今頃になってだが、マイナンバーカードを作ろうと内閣府のホームページもよく読まず、自治体(杉並区)の申請方法を読んでみた。すると郵便とパソコンの2つのやり方が書かれていたので迷いなく『パソコン』による申請をスタート。初めて申請を始めたのが2月上旬、これにはマイナンバーの書いてある交付通知書と写真(デジカメの画像)がいる。
まず。Webサイトに接続、内容の記載も交付通知書があれば訳ない。写真は『顔写真登録』によりやるのだが、正面・脱帽の証明写真に近いものはあまり在庫にはない。それでもうまく白い壁を背景に撮ったものがあり、申請してみる。すると10日ほど経って写真に不備ありと戻ってきた。
しょうがなく、我が家の壁をバックに上半身だけでもワイシャツ・ネクタイをつけて妻に撮影してもらい、3月4日に申請。
それからが全く音沙汰なし。そして突然4月20日にハガキが到着。マイナンバーカードができたので高井戸住民センターに取りに来るように書いてある。しかし、これが平日の9時〜5時、第2と第4の土曜日の9時〜5時しか空いていない。さらに5月19日が取りに行く期限とも書いてある。
やむなく、5月20日の午前中に電車に乗って取りに行く。もちろん、受け取りには免許証などの証明書と印鑑が必要。
交付も時間がかかる。証明書とハガキを出すと待たされて、窓口の人に紙を渡され、6桁から16桁と4桁の2つのパスワードを考えて控えに書くように指示される。
さらに少し待ち、今度は自分でパスワードを機械に打ち込むのである。ちなみに最初のパスワードは署名用電子証明書のためのもの。4桁のパスワードは『利用証明用電子証明書』『住民基本台帳』『券面事項入力補助用』でもちろんそれぞれに違うパスワードでもいい。何とかパスワードも打ち込み、カードは交付を受けたが、利用法が分からず担当者に教えてもらうことにした。
するとこのカードは盛り沢山な機能付きで『マイナンバー個人番号の証明』『各種行政手続きのオンライン申請』『本人の証明書』『各種民間のオンライン手続き』『コンビニなどでの各種証明書の受取』ができる。
つまり、e–Taxなどの電子証明をする場合は『署名用の電子証明書』、行政や民間のオンラインへのログインは『利用者証明用の電子証明書』を使えとのこと。
さらに複雑なのはその期限、『マイナンバーカード』は20歳以上は発行から10回目の誕生日、『電子証明書』はカードには期限の記載はないが発行から5回目の誕生日と異なる。しかも重要なカードのため、紛失の場合は区役所以外に警察に届け、再発行には警察の盗難または紛失の証明がいるとのこと。
こんな使い勝手の悪いカードは中々ないねと窓口の人に言うと、『そうなんですよ。私はだから作っていません。』と笑いながら返された。便利かもしれないが、とても持ち歩けないカード、もちろん我が家に厳重に保管したのは想像の通りだ。ちなみに受け取りの際には通知書はなくても交付は受けられることは書き添えておく。