hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

来年の干支『虎』の像をめぐる

2021-12-31 05:00:00 | 日記
来年の干支は寅(とら)、詳しく言うと『壬寅(みずのえとら)』である。これは十二支と十干(甲、乙、丙、丁・・・)を組み合わせたもので十二支の3番目、十干の9番目の組み合わせである。



毎年恒例の干支の狛犬ならぬ狛虎のいる寺社巡りをしてみた。因みに虎は毘沙門天の使いのため、毘沙門天を本尊とするお寺に多い。まずは神楽坂の善国寺に向かう。場所は神楽坂の最も高いところにある。



日蓮宗のお寺で1595年に馬喰町で創建、1793年に現地に移転した。入口すぐに左右に石虎と呼ばれる一対の狛虎がいる。歴史が十分ついた像だが、やはり右は阿行、左が吽行だが、左側にはかなり細かい傷がある。これは東京大空襲による損傷ある。



寅年だけに干支の張子虎を売っていたが、50台限定で販売価格は5000円と少し高かったので諦めた。



続いて八百屋お七で有名な吉祥寺(駒込)に伺う。吉祥寺は太田道灌が江戸城の中に作った寺であり、徳川家康がこれを現在の水道橋駅近くに移し、さらに1657年明暦の大火で焼け出されてこの地に移されたのである。



寺の墓地には榎本武揚、二宮尊徳、川上眉山など有名人の墓が多数あるが、八百屋お七吉三郎の比翼塚が大仏の裏にある。



その先に戦後造られた本堂があるが、戦中の空襲で焼かれ、江戸時代の建物は山門と経蔵のみが残されている。この経蔵の前に行くと左右に狛虎が配されている。



ただ、かなり古くなっていて表情はあまりよくわからない。それでもちゃんと縞が残されていて虎ということは確認できる。



清正公とも言われる覚林寺に行く。場所は東京メトロ南北線白金高輪駅から歩いて7分程度の所にある。この寺が『清正公』と呼ばれるように戦国時代の大名加藤清正に纏わる品々を保管している。



この場所は元々肥後細川氏中屋敷の跡であり、1631年に開山した。



しかし,1845年火災で全焼、今の拝殿・幣殿は1865年に再建されたもの。毘沙門天を祀り、加藤清正の虎の像もある。




最後に寺社ではないが、江東区の四神像(朱雀、白虎、青龍、玄武)を見に行く。例えば玄武は亀戸駅前と4ヶ所に分かれていて白虎像は豊洲駅前にある。迫力のある像で今にも飛びかかられそうな虎の像である。(最初の写メ)







神田尾張屋本店〜神田ランチグルメ

2021-12-30 05:00:00 | グルメ
神田駅近くには老舗蕎麦屋が多く集まっている。神田やぶそば、まつや、室町砂場、罠庵などたくさんあるが、尾張屋本店もその一つである。神田にも支店を持ち、5階建のビルで営業している。薮蕎麦は東京根津が発祥、更科は長野、砂場は大阪にルーツがあると言われている。尾張屋は1465年(応仁の乱の前年)に京都創業の店があるが,神田尾張屋・浅草尾張屋のルーツはどうなのであろうか。

店は地下鉄の神田駅出口から1分、お隣はかんだきくかわという老舗の鰻屋さん。ただ、現在は休業中であるが。昼時、店に入るとかなり混雑している。1階から2階と半地下に分かれているが、半地下の2人席に案内された。メニューを広げると温かいそば、冷たいそば、ご飯もの、さらにそば前と呼ばれる酒のつまみも豊富である。



寒かったこともあり、本日は『肉なんばん』(900円)をお願いする。というのも私の席が階段下で入口が開くと冷たい空気が入り、寒くてせいろという気分ではなくなった。

私の隣には神田の商店のご主人と取引先といった風情の2人が盛んに話をしている。内容はよくわからないが、体調というか、病気自慢ばかり。その後ろの同僚のような2人はこれから予約する旅行の話が中心。

少し経って湯気が立つ肉なんばん蕎麦登場。見た目は会社のそばにある堀留庵の方が盛りがいいなと感じる。丼は口径が広く、やや浅め。豚肉とネギの他にほうれん草が入っている。まずは麺からいただく。かなり熱いがしっかりと打った麺で喉越しもいい。

具材は豚肉がちらほら見える程度ではあるが、蕎麦をたぐると意外に具も多く、ツユは出汁がしっかりとしていて全体のバランスがいいのか、美味い。七味唐辛子をたっぷりと振り、熱い蕎麦をハフハフ言いながら平らげていく。

丼の形状のためか、結果としてはさ量もしっかりあった。コロナなどない時代なら豊富な蕎麦前で一杯行きたい店である。ご馳走さまでした。




神田尾張屋本店
千代田区神田須田町1ー24ー7
0332562581

人形町の歳の市2021を歩く

2021-12-29 05:00:00 | 日記
人形町の最後の行事である歳の市が25日から始まった。人形町通りでは毎年夏の陶器市、秋の人形市、暮れの歳の市の3回は歩道を潰して露店が水天宮前交差点から人形町交差点までずらっと店開きをする。

歳の市の特徴は歩道と車道の間に提灯が灯され、特に日暮れ以降は趣きがある。水天宮前から左側の露店はしめ飾りやお供え、門松やだいだいなど飾る物が中心で鳶の人たちの組の名前がある。


これに対して反対側は衣料品、日用品、普段使いの瀬戸物から漬物、乾物といった露店に加えて綿菓子やタコ焼きなどの飲食を扱う店が軒を並べる。



ただ、昨年は左側はほぼ通常通りだったが,人が少なかったこともあり、右側には4〜5店舗しか出店されておらず寂しい限りだった。今年も人形町駅の地下鉄工事の影響もあり、露店の数は少し少ないがそれでも来年の暦を売る店、干し芋・干し柿など乾物を売る店、七味唐辛子の店などが出店していた。



この辺りの露店は『は組』が仕切っているようで提灯を見ることができる。立派な門松やお飾りが並んだ店をみるのがこの辺りの冬の風物詩である。




cinnabar辰砂(再訪)〜高井戸グルメ

2021-12-28 05:00:00 | グルメ
12月に入ると今年ももうすぐ終わり、クリスマスや忘年会なども2年ぶりに出来そうな年の暮れである。週末の料理はどうしても鍋料理が増えがち、そんな中、美味い中華料理を食べようと高井戸駅に降り立つ。

今日は『cinnabar 辰砂』という店を予約した。あまり大きな店ではなく、ボックス席が4、後はカウンターのみで2人で行くと大概はカウンター席となる。意外に平均年齢は高く、我々より先輩か子供連れのみ。7時には満席となる。



始めは生ビールで乾杯、前菜には蒸し鶏をお願いする。鶏肉とネギ生姜ソースが別に出てきて、取り皿の上で掛けて頂く。鶏肉がよくこれだけしっとりと蒸すことができるなと感動。生ビールはすぐ空になる。

春巻は1本150円、1本から注文可。この店にしては具にしっかりと味がついていて辛子のみ付けて頂く。揚げたて熱々、皮はカリッとしていて具はトロッ、侮れない旨さ。



紹興酒をロックで頂く。ここで予めお願いしておいた北京ダックが登場。私は中華料理の中で一番好きな料理だが食べるのは2年ぶり。しっとりとした餅皮に鴨皮とネギ、味噌を包んだもので味を思い出しながらゆっくりと味わう。

牛肉のオイスターソース炒めは野菜もたっぷり。セロリ、ネギ、シメジ、タケノコ、ニンジン、スナップエンドウ。柔らかな肉ももちろん美味いが、野菜の旨味も味わえる一品。 

海老のマヨネーズ炒めもナッツが香ばしさを加えてくれる。付け合わせのレタスと頂くが、海老の衣が薄く、全く脂っこさを感じることがなく、クオリティの高さには舌を巻く。

圧巻だったのは最後のネギチャーシュー麺。スープに入った麺とネギチャーシュー炒めが別々に出てきて、好みに合わせて食べる。



このネギチャーシューがあまりに美味く紹興酒のつまみにも最高。もちろん丁寧に金華ハムなどで取った黄金スープがまずいわけがない。

量は小皿にしてもらえるので連れ合いと押し付け合いもなく、2人とも満足。紹興酒ロックは2人で5杯頂いてしまいました。だんだん氷が溶けるに従い、紹興酒が増えていくのは嬉しい限りである。さすが某ホテルの元料理長の腕は素晴らしかった。ご馳走さまでした。

cinnabar 辰砂
杉並区高井戸西2ー18ー28
0332478013

虎(寅)の漢字がつく駅〜虎ノ門駅付近を歩く

2021-12-27 05:00:00 | 日記
この時期には毎年翌年の干支に関する投稿をしている。来年は寅年、阪神タイガースの年となること祈りつつ、『虎』『寅』のつく駅を調べてみた。



『寅』のつく駅は根室本線にある『幾寅駅』のみである。この駅は高倉健主演の『鉄道員(ぽっぽや)』のロケに使用された。しかし、2016年の台風10号の影響を受けて不通となっていて未だに開通していない。



『虎』のつく駅だがまずは幾寅駅同様に北海道にあるのが、苫小牧駅のとなりに位置する室蘭本線の『虎杖浜駅』である。



続いて滋賀県にある北陸本線虎姫駅、2006年には敦賀まで新快速が延長され、一本で大阪、神戸に行くことができるようになった。

このいずれも東京からはかなり遠いが、東京にあるのが『虎ノ門』『虎ノ門ヒルズ』えきである。今回はこの二つを訪問した。



虎ノ門駅は東京メトロ銀座線の駅で駅を上がると文部科学省の前に出る。まっすぐ行くと財務省、経済産業省などがあるが、反対側に渡ると『虎ノ門の碑』がある。



虎ノ門の由来は東西南北を表す『朱雀、青龍、白虎、玄武』のうち、白虎神のある方向にあったため、この名がついた(諸説あり)とされる。虎ノ門の遺跡として地下鉄入口に虎の像、さらに向かい側に渡り、文部科学省の前には虎ノ門の枡形門跡の石垣が残されている。



また、虎ノ門金毘羅宮の鳥居には先ほどの四神が描かれていて、ここにも虎を見つけることができる。



そのまままっすぐに行くと左側に虎ノ門ヒルズの大きなフォルムを見ることができるが、その先にあるのが東京メトロ日比谷線虎ノ門ヒルズ駅。

この周辺はまだまだ開発中であり、駅の入口も年明け8日に移動する旨の掲示があちこちにある。



『虎』のつく駅は東京には2カ所、全国に4カ所、『寅』は1カ所とあまり多くないようである。

てしごとや霽月〜神楽坂グルメ

2021-12-26 05:00:00 | グルメ
2021年もあと少し、もう2年間も会合を停止していた居酒屋研究会も始動することにした。忘年会らしいものも初めてで、今回の会場は神楽坂にある居酒屋『てしごとや霽月(せいげつ)』でやる事にした。

この店は10年以上前から使っているお店だが、十年の間に変わったことと言えば禁煙になったことくらい。因みに『霽月』は雨上がりの月のこと、広島の酒『雨後の月』と同じ意味である。

時間通り開始、今回はレベルの高いつまみと日本酒の飲み放題コースである。まずは生ビールで乾杯、お通しは酒肴3品(出汁巻、茄子の煮浸し、鴨ロース)、外は寒いが、まだ部屋の中では冷たいビールが美味いのである。



鯛の潮汁が運ばれて、日本酒に移行、いよいよ本番である。お酒の種類はメニュー4ページにも渡るため、ルールとして2合徳利で2種類ずつ注文する。まずは目玉とも言えるNo6(秋田県、新政酒造)、田酒(青森県)をお願いする。6人の猪口に1杯ずつ行き渡る量なので都合もいい。味は全く異なるが、口開けとしては最高の味を楽しむ。

刺身はマグロの赤身、ブリ、シラウオ。特にブリは脂が乗っていて美味い。酒は上喜元、桜花(いずれも山形県)、こちらは華やかな味がする。さらに〆張鶴(新潟県)、やはり魚にはこの酒がよく似合う。

ノドグロ一夜干し、小振りではあるが、身に味が凝縮されていて、ややひね香のする百年(鳥取県)との相性は良かった。

マフグの唐揚げだが、マフグはトラフグほど身は大きくない。しかし旨さは決して劣ることはない。酒は水芭蕉(群馬県)、庭のうぐいす(福岡県)と続く。

酒肴の最後は山形牛の炙り、魚が続いたあと、牛肉というのは新鮮、加えてかなりいい肉で印象的であった。酒はしっかりとした瀉樂(福島県)、黒龍(石川県)で受ける。ここでラストオーダーとなり、瀧自慢(三重県)、七田(佐賀県)、屋守(東京都)を1合ずつ。それにしても14種類まで飲むことができた。

締めは稲庭うどん、最後は小豆と白玉の甘味までついて大好評の内にお開き。ただ、皆久しぶりの飲み会のためか、ペースも掴めず、かなり酔ったとの声が多かったが。ご馳走さまでした。来年もできますように。

てしこどや霽月
新宿区神楽坂6ー77 2階
05055946341


『東京の街をぷらっと』〜人形町2丁目①

2021-12-25 05:00:00 | 日記
『東京の街をぷらっと』その3。久しぶりの企画、今回は人形町2丁目をぶらぶらした。人形町2丁目は人形町通りと浜町川跡、新大橋通りと金座通りの3つの通りと川跡の公園に囲まれているほぼ四角いエリアである。

ほぼその真ん中を縦に甘酒横丁、横に大門通りが通るが、他にも魅力的な細い通りが幾つもある。



人形町交差点から水天宮方向に歩くが、一つ目の路地を左に曲がる。この路地はずっと浜町との境まで続いていて左右には飲食店が並ぶ。

少し広い道に出たところを右に曲がるとレトロ建築が次々と。四角にある自転車屋は元は理髪店、というのはまだサインポールが残ったまま。角地の看板建築である。



門を右に曲がると『日山』とあるが、人形町で一番高級なすき焼き店、因みに私は行ったことがない。正面は人形町通りに面している。



右に曲がると銅板葺の家、緑青の色が渋い。人形町通りを先程の『日山』、隣は『正村』というパチンコ店、正村ゲージと関係があるかは分からないが、かつては浅草に本店のある『梅園』という甘味屋さんだった。



人形町通りを歩くと魚の粕漬けで有名な『魚久』、人形焼の『板倉屋』が並んでいる。



次の通りが甘酒横丁となる。入口には『玉英堂』という和菓子屋さん。ここに甘酒横丁の名前となった茶屋『尾張屋』があった。この横丁をまっすぐ行くと明治座まで続いている。



横丁には『森乃園』(茶の販売)、『双葉』(豆腐屋)、東嶋屋(蕎麦屋)。反対側には『芳味亭』(洋食)などが並ぶが、いずれの店も明治創業のようである。



また、店は新しくなったが珍しい『つづら屋、いまい』、荒物屋の『戸田屋商店』、たい焼き屋の『柳屋』といった観光客に人気のある店が続く。(以下次回)




BONTE〜浜町ランチグルメ

2021-12-24 05:00:00 | グルメ
金座通りを浜町方面に遠征して『カフェ&レストランBONTE』にお邪魔した。場所は久松警察署の向かいあたり、間口の広い独立系のレストランのようである。

中に入るとウェイトレス(死語のようだが、この店には存在)が迎えてくれて4人席に案内してくれる。入口を中心にV字型に客席があるが、かなりの大箱である。

メニューを見るとグラタン、ハンバーグ、ピラフ、カレー、ポークカツなど多岐にわたるがやはり洋食屋さん。

本日の日替わりランチは『サーモンフライ+小エビフライ』、パスタは『ベーコンとキノコのクリームパスタ』、カレーは『昔風ポークカレー辛口』が白板に書かれている。初めての訪問でもあり、日替わりランチ(870円)をお願いする。



すぐにコンソメスープとおしぼり、フォーク、箸が運ばれてくる。スープに胡椒を挽いて頂くが、優しい味である。

5分ほどでランチ登場。お皿には野菜サラダ、サーモンフライ2、小エビフライ6、さらにたっぷりのタルタルソースがかかっている。井之頭五郎ではないが、タルタルソースは嬉しい。

まずはサーモンフライを半分に切り、タルタルソースをつけて一口、揚げたてで熱い。薄く、小ぶりではあるが、ソースも美味く、中々いい。小エビは身が小さいためやや硬いが、やはりタルタルソースが助けてくれ、おかずとしては十分。

ライスもたっぷりあり、全て食べると十分満腹になる。食後のコーヒー(180円)を追加してゆっくりする。ここはコーヒーおかわり自由だが、ファミレスと違って美味いコーヒーであった。



令和になっても独立系のファミレスが未だに健在であること自体嬉しい。ウェイトレスさんもよく気が利いて、清潔感溢れる店には感動致しました。ご馳走さまでした。

BONTE
中央区日本橋浜町2ー11ー2
0336663555

インパクトのある看板コレクション

2021-12-23 05:00:00 | 日記
仕事柄、街歩きをしているとついつい看板に目がいってしまう。その中で思わず二度見してしまうようなインパクトのある面白い看板をご紹介したい。

①神田小川町近くで見つけた『顔のワイシャツ』。大正9年創業のオーダーワイシャツ専門店、看板の坊主頭の方は創業者である先代の顔。お洒落で有名な星野仙一氏も顧客だったとのこと。

②JR総武線浅草橋駅近くにある『紐』の看板。さらにナニワヤ、内田武雄商店と添書きされている。もちろん紐の専門店、台東区柳橋1ー13ー5。

③都営荒川線三ノ輪橋電停から少し歩いたところにある餃子専門店。小さなお店なのだが、毎日包みたて『生餃子』と看板に大書きされている。店の名前はと探すと右下に『一歩一歩』とようやく見つけた。

④③から少し商店街を歩くと『兵之助刃物店』、名前の通り包丁をはじめ刃物、ハサミ、鍵、脚立など金物屋さんのようである。この看板はインパクトというより懐かしいレトロな看板である。

⑤草加の県道沿いにある大きなオブジェ、どうもナマズらしい。これはサン勇建設という住宅メーカーのシンボル、ナマズは地震に強い家造りを表している。反対側から歩いてくると消防署かと見紛うようなインパクトのある看板である。

⑥最後は人形町で見つけた看板。以前にも取り上げたことがある。『男だったら床屋だろ』という強いメッセージ。落ちはその先で床屋さんのサインポールが回転しているのである。

これだけのネタを集めるのに時間がかかったが、また,面白い看板を見つけたらご報告したい。

魚真〜吉祥寺グルメ

2021-12-22 05:00:00 | グルメ
土曜日の吉祥寺の居酒屋は結構混んでいる。ただ、コロナ前から変わったことは8時近くなると空席が目立ち始めるのである。私が店を予約したのが午後6時、ほぼ満席である。この店に来るのも半年ぶり、美味い魚が食べられるので楽しみにやってきた。



まずは生ビールで乾杯、つまみは梅水晶、サメの軟骨を梅で和えた一品、空きっ腹に丁度いい。



最初に登場したのは刺身がわりに頼んだ『カワハギの肝あえ』『鱈の白子とあん肝の酢の物』である。カワハギはやはり肝醤油かなと思うが、肝和えをポン酢で食べるのもいい。



さらに白子、あん肝とくればやはり日本酒、連れには飛露喜(福島県会津坂下町)、私は日高見(宮城県石巻市)の搾りたてにする。店の人に教えてもらったのだが、普通のラベルの下に握り寿司ラベルがあるのだという。早速剥がして見せてもらう。この肝と白子は酒にピッタリである。

続いて『オコゼの唐揚げ』、丸揚げと思っていたが、身と皮を硬い中骨から外して油で揚げてある。こちらもポン酢だが、酢の味が好きな我々は問題なし。酒は紀土(和歌山県)にする。淡白な白身とコラーゲンたっぷりの皮、中落ちの一部はカリッとした食感が堪らない。



メインの煮付けは最初メバルを考えたが、『鯛のカブト』があるのでこの煮付けに変更。これが正解、大きな天然物の鯛のカブト煮、身も多く、唇や頬などコラーゲンも豊富。この店の煮汁は酒を意識したギリギリの甘さに仕上がっていて素晴らしい。

酒は東北泉(山形県)にする。鯛カブトの解体には自信があり、丁寧に行うが魚が大きいので食べでがある。

追加注文したのは『桜海老の落とし揚げ』、まあかき揚げである。揚げたてを塩で頂くのだが、サクサクした食感で意外に軽い。最後の酒は柔らかい来福(茨城県)。

締めにはネギトロ巻、お茶をいただき帰途に。ほぼ魚のみだが、満腹となりました。ご馳走さまでした。
魚真 吉祥寺
武蔵野市吉祥寺本町2ー18ー8
0422232039