hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

都電スタンプ⑥

2023-06-30 05:00:00 | 鉄道
『鉄道シリーズ』その212。都電スタンプ逍遥⑥。残っている都電スタンプを三ノ輪橋からスタートする。



終点の早稲田電停はあまり面白味もないが、三ノ輪橋電停は見どころ満載、電停からは表通りに行く途中、抜けていく古ぼけたビルは旧三ノ輪王電ビル。都電荒川線の前身、王子電気鉄道により1927年に作られた本社ビル。その後、王電ビルディング→梅沢写真会館とオーナーは変わったものの、ビルは健在である。



また、停留所の前のアーケードの中には『都電屋』という喫茶店、ジオラマや旧王子電気鉄道の系統図などが飾られている。
さらに停留所の入口には『三ノ輪橋おもいで館』。



こちらは東京都交通局が運営していてジオラマや吊り革(本物)などを販売している。ここで400円出して1日券をまず購入する。



スタンプは停留所の周りに植えられているバラの花、ちょうど盛りで綺麗に咲いている。



 都電人気なのか、乗ろうとした車両は大変な混雑、吊革に摑まり乗車。



次の『荒川一中前』を目指す。乗車時間1分、すぐに到着したが、下車するのは私のみではなかった。



スタンプには『ジョイフル三ノ輪』、これは三ノ輪橋〜荒川一中前まで線路と並行に伸びる商店街。一部はシャッターが閉まったままだが、健在な店も多い。



『荒川区役所前』に到着、荒川区役所はすぐ前にある荒川公園の隣にある。スタンプはさらにその手前にあるサンパール荒川(荒川区民会館)が描かれていた。





『荒川2丁目』停留所は東京都下水道局三河島水再生センターの前に位置する。元々は我が国最初の近代下水処理施設『三河島汚水処分場ポンプ施設』(1922年完成)であり、遺構は国の重要文化財(建造物)に指定されている。



また、あまり知られていないが水再生センターの敷地内に『妻夫塚(めおとづか)』という二基の塚があったと言われている。戦国時代の戦死者を葬った塚という言い伝えがあるが、古墳であったかも知れないとも考えられている。



スタンプは水再生センターに隣接する荒川自然公園が描かれている。(以下、次回)




日本橋 墨之栄〜日本橋ランチグルメ

2023-06-29 05:00:00 | グルメ
急に暑くなったせいなのか、梅雨のじとじとした蒸し暑い気候のせいなのか、最近昼飯の時につい『ざるそば』『冷やしたぬき』『冷やし中華』などを選んでしまう。今日もあんまり食欲もなく、かと言って魚の骨を避けながら食べるのもなあと店を選んでいた。は



COREDO室町の『墨之栄』という和食(夜は居酒屋)屋に入ってしまった。普段なら炭火焼きの鯖を食べるのだが、今日はさっぱりと鯛茶漬け御膳(1200円)にした。



焼き物でもないためか、すぐにランチは到着。メインの鯛はゴマだれに半分漬かった状態で登場。

他に切り昆布とさつま揚げの煮物、大根の味噌漬、もちろんご飯、出汁が付いてきた。まずは熱いご飯の上に鯛の刺身と山葵を乗せて一口。熱い飯と冷たい刺身、やや甘めのゴマだれ、堪らない。



これで鯛の刺身を2枚消費し、残った3枚の刺身、薬味、山葵をよく溶いてご飯の上に乗せ、こころもち醤油を垂らして一気に出汁をかける。



鯛の刺身が冷たいせいか、刺身は美しいピンクと白のまま。これを掻きこむが美味い。

まあ、美味くて当たり前だが。口直しの大根の味噌漬や小鉢にも手を伸ばし、あっという間に完食。



いや、久しぶりだったが、やはり鯛茶漬けは美味い。子供の頃は熱でも出さなければ食べられなかったが、こうしていつでも好きな時に食べられる幸せを感じた。

車多酒造のお酒のラインナップが入口に並ぶ。夜も期待のできるお店である。ご馳走さまでした。

墨之栄
中央区日本橋2ー2ー1COREDO室町2階
05058683515

赤坂付近の坂③

2023-06-28 05:00:00 | 坂道
『東京の坂、日本の坂』その181。長く坂のブログを書いているが、赤坂地区の坂を歩くのは2015年以来だから8年ぶりになる。気になったのが『赤坂』という坂道はどこにあるのだろう。



これは『新橋』という橋がどこにあるのかと同じくらい難しい問題である。これには2つの説があり、どちらもはっきりしていない。1つ目は茜坂(現在は紀伊國坂とよばれている)からは由来していて茜が咲く丘に向かって坂道があったという説、2つ目はこのあたりは赤土で舗装される前は坂道が赤かったからという説である。



とにかく赤坂という坂はないらしい。今回は赤坂駅で降りて赤坂5丁目交番を右に曲がると90度ずつ2回曲がる急坂が現れる。



坂の下には報土寺、寺より築地塀に目がいってしまうが、由緒あるお寺である。雷電爲右エ門という江戸時代の名大関の墓もある。



坂を上がると90度右に曲がるが、この坂はここからが本番、さらに登ると左にさらに勾配が続く。右側には一ツ木公園、坂の下からはこんなところに公園があることは想像だにできない。



坂の名前は『三分坂(さんぷんさか)』である。よく三分(さんぶ)と間違えられるが、坂が急で坂を登る車力賃に銀三分(100円)程度上増しさせられたからこの名前が付いた。





三分(さんぶ)では1両の4分の3、米の価格で換算すると3万円だが、こんな高額な上増しはしなかったと考えられる。



坂を降りて先ほどの交差点もまっすぐ進む。しばらく歩いて左に曲がると『勝海舟の旧居跡』が現れた。海舟は36歳からはこの地に居を構え、長く赤坂に居住していた。



その先、右に曲がる緩い坂道が現れるが、これが『本氷川坂』である。最初は登り、さらに降って行くのだが、元々はこの坂の途中に本氷川神社があり、その後氷川神社に合祀されたため、この名前が残されたと言われている。赤坂も一本入ると急に閑静な地区となる。




坂を降りて左に曲がり、さらに右に曲がって行くと突き当たり、目の前に檜坂公園が現れた。奥には高いビルが聳え立つが、公園には犬を連れた住人が散歩に歩いている。



左に向かって上り坂となっているが、この坂道が『檜坂』である。江戸時代には檜坂公園は毛利邸の屋敷があり、檜造りであったため、檜屋敷と呼ばれていた。その屋敷に沿っていた坂道のためこの名前が付けられたのである。(以下、次回)、

ここが正念場、頑張れタイガース〜阪神ファンの戯言

2023-06-27 05:00:00 | 阪神タイガース
こういう時こそ『がんばれタイガース』。交流戦の最後の2戦を極めて嫌な負け方をした阪神タイガース、ペナントレースに戻ってもずれた歯車は戻って来なかったというのが横浜三連敗の真相だろう。

ソフトバンク戦の嫌な負け方だが、まず17日は6回まで大竹がナイスピッチ、4安打1失点で4対1のリード。しかし、及川が伏兵SB野村に2ランを打たれ1点差、さらに最終回抑えの岩崎が3点取られて万事休すとなった。18日も阪神先発の才木が5回を2安打失点0でリリーフに託すが、加治屋、及川、浜地、Kケラーがいずれも失点して9対0の完封負けで終わる。つまり先発投手は役割を果たしたが、中継ぎが打たれて試合を壊してしまったのである。

4日間の休みがあって23日からリーグ戦が開始したのだが、タイガースはまだ勝利のない横浜スタジアムでのベイスターズ3連戦。しかも相手は交流戦優勝でノリノリ、いやな予感がした。

阪神はビーズリー、伊藤、才木が先発投手。これに対し、横浜は今永、東、バウワー。つまり、阪神は“裏”先発3人に対してDeNAは前週に勝っている3人(東は6月15日先発するも2回降雨ノーゲーム)と気合が違う。才木は前回登板では好投していたが、今回はコントロールが悪く、フォークを見極められ、かなり苦労していた。

岡田監督はこの3連戦は横浜スタジアムで13連敗していることも見越し、かなり不利と思いながら戦った一つの作戦かも知れない。確かにこの3連戦は完敗、遂に大胆なメンバー変更や打順変更を行なったが功を奏さず、1回もリードすることなく負けた。一方で色々な選手を使い、試すことはできたのではないか。

佐藤の二軍落ちは予想できたが、がっかりしたのは代わりに出てきたのが糸原とは。6月25日は3の0、これではトレード前の顔見せと言われても致し方ない。

特に気になったのが5回表、大山のラッキーなポテンヒットで1点差に追いついた後の打席。2死1、3塁で力なくショートゴロに終わった打席ではベテランとしての工夫が全く感じられなかった。



また、大きく差がついたのはそれぞれの1、2番。阪神は近本、中野の連動が殆どなかったのに対してDeNAの関根、桑原がランナーに出て散々掻き回したのが得点につながっている。

極端な話、打つ方も守る方も今が阪神は今がどん底、これを一回見せた後どうするんだと若手主体のチームに監督が喝を入れたのではないかと考えたい。



明日からは甲子園に戻り、一つずつ丁寧な野球を取り戻してもらいたい。まだ、貯金は11残ってる。全く焦る必要はない、中継ぎ投手が疲れ始めるこの時期、誰を使うのかが重要。

もちろん、横浜スタジアムでの試合で最初の2球を見逃して2ストライクになり、難しい3球目を空振りすると言った消極的なバッティングは頂けないが。


久我山歳時記㉖

2023-06-26 05:00:00 | 日記

『久我山歳時記』㉖、二十四節気も夏至となり、30℃を超える日も珍しくなくなってきた。この時期になると街のあちらこちらでほぼ同時に花を付けるのがアガパンサス。



蒸し暑くなる気候に反して爽やかな涼感のある花をたくさんつける。色は薄紫が殆どだが、真っ白な花もある。南アフリカ原産の宿根草で地上部分は枯れてもよく年同じ場所で見る事ができる。


あたかも時計を持っているように多少日陰でも日向でもほぼ同じ時期に咲き始めていて今年は6月第二週から咲き始めたような気がする。

オレンジの派手な大きな花をつけるのがノウゼンカズラ(凌霽花)、落葉のつる植物でまだ咲き始めである。

よく農家の木に巻き付いて我が物顔で花を咲かせる。ノウゼンは『ノウセウ(凌苕)』または『ノセウ』が訛ったと言われている。


また、果実を付ける植物も育ってきてつい先日までは木にたわわに実った梅や枇杷の木があった(既に収穫された様子)葡萄の蔓も伸び、緑の房がだんだん大きくなってきて大変に美しい。



ブルーベリーの花をつい最近見たつもりでいたが、実が緑からピンク色に変わりつつある。これが黒っぽい紫になると収穫期になる。




まだ、アジサイ(紫陽花)も咲き誇っているが、ガクアジサイの飾り花が少し離れてあたかも打ち上げ花火のようになっているスミダハナビ(墨田花火)や真っ白な柏葉アジサイも美しい。



最近見つけたアジサイかと思った花。ピンクの小さな花をたくさん付けているのだが、雄蕊が長く飛び出して面白い、しかし、これはボタンクサギ(牡丹臭木)という中国原産の低木。独特の匂いからこの名前がついているが、これは葉を揉むと異臭がするかららしい。


他にも緑のカーテンとして盛んに植えられているゴーヤーの黄色い花、あまりの数に驚くが、どれだけたくさん実がつくのだろう。

いわゆる雑草も元気。ヨウシュヤマゴボウの実はブドウのように長くなってきていてこちらも熟れるのは時間の問題である。
まだまだ梅雨は続くが、百日紅やモミジアオイ、アサガオなどの夏の花を見るのはたのしみである。


makanan〜日本橋ランチグルメ

2023-06-25 05:00:00 | 日記
行こうと思ってもなかなか行けない店が事務所近くにある。というのは営業時間が平日の1130〜1300のみ、しかもカウンターに6席のみしかないのである。ふと見るとやっているので入ることにした。

店の名前は『makanan』、インドネシア語で食事という意味なのだそうだ。メニューは角煮カレー、ドライカレー、ポークソテー、豚しゃぶ、ポーク味噌ジンジャーと豚肉料理とカレーの店のようだ。親子らしき女性がきめ細かくサービスしてくれる。

私は角煮カレー(1000円)をお願いした。するとお母さんはすぐに付け合わせのサラダの準備に入る。娘さんはカレーに取り掛かる。



少し待つと大きなトレーにサラダ、ライス、大きなボールに入ったカレー、デザートのオレンジが乗せられている。



まずはサラダから、中身はパプリカ、きゅうり、ブロッコリー、レタス、コーンなど色々な種類の野菜が入っている。ドレッシングはヨーグルト入りのさっぱりしたもの。薄味だが美味い。



いよいよカレーにかかる。ボールの中には大きな肉片が3つ。まずは1つ取り出してルーと共に頂く。肉はほろっと崩れてルーとライスと共に一口、辛味は少ないがスパイシー。本格的な美味さである。

肉も角煮だけに少し甘めの味付けではあるが、カレーの味を壊すことはない。また、肉が大きく、食べ応えがある。大食いの人はご飯を大盛りにしてもルーや肉は十分ある。

普通、カレーは飲み物の如くどんどん食べれるものだが、肉の量が多く、食べ終わる頃には満腹感が感じられる。

カレーを食べ終わると付いてきたオレンジを美味しく頂く。食後にアイスティーは嬉しい。と思っていたら小さめの入れ物に入ったパンナコッタまで頂くことができる。全て美味かった、ご馳走さまでした。
makanan
中央区日本橋本町1ー8ー9
0332311655


都電スタンプ⑤

2023-06-24 05:00:00 | 鉄道
『鉄道シリーズ』その211。都電スタンプ逍遥⑤、東池袋四丁目の電停を出ると次は『都電雑司ヶ谷』に停車する。



目の前が雑司ヶ谷霊園でかつて友人の下宿がこのそばにあったが、泊まりに来て蚊に悩まされたことを思い出した。ちなみに大江戸線開通までは『雑司ヶ谷』という駅名であった。

スタンプは旧宣教師館、雑司ヶ谷霊園を越えたあたりにある明治40年に作られた洋館、豊島区では最も古い洋館である。



『鬼子母神前』の電停からは鬼子母神はすぐ横に参道の入り口がある。鬼子母神は元々は母親でありながら他の人の子供を食べてしまう女性だったが、お釈迦さまに諌められ、過ちを悟り、安産と子育ての神様になったものだが、雑司ヶ谷に祀られている鬼子母神像は菩薩の形をされている。このため、鬼子母神の『鬼』にはツノがない。



参道の入口やお堂の入口の字には確かにツノのない字が使われている。ただ、駅名表示板やスタンプにはツノがある字が用いられている。

『学習院下』電停に向かう電車は途中から完全な専用軌道となり、目白通りの鉄橋の下を走る。この辺りの風景は都電マニアでは有名な撮影ポイントである。



肝心な学習院は目白通りを渡り、千登世橋を登ったあたりにあるため、学習院下という名前は的確な名前である。

スタンプは金乗院目白不動、江戸五不動尊の一つで目白の由来となったものである。



『面影橋』電停は学習院下から左に曲がってすぐのところにある。目の前に神田川に架かる面影橋がある。この辺りは太田道灌の逸話である山吹の里の地とされ、別名姿見の橋とも言われている。


面影橋のスタンプは近くにある甘泉園公園が描かれている。元は徳川御三卿(清水、一橋、田安)のうち清水家の下屋敷があったところで回遊型庭園が残されている。



そして終点が『早稲田電停』、新目白通りに唐突にある。かつては39系統厩橋行きに接続していた。地下鉄早稲田駅からは少し距離がある。また、初めて来るとここから大学までに行くのもややわかりにくい。

スタンプはもちろん早稲田大学大隈講堂が描かれている。取り敢えず小台〜早稲田のスタンプは完集した。残る三ノ輪橋〜宮ノ前は改めてチャレンジしたい。
ちなみにこの日は雨も強くなり、再び都電に乗って大塚駅から帰りました。



せまかっちゃん〜神田ランチグルメ

2023-06-23 05:00:00 | グルメ
神田でランチとなった。西口商店街を歩くと神田駅に近い方には鰻屋さんが3軒、格安だが国産鰻の『うな正』、落ち着いた雰囲気の『おお葉』、コスパで勝負の『う奈とと』と並んでいる。その先はラーメン屋が軒を並べる。家系、坦々麺、塩生姜ラーメン、台湾ラーメン、熊本ラーメンと多種多様である。しかし、今一つ食べたい店がなく、外堀通りまで出てしまった。

取り敢えず左に曲がった時に一軒のラーメン屋の看板を見て思わず笑ってしまう。店名は『せまかっちゃん』。

九州にいた人しかわからないギャグかも知れないが、福岡のスーパーで売っている代表的な即席麺『うまかっちゃん』と店の狭さを掛けたもの。

早速店内に入るとカウンター以外にも席はあり、それほど狭かっちゃんでもないが。券売機で『ネギチャーシュー麺』(950円)の食券を購入。店の人に渡す。麺の硬さは普通と返す。ご飯も無料だが、今回は頼まなかった。

すぐにラーメンが運ばれてくる。博多では珍しくないトッピング。大盛りの青ネギ、綺麗に並んだ薄いチャーシューである。



テーブルにある胡麻を擦り、白胡椒をたっぷり振って頂く。スープは東京風にアレンジされたあまり香らないとんこつ。味はいい。

麺はもちろんストレートの細麺、キクラゲの歯応えがいい。少し食べたのちに紅生姜をトッピング。これで味が締まるし、見た目も良くなる。

さらに辛子高菜も突っ込む。あまり辛くないだろうと思っていたが、かなり辛い。この味変がたまらない。

チャーシューは美味いが薄く切りすぎ、もう少しは厚くてもいいと感じた。これだけ美味い辛子高菜があるなら少しライスを食べるのもありだろう。生ニンニクも用意されているが、さすがに回避、店には次々とお客さんが入って来てかなりせまかっちゃんとなりました。ご馳走さまでした。

せまかっちゃん
千代田区内神田2ー11ー3
0362852992

南麻布・西麻布の坂③

2023-06-22 05:00:00 | 坂道
『東京の坂、日本の坂』その180。大横丁坂を再び登り、左に行く。すぐのところに神社があるが、桜田神社である。

稲荷信仰の神社でかつては『霞山稲荷大明神』と呼ばれていた。また、新撰組の沖田総司が宮参りをしたことでも有名である。
間口は狭いが参道を歩くと薄暗いほど、次の鳥居をくぐると本堂が現れる。今は港七福神の寿老人を担っている。



表通りに戻り、六本木通りに向かうと右手には六本木ヒルズ、思わず見上げてしまう。六本木通りを左に曲がるが、この緩い坂が『霞坂』である。



由来は先ほどの桜田神社の旧称『霞山稲荷大明神』から霞町の町名ができ、そこに到達する道が明治20年代に開かれたので霞坂と呼んだと説明板にはある。



六本木通りを行くと西麻布の交差点に向かって下り坂となっていて、交差点を越えると今度は上り坂となる。この坂道が『笄坂』である。

笄とは『髪を掻き上げて髷を作る装飾的な結衣髪道具』をいう。由来は平安時代の939年に起きた天慶の乱の時に麻布あたりを流れていた竜川を渡ろうとした源経基を善司広雄という役人が関所を設け、阻んでいた。経基は身につけていた刀の笄を与えて通過したという故事から橋を笄橋と呼ぶようになった。町は笄町、坂には笄坂と付けたとのこと。今でも港区立笄小学校に名を残す。



再び外苑西通りを広尾方面に歩く。2本目の道を右に曲がると途中から上り坂になるが、これが『牛坂』。外苑西通りを挟んで反対側が大横丁坂で笄橋に続く古代の道路、牛車が往来したからこの名前がついたのであろう。



外苑西通りの一本手前の道を右へ。神道大教院の手前、右に上がる坂道が『御太刀坂(おたち)』である。坂の名前の由来ははっきりとわからない。



元の道を行くと二股に分かれる。右側の道が上り坂となるが、これが『堀田坂』。坂を登ると広尾ガーデンヒルズのエリアとなる。坂の由来は坂の上に大名堀田家の下屋敷があったためこの名前が付けられたという。



この周辺の坂道は木下坂、北条坂、青木坂、南部坂そして堀田坂とかつての大名・旗本屋敷の名前が付けられた坂が多いことには驚かされた。




小さくなった『かき揚げ』?

2023-06-21 05:00:00 | グルメ
季節外れの台風の影響もあり、ランチを予定していた店が臨時休業となっていた。他の店を探そうとはしたが、雨と風でビニ傘もかなり危なくなってきた。すぐそばに立喰蕎麦の名店『あり賀せいろう』があったことを思い出し、早速入店。

立喰そばと言っても席はあるが、真ん中に厨房があり、席は狭いカウンターのみ。券売機で食券を買うが、いつものかき揚げそばがいつの間にか460円が520円に値上げしていた。

ご主人に食券を渡すと押出し式の蕎麦を茹でて器に盛り、汁を張り、まだ暖かいかき揚げとネギを乗せてお盆ごと提供される。仕事はとにかく早い。

まずは麺から頂くが、黒っぽくやや硬めに茹でてある。喉越しは良いが、私はかえって茹でそばの方がいいかもしれない。

かき揚げは相変わらずカリッとさくさくは嬉しい。中身は玉ねぎ、ネギ、にんじん。素材の甘さも生きていて汁の中にいるとわずかな間に溶けていく。そこで2年前のことを思い出しが、確かに同じように溶け始めたが、もっとかき揚げに厚みがあったはずと気になった。



汁は熱いものが提供されるのは嬉しい。夏の盛りはかけそばは食べられないが。汁の味もそれほど辛さが気にはならない。やはりこの辺りでは1、2を争う旨さであることは間違いない。



(2021年)

後で2021年のブログでかき揚げの厚さを比べてみるとかき揚げの置き方が変わっている。ただ、やはりかなり薄くなったことは間違いない。あまり値上げできないことから窮余の策かなあとも思うがやや寂しさを感じた。ご馳走さまでした。
あり賀せいろう
中央区日本橋富沢町14ー4