亀城公園を出て土浦駅方向に向かう。この通りは常陽銀行、筑波銀行(旧関東銀行本店)、三菱UFJ銀行(旧三和銀行)が並んでいる。次の信号には旧桜橋の親柱、これを右に曲がる。
この道が旧水戸街道、左右に土浦街角蔵・大徳、同 野村という古い蔵がある。両方とも現在は土浦市の観光案内所も兼ねていて、内部も見学できる。
大徳の方に入るが、江戸末期建築の見世蔵で元々は呉服商を営んでいた。他に袖蔵、元蔵、向こう蔵の4棟に分かれている。2階にも上がれるが、明治時代の写真も飾られていて往時の賑やかさを偲ばせる。
その先にも矢口酒店(1849年築の見世蔵)、吾妻庵総本店(1873年創業、蕎麦屋)、山口薬局など重厚感のある建物が並んでいる。店舗そのものは建て替えられているが、『ザックスオオヌマ』のように1907年創業の靴店も残っている。
この先は店舗はなくなり、さらに突き当たる。これを左、右と城下町らしいうねった道を歩く。前方には土浦ニューウェイが見える。
手前を左に曲がるとまずは等覚寺。元は常陸藤沢にあったものを1605年に小田氏治の弟治算(慶円)がこの地に移した。
本堂手前の銅鐘は国指定重要文化財であり、また、ゲートのように枝を伸ばす黒松も見事なもの。
さらにもう少し行くと東光寺、1607年に心庵春伝により開かれたお寺で朱塗の瑠璃光殿と呼ばれる薬師堂が素晴らしい。また、1722年築の弁天堂、その隣には鳥居があり、稲荷神社となっている。
旧水戸街道沿いの街並みもまるで江戸時代を思わせるような建物が並び、見どころも多いが残念ながらあまり観光客はいない。