hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

くぐつ草〜吉祥寺グルメ

2016-10-31 05:00:26 | グルメ

吉祥寺のカレーの名店といえば『まめ蔵』『モンタナ』『くぐつ草』『武蔵野文庫』あたりがいわゆるインド料理でないお店であろう。その中の『くぐつ草』に本日はお邪魔する。


この店は商店街の外れ、安売りで有名なロジャースの向かいを地下に降りたところにある。入口からかなりムードが漂っており、地下に降りると洞窟のような造りになっている。

喫茶店ではあるが、店の名物は約10種類のスパイスを使用したくぐつ草カレー。今日はビールとのセットをお願いする(1860円)。

まずはビールが運ばれてくるが、レーベンブロイの小瓶と冷えた厚手の金属製グラス。注ぐと良く冷えていて旨し。

5分ほど経ってカレーなどを載せたトレーが運ばれてくる。ライスとカレーは別盛り、それにミニサラダと薬味が添えてある。カレーを半量ライスに掛けてまず一口。ホロホロの牛肉が3つ入っている。

カレーは辛味はあまりないが、特にコリャンダーが後味に残る。ライスのレーズンとも相性が良く、さすが1979年創業の老舗のカレーである。


おとなしい中にしっかりスパイシーな味には野菜や肉が溶けており、そしてこの複雑な味わいを構成しているのだろう。
ゆったり時が流れる店の中はジャズがかかっている。聞くとあやつり人形劇団結城座の劇団員により開店した店であちらこちらに劇や演劇のパンフレットが置いてある。

他にもオムカレーやワインのつまみなどもあり、少人数で語りながら過ごすのにもってこい。

ただ、この店のもう一つの名物コーヒーは味わうべきであったが、今日はビールの誘惑に負けた。

この幻想的な雰囲気の喫茶店は一度足を運ぶ価値がある。もちろん、カレーも絶品である。

くぐつ草
武蔵野市吉祥寺本町1ー7ー7 島田ビルB1
0422218473

そばいち〜神田駅ランチグルメ

2016-10-30 05:00:48 | グルメ

立食い蕎麦シリーズ。神田駅もずっと工事をしていたが、ようやくそれも終わり、綺麗になった。昔から神田駅構内の立食い蕎麦をよく食べたが、これが全く前の面影もないほど綺麗な店になっていた。

店の名前が『そばいち』、神田駅北口側の構内にある。自販機で食券を買う方式で今回はオーソドックスにかき揚げそば(430円)を選択。まだ、11時半ということもあり、席もかなり空いている。

食券を店員さんに渡すとおもむろに茹でそばを温め、ツユを注ぎ、薄く切ったかまぼことかき揚げを載せて供される。よく見るとすぐ左側でかき揚げを揚げているのが見える。工場から揚げた天ぷらを買ってくるのではなく、ここで揚げたてを出すのである。

七味をかけて蕎麦を一口。小生は割に茹でそばが好きである。まず、駅そばの店員でも平均点が取れるからである。かき揚げは玉ねぎ、人参、春菊が入っているが、揚げたてはやはりサクサクで美味い。

かき揚げはやや味の濃いツユとはよく合う。落語の『時そば』ではないが、器もかつてのメラミンと違い、瀬戸物。出汁の効いたツユを飲んで、立食い蕎麦なら十分合格点。さらに座る椅子も少ないながらあるしね。

周りを見渡すと女性1人というのも多い。やはり器が美しいとかわるものだ。因みにこのそばいちはJR東日本系列店のようである。

日本シリーズを予想

2016-10-29 05:00:52 | 日記

今年の日本シリーズの盛り上がりはすごいものだ。実は2015年はヤクルト1ー4ソフトバンク、2014年は阪神1ー4ソフトバンクとあまり盛り上がらない日本シリーズが続いた。2013年の巨人ー楽天以来の盛り上がりである。ただ、この時は楽天側から見て●◯◯●◯●◯となったので今回のようなホームチームが必ず勝つのは2011年の中日ーソフトバンク以来である。この時はソフトバンクから見て◯◯●●●◯●となったのだが、最後の試合以外は全てホームチームが勝利を挙げている。常にホームチームが勝ったのは2003年の阪神ーダイエーであり、ダイエーから見て◯◯●●●◯◯となっている。

では今回はどうなるのであろうか。勝利の仕方も広島と日ハムでは全く異なり、広島は完全に一方的な勝利、日ハムは全て逆転勝ちである。先発は広島が野村、日ハムは増井のようだが、最終戦があれば広島が黒田、日ハムが大谷であろうか。

試合展開は分からないが、競った試合になると抑え不在の日ハムが不利だが、意外に代役の谷元、宮西、バースあたりが広島に通用しており、反面、しっかりした継投をしてきた広島の今村、ジャクソン、中崎がそれぞれ失敗している中継ぎ,抑えが完璧に有利とも言えないきがする。
打撃はもっと分からないが、やはりポイントは広島のエルドレッド、日ハムの中田、レアードの一発が帰趨を決める可能性が大きい。

天気予報は土日ともに曇りで雨はなさそうであるため、6戦で増井が好投した場合は日ハムが、有利になるような気がする。さらに打撃に自信が付いてきた日ハムの西川、広島の鈴木あたりが思わぬ働きをするかもしれない。

最後に小生の第6戦の予想だが、4ー3で日ハムが逃げ切るのではないかと思う。さらに最終回に逃げ切りをはかろうとして失敗するリスクも考えた上で大谷をベンチに置くのではないか。(試合展開にもよるが、大谷代打は考えにくい。)もし広島が勝った場合、第7戦は黒田と大谷のインパクトプレイヤーの対決になるだろうが、その場合は予想不能である。

まあ、ともかく見過ごせない戦いはまちがいないであろう。楽しみな週末である。(脱稿10月28日18時)

鳥波多゛〜甘酒横丁居酒屋グルメ

2016-10-28 05:00:32 | グルメ

甘酒横丁の横丁巡りをするならば飲みに行かなければと横丁歩きの続編に。今日は甘酒横丁のほぼ中央にある焼き鳥屋にお邪魔した。店の名前が『人形町 鳥波多゛(とりはだ)』である。

居酒屋の代名詞、赤提灯🏮と縄のれんがしっかり揃い、店に入るとイキの良い『いらっしゃい』の声が聞こえる。入ると左が焼き場でその前にカウンター、さらに横長のテーブル席が並ぶ。人形町は焼き鳥屋さんの激戦区でほかにも『丈参』など名店が並ぶ。


この店の特色は鶏の鮮度と色々な部位の串があること。コースにするのがもったいないので単品注文。まずはレバーペーストと生ビールで乾杯。因みにレバーペーストについてきたクラッカーはリッツであった。

焼き鳥はまずは『ベタ』『もも(桃)』『砂肝』『レバー』『ゴロ(粗挽きつくね)』を注文。大根おろしが突き出し、これが嬉しい。塩・タレはお任せにするが、最初のベタは塩。

腰の部分の皮だがしっとりとカリッが同居していて中々。次のモモが一つずつがコロッとしていてしっとり、皮も残りこれが美味い。

レバーはなんと塩焼きだが、くさみどころか旨さの塊、これはオススメ。ゴロはタレだがこのタレがしつこくなくて粗挽きの肉によく合う。


次いで『白レバー』『皮』『セセリ』『ぼんじり』を追加、そして芋焼酎のロック。焼酎は氷が少ない、つまり焼酎が多いが、飲み進むうちに氷を追加してもらえるのが嬉しい。


白レバーは少し焼き過ぎ感もあるが、ネギと共に食べるがやはり素材がいい。皮だけはタレにしてもらうが、裏の肉を処理してあり、パリパリ感が半端ない。

結局、焼酎を追加して、最後に美味い鳥スープを飲んで帰ったが、気がつくと満員。

しかも女性連れやカップルも多い。やはり美味い店には女の子あり。かなり水準が高い店で横丁ウォッチも忘れて焼き鳥を堪能した。

鳥波多゛
中央区日本橋人形町2ー10ー7
0336615588

阪神のドラフト2016

2016-10-27 05:00:28 | 日記

2016年のドラフト会議を終えて不思議なことに阪神タイガースの指名が結構話題となっている。これは昨年の高山俊や2012年の藤浪のような大物選手獲得に関するものではなく、殆ど他球団がノーマークの選手、しかも投手があたり年と言われる2016年に野手を1位に指名したことであろう。何しろ会議の会場でブーイングが起きたと報道されたほどである。

ちなみに阪神が1位に指名したのは大山悠輔という白鴎大学の三塁手である。大学日本代表の4番も打ったことのある逸材だが、スポーツ紙はセパ12球団で野手を指名したのは阪神と巨人の2チームのみ。
しかも阪神の指名が予想されていた佐々木千隼は1巡目は誰も指名しておらず、2周目でも大山を指名できたのではないかという批判すらある。
しかし、このドラフトの結果を云々するならばここ数年に獲得した選手の活躍振りからスカウトの眼力を比較するしかない。

阪神のドラフトの状況を見てみると、2015年は1位高山、2位坂本の明治大学コンビ、さらに5位青柳は一時は先発に名を連ね、6位の板山もブレイクと6人中4人が活躍した。
2014年は1位の横山(投手)は伸び悩んでいるが、3位江越は大型野手として期待できる。

2013年は当たり年で1位岩貞、2位横田、3位陽川、4位梅野、6位岩崎とかなり高い確率で今年は一軍で活躍している。

2012年は1位藤浪、2位北條、3位田面。藤浪は新人から活躍したが、北條もあと一歩でレギュラーまで来ている。

これを見ると最近は阪神のドラフトの成功率もかなり向上して来ており、スカウトの目と監督の考え方を信じて我々ファンは応援してもいいのではと思うのである。

一方でそれ以前のドラフト1位選手を見ると2006年小嶋投手(希望枠)、2007年は白仁田投手、2008年は蕭投手、2009年は二上投手、2010年は榎田投手、2011年は伊藤外野手となっているが、残念ながらあまり活躍が目立つ選手がいない。これと比較すると最近の方が確率が高くなっているとは思えないであろうか。小生は今年入団選手が大化けしてドラフト会議後の報道がいかにいいかげんなものかを証明してもらいたいものだ。

日本シリーズ第3戦のポイント

2016-10-26 05:00:09 | 日記

たまには野球の話。日本シリーズも3戦目、カープ2勝で迎えた札幌ドーム、先発はカープはこのシリーズでラストとなる黒田、ファイターズは有原。

初回、日ハムは2番近藤がヒットで出塁、3番大谷が三塁線を破る2塁打で1死2.3塁。4番中田の内野ゴロの間に1点取る。2回 広島は鈴木のポテンヒットで1アウト1塁、6番エルドレッドがレフトスタンドに2ランで1ー2となる。その後は両チームともランナーは出るがタイムリーまで行かず8回裏まで進む。実はここまでは序章に過ぎなかった。

終盤、後のない日ハムは先頭の9番中島が10球粘って四球で出塁。1番西川が送り、1死2塁を作る。2番近藤は外野フライに倒れ、3番大谷となる。すると当たりのない中田を考え、大谷を敬遠、1.2塁で中田登場。ここが、最初の大きなポイント、4番の意地がレフトへのタイムリーヒットとなる。しかし、広島のレフト松山が突っ込んでダイレクトキャッチを試みるも逸らし、1塁ランナーまでホームインさせてしまう。あまり、解説者は指摘しなかったが、松山の^_^プレーにより、広島は主導権を渡してしまう。実は同点で止めるか、逆転するかでは大きな差がある。

しかし、これで終わらない。9回表は6番鈴木の3塁打で無死3塁から始まる。日ハムの抑えの代役谷本は粘ってエルドレッド、松山は討取るが、2死から8番安部に初球をライト前に打たれ同点となる。難しい判断だが、次の石原との勝負を考える手もあり、高めに初球を放ったのはやや不用意か。

さらに10回裏日ハムの攻撃はなぜかまた9番中島から。しかし、大瀬良のストレートにはかすらず、三振。1番西川は簡単に四球を選ぶ。2番陽は守備固めからのスタートであったが、送るとまた敬遠となるからか、打たせるが全く合わず三振。ついで3番大谷が打席に、1ー1からすかさず西川が盗塁、2死2塁を作る。大谷は盗塁を助けるためにスイングをして1ー2のカウント。

8回は敬遠したのにカウントからか大谷との勝負を選ぶが、インコース低めに落ちるフォークボールを大谷が上手くライト前に運び、サヨナラ勝ちという試合。

ポイントは3つ、(1)8回日ハム先頭の中島が粘って四球を選んだのが逆転を呼び込む、(2)9回広島は無死3塁が2アウトになったあと、安心したのではないが、谷本が不用意な高めにボールを投げて同点、(3)最後は2死2塁から広島は敬遠策も外野の前進守備も取らず、らくらくサヨナラ負けとなる。この微妙な采配がシーソーゲームを演出し、最後まで息のつけない今年最高の試合となった。

あと、広島は点に繋がった攻撃は6番鈴木から、同じく日ハムは9番中島からという点もある。いや、とにかく面白かった。阪神が出てこないとじっくり野球が観れて楽しいもんだ。という負け惜しみ。

甘酒横丁

2016-10-25 05:00:41 | 日記

『東京横丁探訪記』その1。『横丁』というと何を想像するであろう。意味は表通りから横に入った道路のことでこれには路地も含まれる。その道幅も様々であるが、まあ、店が立ち並び、人が行き交うことができるあたりのものを指す。そんな◯◯横丁とつくものを一つずつ探訪してみたい。まあ、一回行った程度ではわからないことは承知しているが、百聞は一見にしかずともいう。


第一回は近場で『甘酒横丁』にお邪魔して見る。場所は地下鉄日比谷線人形町駅を上がってすぐの所にある。甘酒横丁の信号を曲がると左右に店が並ぶが、横丁の名前の発祥は角にある『玉英堂』。


この地に尾張屋という甘酒を扱う茶屋があり、甘酒屋横丁と呼ばれていたのである。玉英堂がこの地にできたのは1954年だからその茶屋の系譜を残している訳ではないのだが。

甘酒横丁はここから明治座の方向に約200m続くが、名物の店はここからほど近い所に多い。例えば鯛焼きて有名な『柳屋』、いわゆる天然物と言われる1匹ずつの鋳型を使い丁寧に焼いているため、時間が掛かるが、味はいい。店の中に列を作れるスペースがありため、外から見ると並んでいないように見える。

その向かいあたりにあるのがほうじ茶が有名な森乃園、がんもどきが人気がある双葉など。その先にある鳥忠のたまごやき、おせんべいの亀井堂、志之多寿司のいなり寿司も有名。因みに志之多寿司は神田が有名であるが、こちらが本家である。


さらに歩くと居酒屋の山葵、酒の店笹新は老舗。小生はこのあたりの焼き鳥屋のレベルはなかり高いと思う。


もちろん、お土産物や着物を扱う店、蕎麦屋や関山のような持ち帰り寿司、東京ラーメンの直久、トンカツなど美味い店も多い。


しばらく行くと左側に日清紡の本社が出てくるが、このあたりど横丁は終了。その先の公園には歌舞伎の弁慶の銅像が建っている。

浅草に次ぐ観光地人形町の中でも風情が残る甘酒横丁は日中に歩いても面白い店が数ある散歩コースである。

茗荷谷駅

2016-10-24 05:00:40 | 日記

『メトロに乗って』その41。今回は東京メトロ丸ノ内線茗荷谷駅の周辺を歩く。実は小生に取って46年前から3年ほどこの駅が最寄り駅(その後1974年に有楽町線護国寺駅ができた。)であった。今から46年前の話をしても仕方がないが、当時はまだ16系統大塚駅〜錦糸町駅の都電が春日通りをコトコト走っていて、まだ、駅近くには東京教育大学があった。


茗荷谷駅は後楽園駅同様丸ノ内線では珍しい地上駅でトコトコ階段を上がると地上に出る、普通の私鉄の駅のようである。ただ、駅全体が再開発され、昔あった2階建ての教育ビルとは雲泥の差がある。目の前には紫山堂という薬局があるが、これは変わらない。目の前の信号を渡ると当時に比べて遥かにビルが高くなっている。因みにこの茶色のビルは昔の女子アパートの跡に建てられたものである。

向かいに渡ると隣にはかつて東宝パーラーがあった建物が空き家のまま残り、右に曲がると筑波大学と放送大学に変貌した東京教育大学の跡がある。その奥は今は教育の森公園として区民に解放されている。

駅前まで戻り、大塚駅駅方面に歩くとつい最近まであった都バスの車庫が広大な更地になっている。

その先には小学校の同級生の実家が経営していた食品店や大盛り焼きそばで有名だった天米、食堂のたぬきなど商店が並んでいたが、これも立派なビルに変貌。わずかにバンビという洋食屋と中華料理店がビルの中で生き残っている。

さらに進むと跡見学園、茗渓会館。その先には古谷一行の実家である写真店があったはずだが、見当たらない。向かいの窪町小学校は見違えるほど新しい校舎、今年90周年らしい。

次の角を左に曲がるとお茶の水女子大や筑波大附属などもあるが、その手前の教育センターを潰して音羽中学がつくられた。

実は小生が卒業した文京七中と江戸川橋近くにあった文京五中が生徒数の減少から合併してできた新設校である。それにしても母校がなくなるのは寂しいものである。


少し戻り、跡見学園の裏門を右に曲がると拓殖大学国際教育会館があるが、これもかつては外務省研修所。外から見ると寺院のような歴史のある建物は変わっていない。


そしてその先を左に曲がると貞静学園、さらに拓殖大学の正門と続く。

ノスタルジックに町巡りをしたが、学校がひしめき合っている地区は変わらない。ただ、かつて住宅地や空き地だった土地を学校が買いましてさらにその規模が大きくなっているような気がした。今や学生街というより学校とビルだけの町であり、かつてののんびりした茗荷谷はどこに行ってしまったのであろう。これならばお茶の水の方が遥かに面影を残している。

唱歌の歌詞の勘違い

2016-10-23 05:00:41 | 日記

10月14日は鉄道記念日だったが、この日にはよく『鉄道唱歌』をよく耳にする。大和田建樹という人が作詞した歌でその一番の詞を知らない人がいない。そして、その簡潔な詞にはいつも感心させられる。『汽笛一声新橋を早我が汽車は離れたり、愛宕の山に入り登る、月を旅路の友として』これだけの歌詞で新橋から旅立って行く当時珍しかった汽車旅の期待感、そして新橋を出てからの風景が上手く歌いこまれている。

これを現代風に『汽笛が鳴って私を乗せた汽車が出発。左に愛宕山が見えるが、そこから月が出て、これからの私の旅を照らしてくれるようである。』では格好がつかない。やはり文語調の唱歌はいい。

しかし、文語調の詞はその字がよくわかっていないと思わぬ勘違いをして覚えているケースもある。例えば、滝廉太郎の名曲『花』の3番の歌詞だが、『にしきおりなすちょうていに、くるればのぼるおぼろづき』とあるが、私はこの『ちょうてい』が『朝廷』と思っていたので意味がつながらなかった。しかし、調べてみると『長堤』つまり、長い堤防のことで、桜が咲いている様を詠んでいるのである。

有名なのが、童謡浦島太郎の2番の歌詞で『かえってみればこわいかに』とあるが、これを子供の頃から特に疑いもせず、『帰ってみれば怖い蟹』と覚えていた。ただ、浦島太郎が竜宮城から帰るタイミングで、なぜ唐突に『蟹』が出てくるのかがわからなかった。

実際は『帰ってみれば此は如何に』と言うこと、つまり、太郎が帰って見るとまるで風景が変わっていたので此処はどこだろうと言ったと言う意味だったのだ。

また、唱歌『箱根八里』の1番で『箱根の山は天下の剣、韓国・漢もものならず。』つまり、箱根の激しく険しい地形は朝鮮や中国にもそれに比肩するようなものはない、と解釈していたが、大人になって『函谷関』と言う中国の厳しい地形の名所のことを知ったのである。

いやはや、勘違いとは恐ろしいし、恥ずかしい。

三鷹台駅(2)

2016-10-22 05:00:19 | 日記

『井の頭線気まぐれ各駅停車』その4。三鷹台駅2回目。今回は少し駅から北の方に向かう。
三鷹台駅から駅北側に三鷹台通りを歩くとさらに坂道が上って下る。 その先、右側に牟礼の里公園が現れる。

三鷹市の村落の中で古いのは牟礼村、大沢村、上仙川村、中仙川村(現在、中原)などだが、このうち牟礼と大沢は江戸幕府直轄地であった。ちなみに三鷹市(上・下)連雀という地名は明暦と万治の大火後に神田連雀町の被災者が開拓したからついたものだとか。

牟礼の古くからのふるさとの農風景を残すべく玉川上水の近くに作られた公園であり、桜の季節には桜が、秋には赤や黄色の紅葉がみることができる。また、三鷹市では最も標高が高く、晴れた冬の日には富士山も望むことができる。


三鷹台通りを反対側に渡り、少し戻るように歩くと鬱蒼とした林が現れ、その中に牟礼神社(神明社)がある。この神社は1537年に北条氏綱の配下が深大寺城と対峙した際に飯倉神明宮から御分霊を勧請して創建され、三鷹の氏神として周囲の信仰を集めている。

1950年に起きた牟礼事件の際にこの神社に被害者の遺体が埋められていたが、今はそれを知る人も少ない。その主犯とされた佐藤誠が死刑判決を受けたが、病死するまで無実を訴えかけた事件として有名ではあるが。


牟礼神社からまっすぐ歩くと人見街道にぶつかる。右に曲がっていくと交差点に出るが、人見街道自体が左に曲がる。その先のロイヤルホストを左に曲がると大盛寺別院の墓地があるが、その中に三木露風の墓がある。三木露風は兵庫県たつの市生まれの詩人で、童謡赤とんぼの作詞で有名である。近くに赤とんぼ公園と名付けられた児童遊園がある。


ほかにも道祖神などが置かれており、今でこそ周囲の団地も新しくなり、また、マンションも林立しているが、今も牟礼の里の趣を残す風景をあちこちでみることができる。