hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

限定の冷たい麺を頂く②〜人形町・金蠍

2023-08-31 05:00:00 | グルメ
『限定の冷たい麺を頂く』②、台風が行こうが、立秋になろうが夏の暑さが衰える兆しが全くない。ということで前回に引き続き冷たい麺を探して人形町を歩いていると、先日できたばかりの坦々麺専門店『金蠍(きんけつ)』にお邪魔した。

こちらの限定の冷たい麺は『冷やし坦々麺』(1000円)、限定30食である。店内の券売機で食券を購入。

店員さんに渡すと『小ライスはどうしますか?』と聞かれて『半分くらいで』と注文。



すぐに奥の方で麺を茹で始める。これを冷やして少し高さのある白い丼に入れて持って来てくれる。テーブルには搾菜とラー油、他にも酢、胡椒などが揃っている。



丼には肉味噌、さらにナッツ、水菜などがトッピング、乳白色のスープにラー油が垂らされている。スープをレンゲで一口、胡麻のいい香り、やや甘めだが、思いの外ラー油の辛味が効いている。

麺は細麺のストレート、よく冷やされていて喉越しが素晴らしくいい。肉味噌とナッツなのかカリッとした食感が加わり、アクセントとなっている。

小ライスには搾菜を乗せ、自家製ラー油をかけて頂く。麺が冷たいので温かいライスとのコントラストが面白い。また、この搾菜が美味い。お金が取れる旨さである。

口径の小さめの丼だが、麺の量は意外に多く、食べではある。スープも味が濃すぎることもなく、完食。実に美味かった。

今までは久我山の『麺くま』の冷やし坦々麺がダントツと思っていたが、こちらも美味かった。また、来たくなる味である。ご馳走さまでした。
金蠍(きんかつ)
中央区日本橋人形町1ー15ー5
08046203962


久我山歳時記㉘〜天地始粛の割には暑い

2023-08-30 05:00:00 | 日記
『久我山歳時記』㉘、立秋が8月8日、処暑が8月23日だから暦の上ではかなり秋が深まってきている。次の白露は9月8日だからほぼその中間あたり。ちなみに『処暑』は『暑さが峠を越えて後退し始める頃』、『白露』は『夜中に大気が冷え、草木に朝露が宿り始めるころ』だからこの間に実質的な季節の変化がある。

さらに細かい七十二候では『天地始粛(てんちはじめてさむし)』、つまり朝夕に秋の風が吹いて冷たい空気を運ぶ(8月28日〜9月1日)とされている。とは言ってもまだノウゼンカズラは赤い花を咲かせてはいるが。



今年に限っては8月最終週であっても毎日35℃の日が続くらしい。足も完治したのでうろうろと近所を歩く。ついこの間まで咲いていたブラシの木などは終わってしまっている。



庭ではまだモミジアオイがたまに花を付けたり、日々草がまた盛り返して白や赤の花を咲かしている程度でまだ夏模様。種から育てたアサガオは2鉢を行燈仕立てにしたが、茎ばかり伸び、花はまだつかない。

道を歩くと百日紅の花が今を盛りに咲いている。通勤路にはピンクが最も多く、やや濃い赤。


白は大きな木が1本生えているだけである。この木も2年ほど前に枝を落とし、ようやく復活したようである。



他に花はムクゲ(槿)の花をよく見る。白の中に赤があったり、ピンクの花を付けたり。紫や白のみの花もある。



いずれも花が1〜2日で落ちるため、掃除が大変である。



果実がなるブルーベリーは収穫済み。ブドウは房が大きくなってきたがまだ緑色のまま。同じようにいちじくの木もあるが、まだ実は小さく、なるにはまだ時間がかかるだろう。
帰り道ではさすがに蝉の声は減り、秋の虫の声がかなりうるさくなってきた。コオロギ、スズムシ以外にも色々といるようである。

また、古今和歌集の藤原敏行朝臣の歌のように『秋来ぬと目にはさやかに見えねども、風の音にぞ驚かれぬる』というほどの慣性はないが、私は雲を見ると秋を感じる。


もちろん、入道雲(積乱雲)はもくもくと育っているが、うろこ雲(巻積雲)やすじ雲(巻雲)など秋に多く見える雲も増加中。

蛇足ながら、最後の雲の写メは横にすると『犬が横を見ている』ように私にはみえる。まさに雲は芸術家なのかもしれない。

(90度回転)


めとろ庵後楽園店〜後楽園ランチグルメ

2023-08-29 05:00:00 | グルメ
年金受給をするのも結構手間がかかる。色々と書面を書いたり、登記簿謄本を取ったり。今だに文京区に本籍を置いているため、謄本は文京区役所まで行かなくてはならない。何とか仕事の合間に行くが、今週はお盆ということもあり、役所も空いている。

東京メトロ後楽園駅近くには昔から東京メトロ直営(のはず)の立食い蕎麦がある。実は今から40年近く前に婚姻届を出しに来た帰りにここでかき揚げ蕎麦を食べた思い出のお店である。

東京地下鉄がやっている店が地上の路面店、しかもガード下に立地しているというのはなかなか珍しい。しかし、この場所にもう40年近くあるのは間違いない。

元は『地下鉄後楽園そばコーナー』という店で椅子などない完全立食いの店であった。その後改装して『めとろ庵』の名前で営業している。



お盆の時期は小諸そばですら休みになる中で開いているのは貴重な存在。店内の券売機で『かき揚げ蕎麦』(490円)の食券を買い、カウンターに持っていくとすぐに茹で蕎麦を温め、2分ほどで提供してくれる。

かき揚げは分厚くサクサク、これを斜めに置いてくれる。かき揚げがぶよぶよにならないための配慮が嬉しい。七味を掛けて頂く。もちろん他のめとろ庵と同じ味ではあるものの、茹で蕎麦ながら喉越しがいい。

かき揚げも玉ねぎ、長ネギ、にんじんをカリカリに揚げていて食感がいい。徐々に汁に浸され、柔らかくはなるが、またそれはそれでいい。
むかしと1番違うのは空調、涼しい中で椅子に座って蕎麦を頂く、贅沢を楽しむことができた。もちろん、よく涼んでも外に出た瞬間に全身から汗が吹き出したのであるが。ご馳走さまでした。

めとろ庵後楽園店
文京区春日1ー13ー18
0356158166

洞爺湖と羊ヶ丘展望台〜夏旅2023⑫終

2023-08-28 05:00:00 | 旅行
夏旅2023⑫終、一夜明け、カーテンを開けると一面の霧、真っ白くなっていて湖どころかすぐ前が見えなくなっている。朝風呂に入るが、これは露天風呂も同じ。殆どが視界が効かず、残念である。



ザ・ウィンザーホテル洞爺湖は1993年にカブトデコムの子会社エイペックスにより会員制ホテルとして開業。その後、北海道拓殖銀行子会社に譲渡されたが、1998年に拓銀が破綻。その後経営権は何度か変更され、今の形での開業は2002年のことである。当時は650億円が投下されたとも言われる立派な造りで多少古くはなっているが、壮大な吹き抜けやフロント横の巨大な窓から見る洞爺湖の見事な眺めなど、素晴らしい建物である。



朝の散歩も兼ねて歩き回るが、霧のため、よく見えない。それでもサミットの時に首脳達が並んで記念撮影をしたバルコニーには立ち位置がちゃんと残されていた。



反対側に回ると霧がほとんどなく、勇姿を写メに収めることができた。惚れ惚れするほど立派な建物である。目の前にはパークホテル、すぐ横にはゲレンデなどが広がり、緑豊かである。



朝食は洋食、和食、バイキングから選択できるが、我々は和食を選択。朝から近海で獲れたソイ、タコとマグロの刺身、いくらの醤油漬・明太子・茄子の煮物・海苔の佃煮、鮭の焼き浸し。



別皿には豚肉の煮物、ズッキーニのお浸しなど沢山のおかずと美味い米、味噌汁と大満足。一流ホテルの和定食は最高である。



チェックアウトをして洞爺湖畔まで行くが洞爺湖は広大で遊覧船で回るにしても1時間かかるとのこと。天気も良くないので少し歩き、帰途に。それにしても土産物屋の1軒すら湖畔にないのは寂しい。

飛行機には間があるので我々が足を踏み入れたことのない『羊ヶ丘展望台』に立ち寄ることにする。山周り(定山渓)にするか、道央自動車道で行くか悩んだが、面倒のない道央自動車道周りに決定。



途中有珠山SAで休む。ただ、距離があり、風景も面白くない。
ようやく北広島ICで下車、羊ヶ丘道路をひたすらまっすぐ行くのだが、田舎ばかり走ったためか、車が多くて初めは怖さを感じてしまう。



ようやく羊ヶ丘展望台に到着。駐車場も広く、先には札幌ドームがよく見える。列があるので何かと思えばクラーク像。以前は北大内にあったがあまり観光客が多いのでこちらに移転した逸話も残る。



しばらくすると羊も出てきてくれ、ゆっくりと草を食む姿に癒された。クラーク氏の歴史などが説明されているクラークチャペル、さっぽろ雪まつりが全てわかる資料館などを見て新千歳空港へ急いだ。



新千歳空港は来るたびに大きさに圧倒されるが、それは今回も同じ。食べそびれた昼飯がわりの蕎麦をたべ、機上の人となった。



羽田空港に近づくと夕焼けの中にぽっかりと富士山、唱歌富士山を思い出した。4泊5日よくこれだけ詰め込んだ忙しい旅行も最後。
天気予報は雨ばかり、しかし結局のところ傘を使うことは遂にない楽しい旅路であった。(終)

洞爺湖畔

2023-08-27 09:15:00 | 日記
北海道旅行✈️も4年ぶり。帯広、襟裳岬、ウポポイ、登別、室蘭と色々行ったが、それぞれに楽しかった。今は廃止された鉄道の跡や静態保存されているSL、ただ今年の北海道は暑かった。最後に訪れた洞爺湖畔のカモメも暑くて休んでいるようだった。

ザ・ウィンザーホテル洞爺湖のディナー〜夏旅2023⑪

2023-08-27 05:00:00 | 旅行
夏旅2023⑪、4泊5日の旅も最後の宿泊となった。宿泊するのは2008年洞爺湖サミットの会場にもなったザ・ウィンザーホテル洞爺湖リゾートである。他のホテルが洞爺湖畔洞爺湖温泉に立地しているのに対してかなり山を登ったところにある。

湖畔道路から曲がりくねった道に入るがかなり細い道、どうもカーナビは細い道を示すようでしばらく走ると無事広い道に合流した。ただ、まだ5合目と出ていて山を回りながら登り詰めるまであと10分程度かかった。エントランスで荷物を下ろすと地下駐車場に車を停め、2フロア上のフロントにようやく辿り着く。

フロントの前は大きなガラス窓となっていて洞爺湖がややモヤの中に見える。特に真ん中にある中島がよく見え、景観的に素晴らしい。フロントで受付を待つ間にパイナップルとライチのジュースを飲みながら優雅に待つ。

部屋は9階だったが、ここからも洞爺湖が見える。部屋も広々としていて実に快適だが、温泉までが遠いのが玉に瑕。もちろんタオルなど何も持たずに入浴ができ、広過ぎないが温泉もゆったりしていた。

お楽しみは夕食、このためにちゃんとポロシャツとスラックスは持参、2階のメインダイニング『ギリガンスアイランド』へ行く。家族連れが多いが子供たちもちゃんとおめかししている。


コースは決まっていてまずはスパークリングワインで乾杯。アミューズにはトリフクリーム入りプチシュー、竹墨を加えた黒っぽいシューの中から香り高いトリフ。いいですね。



オードブルは『帆立貝のポワレ、季節の野菜添え』、ソースは赤いビーツとオレンジ。半生に火が入り、帆立貝が甘い。

魚料理は『内浦湾のヒラメのクルート焼』、トリフ風味のバターソース。白ワインとの相性が抜群、特に皮目を少し焦がし気味に調理されている。バターソースには色々な野菜が入っていてパンに付けて食べるが、これが美味いのである。

肉料理は『黒毛和牛サーロインのロティ』、北海道産レフォールが香るフォンドボーソース。王道の料理、とても美味い。火入れが最高である。手前の黄色いソースは道内産かぼちゃのソース。



デザートは『ホワイトラムに漬けたフルーツ、その上にマンゴーソルベ、その上にココナッツのエスプーマ、ココナッツの焼き菓子』が登場。私の好きなココナッツの香り豊かでラムに漬けたフルーツとも最高のマッチング、デザートワインの貴腐ワインにもよくあっていた。

コーヒーを頂き、ごちそうさま。サービスも素晴らしく、旅行最後の夜を十分に満喫できた。(以下、次回)





北小金貝塚と入江高砂貝塚〜夏旅2023⑩

2023-08-26 05:00:00 | 旅行
夏旅2023⑩、ウポポイを1時半に出て再び道央自動車道に乗り、再び室蘭ICで降りた。次は世界遺産にも指定された北小金貝塚を往訪する。

北海道・北東北の縄文遺跡群は2021年7月に世界文化遺産に登録、北海道6ヶ所、青森県を中心とする東北3県で11ヶ所、計17ヶ所が指定され、伊達市北小金町にある貝塚を中心とした遺跡はそのうちの1ヶ所。



だんだん細くなる山道を走り、噴火湾沿いにある遺跡まで約10分。公園内には北小金貝塚情報センターが作られ、まずはそこから見学。北小金貝塚は縄文前期(6000年〜5000年前)の遺跡であり、海岸から10〜20m登った丘の上に立地する。貝塚と低地の水場遺構を中心とした集落遺構。



(発掘された土偶)

貝塚からは牡蠣を中心にハマグリ、帆立貝などの貝殻やマグロ、ヒラメなどの魚の骨、さらにクジラやオットセイなどの海獣の骨も出土した。竪穴式住居跡や貝塚と一体となった墓域もかあり、木の実をすり潰した擦り石や石皿も発掘されていた。



竪穴式住居は3基が再興され、丘の上に貝塚が配置されていて場所を示す為に帆立の貝殻が一面に置かれていた。貝塚は2つあったのだが、いずれもその規模は大きく、驚く。また、場所は海から崖を登ったところで眺めもいい。

それにしても冬あれほど雪が降り、寒いこの地域に遺跡があるのは不自然な気になる。



(再現されている貝塚)

旧石器時代は今より気温が7、8度低かったが、この遺跡のできた6000年前頃から徐々に気温が上がり、当時は今よりかなり高い時期が続いた。このため、緯度の高い北海道でも生活することができたと考えられている。



続いて洞爺湖町にある入江・高砂貝塚館を訪れる。ここはすぐ近くに入江・高砂貝塚があり、その発掘品などを展示する施設。高砂貝塚は北小金貝塚より新しく3500年〜800年前頃の集落遺跡と考えられている。



また、高砂貝塚もほぼ同時期で貝塚には帆立貝、アサリなどの貝のほか、ニシン、カレイなどの魚骨、エゾシカ、イルカなどの哺乳類の骨が出土。土杭墓には土器や石器の副葬品を伴い、赤色の染料ベンガラが散布されている。

(この遺跡でも土偶が出土)

土器の欠片や黒曜石でできた鏃などの実物を触れるコーナー、解説ビデオを見ることができるコーナーもあり、思っていたより長居したため、実際の貝塚には回る時間がなくなってしまった。ただ、世界遺産登録された遺跡や出土品をじっくり見ることができて満足した。



(昭和新山)

次の旅では青森にある遮光器土偶が発掘された亀ヶ岡遺跡やさらにバージョンアップした三内丸山遺跡などにも行ってみたい。(以下、次回)

日本橋室町 焼き豚福の屋〜日本橋ランチグルメ

2023-08-25 05:00:00 | グルメ
室町COREDO1に新しく中華そばの店がオープン、暑いなあと思いながらも入店してみた。謳い文句は『焼き豚が美味い』らしい。COREDO室町の外から店を覗くと物販店のような造りだが、奥に食べるスペースもちゃんと用意されている。



メニューは基本塩ラーメンか醤油ラーメン、ポスターには醤油ラーメンが描かれていたのでこちらを注文。2種のチャーシューが入った(ロース×2、バラ×2)が1880円、九条ネギ入りが1780円、ワンタン入りが1680円、デフォルトが1380円とかなりお高い。

ラーメンを注文するとお茶を2種類から選ぶ仕組みで桂花蜜烏龍茶と茉利緑茶、つまり金木犀ウーロン茶かジャスミン茶から選択する。私はウーロン茶を選ぶ。



すぐにバラチャーシューと味噌だれが乗った小皿が提供された。これをまずお召し上がりくださいとのこと。頂くが程よい脂が口の中に溶け出し、美味である。追っかけ運ばれたウーロン茶を飲むと不思議さっぱりした。



割にすぐラーメンも到着。スパゲッティのように巻いた形で提供された九条ネギが印象的。鴨そば屋では斜め切り(笹ぎり)に対して繊維に並行に長く細く切ってある。
まずはスープを一口、あまり熱くないが、甘さと醤油味がしっかりしたスープ。奥の方に魚介の香りもする。不思議なことに胡椒の用意はなく、ラー油のみである。

麺は平打ちのストレート、細くも太くもない。喉越しがよく、コシも適度にある。中々美味い麺である。ロース肉のチャーシューも脂が適度に乗り、噛むとじゅわと肉汁を感じる。しっかり味付けされていて単独で酒のつまみにも良さそうな逸品。

細いメンマ、ほうれん草。九条ネギは噛むとしっかりネギの風味、繊維を潰して食べることになるのでネギ好きにはいい。ただ、細い欠片を食べると私のような年寄りは歯に詰まるのが玉に瑕。



スープはやや温度が低いが、麺は熱々、これでうまくバランスを取る技もいい。個人的にはもう少し味が薄ければスープももっと飲めるのにとは思ったが。でもかなりレベルは高い、お値段のレベルも高いのではあるが。ご馳走さまでした。

日本橋室町 焼き豚福の屋
COREDO室町1   1階
0362621556

ウポポイを堪能する〜夏旅2023⑨

2023-08-24 05:00:00 | 旅行
夏旅2023⑨、登別温泉を堪能した後、再び道央自動車道に乗り、白老ICに向かう。今回の旅の目玉の一つ、ウポポイを目指す。場所はJR室蘭本線白老駅からも徒歩圏内にある。



2020年に完成したアイヌ民族との共生を目指す施設で中央の国立アイヌ民族博物館を中心に数多くの施設が点在する。施設に入ってまず驚いたのがその規模の大きさ。

博物館までもかなり遠い。その前に池の前の広場でオリエンテーションが行われていたが、最後のムックリの演奏のみを聞く。

かなり以前、阿寒湖でアイヌの人から買ったことがある。リードのように竹をくり抜き、紐を付けて引っ張り音を出すのだが、これが難しい。博物館で私も買って練習したが、音がまるで違うのである。



民族博物館はアイヌ民族を理解できるような展示が多数あり、自然と共生し、全ての物に宿るカムイに話しかけ、獲物を捕らえ、火を起こし、布を作り、人が一生を過ごす。輪廻とも言える考え方を大切にし、祈りを捧げる。また、祈りと共に色々な踊りを皆で踊る。



バッタの踊り、モテる男の踊り、鯨の踊り、これらを全て実際の映像で見ることができる。他にもアイヌ民族の日本人による侵略やこれに対抗したアイヌの英雄などの歴史や地理など丁寧に見始めるといくら時間があっても終わらない。



アイヌ語の基礎知識。①主語と動詞の並び方は日本語に似ている、②しかし、否定辞や禁止辞は動詞の前に付けるなどをクイズ形式で学べるコーナーもあり、興味深い。 



ただ、残念ながら学んだがすぐに忘れてしまう。唯一、『イランカラッペ』が『こんにちは』の意味だけ覚えた。



隣の工房を訪ねると木の皮から繊維を取り、これを紡いで布を織る人、木を削って彫刻を作る人が実演をしていた。



特にオヒョウやシナの表皮の内側にある柔らかい部分を洗い、干して糸にするのだが、その手間のかかるのには驚いた。
アイヌの住居が並んだパビリオンに向かう。



建物は3つ並んでいて、その先では弓矢を撃つイベントも開催中。私も撃っては見たがどおしても右に曲がってしまい、的には当たらなかった。



別の家屋ではアイヌの衣装を着て写真を撮ってくれるイベント、これにはもちろん参加した。お隣の1番大きな家屋では囲炉裏の周りに座り、アイヌの話を聞くイベントにも参加。天井の高さが高いことには驚かされる。よく見ると囲炉裏では炭が起こされ、真夏の室内ということもあり、結構熱い。話は面白かったが汗が背中を伝うのは辛かった。

ここで一旦外に出てランチ、行者ニンニクで味付けしたザンギいりのカレーを食べる。相方は行者ニンニクそば、いずれも味はニンニクと変わらず、かなりパンチが効いている。

午後は体験ホールでアイヌの短編アニメを2つ鑑賞、弱い男の子が強く育っていく過程の話と太陽をきつねが盗もうとする話、大人が見ても面白かった。本当はまだまだゆっくりしたかったが、朝0930から午後0130まで4時間にわたり展示をじっくりみてウポポイを後にした。(以下、次回)

魚魚権〜神泉グルメ

2023-08-23 05:00:00 | グルメ
久しぶりに神泉駅に飲みに行く。駅近くの『魚魚権』という店がお気に入り。新鮮な魚とノリのいい店の人が楽しみ。

予約は全てネットでしてしまうため、気がつかなかったが、店の名前を『ぎょぎょけん』と思っていたのだが、正しくは『ととけん』。なるほどそうだよなと変に納得する。

まずは瓶ビールで乾杯。2人で飲みに行くと生ビールでは腹が膨れすぎるためである。でも暑い日のビールは美味い。

刺身は『天然シマアジ』、脂の乗りが良く、しかも上品。長崎産とのこと。



もう日本酒にする。まずは鳳凰美田(栃木県)、キレの良い酒である。次に出てきたのが『揚げたて厚揚げ』。私は揚げたて厚揚げを吉祥寺の酛で食べてからハマり、大塚のぐい呑大で美味さに驚き、それ以来あれば必ず頼むメニューとなった。

なかなか、店でないと食べれない料理だが、口の中を火傷しないように食べるのが難しい。

『白海老唐揚げ』、来てびっくり、量がたっぷりある。揚げ物好きとしては大変有り難い。カリカリとして手が止まらない。

酒はモヒカン娘(青森県)、これは豊盃で有名な三浦酒造のラベル。テレビ番組由来の楽しい企画で他にもビキニ娘なんかある。もちろん、中身は辛口、大変美味い。

『イサキの煮付』、1匹堂々としての登場、やや辛めのタレでさっと煮てある。これを解体しながら頂くが、魚の解体はお手のもの。

うまく背骨を抜くと、身がさっとほぐれ、これにタレにつけたら、酒が進むこと間違いなし。添えてあるごぼうも美味い。

酒は伯楽星(宮城県)を注文。宮城県らしい旨口、同時に頼んだ漬物盛り合わせにはぴったりはまる。

最後に名物のあてまき、あてにもなるし、ご飯にもなる締めの逸品。今日は『いわしのがりしそ巻』『しらすと青唐辛子味噌巻』をお願いする。前者はさっぱり、後者は辛味が素晴らしかった。

どの魚もどの肴も美味い店である。ご馳走さまでした。



魚魚権 神泉店
渋谷区円山町22ー14
05054561853