『鉄道シリーズ』その212。都電スタンプ逍遥⑥。残っている都電スタンプを三ノ輪橋からスタートする。
終点の早稲田電停はあまり面白味もないが、三ノ輪橋電停は見どころ満載、電停からは表通りに行く途中、抜けていく古ぼけたビルは旧三ノ輪王電ビル。都電荒川線の前身、王子電気鉄道により1927年に作られた本社ビル。その後、王電ビルディング→梅沢写真会館とオーナーは変わったものの、ビルは健在である。
また、停留所の前のアーケードの中には『都電屋』という喫茶店、ジオラマや旧王子電気鉄道の系統図などが飾られている。
さらに停留所の入口には『三ノ輪橋おもいで館』。
こちらは東京都交通局が運営していてジオラマや吊り革(本物)などを販売している。ここで400円出して1日券をまず購入する。
スタンプは停留所の周りに植えられているバラの花、ちょうど盛りで綺麗に咲いている。
都電人気なのか、乗ろうとした車両は大変な混雑、吊革に摑まり乗車。
次の『荒川一中前』を目指す。乗車時間1分、すぐに到着したが、下車するのは私のみではなかった。
スタンプには『ジョイフル三ノ輪』、これは三ノ輪橋〜荒川一中前まで線路と並行に伸びる商店街。一部はシャッターが閉まったままだが、健在な店も多い。
『荒川区役所前』に到着、荒川区役所はすぐ前にある荒川公園の隣にある。スタンプはさらにその手前にあるサンパール荒川(荒川区民会館)が描かれていた。
『荒川2丁目』停留所は東京都下水道局三河島水再生センターの前に位置する。元々は我が国最初の近代下水処理施設『三河島汚水処分場ポンプ施設』(1922年完成)であり、遺構は国の重要文化財(建造物)に指定されている。
また、あまり知られていないが水再生センターの敷地内に『妻夫塚(めおとづか)』という二基の塚があったと言われている。戦国時代の戦死者を葬った塚という言い伝えがあるが、古墳であったかも知れないとも考えられている。
スタンプは水再生センターに隣接する荒川自然公園が描かれている。(以下、次回)