『鉄道シリーズ』その175。東京の駅のホームは改装が相次いでいる。特にJRと東京メトロは工事をしていないことがない、どこかの駅が工事中、大手町駅など工事中でないことの記憶がない駅すらある。この改装工事は単に新しくするだけではなく、新たなものが設置され、古いものは撤去されて『◯◯がなくなっている』としばらくして気がつく。そのなくなる典型が冷水機などの水飲み場とキオスクのような売店、立ち食い蕎麦コーナーそして公衆電話である。
その一方、新たに加わったのはキャッシュコーナー、自販機、変わったところではキャラクターショップなどである。
そのなかで今回探したのは冷水機、水道の類いの水飲み場や水道である。かつての国鉄の主要駅、特に東海道本線や東北本線などには必ず一回に10人程度利用できる水道設備があった。というのはかつては蒸気機関車が走っていたため、停車時間に水道で顔や手についた煤煙を洗い流したからである。
まずはJRから探してみる。最初からない駅を探してもしょうがないので確かあったはずという駅からスタート。しかし、浅草橋、秋葉原駅にはない。次に飯田橋、水道橋駅を探すが、いずれもリニューアル後で確かあったはずの場所にもない。
実は確実にみたことのあったのは千駄ヶ谷駅。島式ホームの真ん中に将棋連盟から寄贈された王将のついた水飲み場があったはずと探すも水道があったと思われる辺りには『4月よりリニューアル工事のためご迷惑をおかけします』の張り紙。残念、遅かった。
次に東京メトロ、日比谷線を中心に人形町〜上野を探すがやはり何もない。もう駅の売店すら廃止されているのだ。がっかりして人形町に戻り、今度は都営浅草線ホームに行くとやっとありました冷水機。
隣には水栓もついている。都営地下鉄の他の駅はと東日本橋、浅草橋、大門、三田と降りるが、何と全てある。しかも、水はちゃんと冷えて美味いし、私以外にも使う人は多い。
さすがに全駅とはいかないが、今でも都営浅草線や三田線に乗れば冷水機に出会えることは確認できた。まあ、ひまな取組みであるが、暑い夏には少し役立つかもと思っての企画である。