鉄道シリーズ その13。『日本一の駅』といっても規模や大きさでは東京や横浜など大都市ばかりになってしまうので、今回は『高さ』の日本一を挙げてみたい。(JRに限る)
まず、高い方だが、一番高い駅は野辺山駅(長野県、小海線)。小海線は古くから高原鉄道として有名で小生は子供の頃、軽井沢に旅行に行く際、わざわざ中央線の急行アルプスで小淵沢駅に行き、小海線のディーゼルカーに乗り換えて延々と小諸駅まで行ったことがある。ただ、残念ながら、覚えているのは小淵沢駅を出て次の甲斐小泉駅までかなりの勾配を時間を掛けて登り、時間がかかったことと、中込駅で停車時間に降りたが、大きな佐久鯉の入った水槽がホームにあったことくらいである。
野辺山駅は小淵沢から4つ目だが、23.4キロもはなれており、また、隣の清里駅との間にJR最高標高地点(1375m)がある。かつては蒸気機関車C56が煙をあげながら走っていたのを思い出す。JR最高標高地点は道路から少し入ったところにあり、観光客も多い。
次に低い方だが、単に標高地点で考えると弥富駅(愛知県、関西本線)、この駅はいわゆるゼロ・メートル地帯にあり、標高△0.93メートル、近くにある近鉄の駅の方がさらに低いとの噂も。
地下を考えると青函トンネル内にある吉岡海底駅(北海道、海峡線)の△149.5mではあるが、この駅は青函トンネル完成後の1988年に観光客向けの体験ツアーで降車できるように青森側の竜飛海底駅とともに作られた特殊な駅だったが、2006年を最後に北海道新幹線の資材置き場建設に伴い利用されなくなり、2014年3月に正式に廃止が決まっている。
一方、竜飛海底駅(青森県)の方はまだ体験ツアーをやっていたが、吉岡海底駅同様の理由で廃止されることになり、この11月10日のツアーが最後となる。(青函トンネル記念館から斜行線で行ける体験坑道駅は残される。)
吉岡海底・竜飛海底駅廃止後は先日訪れた上越線土合駅(群馬県)の地下70mが一番低い所になるのかもしれない。因みにJRではないが、東京でよく深いことで有名な大江戸線の最も深い駅は六本木駅の地下42.3mと比較するとその深さは半端ではない。
最後になぞなぞ編、『日本一高い駅は?』。なぞなぞの答えとしては東京駅となる。何故なら東京に向かう列車は全て『上り』、東京から出る列車は全て『下り』、この意味分かるかな?