浜松町駅を降りて竹芝駅方向に歩くと新しくできた歩行者デッキに気づく。これは周辺の再開発に合わせて作られた空中デッキで『ポートデッキ』の名付けられ、約15mの高さがある。階段はもちろん、エスカレーターやエレベーターも備えられていてもちろん無料で通行できる。
浜松町駅近くから登ると2階で汐留方向に、また3階で竹芝方向に行くことができる。3階で降りて駅の方向を見るとついこの間まであった貿易センタービル跡やモノレールの浜松町駅が目の前にある。さらにその先にはかなり大きな東京タワー、夕陽が後ろを通る。
竹芝方向に歩き出すが、単なる歩道橋ではなく、屋根も完備していてその途中にはデジタルサイネージが何列にも備えられている。今は伊豆七島のCMが流れていた。
右手には旧芝離宮恩賜庭園の全景を眺めることができる。旧芝離宮恩賜庭園は小田原藩大久保忠朝上屋敷の庭園寿楽園が始まり。清水家、紀伊藩を経て1871年に有栖川宮の屋敷となり、1875年以降は宮内省に収められた。
回遊式潮入林泉で大きな石組みはないものの、見事な配置により作られた江戸時代の名園の一つであったが、関東大震災で主な建物は焼失した。その後、庭園は再興され1924年に東京市に下賜され、一般公開されている。
次に左手を見るとゆりかもめの高架の線路、さらに首都高速道路環状線の上を跨ぐ。浜崎橋JTのすぐ手前あたりだが、下を通る車の列を見ることができる。
海岸通りを越えると東京都立産業貿易センターが右手に現れる。ソフトバンクなども入っている再開発ビルで展示会が開催されている。向かい側は都立芝商業高校、さらにその向こうには劇団四季の劇場春・秋が見える。東京ポートシティを経由してゆりかもめの竹芝駅までを結んでいた。
とにかく、渡っている人の中でサラリーマンは多いが、周りの風景を写メに、また写真に納める外国人の姿が目につく。美しい庭園、東京タワー、モノレール、ゆりかもめ、高速道路などを無料でまた、それほど歩くことなく見ることができるのだから、東京観光の際に寄るにはちょうど良い。駅近くでずっーと新幹線と東京タワーの写真を撮っている若い外国人女性の姿が目に残った。