hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

紅生姜天そば(うどん)は知ってますか?

2022-12-31 05:00:00 | グルメ
『蕎麦にこだわる』その19杯目。大晦日、年越しそばというところで立食そばでは比較的メジャーな紅生姜天ぷらを取り上げてみた。
『紅生姜の天ぷら』というと『するめの天ぷら』同様関西の専売特許のように思われるかもしれない。しかし、普段足を運ぶ立食い蕎麦の店でも『富士そば』のスタンダードメニューには入っている。

今回は幾つかの店を周り、紅生姜天の乗った蕎麦(うどん)を比較をしてみた。最初に行ったのが、『福そば』。人形町の真ん中にある立食そばで席のないタイプである。天ぷらは『玉ねぎとニンジン』『春菊とニンジン』『長ネギとゲソ』など6種類あるかき揚げの1つで『紅しょうがのかき揚げ』があり、180円。かけそばが400円で合計580円となる。



蕎麦を毎回生めんから湯掻くため、3分の待ち時間がある。蕎麦ができると丼に入れ、ツユと刻み葱を入れ、最後にかき揚げを乗せる。



カリカリに揚がった紅生姜天は歯応えも良く、ツユに触れるとシナっとなる。細切りにした紅生姜をかき揚げにしたもので揚げてあるからか少し辛味が少ない。ツユは江戸前のやや濃く甘みの少ないタイプ、鰹の香りが立って美味い蕎麦である。

続いて小伝馬町の『おか田』、ここは椅子のある立食蕎麦。券売機で食券を買う。ここは520円である。食券を持ってカウンターに渡し、蕎麦を作ってもらう。生めんから湯掻くため、ここも3分待つ。人気があり、11時半過ぎると席は一杯になるが、そこは立食い、比較的早く流れる。



できた紅生姜天そばはやや細めの麺が喉越しがいい。ツユも透き通っていてやや甘め、私の好みである。




こちらの紅生姜天も薄く平たく揚げたかき揚げで細切りの紅生姜を纏めたもの、上手く揚げられていてツユが脂っこくなりにくい。箸で切りながら頂くが、簡単にほろほろ切れ、やはりあっさりとしている。



最後に細切りではなく、スライスタイプの紅生姜天ぷらを食べさせるうどん屋さん。秋葉原駅の構内にある『親父の製麺所』というチェーン店だが、丸亀製麺と同じ形式。天ぷらの揚げたてをトングで皿に取り、うどんを注文、最後に会計する。

私はかけうどん(370円).いなり寿司(70円)、紅生姜天(160円)、竹輪天(140円)計740円を購入。しかし、かけうどんと紅生姜天のみなら530円である。

うどんを啜るが、讃岐うどんらしく腰がつよい。生姜天をうどんに乗せるがかなり大きく、齧り付く。一枚ではなく3枚を串に差して揚げてはあるが、今までの紅生姜天とは違い、食べ応え、辛さともに群を抜く。

かなりの生姜好きではないと辛味で食べるのをやめそうな味。ただ、わたしのようにこの辛味を楽しむものにとっては紅生姜天を食べた充実感が半端なく舌に残る。

ただ、スライス系の紅生姜天は東京では滅多にお目にかかることはない。大阪の商店街の天ぷらやさんにはあれだけならんでいるのにである。
いずれにしても寒い時に生姜の辛味とつゆの温かさでからだがぼかぽかになるのは間違いないのである。ご馳走さまでした。
福そば
中央区日本橋人形町1ー16ー3
おか田
中央区日本橋小伝馬町13ー6
親父の製麺所 秋葉原店
千代田区外神田1ー17ー6TokyoFoodBar内

夢心邸(by福島県アンテナショップ)のビーフシチュー

2022-12-30 05:00:00 | グルメ
福島県アンテナショップのイートインコーナーは普段は喜多方ラーメンや浪江焼きそばなど福島県の地元のお店が名物の料理を食べさせてくれる事が多いのだが、今回は『ビーフシチュー』。福島県出身のシェフ須田樹一郎氏がやっている『夢心邸』という割烹の名物でこれを目当てに来店する人が多いとか。

日本橋室町にある福島県のアンテナショップ『ミデッテ』の奥にある飲食スペースで頂く。券売機で1200円の食券を買い、席で待つ。若干値段が高いからか年齢層が普段より高い。



5分ほど待つと呼ばれてトレイを受け取る。その上にはシチュー、ライス、ワカメの味噌汁、ツナとコーンのパスタサラダ、胡瓜の漬物が乗っている。

まずはシチューから、サラッとしたルーには肉片が沢山入っている。味噌と日本酒が隠し味というだけに脂っこくなく、食べやすい。ライスと共に食べるのがやはりいい。なかには揚げ餅とバナナチップが入っているのが面白い。

味噌汁は普通だが、隠し味か、粉山椒を降っており、インパクトあり。

美味かったのがサラダ。細めのパスタにツナ、コーンを入れ、マヨネーズ風のドレッシングで和えただけだが、後を引く味で感心した。

とにかくシチューはたっぷりあり、行儀は悪いかもしれないが、最後はライスをルーの中に放り込み、一緒に頂いた。

やはりシチューはライスと共に食べると特に美味くなる。これならば麹町にあるお店にも顔を出したくなる。ご馳走さまでした。

和だん夢心邸
千代田区麹町3ー4ー1麹町三丁目ビル102
0335563310
福島県アンテナショップミデッテ
中央区日本橋室町4ー3ー16


武蔵国分寺跡と周辺を巡る②〜金堂・講堂・七重塔跡

2022-12-29 05:00:00 | 日記
国分寺(真言宗豊山派、再建)を見た後、武蔵国分寺の遺構を見に行く。本堂から少し坂を下り、墓地の横を抜けると大きく開ける。広大な土地こそが武蔵国分寺の遺構なのである。



手前に建物の礎石が一列に並んでいるが、ここが講堂跡。桁行7間(36.2m)、梁行4間(16.6m)の巨大な建物で当初は8世紀中頃に創建。

9世紀後半に建て増しをしたものと考えられる。講堂は経典の講義が行われた建物である。



その前にあったのが金堂で周囲は講堂と同じ桁行7間×梁行4間で中央部に須弥壇があり、基檀の高さは70cm〜90cmと想像される。国分寺の金堂としては最大規模と考えられる。



また、左右には鐘楼と経蔵の跡があり、さらに左右に僧坊があったと考えられる。周りは東西156m、南北132mにもわたり、当初は堀立柱塀であったものが、築地塀に建て替えられていたと発掘調査により考えられている。





塀の南中央部には中門があったと考えられ、礎石や基壇こそないものの、門の南東・南西には8個の礎石が埋められていたことから門の位置が推定されている。

この南側に離れた位置に南門があったと推定されている。さらに東へ200m行った地点には七重塔があったとの記録がある。



発掘調査で基壇が17.7m四方、高さが0.95mあり、塔が作られたが835年雷火事により焼失、その後再興されたとの記録が残る。(2本塔があった訳ではない)高さはあくまで推定だが60mあったと考えられている。

七重塔の遺構としては中央にほぞ穴(心柱を受ける穴)がある心礎など7つの礎石が残されている。



これだけの規模の寺院があっただけでも凄いことだが、さらに跡地15万平米をそのままの姿で明治以降も残した行政の功績も大きいと実感した。(以下、次回)

砂場〜箱崎ランチグルメ

2022-12-28 06:00:00 | グルメ
箱崎エアーシティターミナル内にも日本そばの砂場がある。中々行く機会がなかったが、昼時に駅を降りて店の存在を思い出した。

エアーシティターミナルは昔のような通関機能はなく、箱崎〜羽田空港・成田空港のバスターミナルにすぎない。さらに国際線の乗客が減ったため、レストランも入れ替えが激しい。

とはいえお昼時の蕎麦屋さんは結構混んでいて、4人席に相席で座る。メニューは色々とあるが、ほとんどの人がランチお得セットの5種類から注文する。

一番人気は『大江戸旬天丼セット(850円)』、ほかには『ミニカツ丼セット』『竜田カレー南蛮+ごはん』『炙りどりの親子丼セット』『鶏竜田丼セット』となっている。今回は一番安い『鶏竜田丼+かけそば(780円)』をお願いした。

料理は比較的早く提供されるが、増えるお客さんの数が上回るため、どんどん混んでくる。それでもフロアは2人が注文、配膳、引き上げ、お勘定を手早くこなしている。



到着したセットはやや色が濃いめの竜田揚げが4つ乗ったミニ丼とかけそば。まずはそばから頂くが、『薮そば』と名乗るものの、麺は普通の二八そば、しかもここで打ったものではなさそう。ツユもやや濃いめ、不自然にカツオ節の味が強い立食い蕎麦屋さんのような味。それでもそば好きの私には美味く感じられる。



丼はご飯にタレ、小ネギ、海苔をかけ、竜田揚げを置き、上からタレがかかっている。タレの量がちょうどよく、片栗粉を叩いて硬めに揚げた鶏肉の食感がいい。思ったより、鶏が大きく食べ応えがある。きゅうりの漬物がアクセントとなってはいるが、紅生姜あたりが入るともっと締まると思う。



いずれにしてもかなり美味しい。向かいのおっさんが食べていた天丼もイカのかき揚げ、豚天、野菜天、海老天が入った豪華版、これでもよかっただろう。ボリュームもあるランチとなりました、ご馳走さまでした。



砂場
中央区日本橋箱崎町42ー1東京シティエアターミナル2階
0336657278

歳の市2022

2022-12-27 05:00:00 | 日記
いよいよ押し詰まり、今年も人形町の締めの風物詩『歳の市』が始まった。今年は25日が日曜日のため、朝に東京メトロ半蔵門線の水天宮前駅を上がるともう多数の露店が並んでいて、すでに開店の準備をは組の鳶職の若い衆たちが始めている。


水天宮前から人形町に掛けて進行方向右側の歩道にはお飾りや門松、裏白やお供え餅などをメインに売る店が立ち並んでいては組の提灯もあちらこちらに。


よく見るとしめ飾りも大根〆やごぼう〆もある。ゆずりはや松が無造作にバケツに突っ込んであるところもある。

人形町交差点まで行き、反対側に渡る。こちらは露店で食べ物を売る店が多かったが、コロナ以降はたこ焼きや綿菓子などはなくなってしまった。

僅かに残ったのが、七味唐辛子、ベビーカステラ、焼き栗くらいなものである。



他には来年の暦や苔玉(盆栽のようなもの)、靴と下駄、みかんや干した果物など7、8軒に減ってしまった。



以前は人形町交差点から並んでいたのに、今は甘酒横丁より向こうだけになってしまった。

水天宮前駅近くにある和菓子の老舗『壽堂』さん、もう立派な門松が飾られていてショーウィンドウの中にはウサギのお饅頭が売られていた。

もう今年もあと僅かである。この歳の市は30日までである。




かき揚げ蕎麦2杯

2022-12-26 05:00:00 | グルメ
『そばにこだわる』その18。立食い蕎麦の名物がかき揚げそば。季節の味で頂くかき揚げのお話。
立食い蕎麦に行っても、寒くなるとついつい『かけそば』系を注文してしまうことが多くなる。普段行くのは『小諸そば小舟町店』、以前は人形町交差点にも『富士そば』『小諸そば』があったのだが、コロナ禍もあり、相次いで閉店。少し歩くと『ゆで太郎』『おにやんま』もあるが、急ぐときはいつも小諸そばに行ってしまう。

いつもと同じメニューもつまらないし、と思っていたら11月下旬からの季節メニュー『芝海老かき揚げそば』(かけそばは520円)の幟を発見。券売機で食券を買う。カウンターに出すと職人さんが手際良く温めたそばを丼に入れ、ツユを注ぎ、かき揚げを乗せる。

さらに煮たしめじを一匙、柚子の実の皮とごま油を少々足してくれる。

早速ツユから頂くが、僅かなごま油の影響からか、江戸前天ぷらの香り、細かく切った柚子の香りも素晴らしい。

いつも通りネギをたっぷり入れ、七味を振ってそばを啜る。立食いそばの割には白く細い麺はやはり美味い。通常のかき揚げそばが460円だから60円足せばここまでの味を楽しむ事ができる。



次に久しぶりに行った『しぶそば』、東急沿線に店を広げていて今日は溝ノ口店にお邪魔した。ここでも幟に『くわい入りかき揚げそば+九条ネギ』(550円)に目を奪われ、食券を購入する。



小諸そば同様にカウンターに行くと、食券を買うと同時にオーダーは入るので席で待つように店員さんに言われた。しかも食券にあるナンバーを前にあるモニターで確認するJRのいろり庵方式に変わっている。



モニターに食券番号が出ると、店の人も呼び出してくれる。トレイに丼を乗せ、七味を振り、箸を取って席につく。九条ネギは中に入っているが、普通の振りネギはネギ嫌いの人もいるので別皿となる。

かき揚げは分厚く、上手く空気を入れているため、パリパリと揚がっている。パリパリ感を失わないため、汁には最低限しか漬かっていない。かき揚げにクワイ入りとあるが、他にネギとにんじんも入っている。

やはりクワイのシャキシャキ感も素晴らしい。蕎麦も茹で蕎麦ながらコシもあり、ツユのレベルもさらに上がっていてそれを九条ネギがアクセント、美味しかった。

立食そばと侮るなかれ。芝海老かき揚げ蕎麦とクワイかき揚げ蕎麦を食べてみるときっとその美味さに驚くはずである。

小諸そば小舟町店
中央区日本橋小舟町14ー12
しぶそば溝ノ口店
川崎市高津区溝ノ口2ー1ー1

来年の干支『兎坂』を登る

2022-12-25 05:00:00 | 坂道
『東京の坂、日本の坂』その167。今回は毎年恒例の『干支の坂』を歩いてみた。来年の干支は『うさぎ』、都内にも動物の名前が付いた坂道は結構ある。きつね坂、狸坂、鼠坂、牛鳴坂、馬坂、へび坂などがそうだが、残念ながら都内には『うさぎ坂』はない。



調べていくと川崎市高津区に『兎坂』があり、早速訪れてみた。田園都市線溝ノ口駅で下車、南口に行く。



県道に沿って西に向かって5分ほど歩くと『久本薬医門公園』がある。まずはここに寄り道。

ここは明治22年(1889年)に近隣8村が合併し、高津村となり、初代村長に医師の岡重孝氏が就任した。この辺りは岡家の持ち物であったが、平成にはいり、道路が計画され、岡家が土地を供出した際に道路とならなかった南西部を公園として平成15年に整備したものである。

公園内には薬医門と蔵が残されている。薬医門は矢の攻撃を食い止めるとも、医師の家の門に使われていて閂で門を閉めた後も木戸から中に入れるようにした門とも言われている。



門の前には庚申塔、慶應4年に作られたもので『右面、影向寺薬師 加な川道』『左面、溝口府中道、庚申塔、小杉川崎道』と彫られている。



蔵は江戸時代後期のもので関東大震災では壁が剥がれ落ち、太平洋戦争の空襲では屋根が燃えて無くなるなどの被害は受けたものの、今もちゃんと残っている。



門の前の道を行くと道が二又に分かれて真ん中に道祖神が祀られている。右に登る坂が『兎坂』、由来はウサギが逃げ込んだ坂とのこと。



何とかバイクが行ける程度の細い坂道で鬱蒼とした木の間を登る。左に少し曲がったあたりに石製の境界があり、よく見ると『陸軍』とあった。



さらに登ると人1人しか歩けない道幅になり、突き当たる。右に行くと小さな神社があるようだが、扉に鍵がかかり、中には入れない。

左に行くと階段になり、少し開ける。その先は蛇行する坂道の途中に出たので已む無く右に曲がる。

マンションが立ち並んでいるが、左側に崖があり、それに沿って下り坂となる。これが『馬坂(まさか)』、勾配が26%とかなり急である。



グネグネ曲がりながら降りて行くが、眺めもいい。こんな急坂の斜傾地でも駅から近いからか、左右にマンションが建っている。歳を取ったら登り下りできなくなるだろう。


降って行くと先ほどの道祖神のところに出た。干支でもないとなかなか来ない坂道、まだ午年は先だが、馬坂も発見した。






好成軒(再訪)〜日本橋ランチグルメ

2022-12-24 05:00:00 | グルメ
日本橋には老舗の洋食店が多いが、COREDO室町の向かいあたりにある『好成軒』さんも1922年の創業、つまり100周年のお店。ただ、老舗を全面に出してすましているようなお店ではなく、とことん庶民的なお店。

店構えは別に古くなく、敷地が細長い店のため、左側には縦に2人席、右側は横に2〜4人席となっていてランチを効率よく出せる。本日の日替わりランチ(1050円、税込)はハンバーグ、カニクリームコロッケ、ハムカツというラインナップ。

B定食はカキフライ5個(1050円)、C定食はとんかつ(1050円)となっている。アラカルトはあるが、大概の人はこのランチから選択する。

この店は常連の1〜2人客連れ、特にサラリーマンが大宗。毎日くる人もいるようで日替わりはそのためらしい。おかみさんは明るいけど少しいい加減、間違ったオーダーをすると常連に『今日はC定食を食べてくれない』とリクエストすることもある。しかし、丁寧な仕事と美味い料理があるからトラブルにはならず、早く出てくるからみんな受け入れているのが面白い。

私は特段も問題もなく、日替わりランチが運ばれてきた。まずはハムカツ、薄いプロセスハム半分に衣を付けてあげたもの。

ソースをかけて食べるが、いやはや懐かしや。ハンバーグはドミグラスソースがかかっていて味は甘過ぎずいい。ただ、やや練りすぎか、弾力は強いが。

カニクリームコロッケはサイズも大きく、そのままでまずは頂く。トロッとしたベシャメルが美味い。さらに少しソースを掛けて味変を狙うがこれは素晴らしい結果を招く。



ワカメの味噌汁、大根と胡瓜の浅漬け、まさに日本の洋食店である。肩肘張らない老舗もいいのではないだろうか。

最後にお勘定をしようとレジに移動したが、中々おかみさんが来てくれない。ついに気がついたが、彼女の口から出てきたのは『いらっしゃいませ、お一人ですか?』。他のお客さんがお勘定だよ、と言ってくれ理解してくれた。やっぱり最後はバタバタでした。まあ、いいか。

好成軒
中央区日本橋室町1ー13ー4
0332410613


武蔵国分寺跡と周辺を巡る①

2022-12-23 05:00:00 | 日記
JR中央線には寺の名前がつく駅が多い。新宿を出てしばらくすると『高円寺』駅、お寺の名前は『高圓寺』だが、駅を降りてすぐそばにある禅宗のお寺。続いて『吉祥寺』駅、商店街近くに4軒のお寺はあるが、吉祥寺というお寺はなく、振袖火事で焼け出された駒込吉祥寺の人々が移り住んだ町がある。そして今回歩く『国分寺』、歴史の授業で習う奈良時代の聖武天皇が各地に造営した国分寺・国分尼寺の一つで武蔵国分寺跡である。

電車は最寄りの西国分寺駅で下車。駅を降りて武蔵野線のガードをくぐり、府中街道に出る。比較的新しい駅のため、計画に基づいた開発が為されていて駅近くには高層住宅群がある。これを抜けて行くと都立公文書館、隣は図書館になっている。



隣は『武蔵国分寺公園』となっているが、ここはお寺とは直接関係なく、元中央鉄道学園と郵政省官舎の跡地を都が買い入れて公園にしたものである。



道路左手に小さな公園が出てくるが、その中に土師竪穴住居跡がある。弥生時代の住居跡であり、国分寺跡薬師堂付近の遺構発掘の際に4つの住居跡が発見されたものである。



公園の横にある細い道を行くと本村八幡宮の社殿がある。1720年に社殿建設の資料があり、祭神は応神天皇、国分寺薬師堂に隣接している。



国分寺薬師堂は1335年に新田義貞の寄進により武蔵国分寺史跡の金堂跡付近に建立されたと伝えられる。元は萱葺屋根であったが、1985年に鋼板葺となった。

厨子の中には『木造薬師如来坐像』(重文)が安置されていて年一回10月10日に開帳日がある。また、国分寺の本堂も1333年の分倍河原の戦いで焼失、1725年に再建されたと伝わっている。

これは仁王門も同じであり、仁王像は1718年に造立されている。仁王様の写メにも挑戦したが、どうも手前の枠にピントが合っているような気がする。(以下、次回)




梅蘭〜代々木上原グルメ

2022-12-22 05:00:00 | グルメ
代々木上原駅で乗り換えの際に腹が減ったので途中下車、階下の食堂街をぶらぶら。すると渋谷道玄坂に店があった頃には良く足を運んだ『梅蘭』を見つけた。大崎にも確か店があったが、行く機会もなく、入店するのは5年ぶりぐらいである。

梅蘭の名物と言えば『梅蘭焼きそば』、中華鍋でカリカリに焼いた麺にとろみをつけた餡を挟み込み、周りを卵でコーティングしたもの。この店独特の料理で壊しながら食べ進んで行く。さらに春巻を2本、ビールを一杯も注文した。



注文するとおしぼり、割り箸は持ってきてくれるが、お冷やすら出ない。呼ばないと店の人が来ない、まあ、入口から見にくい奥ということもあるが、サービスは中華街並みに悪い。


生ビールはすぐに登場、春巻も5分程度、考えてみると春巻も梅蘭焼きそばも同じような餡が入っていたのだが、気にせず頂く。揚げたてで辛子のみで十分に美味しい。腹も減っていたため、写メも忘れて一口行ってしまいます。



お待ちかねの梅蘭焼きそば登場。アレンジメニュー(生姜焼き入り、海鮮入りなど)もあるが、注文したのはごく普通の梅蘭焼きそば。なぜか焼きそばの下にスプーンが敷いてある。

ケーキを取り分けるようにスプーンで割りながら頂くが、周りのカリカリ食感と中の餡のとろみが対照的で大変美味い。後は辛子を付けたり、酢をかけたり、ラー油を足したりと味変しながら食べ進めていく。とにかくビールがよく合う。今までピリ辛なども試したが、オーソドクスなのが一番美味い。

かつて渋谷に店があったころ、もう一つよく食べたシジミラーメンはメニューにあるのだろうか。次行った時には確認してみたい。
食べ終わったら『お冷や入ります?』と改めて聞く店員、やはりサービスは期待できません。ご馳走さまでした、ただ、味は保証しますが。



梅蘭 アコルデ代々木上原店
渋谷区西原3ー8ー5アコルデ代々木上原2階
05055945609