以前に吉祥寺の天丼で有名な金子をご紹介したが、実は昨年11月にその1階に『天ぷらめし 金子』がオープン、なかなか行く機会もなく、ようやく始めて訪問した。場所は吉祥寺通り沿い、東急百貨店と第一ホテルの間にある。
店はカウンターのみ、10席ほどとゆったりとした造り、店に入ると席の案内をされておしぼりが到着。すぐにコースを決める。今回は私が『アナゴの天ぷらめし』(1380円)、連れ合いが『天ぷらめし』(970円)にそれぞれアサリ汁(120円)と生ビールを注文する。
すぐに大根おろしの入った天つゆが配られてスタート。少し時間があるので前にある3つのツボに入っているツマミを取る。左から大根の漬物、牛蒡の浅煮、イカの珍味が入っていて食べ放題。しかし、2階でいつも食べるガリ牛蒡はない。生ビールで乾杯、イカをツマミに呑むが、柚子の香りがしていて美味い。
まずは第1弾が職人さんから配られる。シシトウ、アナゴ、タマゴ、舞茸が登場。まずはシシトウから。次にアナゴを切って、辛めの味付けの天つゆでいく。揚げたての周りがカリッと、中はふんわりのアナゴは後ろに近い方が美味い。
4つに分けて食べるがボリューム十分。次にタマゴをどうして食べるかを悩むと隣の席のお姉さんが板さんに聞いている。これはご飯に乗せて半熟を崩し、醤油をかけて食べるといいようだ。早速実行、たまかけではなく、半熟でしかも衣もあるため、こちらもボリュームたっぷりである。
食べ終わると少し間が開くので今度は牛蒡でビール、しっかりと味が付いていてあてにいい。すると第2弾、カボチャが2枚、カシワ(鶏肉)のしそ巻き。いずれも塩で食べるが、特にカシワはカラッと揚がっていてビールに合う。本当ならば酒に移りたいのだが、これはない。あくまで天ぷらめしの店なので長居は無用なのである。
第3弾はすぐにエビ1本、イカのかき揚げが到着。エビは始め天つゆ、次に塩でいくが、やはり塩はエビの甘みが立つ。イカもサイコロに切ってありが、柔らかく、これは天つゆで頂く。普段は殆どを塩でいくが、ご飯は天つゆの方がいい。
揚げたての天ぷら、ネタも中々でアサリの味噌汁は大変美味い。ただ、気になるのが、一度にたくさん出てきて、こちらも冷める前にと急ぐから忙しない。気がつけば30分で食事が終了、せっかくツマミも多いのだから、もう少しゆったり食べさせて頂ければもっといいのに、が正直な感想でした。確かにコスパはいいと思うので、あまり飲まない方にはお勧めです。ご馳走さま。
天ぷらめし金子屋
武蔵野市吉祥寺本町2ー4ー17
0422204008