『鉄道シリーズ』その147。これが鉄道シリーズに入るのかはよくわからないが、今回は浜松町駅の小便小僧、まあ、プラットホームにいるのだからご勘弁いただきたい。JR浜松町駅の3、4番線ホームの蒲田より先頭車両停車位置辺りに名物の小便小僧の像があることはご存知だろうか。
この像は1952年10月14日鉄道開通80周年に際し、当時の駅長が友人の歯科医小林光に相談したところ、小林から当時診療所に置いていた白い陶磁器製の小便小僧が寄贈された。そして今のブロンズ像も小林が1955年に寄贈したもので、もう61年になる。
この小便小僧は最初は衣装はなく、裸だったが、服を着たのは寒い日に女の子が毛糸の帽子を被せたのが始まりと言われ、その後は浜松町勤務の女性が衣装を作り着せていた。のちにその女性が亡くなり、一時は裸に戻ったが、1986年からまたボランティアグループにより衣装が着せられるようになり、クリスマスにはサンタ、ワールドカップ開催時にはサッカーユニホームと季節ごとに新たな衣装で包まれ、乗客の目を楽しませている。
背の高さが43cmの小便小僧の今日のいでたちは夏らしくアロハに黄色い帽子を被り、ひまわりを持っている。さらに『社会を明るくする運動』というタスキもかけており、肝心な小便小僧がよく見えないが、確かに夏らしい。
像の前には小さな池が作られており、見た時には小便はしていなかったが、頻繁に新幹線や湘南電車(上野東京ライン)などが目の前を通過する中、昔と変わらず佇んでいる姿は可愛らしい。