hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

夾竹桃

2015-06-30 05:00:07 | 日記

夏が近づき、近所を歩いていると黄色くなり、熟した梅の実が落ちているのをよく見るようになった。

そして、鮮やかなピンクや白、黄色の夾竹桃が花が咲いている。夾竹桃(キョウチクトウ)の特徴はもともとインド原産の樹木だが、大気汚染など厳しい環境にも強いため、幹線道路の緑化や都市公園・工場などにも多く植えられている。その名前は中国で付けられたらしく、『竹』のような葉と『桃』のような花からきているらしい。

もう一つの特色は葉、茎、根、花、種全てが有毒であること。数年前にフランスでバーベキューの串代わりに夾竹桃の茎を使い、数人が中毒死するほどの強い毒を持つ。園芸の本には葉を切ったハサミの刃にも注意することや落ち葉を腐葉土にすることは回避した方が良いことなどと書かれている。一時は危険だと学校に植えた木を取り払おうという動きさえあったくらいだ。


しかし、そのために殆ど虫も付かず庭木には適しているようである。夾竹桃の花が咲き、葡萄の実がなり、百日紅が咲き始めると本格的な夏がもう目の前にやってくる。


なお、花言葉はやはり毒を持つからか『危険な愛』『用心』『油断大敵』である。

金子屋吉祥寺店~吉祥寺ランチグルメ

2015-06-29 05:00:12 | 日記

有名な天丼の店『金子半之助』の本店は日本橋にあるが、昼前に行っても長蛇の列ができており、なかなかお邪魔できない。しかし、吉祥寺にその支店ができたと聞いて行く機会を伺っていたが、今日こそはと11時に家を出て少し待つ覚悟で店に入る。

お店は『日本橋天丼 金子屋』、11時20分に到着、ラーメン屋の2階にあるが、階段には既に4人が並んでいる。しかし、すぐに2人、そしてまた2人、さらに2人と降りてきたのでそれほど待たされないと確信する。すると店員さんが出てきてひと組ごとにオーダーを取る。

メニューは主に3つ、天丼のねたは海老2本、かき揚げ、ししとう、海苔、半熟卵がベースで(梅)は舞茸(880円)、(竹)はキス(980円)、(松)は穴子(1380円)となっている。小生は松、奥さんは梅を味噌汁付きで注文する。


それから5分で入店、なかはクーラーが効いていてホッとする。席は全部で18席と小ぶり、店員さんは2人で入店順に天丼が運ばれる。お茶は熱い黒豆茶、大根の漬物とガリごぼうが食べ放題である。

それから10分くらいで天丼が到着、丼には山のように天ぷらが乗っていて、半熟卵にきおつけるように言われる。

丼つゆは甘すぎず辛すぎず、かかる量も良い。まずは海老を一口、さいまきの甘い味が素晴らしい。しかし、天ぷらが多く中々ご飯が食べられないという嬉しい悲鳴。そこに味噌汁が到着。そのふたに海苔とかき揚げを移し食べる。奥さんの舞茸を少しもらうが歯ごたえがよく美味い。半熟卵は崩したくないので一口で食べる。

かき揚げはイカのサイコロ状に切ってをまとめて揚げたもので柔らかい。いよいよ穴子だが大きく、食べ応え満点。つい掻き込み5分程度で完食、大満足である。

漬物もいいが、ガリごぼうが箸休めにいい。これは酢漬けのごぼうと寿司のガリを一つに漬けたもの。これは単独でお土産に売っているが、次来た際には買ってみたい。

勘定を払い12時10分、階段には全てに人が並んでおり、中の席の数より多くの人が待っていた。やはりピークは外したほうが無難である。

金子屋吉祥寺店
武蔵野市吉祥寺本町2ー4ー17
0422204008


杉並プレミアム商品券

2015-06-28 05:00:36 | 日記

2014年末に閣議決定された緊急経済対策として話題となったプレミアム商品券、杉並区も27日から発売された。その内容は15パーセントのプレミアム付きで1万円で1万1500円の商品券が買えるもの。もう少し細かく条件を言うと『千円券6枚と5百円券11枚』がセットとなり、千円券は大型小売店(イオン、イトーヨーカドー、サミット、ドンキ、西友など)でも使えるが、5百円券は加盟商店のみ、いずれもお釣りは出ない、期限が12月15日というもの。

27日は残念ながら朝から小雨、しかし、前回以前はかなり区民の関心が高く、すぐ売り切れたと聞いたが、あまり列が長い時は諦めようとなる発売時間の10時を10分ほど過ぎた時間に久我山駅近くの販売所となる広場を訪問。しかし、豈図らんや並んでいたのは僅か20人程度、しかも後には中々列が伸びない。商店街の役員の人たちがパンフを配っていたが、完全に拍子抜けで『500部はパンフが出ると思ったが、50しか出ないかも』と弱気な発言。事実、小生も並んで5分、あっという間に買えてしまう。しかも、小生より後ろには殆ど人が並んでいない。

先日、つくば市や日立市のプレミアム商品券発売に平日の炎天下の中で長蛇の列という報道を聞いていたが、杉並区ではかなり様子が違う。そこで23区のプレミアム商品券を調べて見た。

まず、プレミアム商品券を発行しないのは千代田、新宿、文京、渋谷の5区、まだ本決まりでないのが世田谷区。それ以外の区は殆ど発行するが、プレミアムは区によって違う。一番率がいいのは江東区が30%、そしてそれ以外の殆どの区が20%にも関わらず、杉並区だけは何と15%。何だ、杉並区が一番ケチなんだと知った次第である。

つまり、多分これが不人気な理由の可能性が高い。しかし、杉並区民はプレミアム率までよく調べたもんだと変な感心をした次第である。なお、杉並区民でなくても買えそうであった。

野球くじ考

2015-06-27 05:00:46 | 日記

いよいよ新国立競技場も屋根付きのままで契約をすることが決まったとの報道。そのために総工費2500億円、屋根付きのために900億円余計にかかるとか。ただ、民間でこういった投資を行う場合に収支計算をして、何年で回収できるかを試算するのがプロファイの原則だが、そんな発想などまるでない。それどころか、その費用を今回は、いや今回も税金やくじなどで一部賄おうとしているらしい。

そのために浮上しているのが、『野球くじ』とのことである。似たような『サッカーくじ』も当初運用がうまくいなかったため、今は偶然だけを競うものに変質してしまっているが、偶然性の高いサッカーはともかく、競技として野球を使うことには極めて強い違和感を感じる。

昭和20年代に日本勧業銀行発行の野球くじは実在したが、この頃は試合毎の総得点合計の1の位を当てるものだった。しかし、やはり八百長のリスクが防ぎきれないため、中止になった経緯やその後のプロ野球黒い霧事件でのハンデ師の存在などを見てきているだけにこの『競技』をくじにするのはやめた方が良い。

サッカーなら良くて、野球がだめだとは何事だとの批判はあるかも知れないが、野球は投球がその結果を大きく左右する。つまり、相撲と同様に少しの加減で簡単に結果を変えることができてしまう。さらに、マスコミが勝手に『疑惑の投球』などを作って、何もないところに疑わしさを作ることさえ可能なのである。

プロ野球が楽しみなものにとっては賭け事に利用するされることは甚だ迷惑ではあっても、くじを愉しむことはできそうにないと思うのは小生だけであろうか。さらにオリンピックの種目にも野球が選ばれない可能性がある中で間違った判断はすべきではないと思う。

それほど政府が胴元となって賭け事がやりたいならば、週末のドル円為替相場終値や日経225の指数の一部を予測するくじでも出せばいいのではないか。これこそ、国民は経済に興味を持つだろうし、それ以上に意のままに動かすことはできないのではないだろうか。

麻布山善福寺

2015-06-26 05:00:38 | 日記

『古刹を巡る』その33。今回は麻布山善福寺、浅草寺に並ぶ古刹である。この寺は何回か歴史の舞台に登場する。

起源は824年空海により開山されたと伝えられ、その後、鎌倉時代に越後に流されていた親鸞がこの寺を訪れ、浄土真宗に改宗、その後も江戸幕府などの庇護のもとにあった。

場所は麻布十番駅からパティオを通り、左に曲がり5分程歩いたところにある。


寺の両側には末寺が並び、参道には柳の井戸という空海が柳の下に錫杖を立てた所湧き出したと伝えられる湧水が今も水をたたえている。

その先に勅使門があるのだが、その後ろには1983年に森ビルが善福寺より土地を譲り受けて建設した元麻布ヒルズが建っている。建築者は和蝋燭に見立て違和感がないようにしたと言っているが、小生には色彩からも棍棒に見えて違和感がありありである。なお、この高級賃貸マンションは今も人気があり、狭い部屋でも150平米以上あり、家賃も最低月あたり100万円はするらしい。

中に入ると左手には墓地があり、福澤諭吉の墓など著名な人の墓がある。また、右手には立派な樹齢750年の逆さイチョウと言われる巨木があり、その前に日米親善の碑がある。というのは1859年に日米修好条約に基づき初代アメリカ公使館がこの地に設けられ、ハリスが駐在した場所でもあるのだ。


その先の突き当たりには立派な本堂。また、左手には鐘楼がある。



小生が訪れたのが、ちょうど12時だったので鐘が鳴り始めた。いい音と聞き惚れて鐘楼を見ると突いている人がいない。あれ、不思議に思って寺の人に聞くと自動鐘つき機が設置されているのだとか。しかし、このような名刹で、小雨が降る中、突く人無しで鐘がなったのには狐にでも化かされたのかと正直驚いた。

6月23日阪神vs広島戦評

2015-06-25 05:00:49 | 日記
たまには野球の話。23日に長野で行われた阪神vs広島は色々と話題の多い試合であった。阪神は先発が岩田、広島は既に6勝している黒田、試合自体は中々のシーソーゲーム。

2回に調子が出てきた阪神の今成が第1号のソロホームラン、4回は広島が丸のツーランとエルドレッドのタイムリーで3対1と逆転。しかし、5回には岩田を諦め代打新井は三振するも、打力を買われて起用の2番柴田がタイムリーで阪神が3対3と追いつく。阪神はこの後打てず、7回は3者三振で広島に勢いが移り、阪神4番手安藤が1アウト1.3塁で暴投して広島が勝ち越し。しかし、野球は分からないもので8回から出てきた広島2番手大瀬良が誤算でゴメスに3ランを浴びて6対4と逆転。しかし、その裏に新井がソロホームラン、1点差で9回阪神守護神オスンファンが上がるも四球と死球で1.2塁となり、当たっている丸に同点タイムリー、後は点が入らず引き分けの試合である。

つまり、逆転が3回、同点が2回とお互いに勝機を掴みかけたが、活かせなかった試合であるが、ポイントはいくつかある。

まずは投手から、広島の黒田は7回114球3失点は十分な投球である。しかし、2番手の選択ミスはある。阪神は先発の岩田が4回降板8安打5四球では情けないし、そのため、あまり良くない中継ぎは1人しか投げなかった高宮以外ヒットを打たれ、特に安藤は安定しない。

しかし、阪神の守護神オスンファンは結果同点には追いつかれたが、地方球場でしかも雨という悪いコンディションの中、四球、死球、タイムリー2塁打はある程度はやむを得ない部分もある。そしてその後1アウト満塁で前の打席でホームランを打たれた新井を内角攻めで浅いセンターフライ、エルドレッドは空振り三振と最低限の仕事をしている。

また、あまり新聞には書かれていないが、2+2/3回を威力のあるストレートで抑えた阪神の歳内、何回かリリーフに失敗しているが力で抑えた広島の中崎のピッチングは印象深かった。
さらに、セリーグが貯金がないのに阪神ナインが引き分けで喜んでいる場面が新聞には載っていたが、3連勝で長野に乗り込み、総力戦になり、負けなかったのは大きな収穫だと思う。
まあ、延長10回2アウト1.3塁の上本、11回1アウト2塁の鳥谷とチャンスで1本出ないことも確かだが、いつも打てたらありがたみもない。

この試合は阪神が上位浮上のチャンスとなるのではないか。打率と打点、防御率がビリなのに何で阪神は2位なのかなどという素人のような記事を見て野球を知らない奴が書いていると思うのは小生だけだろうか。


扇風機最新事情

2015-06-24 05:00:22 | 日記

家電も結婚以来30年が経過するとテレビが4台目、冷蔵庫・洗濯機・電子レンジも3台目とかなりの頻度で買い換えている。しかし、その中で扇風機が我が家では最古参で独身寮で買ったものもまだ現役である。(もちろん、もう少し新しい扇風機もあるが。)


30年前の製品とはいえ、東芝製でタイマー付きで風力切り替えも4段階とそれなりの機能は備えているが、先日TVバラエティーを見ていたら扇風機の進化が著しいことを知り、また、古い家電が色々とトラブルを起こしている報道もあるため、買い替えを決めた。

そこで早速ヨドバシカメラの扇風機の売り場に向かったのだが、扇風機だけでも50種類くらいあり、値段も5千円~5万円と幅が広い。まず、チェックしたのは今の流行は『DCモーター』である。これはDCモーターは通常のACモーターと比較すると省電力で動き、運転の幅が広いということらしい。

まあ、ネットの中で色々な人が比較しているが、10年使っても電気料金の差はせいぜい4千円らしいので価格差を考えると必ずしも経済的にメリットはないらしい。ただ、運動の幅が広いということは微弱から最強までかなり選択の余地が出てきて、特に寝室などで夜に微弱に運転させるにはやはりDCモーターの方がかなり進んでいるらしい。

他にも羽の枚数は3枚から9枚まで色々あり、ダイソンの羽のない扇風機やバナソニックの球状の扇風機(最初の写真)はどうして風が出るのかよくわからないものまである。ただ、こうした機種は4万円も5万円もするので小生にとっては選択の範囲外である。

店員にメーカーによる違いを聞くとシャープのプラズマクラスター、パナソニックのナノイーには特色があるが、他にはあまりない。そういえば、国内メーカーのモーターはK電機という会社がほぼ全てを作っていたことを思い出した。
羽の枚数は少ないと振動が大きく煩い。しかし、5枚あれば8枚とそれほどは変わらないとの店員氏の話である。

また、サーキュレーターとして使うならば横だけでなく縦に首を振るものがオススメだが、その利用を考えないなら首振りは左右で十分らしい。

総合判断の結果、ヨドバシカメラ吉祥寺店人気第2位の1万1990円のDCモーター+風が6段階の日立製を購入したが、やはり2万円を越す商品はあまり出ないらしい。

では小生が買った奴の効果はというと静かで微弱ができることはわかったが、あまり大きな差は今のところわからない。まあ、こんなものでしょう。ただ、今までのは首振りも扇風機の後ろにあるボタンを押したり引いたりしたが、今のはリモコンでもすぐにできる。これはやはり進化である。

『赤羽~横浜~大船』をJRで行く時?

2015-06-23 05:00:00 | 日記

『鉄道シリーズ』その105。3月に東京・上野ラインが開業して東北線や高崎線などから東海道方面は便利とはなったが、思わずどの線を選択すれば良いのかを迷うケースが増えてきた。


今までも関西ならば神戸~大阪はJR・阪神・阪急のどれを選択すべきかで悩み、また、鉄道会社間は切磋琢磨してきた。しかし、これは駅の場所も微妙に違うし、運賃も異なる。それにJRは大阪~三宮が新快速で24分に対し、阪神は35分とかなり差は付いている。

東京でも中野~西船橋はかつてはJRで行くか、東京メトロ東西線を使うかで悩んだこともあった。実際は時間はほぼ同一、運賃は地下鉄の方が安いため、かつてはどちらに乗ろうが途中に改札がないため、地下鉄経由にしていたが、今は乗換の改札ができたため、出来なくなった。

しかし、赤羽~横浜~大船にはJRだけでも3つのルートがある。それは『上野・東京ライン』、このルートならば上野・東京を経由する。次に『湘南・新宿ライン』、このルートは池袋・渋谷を経由する。最後がお馴染みの京浜東北線、これは日中こそ一部快速運転になるが、停車駅も多く、最後の根岸線は大回りをしている。では、どれが早いのだろうか。


まずは距離、『上野・東京ライン』は赤羽~横浜は42.2km、赤羽~大船は59.7km、『湘南・新宿ライン』は赤羽~横浜は45.8km、赤羽~大船は63.5km、京浜東北線は赤羽~横浜は42.0km、赤羽~大船は64.1kmと微妙な関係にある。

速さはまずは通勤時間である7時台は赤羽~横浜間を『上野・東京ライン』44分、『湘南・新宿ライン』51分、京浜東北線 64分となる。
しかし、通常時間である12時台で比較すると『上野・東京ライン』 42分、『湘南・新宿ライン』48分、京浜東北線 62分となる。

同様に赤羽~大船間は7時台は『上野・東京ライン』60分、『湘南・新宿ライン』69分、京浜東北線95分。12時台は『上野・東京ライン』61分、『湘南・新宿ライン』63分、京浜東北線85分(いずれも最速)となる。

単純に言えば常に『上野・東京ライン』に乗ればいいのだが、運転間隔もあるし、ホームも違うのでいつも使っていないとどれが最速かの選択は中々難しい。まあ、『湘南・新宿ライン』は運転間隔が長いため、『上野・新宿ライン』をお勧めはするが。

麻布十番周辺の坂道(1)

2015-06-22 05:00:36 | 日記

『江戸の坂・東京の坂』その47。今回は麻布十番周辺の坂を巡る。麻布十番駅をおりて永坂更科などの商店街の一本隣の道を行くとパティオが現れる。



この辺りから坂道となるが、善福寺に向かう道を越すと少し坂になってくるが、これが『大黒坂』。その由来は少し歩くと大黒天を祀る大法寺が出てくるのですぐに分かる。


その手前を左に行く下り坂が『七面坂』、此の坂は東側にかつて本善寺(今は五反田に移転)があった。此の寺には七面大明神の木像があったためにこの名前が付けられた。



大黒坂を登ると変形の四つ辻となるが、道なりに行った坂道(地形的には大黒坂の続き)が『一本松坂』である。これも分かりやすく、四つ辻の先には坂の名前になった一本松が立っている。言い伝えでは平将門を平定に行った源経基がこの場所で民家に泊まり、翌朝、家の亭主が粟飯を柏の葉に盛り、捧げたところ、京家の冠装束を松の木に掛けて行ったもので、冠の松または一本松という。因みにこの松は明治9年と昭和20年に焼失しており、今の松はその後に植えたものである。


また、大黒坂の頂上から左手に下る細く急な坂道が『暗闇坂』である。この坂道は樹木が生い茂り、暗くなるほどであったためにこの名前が付けられたが、今もその風情を残す。但し、坂の下から一方通行なのだが、車の列がなかなか絶えることなく、結構危ない。


坂の途中には右側にオーストリア大使館があるが、麻布地区には他にも色々な国の大使館がある。(この先は次回)

新住居表示未実施地区

2015-06-21 05:00:57 | 日記

東京の地名は1964年のオリンピック直前に行われた住居表示の変更(1962年5月住居表示に関する法律)により、わかりやすく変えられ、それと合わせて小さな町自体も統合し、新たなものとなった。もちろん、新地名も杉並区の『西荻北』『西荻南』といつの間にか『窪』が消えて地名の意味がわからなくなったり、墨田区『文花』や『八広』のように旧町名がまるで消えた町もあるのだが。

しかし、住民が長く慣れ親しんだ名前を変えることを反対し、未だに住居表示が行われていない地区が東京にもいくつかある。これは『東京の坂道巡り』を始めて強く実感するようになったが、今回は東京23区の住居表示実施状況について改めて調べてみた。

まずは千代田区。区全体面積の74%は住居表示済みだが、26%は未実施で特に神田地区のかなりの部分は昔ながらの町名のままである。今も『神田◯◯町』といった町が26もあるが、神田鍛冶町のように1~2丁目は住居表示が行われて『鍛冶町』となった。

しかし、3丁目は住居表示未実施で今も『神田鍛冶町3丁目』ままである。さらに『神田司町』『神田多町』のように一部のみが住居表示未実施のため、1丁目はないが、2丁目はあるといった不思議なことが起きているのだ。


また、『神田岩本町』(住居表示未実施)と『岩本町』(住居表示実施済み)が併存するといったところすらある。

新宿区は少し事情が違い、小さな町であっても住居表示を行なった地区と未実施の地区が混在しているため、余計にややこしい。また、未実施地区が25%程度ある。

そのため、『市谷◯◯町』であっても市谷山伏町や市谷台町のように住居表示をした町もあるが、市谷船河原町や市谷薬王寺町など未実施の町も9カ所ある。そのため、この辺りを散策していると昔ながらの地番と住居表示後の番地がごちゃまぜになり、分かりにくい。

また、港区には僅かながら住居表示未実施の地区がある。これは『麻布永坂町』『麻布狸穴町』であり、実にこの2つの町合計0.31%以外はすべて完了している。

江東区はつい最近住居表示が完了した。これも変わっていて行われていなかったのは2つの埋立地、『夢の島』『若洲』であり、2009年にようやく完了した。しかし、新たに埋立てた中央防波堤内側埋立地と外側埋立地は江東区青海地先と暫定的に表示はしてはいるが、未だその区の所属すら決まっていない。

それでは現在の勤務地がある地元の中央区はというと『日本橋◯◯町』といった小さな町が19もあるのだが、何とすべて1980年代までに住居表示を実施済みなのである。そして先ほどの3区以外の20区は同様に全て終わっている。
つまり、こうして見ると新住居表示にできた区ともう50年以上できていない区が混在していることになるのだが、なぜこんなことになるのか、実に不思議なことである。