京成本線に乗ると津田沼より先はかなり鄙びてくるが、ユーカリが丘を過ぎると田畑や野原が目立つようになってくる。だんだん駅間も長くなり、京成佐倉駅周辺はかなり田園風景となる。
駅を降りて改札口を出て左側に降りる。駅前はロータリーとなってはいるが、タクシーが2台、バスは1台しかいない。駅前をまっすぐ行き、次の信号を渡ると観光案内所、ここで地図をもらい歩き始める。
そのまま道をまっすぐ行くが、結構な坂道、歩道もガタガタのため、歩きづらい。5分以上歩くとなぜかジャイアンツの飲料の自販機。そうか、長嶋茂雄のふるさとなのである。
突き当たりには佐倉市美術館、これはかつて川崎財閥がやっていた川崎銀行の建物とのことである。時間が無いため、見学はスルー。
右に曲がると昔ながらの街の風景、昔の素封家の家も残こされていて後は金融機関と飲食店ばかりが並んでいる。新町の信号をクランクに曲がると麻賀多(まかた)神社に到着。
大きな敷地の神社は薄暗い森の中。『まかたさま』は今から1050年前の延喜式、下総の部にも名前がある由緒正しい神社で佐倉市の総鎮守である。
ガランとした境内には七夕のような願いをこめた短冊を吊るす場所があり、風鈴が風に吹かれて柔らかい音色を聴かせてくれる。
神社にお参りした後、正面から真っ直ぐに行く道を行く。道は二股に分かれて右手の細い方に行くとますます道は狭くなる。目の前には崖が現れ、これを避けるように道は右手に曲がる。
しばらくいくと武家屋敷の看板が出てきたのでその方向にいくとなんとも暗い坂道。両側から竹が茂り、トンネルのようになっているが、この坂は暗闇坂と名付けられている。
暗闇坂を登っていくと突き当たるが、この辺りが武家屋敷通りとなる。(以下、次回)