『メトロに乗って』その86。浅草駅の続き、雷門の前から観音通りに向かって少し行くと地下鉄の1番入口がある。
ここには浅草寺『宝蔵門』の大屋根に置かれていた鬼瓦を2009年に取り替えた際、ここに飾られたもの。屋根の上で浅草の街を見下ろしていただけあって、流石に大きい。そして隣が地下鉄入口だが、浅草駅のマークが提灯というのも中々いい。
地下に降りて少し歩くと立派な神輿が出迎えてくれる。この神輿は三社祭の際に実際に担がれるものだが、ケースの高さが足りず、鳳凰を擬宝珠に変えて展示している。外国人には珍しいらしく、一緒に写真を撮る人も多い。
そのまま真っ直ぐ行き、階段をまた登る。2番出口から出て江戸通りを少し歩くと都営浅草線浅草駅のA3入口がある。
降りると目の前の黒い板に浅草行事カレンダーがある。このカレンダーは初詣から始まり、隅田公園さくら祭り、早慶レガッタ、三社祭、ほおづき市、隅田川花火大会、浅草サンバカーニバル、羽子板市など主な行事が並んでいる。
さらにホームの方向に進んで行くと左側に銀座線浅草駅の入口、右側には都営浅草線浅草駅の通路となっていて、銀座線浅草駅一番線に降りれば外にでることなく、都営浅草線に乗り換えられる。実は銀座線から都営浅草線に地上に出ずに乗り換えられることを始めて知った。
都営地下鉄浅草駅の改札口を入るとこちらにもやや小さめの神輿が飾られている。これは浅草おかみさん会所有のものである。ちなみに都営地下鉄浅草駅はほぼ駒形橋のたもとに位置する。
さすがに地下鉄浅草駅は歴史もあり、神輿や鬼瓦を始め、レトロな商店街、提灯など色々なものを見ることができる。ただ、全てが繋がっている訳ではないので駅巡りは構内図を見てから行かないと階段の登り降りで汗を掻く羽目にはなるが。