いつものメンバーで飲み会をやる。高い店もいいが、ある程度値段が決まっていないと際限なく飲んでしまうという意見もあり、本日は神楽坂にある『ゴカイドコロ』という飲み放題の店に行く。

最初の関門は店の場所が極めて分かりにくい。これは『スマホで食べログの地図』を見れば行けると思う人が陥りやすいリスクである。場所は神楽坂通りに面しているようだが、地図は横丁に入ったあたりを示す。しかし、横丁に入ると5階建てのビル(この店は5階にあるからゴカイドコロなのである)がない。2階建てが2軒、いずれも違う。さらに奥まで行くがやはり高い建物はなく、神楽坂通りに戻る。周囲にはラーメン屋はあるが、それらしき店の看板はと思ったら行燈に手書きの文字(最初の写メ)、このビルの5階とようやくわかった。
5階に上がると店の入口、なぜかバス停もある。



目の前には銘酒が並ぶ冷蔵庫。ホッとして店内に入る。偶然、神楽坂通りで出会った友人1人以外は全員が迷った。


少し遅れてスタート、最初にルールの説明があり、1枚目の写真に乗っている日本酒は飲み放題、2枚目の季節の酒は1000円増し、予想通り皆アップに同意した。

まずは生ビールで乾杯、お通しは蕪に海老などが射込んだ煮物。薄味だが、美味い。続いて刺身、本日はブリとクロダイである。ここでお酒を注文。



1人1合の注文は行けそうで『町田酒造』(群馬県)、『鍋島』特別純米(佐賀県)をお願いする。いずれもよく似たガラスの徳利で最初からどちらがどちらか分からなくなる失態。私は町田酒造の味を知らず、こちらが甘いと思ったが、異論噴出。



すぐ無くなり、『ばくれん』(山形県)を注文、亀の井酒造の辛口銘柄だけあってキレがいい。先ほど甘いと感じた飲み手はこればかり飲みすぐ無くなる。

つまみの『筍木の芽和え』、酒によく合う。『加茂金秀』うすにごり生(広島県)、『あべ』(新潟県)はいずれもやや甘口、少し度数は低いが春らしい味わい。


『ブリの照り煮』、このブリは脂が乗っていて実に美味い。これには遊穂(石川県)を合わせたが、濃醇な味がしっかりとブリの脂を受け止めていい取り合わせだった。



つまみ三品は『レーズンと胡桃の酒粕和え』『ほうれん草と油揚げのお浸し』『蓮根のきんぴら』。いずれもおばんざいのようなものだが、しっかりと味付けされている。『廣喜』(岩手県)、『孝司』(愛知県)などをいただく。



『太刀魚の変わり揚げ』は淡白な白身をアスパラに巻き、カラッと揚げたもの。中骨もカリッとしている。『光栄菊』(徳島県)はしっかりと濃醇な旨口、よく合う。


さらに『来福』(茨城県)や『常山』(福井県)などある酒をとことん飲む。
この店の酒の種類は確かに多いが、有名銘柄はなくなると新しい一升瓶は出てこない。無くなったら終わりの一期一会方式、このため、飲みたい酒からどんどん飲まないと売り切れてしまうのが特徴である。また、徳利がガラス製でほぼ同じもの、このため複数種類の酒を頼むとどちらがどの銘柄か分からなくなる。この辺りは気をつけないといけない。


締めはホタルイカの土鍋ご飯、イカのいい出汁と細切りの生姜がよく合っていて美味かった。つまみもそこそこ美味いが、1000円増しにした割にはあまりすごい酒を飲んだ気はしなかった。やはり淡麗な酒が多いからかもしれない。それにしても良く飲んだ。ご馳走さまでした。
ゴカイドコロ
新宿区神楽坂2ー11 第83東京ビル5階
(1階はラーメン店です)
05055946489