hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

中央線快速電車のグリーン車初体験

2024-11-23 05:00:00 | 鉄道
『鉄道シリーズ』その252。東海道本線、横須賀線、東京上野ライン、湘南新宿ラインにあって中央線にないもの、それはグリーン車併結編成である。



他の線区に比べてメインが東京〜高尾(53.1km)、東京〜青梅(56.0km)が短距離(ご参考、東京〜宇都宮109.5km、東京〜熱海104.6km)であるからなのかもしれないが、並行路線の京王が京王ライナー(新宿〜京王八王子37.1km)などが運転されるようになり、対抗上も運転することになった。



試験運転は10月13日にスタート、来年春まではグリーン料金不要となっている。従来は10両編成だったが、グリーン車(4、5号車)を併結したため、12両となった。



グリーン車は2階建の他の路線と同じ車両で定員が180人、終点では座席の向きを自動回転できるようになっていて、トイレも付属している。




これは無料期間のうちに乗らねばと日曜日東京駅で所用がある際に乗車を試みた。JR東日本のアプリで編成や混み具合がチェックできるのだが、運悪く3本続けて10両編成、さらに後ろから来る12両の車両はグリーン車満席と出ていて、やむなくお茶の水駅まで行って待つことにする。



ようやくお茶の水駅発8時12分発の電車が到着。2階席に向かうが、さすがにガラガラ。先頭の席に座り車窓を楽しむ。お茶の水の地下鉄丸の内線との交差も高いところから見ると風景が違う。



さらに神田駅でも京浜東北線と高さが違うので不思議な感覚である。





あっという間に東京駅に到着するが、中央線のホーム自体が高くなっていることもあり、並んだ東海道本線のホームがかなり低く感じた。



東京駅に到着すると降りる人は僅かだが、私のように試し乗りをしようと子供ばかりでなく、大人も列を作っていた。



帰りこそグリーン車に乗ろうとサイトを見ると次の12両編成は7本後、さすがに諦めて普通の快速電車に乗った。朝夕の通勤時に遠距離を乗る人には便利だが、私が利用するか(東京〜吉祥寺)と言われれば甚だ疑問。もちろん乗り心地はいいが。



因みに料金は50kmまで(東京〜八王子)がSuica利用で750円(その他は1010円)、100kmまで(東京〜大月、青梅)はSuica利用で1000円(その他は1260円)かかる。乗り心地を試したい方は春までに乗るに限るが、車両を確認するにはJR東日本のアプリが便利である。

銀座エスペロ〜銀座グルメ

2024-11-22 05:00:00 | グルメ
各国料理というと中華料理、イタリアン、フレンチはよく外食の時に行く。さらに韓国料理、まあ焼肉メインだが、これも行く。しかし、これ以外の料理は『ぜひ行きたい』と思わない限り行くことが少ない。例外的に比較的足を運ぶのが、ドイツ料理とロシア料理、後者はスンガリーという好きな店があるからである。これ以外の国と言われると・・・。スペイン料理は以前に吉祥寺にあった『フクロウ』という店に機会があれば行ったが、コロナで閉店した後は行く店がない。



そんな時にあるお客様から『銀座エスペロ』をご紹介頂いた。調べてみると『エスペロ』の意味は『待っているよ』に期待感を込めた言葉、期待しているよ、願ってます。英語ならばI hope soと言ったニュアンスとなる。自分で行くのは初めてのため、コースを予約して訪問。

土曜日6時に店に入ると、すぐに席に案内されまずはビール。スペインのクルスカンポ(Cruzcampo)で乾杯、何とも軽いビールである。ミックスサラダ バレンシア風が運ばれてくる。



大きめの皿にレタスを引き、上にはパプリカ、セロリ、トマト、ゆで卵、酢漬けオニオン、ニンジン、オリーブが乗せられている。これに塩、バルサミコ、オリーブオイルを好みで掛けて食べる。特にトマトが美味い。

ワインは安めの白ワインを注文。エビ・カニ・白身魚の包み揚げが出される。揚げ餃子のような風貌、味は海の幸、薄い塩味である。



スパニッシュオムレツは定番。じゃがいも、ほうれん草などたくさんの野菜が入っている。ガーリック風味が美味しく、ワインによく合う。



マッシュルームのアヒージョ、添えられたパンと共にいただく。パンはブリオッシュのような硬めの仕上りだが、不思議にアヒージョのタレに浸すと急に柔らかくなる。このパンは美味い、ワインどんどん進む。



若鶏とポルチーニ茸のエスパニョルソースはボリュームたっぷり。フランス語で『スペイン風』という意味なのだが、ルイ13世の婚姻でスペインの料理人がブラウンソースにスペイン産トマトを加えて作り、絶賛されたことから考案者に敬意を込めてエスパニョルソースと呼ばれている。柔らかい鶏肉も美味いが、確かにソースをパンに付けて頂くと素晴らしかった。



メインのパエリアが登場。彩りは思っていたより茶色いが、大きな海老、ムール貝、アサリ、イカなどがたっぷり入っていて、おこげを作ることも意識し、混ぜて頂くと食感もいい。

普段の炊き込みご飯のようかパエリアとは一線を画す味だった。さらにアリオリソース(ニンニク入りのマヨネーズ)を加えると味が変わってさらに美味い。



デザートは相方がバスク風カスタードクリーム、私はシェリーとレーズンのアイスクリーム。最後にホットコーヒーを頂き、満腹となった。

他にも色々なメニューがあるので次回はアラカルトでいただくことにしたい。ご馳走さまでした。
銀座エスペロ
中央区銀座5ー6ー10 B1
05054568725


『秋の甲斐路へ』⑤〜ギネス世界最古の宿に一泊

2024-11-21 05:00:00 | グルメ
『秋の甲斐路へ』⑤、初日の宿泊は西山温泉にある慶雲館へ。かなり遠いという認識はあったものの、富士吉田市にある富士山レーダー館でカーナビを入れると82km離れていて所要時間が下道で2時間(高速経由では大回りすぎて時間がかかる)ことが判明。

慌ててまだ13時というのに宿に向かう。
カーナビの指示が奮っていて『本栖みち』(国道300号線)をひたすらまっすぐと出る。国道138号線に入り、鳴沢村、鳴沢氷穴、富岳風穴、青木ヶ原を走り、本栖湖の周りへ。本栖湖が見えなくなると急にくねくね曲がり始め、ヘヤピンカーブの連続。

途中、道の駅しもべで休むがこの道の駅、がらんとしている。

下部温泉駅のそばを通過、しばらく身延線に沿って走り、富士川を渡り、左へ。この辺りは現在リニア新幹線工事の真っ只中、車が減るかと思ったがダンプカーと次々すれ違う。富士川から早川かわり、ひたすらまっすぐ行くとようやく慶雲館に到着した。到着は16時、なんと3時間弱もかかった。

慶雲館はギネスブックで世界最古の宿と認定されている。藤原鎌足の長男真人が飛鳥時代に開湯し、それから1000年以上の歴史をもつ。部屋に入ると目の前に渓流が流れていてその音が心地いい。

(1階露天風呂)

(4階露天風呂)

温泉宿にはよく泊まるが、こちらの温泉は湯量が多く、大浴場だけでなく、部屋の風呂も全て掛け流し。シャワーのお湯まで温泉である。部屋は広い(和室12畳+次の間6畳)にグレードアップ、フロントと同じ階になり、便利であった。

夕食は食堂でいただくのだが、料理は深山懐石と名付けられ、はじめに食前酒の梅酒を飲みスタート。まずはビールを飲みながら、先付のイチジク焼き味噌胡麻あん掛けを頂く。

他に前菜は柿の白和え、合鴨の塩蒸し、胡麻豆腐、いくら寿司、秋野菜の揚げ煮が並ぶ。いずれ美味いが、合鴨の塩蒸しはいい。



お吸い物はツミレのすまし仕立て、沢煮椀風。ここで地酒の七賢(山梨県)の生酒を頂く。お造りは鱒が2種、ワサビ醤油も酢味噌も旨い。湯葉はワサビで頂くが、生酒がよく合う。



面白かったのは蕪釜牛肉そぼろ射込み、思いの外カブが柔らかく、えぐみもない。



口直しのシャーベットとどんぐり麺。見た目は韓国の冷麺風だが味がやや脂っこいように感じた。面白いが、好みではない。



ヤマメは串を打ち、塩焼きで出された。個人的にはハラワタの苦さが好きだが、ちゃんと取り除き、カリカリに焼いてある。





甲州牛の溶岩焼きはA5黒毛和牛の食べ比べ。左からリブロース、肩ロース、腿、バラ、これを富士山の溶岩に乗せて焼く。甲乙つけ難いが、リブロースが最も旨い気がした。



最後は栗ご飯、赤だしにはほうとうも入っていて季節感、地元の味を上手く使っている。あまり栗は好きではないが、この栗は別物、大変美味かった。最後にデザートをいただき、満腹。旨いものを少しずつと我々シニアには有り難いメニューである。



部屋に戻り、風呂に浸かり、1日の疲れを癒した。この宿は露天風呂が2ヶ所、大浴場が2ヶ所あり、それを男女代わるがわるに入ることができる。ただ、外国人が多い時は大浴場は静かで2回入ったがいずれも広い湯船を独り占め。露天風呂では気になって空を見あげたが、徐々に雨が強くなってきた。



とにかく川の流れ以外は何も聞こえない静かな山の宿である。(以下、次回)


神田まつやで1人呑み

2024-11-20 05:00:00 | グルメ
あまり『一人酒』は得意ではないが、パーティーで話し込み、ついつい食べ損ねたこともあり、一人飲みをする羽目になった。場所が神保町だったので思いついたのが『神田まつや』、以前に昼蕎麦を食べに行った時、一人酒をしているたくさんの人を見たからである。



午後6時に神田まつやの暖簾をくぐると、かなりの人。それも外国人のグループが目立ち、一人酒はほんのわずか。ただ、店のお姉さんが、奥の2人がけの静かそうな場所に案内してくれた。



まずは小ビールと山かけ、焼き鳥を注文した。すぐに小ビールと突き出しのそば味噌が到着。練り味噌に炒った蕎麦の実がプチプチとした食感がいい。



すぐに山かけも到着、生ワサビが乗せられ、付いている醤油を少しかけて頂く。粘り強く、しっかりとした山芋に香りの良いワサビが相まって肴には最高である。



『天抜き』も食べたいところだが、今回は我慢してさっぱりと頂く。焼き鳥も到着。

焼き鳥は照りがでてツヤツヤ、溶き辛子が添えてある。小ビールを飲み干し、ぬる燗を1本貰う。頼んだ物が割にすぐ出てくるところが嬉しい。
悩むのは七味唐辛子で食べるか、溶き辛子で食べるか。まずは七味唐辛子から、よく効く辛味、やや甘口の燗酒によく合う。鶏肉の下にネギの焼いた物が敷いてあり、これも一緒に頂く。



やはり蕎麦屋の焼き鳥はかえしを使っているので味がいい。次は溶き辛子、キリッとした辛味、唐辛子とは違う味が美味い。やはり酒を飲む。一人静かに飲むのもいいが、意外に徳利の酒の減り方が遅い。しばらくはこの酒とつまみでゆっくりやる。

店は混んできて、隣の2人席に老夫婦が座る。蕎麦を食べるのかと思いきや、小ビールからのスタート。つまみにニシンの棒煮を頼んで、2人でほじくっては『意外に多いわね。だけど美味しい。』などと楽しそうに呑んでいる。



私は少し塩気のあるつまみと酒盗を注文。小皿に鰹の塩辛が乗って出てくる。これは不思議な味、食べた瞬間は塩辛さを舌が感じるが、なぜか次の瞬間、甘みさえ感じる。酒盗の名前の通り、酒が進む。

そろそろ蕎麦にとお品書きを見るが、もりそばは寒いなと悩み、『花巻』をお願いする。花巻は東北の都市のことではなく、かけ蕎麦にたっぷりの焼き海苔とワサビを乗せて混ぜて食べる物。店によってはもう海苔がふやけたものもあるが、この店は蕎麦の上に焼き海苔を3枚、生ワサビを乗せ、蓋をして供される。



この海苔を溶かし、ワサビは少し取って端で掴んだ蕎麦に乗せて頂く。酒を飲んだ胃に染みる、甘汁が堪らない。ようやく少し寒くなり、かけそばが恋しくなってきた。



最後にそば猪口と蕎麦湯を頂き、少しずつ混ぜながら飲むのが好きである。いい酒といい肴、たまには一人呑みもいい。

ご馳走さまでした。それにしてもこの店のサービスは最高でした。
神田まつや
千代田区神田須田町1ー13
0332511556

二の酉に行く

2024-11-19 05:00:00 | 日記
11月もあっという間に半分が過ぎ、さすがに少し寒くなってきた。今年は一の酉が11月5日、二の酉が11月17日、三の酉が11月29日である。以前は入谷の鷲神社や新宿の花園神社に行ったこともあるが、このところは地元武蔵野八幡宮に伺っている。



二の酉となった17日は天気予報では曇りのち雨だったが、昼前からは天気も持ち直し、晴れて暑くなった。吉祥寺駅から混み合っているサンロードを抜け、五日市街道を左に曲がり、10分程度で到着する。



まだ、昼過ぎというのに多くの屋台が軒を並べ、酒を飲んでいる人もいる。七五三祝いの可愛らしい晴れ着姿の女の子も履き慣れない草履で参道に並ぶ。



途中、大きく煌びやかな熊手を売る店が3軒、そろそろ引き取り手がやってきて三三七拍子で家内安全、商売繁盛の木を入れている。よく見るとロフトの熊手もあったがあまりに大きく、どうして持って行くのかが気になる程。

お囃子も懸命に音曲を演奏しているが、中にはいやいややっている人もいて、顔に出ているのが面白い。



お参りの列は夕方は長い列ができているのだが、まだ時間も早く5組程度、手を合わせる時も例年通り、家内安全、商売繁盛を祈念した。七五三の3歳と7歳の姉妹が着物を着せてもらい、おすまし、3歳の子はスニーカーなので元気いっぱいに走り回る。

本殿のお隣に神社が授けてくれる可愛らしい熊手と稲藁を組み合わせたお守りを頂ける窓口があり、娘の分と2つ小さな熊手を購入、忘れずに前の熊手をお返しした。

今年はまだ神社のイチョウも緑のまま、ただあっという間に黄色くなるだろう。普段通りのお参りとなった。家に戻り、小さな熊手をいつもの場所に飾った。




わびすけ〜神田ランチグルメ

2024-11-18 05:00:00 | グルメ
仕事を一つ片付けて、神田駅付近でランチタイム。実は駅近くには蕎麦屋さんが多くあり、特に立喰そばだけでも『かめや』、『天亀そば』、『笠置そば』、『吉そば』がある。しかし、今回お邪魔したのはつけそばのお店。つけそばといえば、虎ノ門の『港や』、神田駅の『周庵』、秋葉原の『なぜ蕎麦にラー油をいれるのか』などには行ったことがある。今回の『わびすけ』も食べログの評価が高く、楽しみである。

神田駅すぐのところにある店舗は割に古め、中に入ると券売機があり、種類は色々とあるが、鶏チャーシュー入りのつけそば350g(880円)にした。迷ったら券売機左上の原則に従っただけだが。



席に座り、少し待つと元気のいい御店主が声を掛けてくれる。『上がったよ』、トレイの上に蕎麦の山、つけ汁、さらに温泉卵が一つ。これがゴロゴロ、落とさないようにテーブルに運ぶ。



流石に350g、結構な量がある。香辛料は一味、七味、柚子胡椒、ラー油と揃っているが、やはりラー油を選び入れた。まずは一箸、温かいツユに冷たい麺を浸し、ツルッといただく。やや太めの色の黒い麺はコシがあり、食べ応えがある。



やはりこの食べ方はラー油がいい。つけ汁には鶏チャーシュー、ネギ、鶏皮の揚げた物が入っていて食感が違うため、舌で愉しめる。

鶏チャーシューと共に麺を頂くが、相性がいい。さらに鶏皮揚げもカリカリしていて食感の違いで楽しめる。

半分くらい食べたところで一味を加え、さらに辛くして頂く。この麺は辛いくらいが丁度いい。温泉卵を割って入れるが、びっくりするほどマイルドになり、辛く無くなる。



再びラー油を入れて味を引き締め、麺を頂く。これは香辛料をうまく使いながら、食べるのがいいようである。もっと塩辛いかと思ったが、やや甘めの優しい味のするツユであった。

後から来た肉体系の2人はさらに大盛をワ市ワシ食べ、先に満足して帰る。回転が速い店である。ご馳走さまでした。

わびすけ
千代田区鍛冶町2ー10ー4
0335254758

『秋の甲斐路へ』④〜ふじさんミュージアムと富士山レーダードーム館

2024-11-17 05:00:00 | 旅行
『秋の甲斐路へ』④、古民家カフェで食事をしたのち、ふじさんミュージアムに向かうのだが、まずはその少し奥にある『鐘山の滝』に向かう、鐘山の滝は落差が10mで2筋に分かれており、富士山の伏流水も含まれる桂川にある。



紅葉はまだ一部に限られていたが、水量も多く、見事なもの。名前の由来は滝の上に鐘撞堂があり、静岡側から敵が攻め込んだ際にこの滝を鳴らしたと説明板にあった。

少し戻り、『ふじさんミュージアム』に入る。富士吉田市立の博物館で中に入ると大きな金属製の鳥居をくぐる。これは吉田にある金鳥居の2分の1スケールのレプリカであるが、富士山信仰の世界への入口である。

富士登山口の一つである吉田口の一つ目の門で鳥居の間に富士山が収まる光景が再現されている。

他にも『吉田の火祭り』『富士登山の今昔』『富士吉田の歴史』『富士信仰の起源と変遷』などを最新機器を使い、立体的な画像を見ることができる。スクリーンが大きいので大迫力であった。

(富士講の富士山)

次いで『富士山レーダードーム館』に行く。最上階には1964年に富士山頂測候所に設置した気象レーダーの実物(1999年運用終了)をこの地に展示した気象の博物館である。

中に入ると富士山で見ることのできる様々な気象現象を丁寧に説明したり、色々な器具の使い方などを展示したりしている。



特に富士山頂上での厳しい状況を再現した部屋があり、体験することができる。気温は零下10℃、風は20m近くまでなり、中に入ると寒さで一気に目が覚める。零下20℃は冷凍倉庫で体験したことがあるが、風があるとここまで厳しくなるのかということを身をもって体験できる。



また、ホールではNHK制作の富士山頂に気象ドームを運ぶ時のドキュメンタリー、いわばプロジェクトXのような番組を見ることができる。少し見るつもりが結局最後まで見て、60年も前の技術でここまでの事業をやり遂げ、台風観測の飛躍的向上に繋げた人々の偉業に感動した。因みにナレーターは久保純子アナウンサーだった。



最後に屋上にあるドームとレーダーを見てこの日のスケジュールは終了した。もう雨も降り出し、慌てて西山温泉に向かった。(以下、次回)

『返り花』という季語を初めて知りました

2024-11-16 05:00:00 | 日記
『改めて日本語を考える』その50。TBS系(毎日放送制作)の人気番組に『プレバト』がある。素晴らしい鉛筆画や水彩画、スプレーアート、ストーンアートなどの制作や俳句、生け花などを芸能人が競う。この番組は毎週楽しみにしているのだが、特に俳句は学ぶことが多くある。

昨日の俳句のお題は『うっかりミス』、これを17音で表すのはなかなか至難の業。その2位に輝いたのが美容家のイッコーさんであった。その句は『帯留に 選ぶ翡翠や 返り花』、正直、そのままでなぜうっかりミスかは私は分からなかった。

本人によるシチュエーションの説明は『秋も深くなり、合わせの着物を着る季節にも関わらず、夏に使う翡翠の帯留を使ってしまった。暑かったからついつい間違えてしまう』とのこと。季語は『返り花』、これは初冬の季語で11月頃の小春日和に桜や梅、梨、つつじなどの草木が本来の季節とは異なって咲くことを言う。

なるほど、深い意味があり、知識と季節感を併せ持つ人しか読めない俳句である。調べてみると、芭蕉の句に『凩の匂いつけし帰花』、与謝蕪村の句には『かへり花暁の月にちりつくす』のいった句もある。
返り花を調べたところでそういえば確かに先月後半からたくさんの返り花を見たことが思い出されたのである。



10月17日に事務所(日本橋)近くの公園のソメイヨシノの枝に花が咲いていた。

11月4日に我が家のそばの道路に白いタンポポの花が咲いていた。(ケイリンシロタンポポ)



11月9日に庭のプランターでスズランが白い花を付けた。



(ハイビスカス)

11月14日に通勤路に面したプランターにハイビスカスの花が咲いていた。(写メは翌日に撮ったので花は萎れていた)

極め付けは11月14日に日本橋の交差点を渡ろうとしたら何とひまわり(ミニひまわり?)の花が咲いていたのである。
これは返り花などと言って風流がっている場合ではないのかもしれない。


『秋の甲斐路へ』④〜古民家カフェ「KONOHANA」のランチ

2024-11-15 05:00:00 | グルメ
『秋の甲斐路へ』③、道の駅富士吉田に案内板があり、ふじさんミュージアムの隣に古民家風のカフェがあることを知り、そちらに向かう。この辺りは公園となっており、他にも移設した古民家が並んでいる。



古民家カフェの入口は御師の住宅らしく関所のような仰々しい門があり、そこから中に入る。



店は『KONOHANA』と名付けられていて昨年富士急行グループの会社が開業したもの。また、元となった御師住宅は富士吉田市下吉田に1861〜65年頃建てられたもので約88坪もある。



中は新築のため、近代的で外を眺めながらランチが取れる。オーダーははやりのタブレット式であり、メニューは殆どが洋食。ハンバーグピザ、サンドイッチ、カレーなどもあり、私はベーコンとキノコのペペロンチーノのセットをオーダーした。

まずはかぼちゃのスープ、やや甘みのある濃厚なスープは熱くて舌を火傷しそうになった。



メインはトマト味のペペロンチーノでキノコは白マイタケ、シイタケ、シメジの3種類が入っている。辛味はそれほど強くないが、茹で方もよく、美味しく頂く。

店の人によるとこのメニューは始めたばかりで私が頂く最初の客らしい。美味しかった旨を話すと大変喜んでいた。



来店客は女性と外国人が多く、観光客に人気があるようだ。奥には御師の家らしく祈祷所も置かれていて厳かな雰囲気がある。

また、窓からは富士レーダードーム館を望むことができ、かつては富士山頂にあった測候所が目の前に見ることができる。遅かった紅葉も楓の赤、銀杏の黄色が美しかった。ご馳走さまでした。


KONOHANA
山梨県富士吉田市上吉田7ー2
0555285737


『文化干し』の文化について調べてみた

2024-11-14 05:00:00 | 日記
『改めて日本語を考える』その49。久しぶりの企画、実は今年2月以来である。この企画、色々な分からないことがあった時にとことん調べたことを書くのだが、ついついメモを取り損なってしまうため、なかなかブログにならない。



今回は『鯖の文化干し』の文化とはなになのかがメインテーマ。吉祥寺のアトレにも塩干物を売る店がある。ここで連れ合いがひとこと、『鯖の味醂干しは味醂につけて干した物だけど、鯖の文化干しはどのように作ったの?』がスタート。確かに『文化干し』は定食屋に行くと人気のあるメニューだが、なぜここにわざわざ『文化』という言葉が入っているのか。
ネットで調べると1950年に『東京仙印商店』という会社が魚の干物をセロファンで巻いて販売したのが嚆矢(今も現役の会社で干物を売っている)。まだサランラップもない時代に見た目が美しく、梱包方法が画期的であったため、当時先端を行っている事象によく使われた『文化的』から派生した『文化干し』と表現したのが由来らしい。つまり、鯖の干し方ではなく、包み方が付いた名前なのである。

今は文化干しの名前だけが残り、天日干しでなく、冷風乾燥機で人工的に作った干物を指している。『鯖の天日干し』に対しての『鯖の文化干し』なのだ。

『文化』という言葉は大正から戦後にかけて『新しいもの』『モダンなもの』『欧米の影響を受けたもの』によく使われた。今の人は知らないだろうが、他にも『文化住宅』『文化鍋』『文化包丁』などがある。

『文化住宅』は1922年上野にて平和記念東京博覧会が開かれ、展示の企画として『文化村』が作られた。モダンかつ合理的な住まいを表すモデルルームだったが、昭和に入り、和風住宅の玄関脇に洋風デザインの応接間を併設するスタイルを『文化住宅』と称して東京近郊(世田谷や杉並)で販売し、ブームになった。

一方で関西では1950年代に新築された集合住宅で各部屋にトイレ・台所・風呂を併設したものを『文化住宅』と呼ぶケースもあった。

『文化鍋』はアルミニウム合金を鋳造した深鍋で蓋が鍋の縁より2or3cm低い位置に収まるようになっていた。

ムラなく煮炊きできるよう工夫され、『かまどと釜』から『ガスレンジと文化鍋』による変化に伴い、炊飯を手軽で画期的な手法出会ったことから、ガスレンジ普及と共に家庭に広がった。大きな釜で薪を燃やして炊いていたご飯をガスレンジで手軽に炊くには便利だったのである。

『文化包丁』は三徳包丁とも呼ばれ、多目的性を志向した家庭ではポピュラーな包丁である。両刃の包丁であり、三徳とは三つの用途、即ち肉・魚・野菜のいずれを切るのにも適している。これに対し、野菜は菜切包丁、魚は出刃包丁、肉は牛刀という専門性の高い包丁がある。

ここでふと気づいた。なんとなく『文化』という言葉を使っているが、『文化』の定義は何なのか。『文化の日』はなぜ祭日なのか、いろいろことがさらに気になってしまいました。今回はこのあたりで。


ちなみにこの鯖は天日干しです。