よく最後の食事に何を食べるかという質問がよくあるが、これは難問である。胃が疲れているときなら『フグ雑炊』がいいし、豪華に行くなら『シャトーブリアンステーキ』も美味い。できれば美味い赤ワインも欲しいところだが。好きなものは結構多く、なかなか悩むところだが、昼飯にという条件がつくなら間違いなく『かつ丼』。その中でもやはり銀座梅林の『かつ丼』が好みである。
年末年始は年越しそば以降はおせち料理と相場が決まってるため、その前にと銀座通りの銀座6丁目交差点を新橋方向右手に折れてすぐのビル1階にある梅林に。久々と言っても2ヶ月は経っていないが、開店時間の11時半に伺う。さすがに待っている人はいないが、開店後すぐに店内は10人くらいの人。カウンターに一人座り、かつ丼(980円)を注文。かつ丼だけでもスペシャルかつ丼(1800円)、黒豚スペシャルかつ丼(2300円)とあるが、長崎の江山楼のチャンポンと同様に普通で十分美味い。
注文を聞いてから“かつ”を揚げて待つこと10分、かつ丼の到着。卵はわりに固めで自分好み、蓋を開けるといい匂いがしてくる。
丼をもってかつを頬張り、米をかきこむ。味噌汁は少し濃い目で豆腐が賽の目に切られ入っている。漬物は沢庵が2枚とキャベツの塩漬け。食べ出すと身体のことを考えて、ゆっくり良く噛んでなど忘れてしまい、一気に食べる。
食べるのに10分はかからない。あとは心地よい満腹感が待っている。このかつ丼のタレは辛くなく、米と”かつ“の量のバランスもよく、いつも変わらない味。やはり最後の昼食はこれに限る。夕食なら悩んで寝れなくなりそうだが。
梅林
中央区銀座7ー8ー1
0335710350