも言えない食感、大満足な味。

ここは竹酒をお願いして馬刺しをにんにく醤油と生姜共に頂いた。

大きな蛤が3つ、焼き網の上に載せてじっくりと焼いていく。焼けるのを待つのもご馳走である。店のお姉さんが蝶番と貝柱をうまく切り、開いてお酒を掛ける。



じっくり焼けたところで手元の皿に移してもらい、ガブリといく。もちろんかなり熱いが、旨みの塊のような身は弾力があり、食べ応え満点。最後は皿に溢れた知るまで飲み干した。



竹酒もなくなり、やまとしずく(秋田県)純米吟醸を頂く。すっきりした中に甘みと酸のあるバランスのいい味。お姉さんによるもこの蔵元とお店とは同じ屋号のため、古くからお付き合いがあるとのこと。



蛤に続いて登場したのがトラフグ、七味焼きにしてもらう。筒切りにした身の部分とアラの部分を分けて焼く。味の方は改めて言うまでもないが、もちろん美味い。唐揚げもいいが、七味を振って囲炉裏で焼くとこんなに旨みが出るものなのか。



もう一つの炭の上では網に岩塩の板を乗せて焼き始めている。よく熱せられたところで地鶏を乗せ、焼き始める。この焼け具合を見るのは、我々の方でやる。皮がカリッとした所で柚子胡椒を添えて食べるが、弾力がある。塩味もいい具合につくもので香ばしい。



鴨の朴葉焼きもじっくりと火台で焼き、皿に乗せて出される。この味噌が甘過ぎず、辛過ぎず、鴨の味を上手く出している。



先程も飲んだヤマトしずくの薄濁り(純米吟醸)を頂く。やや甘みが強いが、味噌とよく合う。朴葉を舐めたい衝動に駆られた。





焼き物は芽キャベツ、味付けうずら卵、椎茸、イカのゲソと続いて出される。酒ばかり進んでいけない、蕎麦猪口がすぐに空になる。



最後に七冠馬(島根県)を頂くが、旨みがある中にも飲みやすい。奥出雲で培われた美味い水で作られた酒である。



最後に桜エビを炊き込んだ土鍋ご飯、こちらも香ばしく、美味しくいただき、お茶を飲んで大団円。実に繊細で肉も魚も上手く調理されていた。焼き手のお姉さんも飛び回りながら、サービスよくしてもらい、大満足である。

東京で囲炉裏が恋しくなったらこのお店、ご馳走さまでした。

ヤマト
中央区日本橋富沢町16ー3
0336618010

1000円札でお釣りがくるランチ〜①浅草橋・はせ川

2025-02-24 05:00:00 | グルメ
物価上昇の勢いが止まらない。特に最近思うのはランチの値段の上昇、たいしたことない(?)メニューでも蕎麦・ラーメンを除くと1000円札でお釣りが貰えることが減った。例えば三越前の某定食屋さんでは1年の間に週替わりランチが1100円→1700円、といった具合である。

そこで1000円札でお釣りが貰えるランチ(チェーン店、蕎麦、うどん、ラーメンを除く)を探せと言う『リーズナブルランチ王』企画を行うことにした。


第1弾は浅草橋駅下車2分にある定食屋『はせ川』にお邪魔した。定食といっても主に揚げ物、トンカツ、メンチカツ、アジフライなどがメイン。ただ、焼き魚(この日は塩サバ)が1品だけある。メンチカツ・イカフライ・魚フライが650円、トンカツが900円、焼き魚が650円の安さである。さらに日替わり(この日はトンカツ)定食が600円である。


11時50分に店に入ったが、満席(といっても相席はなし)なので待つことにした。予め注文をフロア担当のおばあさんにお願いした。

食べ終わった2組が帰ったので席に着く。お世辞にも綺麗な店ではないが、こざっぱりしている。とにかく常連客が多く、久しぶりに来た人はおばあさんと懐かしそうに会話。次に来た2人連れには『今日も日替わり?でいい』と聞いている。

5分後にトンカツ定食到着。揚げたてのトンカツ、味噌汁、たっぷりのご飯、冷奴、黄色く丸い沢庵2枚、さらにふりかけも付いてくる。

調味料の入れ物も時代がかっている。ビニールで容器を凹ますと出てくるソース入れ、学校給食を思い出す。



トンカツに付ける辛子もついてきてたっぷり皿に取り、ソースを掛けたトンカツに付けて頂くが、揚げたてである。あまり肉が厚みはないが、かなり美味しい。



味噌汁には細かく切った豆腐とワカメが入っている。冷奴も味が変わっていい。
ご飯はもし次回来たらかなり少なめでいいが、申し訳ないのでふりかけを掛けて食べた。炊き立てのご飯も美味い。


贅沢さえ言わなければ十分美味しいトンカツ定食、900円のロースカツとどう違うのか聞きたいところである。どんどん混んできてもコロナの教訓なのか、絶対に相席にしないのである。残念(?)なのは喫煙可のところ。紙巻でなくても結構臭いがきつい。それはともかく、ご馳走さまでした。今流行りの後付けでない昭和レトロを楽しむにはいい店なのかもしれない。

はせ川
台東区浅草橋1ー10ー9
0330513418

会津坂下町の吟醸そばを頂く〜MIDDTTEにて

2025-02-22 05:00:00 | グルメ

久しぶりに日本橋にある福島県のアンテナショップ『MIDETTE』にお邪魔した。こちらでは奥のイートインスペースを使って福島県各地の名物を提供している。

ただ、今回は通常のように『喜多方市の〇〇屋のラーメン』『いわき市の××軒の肉丼』というお店ではなく、会津坂下町の吟醸蕎麦を地元観光物産協会主催で職人がそばを打つ手打ち蕎麦が食べられるイベントを発見、すぐに足を運んだ。

期間は2月6日・7日の2日間のみ、アンテナショップに入ると特設ブースで職人さんが蕎麦打ちの最中であった。

メニューは2種類、ざるそば(1000円)と鳥ごぼうそば(1200円)の2種類のみ。悩んだが、この日は寒いこともあり、鳥ごぼうそばにした。イートインは沢山の人でいっぱい、ようやく席を確保していつものように食券を買い、お茶を淹れてモニターの前の席で待つ。

すると観光物産協会の人はサービスがよく、わざわざ席にまで注文の品を持って来てくれた。七味唐辛子を振って頂く。

具は鶏肉、牛蒡に加え、ネギ、きのこなど具沢山。まずは蕎麦を一箸、かけそばとはいえコシが強い十割蕎麦、しっかりとした歯応えがしているが、喉越しもいい。

具は鶏肉も美味いが、牛蒡ときのこがいい仕事をしていてジワっとくる美味さ。ツユも野菜や鶏肉の出汁もよく出ていて、やや甘めのいい味付けである。

しっかり量もあり、すっかり温まることができた。本当ならばざるそば1枚なら行けそうな気もしたが.年齢を考え、今回は諦めた。

我々東京人にとって『会津坂下(ばんげ)』といえば銘酒飛露喜(廣木酒造)となってしまうのだが、他にも色々美味いもの、良いものがある。春になったら、蕎麦を食べに是非行きたくなった。ご馳走さまでした。





日本橋福島館MIDDTTE
中央区日本橋室町4ー3ー16
0362623977

トマト鍋礼賛〜四谷・日がさ雨がさ

2025-02-20 05:00:00 | グルメ
四谷三丁目の駅から徒歩1分、ビルの7階にある『日がさ雨がさ』にはよく足を運ぶ。特に寒い季節は1シーズンに1回は行っているようである。銘酒居酒屋であるが、特にマスターの出身地である長野県のお酒が充実。いつもの面子でお邪魔した。

早めにスペシャル席を予約、6人まで入れる半個室で1つしかないが、落ち着くだけでなく、四谷三丁目交差点が見渡せ、夜景もいい。今回はコースに加えてプレミアム飲み放題(3500円)も付け、贅沢に楽しむ。

まずはグラスビールで乾杯。お通しはローストビーフサラダ、牛肉が美味い。

飲み放題のメニューをじっくり眺めていると『信州亀齢』(長野県上田市)を発見、すぐに注文する。飲み放題の極意というほどのこともないが、美味い酒・飲みたい酒は最初に頼みことにしている。



入手困難なお酒のため、注文は1回のみ。私も久しぶりだが、キレがいい飲みごたえのある酒である。一同感動。

刺身は信州サーモンと岩魚である。脂が乗っており、海のない長野県産とは思えない刺身、漬けるのも単なる醤油ではなく、もろみ醤油。甘みがあり、これだけでもつまみとなる。



サワラの味噌漬、同じ麹である味噌に漬けてあり、日本酒と相性がいい。合わせた酒は『水尾』(長野県飯山市)、コメが金紋錦。やや甘口ながらすっきりとしている。添えられている鞍掛豆もいい。



寒い冬にはとお燗をお願いする。『九郎右衛門』(長野県木曽郡)の純米酒、米はひとごこちである。濃密な旨みの後、酸が効いたしっかり系、出された焼き鳥と合わせた。





長野県だけでなく、他県の酒と『白露垂珠』(山形県)のうす濁り。透明な綺麗な瓶に入っていてフレッシュな爽やか系。珍味の粕漬けとイカのウニ和えをつまみながらゆっくり喉越しを楽しむ。



ここでメインの『トマト鍋』が登場。トマトはもちろん、ズッキーニ、ピーマン、じゃがいも、玉ねぎなどの野菜、豚肉、ソーセージ、さらにムール貝、ホタテ、エビなどの海鮮をトマト味のスープで頂く。

この店のトマト鍋の歴史は古く、今のような市民権を得る以前からの名物である。今回は4人で来たこともあり、量的にもちょうど良い。トマトのいい出汁が色々な具材を包み込み、冬にはもってこい(秋から冬の間の季節商品だが)である。最後にパスタをいれて出汁の一滴まで楽しんだ。



酒は『龍水泉』(長野県大町市)『鍋島』(佐賀県)御湖鶴(長野県諏訪市)笹の誉(長野県松本市)を頂く。もう飲み過ぎモード炸裂。



酔ったついでに別料金で『ソガベール』(長野県小布施町)を注文。やはりこれは特別であった。



最後にデザートには胡麻アイスを頂き終了、お開きとなった。いつもながら美味い酒と美味いツマミ、全員大満足、ごちそうさまでした。



日がさ雨がさ
新宿区四谷3ー9ー11四谷シンコービル7階
05055899017


備前府中焼きをアンテナショップで頂く

2025-02-16 05:00:00 | グルメ
『備後府中市』と言っても正確な場所がわかる人は中々いない。

広島県東部、尾道市と福山市の北側に隣接する内陸部にある自治体で神田小川町にアンテナショップを開いている。

私はアンテナショップの中にあるnekiという店で食べさせてくれる『備前府中焼き』と名付けられたお好み焼きが好物である。

広島お好み焼きの一形態と言ってしまうとその通りだが、薄い生地の上にこれでもかという程の千切りキャベツを乗せ、さらにミンチ肉や玉子、ネギなどを飾り、さらに焼きそばを乗せ、生地を少々ひっくり返して焼きそばがカリカリに焼くお好み焼きである。広島風お好み焼きはよく食べるが、こちらのは厚みがあまりなく、ソースの味もあるかも知れないがややあっさりとしている。

夜の部に来るのは初めてだが、6人ほど入れるテーブルはほぼ予約済、私は入口横の2人席に案内された。



まずはつまみとメニューを見ると『とん平焼き』『鶏皮焼き』『ホルモン焼き』など色々あるが、さっぱりと『せせり焼き』(880円)を注文。タレと大葉塩があるが、タレにした。飲み物はグラスビール、こちらはすぐに到着。

ボーとテレビのニュースを見ていたらその日の昼に食べに行った『わかい』という家族経営でやっているラーメン屋さんの取材をしたグルメレポートをやっていてびっくりする。

その間にせせり焼き到着、せせりを焼いてタレをかけたもの。下に敷いたキャベツと共に食べるが、いい味付けでビールを飲み干した。



お好み焼きは悩んだが、『あぶりねぎマヨ焼き』(1430円)にした。飲み物は『瀬戸内レモンハイボール』、レモンが爽やかでついつい飲んでしまう。

お好み焼きは少し時間がかかるため、最初に頼んだが、いいタイミングてわ焼き上がる。鉄板に乗って供されたが、かなり熱々。

ヘラで周りから切り、少しずつ頂く。味はたっぷりのキャベツのおかげでさっぱり、上に乗った焼きそばがカリカリ、さらに焦がしマヨネーズも香ばしい。ハイボールとの相性も抜群。

半分くらい食べてから一味を振って味変する。

一味唐辛子で辛くするのが広島風、さらに食欲も増し、もちろん完食。わざわざ食べに来る価値のあるお好み焼きである。ご馳走さまでした。

広島県府中市アンテナショップNEKI
千代田区神田小川町1ー3ー1
0368117980


来福亭〜老舗洋食屋さんの2階でオムライスを頂く

2025-02-14 05:00:00 | グルメ
春節の影響でもないが、人形町のランチの混み具合が激しい。いろいろな店を巡っているが、11時半オープンのタイミングでも列ができている店が増えていて中々入れない。ところが、今日に限って『来福亭』の前に人がいない。

このお店は創業1904年だからかれこれ120年以上に歴史のある洋食屋さん。かと言って敷居が高い店ではなく、お店の方もフランク。最近立て直したH亭のようにランチの値段とは思えないなんということもない。料理でも一番高いポークソテーが1400円、カキライス(フライ)やホタテライス(フライ)も1300円と庶民派である。

11時半の開店時間は過ぎているのを確認、引き戸を開けると1階は2組いて満席、しかし、お姉さんに『おひとり様ですか、2階左側のお部屋にどうぞ』と言われて靴を脱いで友達の下宿のような階段を上がると6畳と8畳の和室が2間、まだ誰もいない。



言われた通りに左側の6畳の方に行き、奥に腰掛ける。畳敷に座布団で足にきそうと思ったが、後ろに壁もあり、まあ何とかなりそうである。

机の上にはメニュー、調味料はウスターソース、溶き辛子、塩胡椒、爪楊枝が乗っているのみ。すぐに先ほどのお姉さんが階段を上がり、お茶を持って来てくれる。
すぐに『オムライスと小メンチカツ』(1100円)をお願いした。



お姉さんが階下に降りると部屋はガランとして1人だけ取り残された感が漂う。しかし、5分ほどで2人客が階段を登って来てもう一つの8畳へ。2人はかなり悩んでいたが、ポークソテーライスを注文。静かだから聞き耳を立てずとも聞こえてしまう。さらにお爺さんが1人、彼も8畳の部屋に入り、ポークソテーを注文。

待つことしばし、私の注文の品が到着。ワンプレートにオムライスと小メンチカツが乗っている。お姉さんが『ウスターソース、辛子がありますのでお使い下さい』と教えてくれた。

まずは調味料を準備、さらにオムライスを2つに割るとうまそうなケチャップライス。具は玉ねぎ、マッシュルーム、グリンピース、鶏肉とオーソドクス。

やや米が柔らかめではあるが、懐かしの昭和レトロ。いや、明治レトロかもしれない味、こういう味は昔から皆んなすきなんだなあ。もちろん私も大好きである。

作りたてだから熱い、少しずつ崩しながら頂く。鶏を中心に具材も多い。

メンチカツはウスターソースがよく合う。少量の刻みキャベツを大切に頂きながら、メンチカツを一口。初めから3つに切り分けてあり、食べやすい。中々肉肉しく、しっかりしていて美味い。

昔、この部屋でどんな会話が交わされたのだろうか。芸者といい仲になった成金が洋食をご馳走すると言った風情も感じられる2階だった。何しろ狭い店だから入れたらラッキー、でも前回頂いたカツ丼、今回のオムライス、いずれも一級品の味であった。ご馳走様でした。



来福亭
中央区日本橋人形町1ー17ー10
0336663895