22〜23日の雪は都心部の積雪量は23cm、これは2014年2月8〜9、14〜15日の27cmに匹敵するくらいの大雪である。ただ、たった4年前のことなのに甲府でドカ雪が降り大変だったことくらいしか覚えていない。そんなことがないようにこの大雪の教訓2つについて書いておきたい。
東京で雪が降るのは太平洋岸を強い低気圧(かつては台湾ぼうずと言った)がゆっくり通過するケースが殆どである。4年前も東京は午後から雪が降り始め、交通機関にも影響が出た。この大雪を含め、最近はいくつかの天災(台風、大雨)の教訓もあり、交通機関に支障がないうちに社員を帰宅させる会社が増えてきている。
しかし、22日はこの行為がトラブルの原因となった。それは通常帰宅ラッシュは5時半以降に起きるにもかかわらず、午後4時から帰宅を促すと鉄道ダイヤはまだそれほど多発していない。それどころかJRのように電車の数を間引くところさえ出てくる。そこに帰宅ラッシュが始まると当然混乱が起きてしまうのである。
私の例を紹介しよう。午後5時少し前に退社、水天宮前駅から半蔵門線に乗った。しかし、すでに電車の間隔は開いており、さらに間隔調整をするため、駅に停まると今度はなかなか動かない。車内アナウンスを聞くととりあえず九段下まで行ってしばらく電車の間隔を調整するとのこと。これは先が思いやられると考えながら、4年前の状況を何とか思いかえした。そうだ、井の頭線渋谷駅は既に大混雑で改札規制されているかもしれないという事である。そこで渋谷駅の乗換えを回避すべく、九段下駅で降りて都営地下鉄新宿線に乗り換えた。やってきたのは京王線に乗り入れる調布行、凄い混雑だが、前には行く。
やっとの思いで明大前駅に到着するが、井の頭線のホームは一杯で最初に来た電車は乗りきれず。ようやくつぎの電車に乗り、出発してから1時間半もかけて6時半に家に到着した。しかし、渋谷駅経由で帰った人の話で渋谷駅で30分以上待たされ、なかなか改札を抜けられず、さらにホームで長く待たされたのである。これが一つ目の教訓。
もう一つ、帰宅後に屋根裏をゴソゴソと探し、スノーシューズを発見した。これはかつて札幌で雪に見舞われた際に買った優れもの。翌朝は駅までの道の雪対策を考えて革靴を袋に入れ、スノーシューズを履き、駅に向かう。靴の調子もよく、駅には普段とあまり変わらず到着。
しかし、ホームで待っているとなんとなく左側の踵がおかしい、よく見ると踵が剥がれかけている。まあ、地下鉄のホームまでもてばと渋谷駅もそのまま歩いたが、今度は急に靴の右側が軽くなる。停まって確認すると踵がない。さらに左側の踵も折れてしまう。地下鉄のホームで確認すると靴の両方の踵の部分が折れて無くなっている。やむなく革靴に履き替え、靴を見ると完全に壊れ、裏のラバー部分が取れ、その下のウレタン部分が折れかかっている。
昨夜チェックした時には分からなかったが、靴裏のラバー部分や緩衝材のウレタン部分がかなり劣化していたのである。確かに前に履いたのは4年前、買ってからは10年以上経過しているのだ。たまにしか雪は降らないが、その時に活躍するグッズはちゃんと見直ししないといざという時に痛い目に遭う。
経験がものをいう体験といつまでも大丈夫と思っていると痛い目に遭う体験をすることができた大雪であった。閑話休題。