外堀通り散歩①、久しぶりに江戸城の外堀を散策することにした。スタートは飯田橋、駅ではなく橋のほうである。
目の前には立派な歩道橋、目白通りの方に歩くと神田川の地下で繋がっている。
飯田橋の下もすぐに暗渠、セントラルプラザが立っている。住所は『新宿区神楽河岸』であり、ここには飯田濠があった。
元々は川や濠を使い船で物品を運び、ここから品物を揚げていた場所で埋め立てられ、建物が1984年に完成した。因みに12階より上のオフィスには東京都の行政機関が入居している。
神楽坂入口にあたる交差点を左に登っていくと牛込橋。下には濠と中央線・総武線の線路が走っている。
飯田橋駅の再開発時に駅の建物の2階に甲武鉄道や牛込駅のことが描かれたパネルがある。
1894年10月に新宿〜牛込間開通にあたり今の駅舎から通りを挟んだ反対側へ少し歩いた所に牛込駅が造られた。翌年4月に飯田町駅が開業するまでの半年間のみであった。
また、牛込橋の先には牛込見附の石垣跡が残されている。その石には『阿波守内』と刻まれていて諸藩が普請で協力した上で作られた痕跡である。
外堀は飯田濠(埋立済)、牛込橋からは牛込濠、さらに新見附濠、市谷濠、真田濠(埋立済)、弁慶濠と続くが牛込橋から見える牛込濠は広く、そばにはボート場がある。
このボート場は1918年創立の東京水上倶楽部であり、当時は100艘以上の船を擁していた。今もCANAL CAFEとしてイタリアンレストランも併設、ボートの営業も行っている。(ボートは30分600円)
外堀通りから中央線・総武線は同じ高さに見ることができ、ボートに乗るとかなり迫力がある写真を撮ることができそうである。また、1箇所だけ噴水もある。(以下.次回)