hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

浜松町のポートデッキを歩く

2024-10-31 05:00:00 | 日記
浜松町駅を降りて竹芝駅方向に歩くと新しくできた歩行者デッキに気づく。これは周辺の再開発に合わせて作られた空中デッキで『ポートデッキ』の名付けられ、約15mの高さがある。階段はもちろん、エスカレーターやエレベーターも備えられていてもちろん無料で通行できる。


浜松町駅近くから登ると2階で汐留方向に、また3階で竹芝方向に行くことができる。3階で降りて駅の方向を見るとついこの間まであった貿易センタービル跡やモノレールの浜松町駅が目の前にある。さらにその先にはかなり大きな東京タワー、夕陽が後ろを通る。

竹芝方向に歩き出すが、単なる歩道橋ではなく、屋根も完備していてその途中にはデジタルサイネージが何列にも備えられている。今は伊豆七島のCMが流れていた。

右手には旧芝離宮恩賜庭園の全景を眺めることができる。旧芝離宮恩賜庭園は小田原藩大久保忠朝上屋敷の庭園寿楽園が始まり。清水家、紀伊藩を経て1871年に有栖川宮の屋敷となり、1875年以降は宮内省に収められた。

回遊式潮入林泉で大きな石組みはないものの、見事な配置により作られた江戸時代の名園の一つであったが、関東大震災で主な建物は焼失した。その後、庭園は再興され1924年に東京市に下賜され、一般公開されている。



次に左手を見るとゆりかもめの高架の線路、さらに首都高速道路環状線の上を跨ぐ。浜崎橋JTのすぐ手前あたりだが、下を通る車の列を見ることができる。



海岸通りを越えると東京都立産業貿易センターが右手に現れる。ソフトバンクなども入っている再開発ビルで展示会が開催されている。向かい側は都立芝商業高校、さらにその向こうには劇団四季の劇場春・秋が見える。東京ポートシティを経由してゆりかもめの竹芝駅までを結んでいた。



とにかく、渡っている人の中でサラリーマンは多いが、周りの風景を写メに、また写真に納める外国人の姿が目につく。美しい庭園、東京タワー、モノレール、ゆりかもめ、高速道路などを無料でまた、それほど歩くことなく見ることができるのだから、東京観光の際に寄るにはちょうど良い。駅近くでずっーと新幹線と東京タワーの写真を撮っている若い外国人女性の姿が目に残った。






ワールドシリーズと日本シリーズ〜阪神ファンの戯言

2024-10-30 05:00:00 | 阪神タイガース
日米共にポストシーズンたけなわである。メジャーリーグはドジャースvsヤンキースでアメリカの東西対決となっていて、大谷選手や山本投手が在籍するドジャースが3戦終えたところで3勝、つまり王手をかけたところである。メジャーリーグはアメリカンリーグ(AL)とナショナルリーグ(NL)に分かれていてそれぞれ東地区・中地区・西地区の3つにそれぞれ5チームずつ、つまり2×3×5=30チームが存在する。ポストシーズンはやや複雑。

それぞれの地区の優勝チームのうち成績の良い2チームが抜け、3番目のチームと成績順の4〜6位の計4チームが3試合制で戦い、ワイルドカードチームを決める。成績の良い2チームとワイルドカードに勝った2チームがディビジョンシリーズに進出、先に3試合勝ったチームが勝ち抜け。

残った2チームがリーグチャンピオンシップスに出場、先に4勝したチームがリーグチャンピオンになる。最後はALとNLの優勝チームが戦い、先に4勝したチームがワールドチャンピオンとなる。

ワールドチャンピョンへの道はワイルドカード戦に出場した場合、ワイルドカード2、ディビジョン3、リーグチャンピオン4、ワールドシリーズ4、合計13勝しなければならない。また、ワイルドカードシリーズも含めて参加できるのは12チームであり、30チームに対して4割のチームが参加できる。

これに対して日本のプロ野球はセパそれぞれのリーグでファーストシリーズが2位と3位により行われ、先に2勝したチームが先に進む。ファイナルシリーズではリーグ戦優勝チームとファーストシリーズ勝者が戦い、先に3勝した方が日本シリーズ出場権をえる。日本シリーズで先に4勝、つまり9勝で日本一となることができる。日本プロ野球のチーム数は12、ポストシーズンに進めるのは6、つまり半分は出場できるのである。

この2つの制度を比較すると良く似ているようにも思えるが、①アメリカはポストシーズンでリーグチャンピオンを決め、そのチャンピオン同士でワールドチャンピオンを決める。これに対して、日本はペナントレースを行い、優勝チームを決めているにも関わらず、それとは関係なく、ポストシーズンを行うという矛盾が解消されていないこと、②アメリカはレギュラーシーズンが終わると同時にポストシーズンが始まり、8チームが同時に参加して、切れ目なく試合を続けることが可能だが、日本はせっかく優勝しても優勝チームはファーストステージ終了を待たねばならず、さらに消化試合が挟まるため、優勝決定後時間がかかること、など今の運営には問題が多い。

昨年のセリーグは我が阪神タイガースが早くに優勝を決め、ファイナルシリーズに勝ち、同じくパリーグの覇者オリックスと名勝負を演じて第7戦で阪神タイガースが4勝3敗で優勝した。このようなポストシーズンは理想的である。

しかし、今年を見るとパリーグはダントツでソフトバンクが優勝。ポストシーズンも3戦全勝で日本ハムを退けたのに対し、セリーグは大激戦。結果は追い縋る阪神を巨人が突き放し、9月28日に優勝した。しかし、ポストシーズンは終盤に打線の調子が良くなったファーストシリーズで阪神に連勝、ファイナルシリーズも巨人が3連敗から2連勝してアドバンテージを加えて3勝ずつまで行き、第6戦にもつれ込んだが横浜が勝利した。つまり3位の横浜が日本シリーズに進むことになったのである。

ここでセリーグリーグ戦全体の成績を見ると巨人は77勝59敗7分で勝率.566、阪神は74勝63敗6分で勝率.540、これに対して横浜は71勝69敗3分で勝率.507。つまり貯金2で日本シリーズに出ることになったのである。

ふと考えるとリーグ優勝チームのメリットは①ファイナルシリーズで1勝貰えること、②フランチャイズで行えること、のみしかないのである。極端な話、負け越しても3位になればポストシーズンに出ることはできる。(例えば2022年3位の阪神は68勝71敗4分)あまりにリーグ優勝の価値がないように思えるし、待たされた分コンディションを整えるのが厳しい。

今日の話はどのチームが勝ったからという議論をではなく、日本では今のCSを全てやめて、セパ両リーグの優勝チーム同士が日本シリーズを戦う。つまり昔のスタイルに変えた方がいいと思い、提案したいのである。百人百案なのかもしれないが、参考にして頂ければ幸いです。

【東42-1】日本橋から南千住駅西口を目指す

2024-10-29 05:00:00 | バス
『パスシリーズ』㉜、今回は日本橋から南千住駅北口まで東42系統に乗ってみた。東42系統と言っても全部で5種類ある。今回乗ったのは【東42-1-1】東京駅八重洲口〜南千住駅西口なのだが、ほかに【東42-2-1】東神田〜南千住駅西口【42-1】東京駅八重洲口〜南千住車庫【東42-2】東神田〜南千住車庫【東42-3】浅草雷門〜南千住車庫と細かく分かれている。

路線開通は1971年3月で『東京駅八重洲口〜南千住』都電廃止後の代替路線。それ以前は都電22系統(南千住〜通3丁目、通3丁目は現在の日本橋3丁目)であった。全線では7.147kmである。
今、中央通りを走る都営バスの路線はこの1路線のみで日中は1時間に1〜2本程度しかない。



「日本橋」バス停はCOREDO日本橋の斜め前、かつては西川ビルの向かい側にある。



始発「東京駅八重洲口」の次のバス停だが、空席は優先席1つのみ。乗ったのは私と東南アジアの人1人の2人のみであった。(1624発)



次は「日本橋三越前」、ここには、お買い物帰りのおばあさんが、列をなしている。若い(?)私が座っている場合じゃないと足の悪いご夫婦のお爺さんに席を譲る。するとおばあさんの方がいたく感謝してくれる。

中央通りは次の「室町3丁目」までで右折、国道6号線にはいり、昭和通りを越える。「本町3丁目」の次は「小伝馬町」、地下鉄日比谷線に乗り換えられる。つい先日はべったら市で賑わっていた。



さらに乗客はどんどん乗ってきて、ようやく「小伝馬町」「馬喰町」で数人降りたが、乗る人の方が多い。ただ、ここで幸い私の前の人が立ち、席を確保。何しろ終点までで先は長い。

「浅草橋」は交差点にバス停があり、JR乗り換えは次の「浅草橋駅前」が便利。通りも広くなるが、車の量も増えてくる。



「浅草橋駅前」ではどっと降りたが、同じくらいの人が乗り込む。並行路線で都営浅草線があるのだが、駅間が遠く、階段が多いのでお年寄りにはバスが人気である。ところで浅草橋駅前の『紐』とのみ書かれた看板は迫力満点。



「蔵前1丁目」「蔵前2丁目」「蔵前駅前」も乗る人が多い。「駒形橋」バス停からは有名なアサヒビールのビルや東京スカイツリーがよく見える。



「東武浅草駅前」では半分ほどの乗客が下車、乗るお客さんもいるが少しは車内が空いた。ここで席を譲ったおばあさんも下車、降りる時も御礼を言われ恐縮する。次は「花川戸」、粋な名前のバス停である。
右手にちらちら隅田川が見える。「浅草7丁目」「今戸」でも多くの人が降りる。道路沿いにはなかなか渋い呑み屋や簡易宿泊所、立ち飲み居酒屋など増えてくる。



次の「東浅草」のバス停では3人ほど降りたのだが、急にやや大きめの声で『東浅草ですよ。降りないんですか?』とそれまで丁寧で優しい語り口の若い運転手氏がやや怒気を含んだように叫んだ。するとジーパンを穿いたおじさんがふらふら席を立ち、大きな荷物を抱えて慌てて降りた。いつも同じバスに乗っているのだろうか、しかも東京でこんなことがあるのかと、少し驚いた。やはりここは下町なのである。

「清川2丁目」に着く頃にはもう10人ほど、「泪橋」でも1人降りる。いわゆる『山谷』のど真ん中であり、『あしたのジョー』の舞台である。



次が終点の「南千住駅西口」、国道6号線と別れを告げ、右折。駅前のロータリーを回り、バスは終点に到着する。このバスは東京駅から永代通りを走り、日本橋交差点を左折、この後は1回しか曲がらずに国道6号線に入り、そのまま道なりに。曲がるのは南千住駅前が3回目。昔の街道沿いを走るバスなのである。



南千住駅前には芭蕉像、こちらの銅像は立って筆をしたためている。日本橋から25分で浅草駅、45分で終点に到着した。本来ならば日光道中は歩くべきであるが、路線バスで行くのもいいものである。







ぷらっとスタンド酛〜吉祥寺グルメ

2024-10-28 05:00:00 | グルメ
吉祥寺で気楽にカウンターで日本酒が飲める『ぷらっとスタンド酛』に土曜日に出かけることにした。以前は土日の2名の予約は受けていなかったのだが、最近、ネット予約ができるようになり、可能となったからである。

酒飲みの一部では有名なのだが、この『酛』というお店は新橋の小さな居酒屋さんだったのだが、料理が美味く評判となり、なかなか予約の取れない店となった。規模拡大から本拠を京橋に移し、高級路線に走ると共に、立ち飲みやコの字の店も開店、その一つが吉祥寺のお店である。最近は京橋のお店はとんとご無沙汰で、吉祥寺の店も1年ぶりである。

店は1階に大きな靴屋さんのあるビルのB1、周りには世界のやまちゃんや吉祥寺砂場などが入っている。6時の予約時間に行くと奥の2席に案内された。このお店はメニューは黒板に書かれていて、日本酒以外の飲み物メニューはあるが、日本酒のメニューはない。普段は入口横の冷蔵庫の見える席に座るのだが、1番奥からは殆ど冷蔵庫が見えない、つまりピンチなのである。



まずは連れ合いとハートランドの小瓶を2人で分けて乾杯。涼しくなったとはいえ、最初のビール1杯は美味い。突き出しは秋らしく芋煮であった。

まずは『燻製仕立てのポテサラ』、上に乗る半分サイズのゆで卵を破壊してポテサラに混ぜて頂くのだが、燻製されていてベーコンやじゃがいもが美味い。

お酒をお願いするが、まずはおすすめを聞くと『鳳凰美田』(栃木県)のはつ絞り、相方は12度とやや度数の低い『川鶴』(香川県)を頂く。鳳凰美田はもちろんフレッシュで美味いが、川鶴はジュースみたいと評判は芳しくない。

刺身は『炙り〆さば』、包丁が丁寧に入り、生ワサビで頂くが、脂の乗りも上品で美味い。



すぐ1杯目を飲み干し、2杯目は『瀧自慢』(三重県)の飲み比べ。JAPAN PROUDは山田錦で醸した旨辛純米酒、PROUD EXTREME DRYは超辛口特別純米酒。前者の方が旨味が強く、後者はキレ良し、いずれもいい。因みな名前にある『瀧』は夏に遊びに行った赤目四十八滝のことで、お店の前を通過したことを思い出した。



『牡蠣ホイル焼きウニソース』は名前の通り、牡蠣を殻付きのまま温めてウニを加えてある。牡蠣ももちろん美味いが、ソースにバケットを漬けて頂くと日本酒によく合う。

お酒はとっときの『花陽浴 純米大吟醸』(埼玉県)と『飛露喜』(福島県)の特別純米。どちらを飲むか争ったが、今回は私が花陽浴。華やかに香る膨らみの多い旨さも素晴らしい。

『牛すじ塩煮込み』、最近よく居酒屋でお目にかかるが、この店は丁寧に煮込んでいて塩辛さもなく、添えてある柑橘系の酢を垂らすと味変もできる逸品。柚子胡椒で頂くのもいい。

次は『仙禽』(栃木県)の雄町を頂く。酸味と旨味のバランスがよく、好きな酒である。合わせるのは『いちじくの天ぷら』。

半分に切り、薄く衣を付けてカラッと揚げたシンプルな料理。揚げると甘味が強くなり、塩を付けて頂く。仙禽との取り合わせもいい。



相方は『雅楽代・月華』(新潟県佐渡市)の酒、私は最後に濁りを所望。『燗がえる』(滋賀県)が登場。



お店の人は冷たく冷やして飲むか、熱燗にするのがいいとのこと。見た目甘そうだが、実にさっぱりしたお酒、ラベルはとにかく面白いので驚いた。おでんもなかなか美味しかったです。

お酒の好きそうなお店の人と話しながら酒を飲んでいるとついつい飲み過ぎてしまうが、これでもトータル大1枚で仕上がりました。ご馳走さまでした。



外に出たら総選挙最終盤、菅元首相が演説されていました。
ぷらっとスタンド酛
武蔵野市吉祥寺本町1ー9ー10シュープラザ吉祥寺B1
05055967257


旭川塩ラーメン すがわら〜人形町ランチグルメ

2024-10-27 05:00:00 | グルメ
ラーメンには味噌ラーメン、醤油ラーメン、塩ラーメン、豚骨ラーメンなどジャンルが多くある。やはり最も多いのが醤油ラーメン、専門店が多いのは豚骨ラーメンと味噌ラーメンで、東京では塩ラーメン専門店を見ることは少ない。ただ、一見シンプルに見える塩ラーメンも鶏などの出汁、魚介系の出汁、ダブルスープと言ったら出汁の出自やスープの色がやや黄色がかって脂が浮いているものから、丼の底まで見える透明なスープを自慢としているものまであり、意外に奥が深い。

個人的に塩ラーメンが好きで吉祥寺にある『海神』の魚介だしや喜多方ラーメン『坂内』の豚骨ベースなど色々と食べに行く。今回の『すがわら』さんは北海道旭川市発祥の塩ラーメン、最も透明度の高いスープである。



メニューを見ているとミニチャーハンがスパイシー・たまご・紅生姜・キムチ風味・ねぎチャーシュー・ガーリックバターの6種類もある。あまりに旨そうなので『ネギチャーシュー風味』(480円)を追加した。

カウンターのみの狭い店だが、11時半過ぎには8割ほど入っている。ラーメン激戦区の人形町でこれだけの繁盛店なのは立派、店が手狭となり、移転するポスターが貼ってある。(移転先は鴨出汁ラーメンの跡らしい。)



開店直後にも来たことがあるが、この店は食券ではなく、フロア担当が注文を取り、そこで先払いする方式である。

5分ほどで塩ラーメンが到着、丼の底が見えるほど透明なスープであまり油も浮いていない。麺は細麺のストレート、喉越しがいい。具はシンプルにメンマ、ネギ、チャーシューのみ。

スープはあまり強い主張はないが、豚骨や野菜から出る甘みを感じる。チャーシューも低温調理をしたのか、しっとりとしている。



チャーハンはミニといいながら、量はそれなりにある。角切りのチャーシュー、卵で仕上げ、最後に白ネギが振ってある。味付けはしっかり、チャーシューがたっぷり入っていて美味い。

あっさり系のラーメンとしっかりしたチャーハン、いい取り合わせで満腹となった。この店は醤油味も味噌味もあるが、やはりメインは塩ラーメンなのか、殆どの人が塩ラーメンを注文していた。ご馳走さまでした。

旭川塩ラーメン すがわら
中央区日本橋人形町3ー3ー2
0335273477
(11月27日からは移転、写メのとおり)

サンシャイン〜護国寺駅の坂巡り②

2024-10-26 05:00:00 | 坂道
『東京の坂、日本の坂』その223。不忍通りを渡り、雑司ヶ谷墓地の脇の道を歩く。

細くくねくねと曲がっていて方向感覚が狂う。墓地の中は碁盤の目のようになっているにも関わらず、なぜか周囲の道は農道のように曲がっている。高校生の頃に友人のKくんの下宿がこの辺りにあり、道に迷って往生したことを思い出した。

当時は携帯電話もスマホもなく、今自分のいる位置が判らずぐるぐる回っているうちに都電の雑司ヶ谷電停に出て、そこまで迎えにきてもらったことを思い出した。この坂巡りもスマホで地図を見ながら歩けるからこそできるのである。

雑司ヶ谷霊園は1874年に開設した歴史のある公営墓地であり、それ以前は御用地。3代将軍家光は薬草を栽培する御薬園、8代将軍吉宗は鷹狩の鷹を飼育する御鷹部屋として使われていた。歩いていた道も『御鷹方御組屋敷道』として使われていたという説明板もあった。しばらく歩くと左に管理事務所に向かう道が出てくる。 



墓地の中の道はまっすぐでわかりやすい。中央通りと付けられた道を歩き、いちょう通りを左に。確かにこの通りにはいちょうが植えられていて、少し葉も黄色くなり始めていた。



この辺りに夏目漱石の墓があるはずだが、判らず歩いていると竹久夢二の墓を発見。『竹久夢二を埋む』とのみ彫ってある墓碑が印象的であった。



少し戻り、雑司ヶ谷墓地南側に出て右に曲がる。すぐのところから下り坂となっていて右手に清立院というお寺が現れるが、この坂道が『清立院坂』である。このお寺は雑司ヶ谷七福神の毘沙門天が祀られている。

坂を下りて四つ辻を左に歩く。道が台地の下にあるため、薄暗い。さらに道も狭いため、4m道路の確保ができないためなのか、古い家が多い。しばらく歩くと左から下り、さらに右に下る道と交差する。この坂道が『南坂』である。



色々ネットを探したが、この坂道の由来はわからなかった。(以下、次回)


大江戸そば 上野駅9・10番ホーム店〜上野グルメ

2024-10-25 05:00:00 | グルメ
たまには「本物の駅そば」が食べたくなる。私が本物というのは「駅のホームにある」「席はなく立喰のみ」「温めてすぐに提供できる茹でそば」の3つの条件を満たしている駅そばのことである。

(常盤軒・品川駅ホーム)

具体的には品川駅の「常盤軒」や高崎駅の「高崎駅五号売店」、高尾駅の「そば処高尾山」などがそれにあたる。今回は上野駅9・10番線ホームにある「大江戸そば」にお邪魔した。

(そば処高尾山・高尾駅ホーム)

上野駅9、10番線は主に上野・東京ラインや常磐線快速などが発着する2階ホームで最も後ろよりにある。


かなり歴史漂う店づくりだが、店前右側に置かれている食券の券売機は最新型。冷・温から選ぶタイプで季節のおすすめは『舞茸しめじのかき揚げそば』らしい。私は定番の『かき揚げそば』(460円)を選択、食券を持って手動で開く扉からカウンターに直行する。



気の良さそうなおばちゃんに食券を渡すとすぐに茹でそばを温め始める。店内には4人の先客、私はお冷を注いで立喰のテーブルに置く。すぐにできると振りネギを2回に分けてたっぷり入れてくれる。

七味唐辛子を振りかけ、そばの丼を持ちテーブルに置く。かき揚げはカリカリというよりしっとり系、茹でそばを手繰る。これこそいわゆる駅そば。やや太く、浅黒い麺、懐かしい。

かき揚げはややぼってり、ツユが染みていい感じ。箸でちぎって一口、玉ねぎ中心だが、桜エビの香りがする。



甘辛いツユを飲みながら外を見ると家路を急ぐ乗客がホームを小走りに。ホームの端にそば屋はあるので急がないと次の高萩行き快速に乗れなくなりそうだからである。
先客はいなくなり、私の後に来たおじさんは私の隣でかけそばを啜っている。チラリと見るとネギはあまり入っていない。壁には諸物価高騰の折からネギ増しは9月30日以降はできなくなりますという世知辛い張り紙。ネギくらいいいじゃないかと思ったが、だから何も言わなくても人の良さそうなおばさんはネギ増しをしてくれたのかもしれない。

隣のおじさんはそそくさと食べ終わると急いでホームへ、私はご馳走様とおばさんにどんぶりを渡す。ありがとうございました、とおばさん。こんなやり取りも嬉しい駅そばでした。ご馳走さまでした。

駅そば大江戸そば 
上野駅9・10番ホーム
0338450851

『久我山歳時記』(51)〜霜降、まだまだ暦に比べて暖かい

2024-10-24 05:00:00 | 日記
『久我山歳時記』(51)。秋分から約1ヶ月、今年は暑さが抜けず、10月19日は最高気温30.1℃と真夏日となった。人間は暦に従い、衣服を決め、クールビスなども行なっている。しかし、これを嘲笑うような今年の陽気だったが、ついに20日は最高気温22.7℃と大幅に下がった。



10月24日は霜降、字の通り朝晩の冷え込みがさらに増し、北国や山里では霜が降り始めるという時期で、次はもう立冬となる。

さらに細かい七十二侯では霜始降(しもはじめてふる、〜10月27日)、霎時施(こさめorしぐれときどきふる、〜11月1日)、楓蔦黄(もみじつたきばむ、〜10月6日)となる。北国からは初冠雪の話題をテレビで見ていると既に福島県まで記録しており、霜も降り始める。また、強い雨は降らないが、朝出掛ける時に急に降り始めることもある。

久我山を歩いていると季節の変わりを感じるのがキンモクセイとギンモクセイ。キンモクセイ(金木犀)はたくさんのオレンジ色の花を付け、遠くからでも香りを感じる。雨が降るとオレンジ色の細かい十字型の花びらが絨毯のように落ちている。


モクセイ(ギンモクセイ/銀木犀)も香りや花の数は控えめながら白い花を付けていて、香りも穏やかながらよい。



他にはずっーと咲き続けるオミナエシ(女郎花)が黄色い花を付け、サザンカの白い花も咲いているのを見つけた。


春には美しいピンクの花を咲かせていたハナミズキもまだ散ってはいないが、葉は赤くなり、赤い実も美しい。いよいよ秋らしさが出てきた。



但し、暑さが残っているからか、まだまだゴーヤは白い実を付けているが、少し小さくなってきた気もする。

昨年はこの時期に真っ赤に色づいていた壁に沿って生えている蔦の葉もまだ緑色。





さらにリュウキュゥアサガオも紫色の花を競っている。ただ、この季節のズレももうすぐ追いついてくるのだろう。


酒場ダイナープチバトー〜日本橋ランチグルメ

2024-10-23 05:00:00 | グルメ
昭和レトロカレーもいいが、たまにはスパイシーなカレーが食べたくなり、事務所から近い洋食屋さん『プチバトー』を訪問。洋食屋と言っても主なメニューはカレー&パスタ、種類は多い。



まず、カレーは赤カレーと黒カレーの2種類、赤カレーは野菜たっぷり、化学調味料不使用のヘルシーカレー、黒カレーは黒胡麻とチャツネを使ったマイルドな味付けのカレー(セットで1000円)。パスタは明太子の和風クリーム、ほぐし鮭のトマトソース、ペペロンチーノ、アラビアータ、豚バラ梅クリーム、燻製ベーコンのカルボナーラ、エビのトマトクリームと各種揃っている。

今回は黒カレーをお願いする。すぐにコールスローサラダ、スープ(お出汁)、フランスパンが到着。コールスローはキャベツやにんじんなどに加え、トウモロコシも入っていてマヨネーズなどやや甘めの味付け。ケンタッキーフライドチキンでしかコールスローは食べたことがないが、野菜のサイズはやや大きいものの、よく似ていつ美味かった。



お出汁は日本橋にんべん製、やはり日本人は温かい出汁が好き。美味しくいただきました。

カレーが到着、確かに黒いカレー、見た目は辛そうだがチャツネや黒胡麻が効いていて中には挽肉が入れてある。



スパイシーと言うより安心して食べられるやさしい味付け。ルーがあるうちにフランスパンに付けて食べるが、パンもフランス製で美味い。



ご飯は綺麗な黄色のターメリックライス、色のコントラストも味のコントラストもいい。ご飯は無料で大盛りにできるので少し食べられる方は増やした方が良い。後からも数人入店、私も含め5人の中で4人がカレーを注文していた。ご馳走さまでした。





酒場ダイナープチバトー
中央区日本橋小舟町12ー7日本橋MMビルB1
05058680402




『関東三十六不動尊巡り』⑯〜第17番等々力不動尊

2024-10-22 05:00:00 | 霊場巡り
 
『関東三十六不動尊巡り』⑯、今回は第十七札所等々力不動尊を訪れた。正式名称は瀧轟山(りゅうごうさん)明王院である。



東急大井町線等々力駅を降りて左手に向かう。有名な等々力渓谷はすぐのところにあるが、倒木の虞があるため、現状は川沿いの道を歩くことはできない。(通行止でなければ、川沿いに歩いても不動尊の下に行くことは可能)せっかくなのでゴルフ橋まで行って渓谷を上から眺めるが、やはりまだ通行止は解除されていなかった。



まっすぐ行くと左側から目黒通りが合流してきてそのまま環状8号線を越えると下り坂になる。

少し行くと右手に本堂が見えてくる。実は駅の北側にある満願寺の別院となっていて拝殿、山門はともに満願寺から移築されたものである。






山門をくぐると正面に本堂があり、等々力不動尊と大きく書かれた提灯が特徴的である。その横に納経所があり、こちらで御朱印を頂く。

さらにここで不動明王のおみくじ、可愛らしい不動明王様の中におみくじ、ありそうでなかった逸品、もちろん買いました。(500円)

左手脇の階段を降りるのだが、境内にはイチョウの大きな木があり、石段には黄色く染まった葉と銀杏がおちている。



階段の途中右手に役行者を祀った神変窟、さらに降りて行くと不動滝が現れる。滝と言ってもあまり水量は多くないが、ここは都内世田谷区である。


地蔵菩薩と聖観音が祀られていて、その奥には不動明王像が安置されている。目の前には谷沢川が流れていて、厳かな雰囲気を醸し出す。



この滝は1000年の間に涸れることなく、水を落としていて、約800年前に興徳大師が夢を見て、武蔵国に不動明王を安置する場所を探し、当時の豊富な水量を流すこの滝をみて霊地と悟り、不動堂を建立したと伝わっている。

すぐ前にある建物が真言密教の道場である宝珠閣。休日には休んで抹茶を飲むことができるよだが、この日は時間も遅かったため、もう閉まっていた。

再び階段を登り、舞台の上から川の方向を眺めると渓谷が木の間から見ることができる。節分にはここから豆を撒くらしい。納経所の前に外国人の青年が何か困ったような顔でうろうろ、私しかいないためそばに寄ってきて翻訳機で‘5円玉お持ちじゃないですか‘と尋ねられた。財布を見るとちょうど5円玉は切れていてない旨話すとガッカリしていた。50円玉ならあると聞くが、ソーリー、サンキューと言われて諦めたようだ。どうもお賽銭に使おうとしたが、納経所に人がおらず、困って聞いてきたらしい。その後、彼は本堂にお参りに行った。それにしても、外国人の若者がお賽銭に5円玉を知っていることに驚いた。



秋の日は早く暮れる。ようやく秋らしくなってきた等々力不動尊を後に駅に向かった。よく見ると等々力駅も歴史があってなかなか面白い。