年賀状のシーズンである。小生は夫婦連名の大人しい図案以外に『翌年の干支が入った駅』『訪れた酒蔵』『訪れた鉄道』『その年の旅行の風景』などの図案を盛り込んだ年賀状、さらに妻の年賀状と最低6種類の年賀状を作成する。だいたい構想は春ころからスタート。それから、出かけて写真を撮りに行くことから始める。
来年の年賀状のネタばらしをここで全てしてしまうのも面白くないため、紹介は一つにしておく。先ほどのテーマの中でいつも困るのは『干支の入った駅』であり、早めに候補を調べることからスタート。
昨年の午年は東京に幾つも馬のつく駅があり、馬喰町駅のスタンプに加え、駒場東大前駅、高田馬場駅などすぐに集まった。
しかし、今年の未年は大弱り。というのは『羊』『未』の漢字が入った駅は日本には全く無く(中国にはある)、色々調べてようやく出てきたのが『羊神社』と『山羊坂』。羊神社は群馬県か愛知県までいかなくてはならないため、横浜にある山羊坂を訪問して急場をしのいだ。
そして、申年だが、これは猿橋駅(山梨県)しかないだろうと4月にわざわざこのためだけに訪問。日本三奇橋の一つ猿橋も訪ねることができ、いい思い出となった。
聞くところによるとお年玉付年賀状も2003年の44.6億枚がピークで2015年は30.2億枚まで、つまり三分のニに減ってきているようである。人口あたりの年賀状も34.9枚(2003年)から23.8枚(2015年)となっている。そんな減少傾向にあるお年玉付き年賀状の薀蓄を最後に。
年賀状の金額が書かれた『料額印面』には遊び心がある。2015年の羊の『料額印面』には羊がマフラーを巻いているイラストが付いているが、実は12年前の2003年では羊が編み物をしているイラストが描かれている。つまり、12年経ってマフラーが完成したストーリーらしい。
2016年は2匹の親子の猿が温泉に入っている。では2004年は、と見ると猿が1匹だけが温泉に入っているイラストである。つまり、12年経って子供と仲良く温泉に入っているストーリーである。(しかも、そのイラストの下に描かれた桶まで1つから2つになっている。)知らなくても困らないけど知っておくと面白い。
ここまで知ると、もう2017年のイラストが楽しみになってくるのではないだろうか。(写真は2005年の料額印面で鶏が鳴いているイラストである。)鶏がひよこを乗せて鳴くのかな?