人形町、特に甘酒横丁周辺にある店には何気なくても歴史があることはよくある。甘酒横丁を人形町から浜町方向に歩くとお茶屋さんの隣にある『東嶋屋』さんもそんな1軒、なにしろ創業は明治20年だから130年以上も暖簾を守っているのである。
店はそれほど広くない。また、老舗らしくなく、TVがいつも付いているのが大衆的。この時期になると「冷やし〜」のメニューも増えてくる。
とは言っても今日は比較的涼しいので『むじなそば(700円)』にしてみる。入店は11時45分くらいだったが、来店するお客さんはどんどん増えてくる。それでもまだ相席まではいかないが。
たぬきそばが揚げ玉、きつねそばがあぶら揚げが乗っているが、むじなそばはその両方を乗せたもの。
5分ほどで到着、ここのむじなそばには油揚げと揚げ玉の他にナルト、かまぼこ、水菜、ほうれん草が乗っている。まずは油揚げから、関西風ではないのであまり甘くない。揚げ玉はほんのりピンク、これはエビが入っていて天ぷらのカスではなく、わざわざ作ったもの。七味も京都の黒七味と東京の薬研堀が両方揃っている。
ツユはやや甘めで飲みやすく、バランスは取れている。ツユもゆっくりいただいてご馳走さま。気がつくと全ての席が埋まり、これからは相席の時間。長居もせずにすぐに勘定を致しました。
東嶋屋
中央区日本橋人形町2ー4ー9
0336666964