なぜか箱崎町付近にカツ丼の名店が3店も揃っている。先日お邪魔した『カツ丼は人を幸せにする』、普通のお蕎麦屋さんだがカツ丼が有名な『ときわ』、そして今回お邪魔した『栄楽』である。

(ときわ)
『ときわ』が蕎麦屋さんなら、この店は本来は町中華、カツ丼・カツカレー以外にもタンメンや焼きそばなどのメニューが豊富。ただ、なかなか行きつかなかったのは営業日が不定期だからである。

(カツ丼は人を幸せにする)
とはいえ、店主が気ままにやっているわけではなく、ちゃんと休業日はFacebookに乗っていて(洋食中華 箱崎栄楽)、4月は土日は必ず休み、さらにだいたい火木が休み、ただ、23日は休みで24日はやっているのである。これを見ていかないと行ってもお休みということ。

店は箱崎シティエアターミナルから徒歩3分、半蔵門線水天宮前駅から隅田川寄りに1本歩き、左に曲がると右手に見えてくる地味なお店、ただ、ちゃんと看板はある。

店は1、2階あるが、1階で入れない時に2階に入れているようである。11時半に行くとほぼ満席、カウンターに何とか座り、オーダーをする。


カツカレー(1300円)も旨そうだが、カツ丼(1100円)、さらに目の前にあったシウマイ2個(200円)を注文。入口に昼間は混んでいるので時間がかかりますと注意書きもある。


カウンター内では女性が2人、忙しそうに働いている。というのもメニューの種類が多く、みんな好き勝手に頼む。醤油ラーメン、タンメン、カレーライス、焼きそば、堅焼きそば、それも塩味と甘酢味、さらに野菜炒めライスといったところ。これを1人が紙に鉛筆で書いて、上から一つずつこなして行く。


注意書き通り、カツ丼が到着したのは15分後、ただ、順番通りなので問題はない。カツ丼、おしんこ、スープ(ラーメンスープ)と追加で頼んだシウマイ2個。

まずは味自慢のシウマイから。常温ではあるが、しっかりと味がついていて私は辛子のみで頂く。2階のお客さんはこれでビールを飲んでいるようだが、絶対つまみにいい。

カツ丼に取り掛かる。ご飯もアタマも熱々で丼が持ち上げられないほど。丼いっぱいに卵とじのカツが乗り、これを頂く。味付けはどちらかというと薄味、美味いがご飯も熱く舌を火傷しそうである。食べ進めるがご飯もしっかり入っていて量も充分、一点残念なのはご飯が炊き立てだからか、衣のつけ方が悪いのか、衣が剥がれやすいこと。

美味かったのはおしんこ、白菜漬けだが塩加減もよく実にうまい。かつて行ったことのある茅場町の『鳥徳』の白菜漬けに匹敵する旨さであった。スープもうまい、ラーメンも食べたくなるほどである。

店の方も感じがよく、混雑してかなり待たされても文句を言う人はいないが、これも人柄であろう。時間がある方は休日を確認してから行ってください。ご馳走さまでした。
栄楽
中央区日本橋箱崎町33-5